職種研究

【ホテルへの就職に必要なスキルとは】面接で聞かれやすい質問も紹介

ホテルに就職する前に必要なスキルを知っておこう

サービス業は、人に喜びを与えることができ、大きなやりがいがあるため、就活生に人気が高い職種のひとつです。そんなサービス業の中でも、とくに人気が高いのがホテルスタッフです。質の高いサービスを求められるホテルスタッフは、いわばサービス業の最高峰といえます。

外資系企業の参入も多く、しっかり実力をつけてキャリアアップしていけば、高水準の給与が得られるようになることもあるでしょう。難関をくぐり抜けてホテル業界に就職するためには、どのようなスキルや対策が必要になるのかを解説します。志望動機の例文も紹介していくため、参考にしてみてください。

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ホテル業界における業績ランキング

ホテルといっても、老舗の日系ホテルや外資系ホテル、ビジネスホテルなど、実に様々な企業や形態があります。まずは、業界研究の一環としてホテル業界における業績ランキングに注目してみましょう。上記は、売上高によるランキングです。

売上高1位は、プリンスホテル系列の経営母体である西武ホールディングスです。ランキングに名を連ねるのはいずれも日系企業で、シェア率が高く、古くから培われた信頼と人気で安定した売り上げをあげている企業が目立ちます。

急速に国際化が進んでいることやオリンピックの開催が決定したことなどを受け、海外からの旅行者が増加している現状です。こちらのランキングに掲載されているか否かに関わらず、ホテル業界の売り上げそのものが右肩上がりの傾向にあります。

ホテルに就職するために必要なスキル

2020年の五輪開催を目前に、旅行業界やサービス業界はバブル景気にも並ぶ成長率といわれています。だからこそ、就職市場でも人気が上昇しています。

人気の職種を希望して内定につなげるためには、スキルや経験を武器にしっかり自分自身をアピールしたいところです。ホテルという職種で必要なスキルをあらかじめ身につけておけば、企業の人事担当者に効率的にアプローチできます。

いざ社会人になってしまうと、日々の業務に追われるため、新しいスキルを身につけるのは簡単ではありません。勉強に集中できる学生時代にこそ、就職を見据えたスキルの取得に励むよい期間です。ここでは、どのようなスキルがあればホテルへの就職が有利になるのかを解説していきます。

①語学力

ホテル業界での就職で有利なスキルのひとつが、語学力の高さです。たとえば外資系企業のホテルでは、応募資格としてTOEICのスコアが明記されていることも少なくありません。

ホテルに就職するにあたり、必ずしも語学力が問われるとは限りません。しかし、人気が高いホテルや都心のホテルには、海外からの宿泊客がたくさん訪れます。そのため、そのようなホテルでは、語学力が求められる傾向にあります。

武器となるのは英語力だけではありません。広く使用されている公用語として最低限の英語力が求められることが多いのは事実ですが、近年ではアジア圏からの旅行客が増加しています。そのため、中国語や韓国語のように英語以外の語学も十分に武器になります。英語に比べて使用できるスタッフが少ないことから、かえって有利になることもあるほどです。

②コミュニケーション能力

ホテルでの就職といっても、もちろんすべての従業員が宿泊客と接するわけではありません。しかし、メインの業務は接客業であり、ホテル内を歩いていれば接客担当のスタッフでなくとも宿泊客から声をかけられることもあるでしょう。ホテルに限らず、サービス業での就職においては、当然ながら高いコミュニケーション能力が必要とされます。

ホテルへの就職に限らず、就職活動のいかなる場合にも必要とされることです。しかし、サービス業に求められるコミュニケーション能力というのは、さらに一歩踏み込んだものだと考えましょう。

たとえば近隣の観光情報を尋ねられたときには、一般的な観光名所だけでなく、宿泊者が誰と一緒なのか、家族連れであればファミリー層に向いているスポットを紹介するなどの対応が求められます。常に相手のことを考え、「かゆいところに手が届く」ような対処ができることが理想的です。

③観察能力

ホテル業界だからこそ必要とされるスキルには、観察能力もあげられます。コミュニケーション能力の項目で説明したように、利用客を十二分に満足させるためには、ときには利用客本人さえ気づいていないようなニーズの掘り起こしが欠かせません。相手の服装からビジネスでの利用なのか、それとも観光での利用なのかを判断したり、相手の目的やニーズをさりげなくキャッチすることがとても大切です。

また、難しいのはサービスの程度です。本来のサービスというものは、こうすれば相手が喜ぶはず、という自分本位なものになるべきではありません。疲れているときにはあまり話しかけられたくないと思う人もいれば、積極的に他者とコミュニケーションを取りたいと望んでいる人もいます。あくまでも相手にとって心地よい気配りをするためには、洞察力や観察力が必要不可欠です。

ホテルへの就職が有利になる資格もある

ホテルへ就職するために、必須の資格はありません。何も資格をもっていない状態でホテルへの就職を決める人もいます。しかし、ホテルへの就職を有利にする資格はあります。就活に不安がある人や、どうしても就職したいホテルがあるという人は、資格の取得を検討してみるのもよいでしょう。

ホテルビジネス実務検定」は、ホテルの実務知識の体系的理解度を測定するための評価基準となる検定試験です。「マナー・プロトコール検定」は、日本人として社会人として必須のマナーやプロトコール(国際儀礼)に関わる知識と技能を認定する資格です。「秘書技能検定」は、社会に出て働く人なら誰でも備えておかなければならない基本的な常識を問われる検定試験です。

いずれの資格も、取得することで、ホテルで働くうえで必要となる知識を有していることをアピールできます。

ホテル業界の就活では志望動機が重視される

ホテル業界に就職するために有利になるスキルを紹介しましたが、それでも仕事というのはやはり実務をこなして覚えていくことのほうが圧倒的に多いです。いくら高い語学力やコミュニケーション能力があったとしても、最初からベテランスタッフと同じような仕事をこなせる人はいません。

そのため、熱意を持って就職してこそ、多くのことを吸収し、成長することができます。だからこそ、企業の採用担当者にとっては、どれほどの熱意を持って応募してきているのか、というのが重要です。実際に、ホテルに就職するためにどのような志望動機を伝えればよいのか、具体的な例文をあげて紹介します。

志望動機の例文①

 学生時代に友人との旅行で、御社のホテルを予約したことがあります。
しかし、飛行機の手配日時を間違えていたことに当日になって気が付き、ホテルにキャンセルの連絡をしました。理由を説明すると、「本来キャンセルの費用が発生しますが、今回は不要です。またご旅行の際には、是非当ホテルをご利用くださいね。」と快いお返事をいただきました。
親切な対応に心が動かされ、どうしても宿泊したいと思い、列車でホテルを目指しました。到着は夜になってしまいましたが、ホテルに出向き、電話での話をするとスタッフの方々にとても喜んでいただけました。本来旅行の目的は思い出作りでしたが、ホテルの方の対応ひとつでそのホテルに宿泊することさえ目的になるんだと思い、すべてが素敵な思い出になりました。
この経験から、私も誰かの旅行の思い出をさらに素敵なものにするために、御社のホテルで働きたいと考えるようになりました。

人に喜んでもらいたい、接客やサービス業につきたい、という思いを聞くことはたくさんありますが、ホテルでの就職には、他のサービス業ではなくどうして「ホテル」を選んだのか、という動機があるとなお説得力が増します。

志望動機の例文②

たくさんの人とコミュニケーションを取り、異文化交流を積極的におこないたいという理由から、学生時代は語学を懸命に勉強しました。
さらに、京都へ家族旅行にいったとき、観光地のあらゆるところで海外からの観光客の姿をみました。ホテルではおすすめの観光スポットを尋ねる宿泊客を大勢みかけ、ホテルのスタッフがそれぞれのニーズを詳しく聞きながら、適した観光スポットを紹介していました。
それをみて、私自身も語学を駆使して日本の文化をより多くの人に知ってもらうための仕事に就きたいと考えるようになりました。観光スポットだけでなく、礼儀正しい丁寧な心配りも貴重な日本文化のひとつだと考えています。
そのため、ホテルスタッフという仕事を通して、より多くの海外からのお客様に、日本文化を伝えていきたいと考えています。

こちらの例文では、志望動機の中で語学のスキルについても触れています。自身のスキルと志望動機を一緒に説明できるのは一石二鳥ですが、最近では語学力を活かせる職種が増えているため、語学力を活かしたいから、という理由だけでは不十分です。語学力を活かして何をしたいのかという動機が、説明に厚みを持たせてくれています。

ホテル業界の就職面接で聞かれやすい質問3選

選考では、筆記試験やグループワーク、面接など、企業によって様々な形態の試験がおこなわれます。なかでもとくに緊張しやすいのが、面接です。直接企業の担当者と話をするため、筆記試験のように間違ったからと消しゴムで消してすぐに修正するわけにもいきません。

とはいえ、緊張しすぎて思ったような受け答えができなくなってしまうのは、面接でありがちな失敗です。過度に緊張したり、想定外の質問に焦ってしまわないように、ホテルの面接で聞かれやすい質問を紹介します。

志望動機

ホテルにおける就職活動に限らず、就職面接の多くの場面で志望動機についての質問があります。エントリーシートですでに志望動機の項目があった場合でも、改めて直接聞かれることが多いことを覚えておいてください。

仕事というのはどんな仕事でも大変ですが、ホテルスタッフはシフト制や夜勤の業務があることもあり、かつ常にサービス精神が求められる、肉体的にも精神的にもハードな職種のひとつです。そのため、離職率も決して低くありません。

企業が、採用試験を通して、十分な熱意を持って仕事に取り組める人材かどうかを見極めたいと思うのも当然です。応募者の適正や熱意、キャリアプランなど、さまざまな側面がみえるのが志望動機です。

どんなホテルマンになりたいか

どのようなホテルマンになりたいか、という質問も目立ちます。この質問からは、ホテルでの仕事を具体的にイメージできているかということや、どのようなキャリアプランがあるのか、どのぐらいの熱意を持って望んでいるかなどがわかります。

回答は、利用客に対してどのようなサービスがしたい、という細かい内容や、職場でのポジションなどのビジョンでも構いません。自身の回答に矛盾がなく、揺るぎない熱意を伝えることができる内容が好ましいです。

学生時代に力を入れたこと

ホテルでの業務というのは、実に多岐に渡ります。学生時代にどのようなことに熱中していたのかを知ることで、とりわけどのような業務に向いているのかを判断することができます。

また、ホテルでの仕事は多くの場合、チームワークが必要とされます。インターンや部活動、サークル活動などを通してチームワークをどのように培ってきたか、というのも採用担当者には興味深い点です。力を入れたことを回答する場合には、それによって自分が得たものをあわせて伝えるようにしましょう。得たものというのは、必ずしも形あるものである必要はありません。

何かに熱中したことで自分の考えがどのように変わったか、自分にどんな習慣が身に付いたか、自分にとってどのような価値があるものだったのかなどを伝えることで、物事に対する考え方や取り組み方の姿勢が伝わりやすくなります。

ホテルに就職するときの注意点

ホテル業界は華やかなイメージが強いため、就職したいと憧れる就活生も多いです。実際、さまざまな国や地域のお客様をおもてなしする仕事には、やりがいや楽しさがあるでしょう。

しかし、ホテル業界ならではの苦労もあることを忘れてはいけません。大変な面を知らずに就職してしまっては、入社後に後悔してしまう可能性もあります。

ここでは、ホテルに就職するときの注意点を2つ紹介します。就活を失敗しないために、あらかじめ就職後に苦労するであろう点を理解しておきましょう。

休みがシフト制であることを理解しておく

職種にもよりますが、ホテル業界の休みは基本的にシフト制です。土日祝日に休みをとれることは少ないと理解しておきましょう。また、ゴールデンウイークや夏季休暇、年末年始などの世間一般が長期休暇にはいる時期が、ホテル業界の繫忙期です。これらの時期には、より休みをとりづらくなるでしょう。

職種にもよりますが、ホテル業界では夜勤もあります。勤務時間が不規則になるため、生活のリズムも乱れやすいです。体力や気力のある人でなければ務まらないことが多いため、ホテル業界への就職を希望するのであれば覚悟しておく必要があります。

ホテル業は勤務時間も休日も不規則です。しっかり決まったサイクルで休みたい人には向いていない職業といえるでしょう。

クレーム対応も多い

ホテルには、毎日さまざまなお客様が訪れます。そのため、すべてのお客様に同じレベルのサービスを提供していても、人によっては不満を抱き、クレームをいわれることもあります。ホテルへ就職するのであれば、当然、このクレームへの対応もおこなわなければなりません。

人によっては、クレーム対応に大きなストレスを受けてしまうこともあるでしょう。そのため、クレーム対応も仕事にはいることは、就職する前に理解しておく必要があります。

クレームには、冷静に対応することが大切です。最初は先輩社員が対応してくれることになるでしょう。先輩の対応を見本に、どのように解決へ導くのかを学んでおくとよいです。

対策を万全にしてホテルへの就職を目指そう

国際化が進み、ビジネスでも観光でも、多くの人がホテルを利用します。ホテルスタッフのサービスによって一日の仕事の疲れが癒されたり、旅行がさらに楽しいものになったりと、利用者にとってはホテルスタッフが与える影響というのは決して少なくありません。

やりがいのある仕事だからこそ、人気が高い職種でもあり、とくに大手のホテルに就職しようと考えると倍率も低くはありません。語学力やコミュニケーション能力を養い、ホテルへの就職を少しでも有利に進めていきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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