職種研究

社内SEの志望動機の書き方|5つのOK例文と3つのNG例文

SEは志望動機が重要

社内SEは就活生に人気の仕事であり、選考を勝ち抜くためには志望動機が重要になります。人気があるということは、それだけ志望者も多いといえます。

勝ち残るためには、志望動機で他の就活生と差別化を図ることが大切です。ありきたりな志望動機では面接官の印象に残らず、高評価を獲得できません。

志望動機では仕事を志したきっかけだけではなく、仕事への熱意、企業への入社意欲、就職後にどのように働きたいかなどを盛り込む必要があります。しかし、ただ内容が多ければいいわけではなく、わかりやすいように簡潔にまとめることも大切です

志望動機は選考結果に直結する可能性が高いため、採用担当者に入社の熱意が伝わるよう作成しましょう。相手に伝えるためには、簡潔にわかりやすくなければならないので、この記事で紹介していくポイントを参考にしてください。

社内SEについて

社内SEは、各企業内で欠かせない重要な役割を担っています。志望動機を書くためには、社内SEへの理解が必要です。どのような業務内容か把握できていなければ、社内SEとして実現したいことも不明確となり、志望動機として説得力がありません。

そんな社内SEの詳しい業務内容と、志望動機を書くときのポイントについて見ていきましょう。

社内SEとは、自社内のシステム導入やIT基盤の整備から、ヘルプデスクまで担当しています。また、自社のシステムの企画や開発・保守運用などの一連の業務を担うこともあります。

例えば、自社システムの企画・開発では、経営戦略を基づき、経営課題を解決するためのシステムを考案します。業務効率化を図るためのシステム構築は、これにあたります。システム化の目的と効果、政策までの具体的な工程を明確にします。

激務なプロジェクトが多いSEにとっては、社内SEは比較的穏やかな業務内容が多く、転職市場では人気です。

社内SEの特徴

社内SEとSEの違い

社内SEは、自社のシステムについての企画から開発・運用保守が主な業務となります。一般的に会社の情報システム部は管理部門に属しており、非生産部門になります。そのため、社内SEはSEと比べると、納期や品質のプレッシャーがそこまで厳しくないといわれています。

社内SEは、自社のシステムに携わるため、サービスの対象は社内の人です。SIerと違い、他企業との連携がないため、納期に融通が利きやすいことが理由です。外部企業のお客様から、無理な納期の依頼をされることもありません。

SIerは、社外の企業が抱える課題解決のために、システム開発や運用を請け負っています。SIerのSEは、システムの設計から開発、運用までを携わります。その際、本社でシステム開発を行う場合もあれば、客先常駐のSEもいます。

もちろん導入したシステムの効果などについて、経営陣などからプレッシャーを受けることはあります。また、客先常駐が多いSEと違って、社内SEは基本的に本社勤務となりますので、勤務地が頻繁に変わったりすることがありません。

社内SEは人気が高い

社内SEはその他のSEに比べて待遇がいい場合もあり、人気の高い職業です。また、人気が高いということは、それだけ志望する人も多いので、しっかりと対策をしておかなければなりません。

社内SEは、システムの納期に融通が利くため、残業が比較的少ないです。SEは、職場によって激務な場合も多いため、良好な働く環境であることが社内SEが人気の理由です。

志望動機ではなぜその企業の社内SEなのか、普通のSEではなぜダメなのかを明確にすることが大切です。ただ待遇が良い、仕事が楽などの理由では志望動機としてはNGです。

社内SEだからこそできる、社内SEでなければできない内容を挙げ、それを踏まえて志望動機を作成することが大切です。人気がある職種なため、志望動機も細部までチェックされている可能性が高いので、細かい部分まで丁寧に作成することを意識しましょう。

社内SEのやりがい

社内SEのやりがいは、社員のために働けることです。社内SEは、パソコンに関する悩みを解決してくれるヘルプデスクや、より良い社内ネットワークの基盤を整備する担当や、社内システムの運用やメンテナンスがメインの仕事になります。

つまり、社内SEは、社員の職務環境を向上する立場にあります。そのため、「ありがとう」と直接いってもらえる機会は自然と多くなります。貢献する対象が社員であり一緒に働く仲間なので、会社の縁の下の力持ちとして皆から頼りにされるポジションです。

常に周りがお客様である客先常駐のSEと違って、身近な存在から直接感謝され、従業員とのコミュニケーションが厚いことが社内SEのやりがいといえます。

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社内SEの志望動機に必要な要素

社内SEの志望動機に必要な要素

志望動機を書くときは、企業研究が重要です。採用されるためには、その会社のことをよく知っていないといけません。企業研究が甘く、その会社の知識が不足していれば、志望度が低いと判断されてしまいます。

とくに社内SEは多くの会社にある職種なので、「なぜその企業なのか?」という点を明確に伝えられるようにしましょう。

企業研究などで得た情報を基に、正直な思いをぶつけることが大切です。面接官も、新卒にそれほど高度な回答は求めていません。ただ、会社についてを全く知らないと、志望度が低いと思われるので、最低限その会社の主力事業程度は把握しておきましょう。

①その企業を選んだ明確な理由

履歴書や面接では、なぜその企業を選んだのかを明確にするようにしてください。ただ「社内SEという仕事がやりたいから」という理由は説得力に欠け、その企業への入社の意欲は感じられません

「社内SEを募集している他企業でもよいのでは」と思われるような志望動機は、その企業への志望度が低いと判断されてしまうでしょう。

なぜその企業が良いのかを、はっきりと伝えるためにも、企業研究をしっかりするようにしてください。会社概要だけではなく、その会社の事業内容や業界でのポジションは最低限調べましょう。商品や他社競合を調査することで、会社方針が見えてくるはずです。

志望動機では、「その企業で働きたい理由」を明確にアピールすることで、入社意欲の高さを伝えられるでしょう。

②社内SEになりたい理由

なぜその企業を選んだのかを明確にしたら、次はなぜ社内SEになりたいのか考えましょう。社内SEは、会社の売り上げに直接貢献しにくい立場です。社内の職務環境の向上や、事業をおこなう上で必要なシステムの構築、業務の円滑化をサポートします。

どちらかというと、企業の中では縁の下の力持ちの位置づけです。そのため、奉仕の心が、社内SEになるために必要とされる姿勢です。しかし「従業員の役に立ちたい」という理由だけでは面接官は納得しません。

企業の事業に貢献するために、システム面からサポートしたい理由を考えるようにしてください。会社の売り上げに間接的でも貢献したい考えや、自分のスキルをアピールし、会社にとって必要な人材であると思ってもらえるようにしてください

志望動機には、その企業を選んだ理由と合わせて、社内SEになりたい理由も含めましょう。

③社内SEとして貢献するビジョン

社内SEとしてどう貢献するのかをアピールすることは、重要です。システムに関する資格や学びを伝えることは効果的ですが、できれば会社の成長に携わりたい姿勢を示しましょう。

社内SEとして貢献するビジョンを志望動機に盛り込むことで、仕事に対する熱意が伝わります。事業には直接携わることはできないかもしれませんが、業務の円滑化や社内インフラ整備などの面から業務サポートをして貢献したいという熱意を込めましょう。

そして、社内SEというのは従業員から頼りにされるポジションです。人をサポートすることが好きな人や、影から支えることが得意な人に向いています。人を支えることが好きで、社内SEとして従業員の業務をサポートしたいという意思も添えるようにしてください。

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志望動機を作るときのポイント

志望動機を作るときのポイント

志望動機は、ただ内容が多ければいいわけではありません。どんなに熱い想いがこもった、素晴らしい志望動機でも、相手に伝わらなければ意味がありません。特に、書類での志望動機では、文字だけでいかに想いを伝えられるかが評価を左右します。

履歴書で書いたり、面接で話す前には、紙に書いたりPCに書き出すことで整理されます。実際に文章で志望動機を作っておけば、客観的な視点で見直すことができるので、相手の目線に立った伝わりやすい文章になります。

採用担当者に響く志望動機を作るためには、ポイントを押さえることが重要です。ポイントさえ押さえられれば、簡潔にわかりやすく自分の思いを伝えられるようになります

志望動機を作るときのポイントを知って、自身の熱意や思いが採用担当者に伝わる文章を作りましょう。

①結論から書く

PREP法(伝わる話の構成)

結論 (Point)
理由 (Reason)
具体例 (Example)
結論 (Point)

“結論から先に書く”ということは、重要なポイントです。結論から書くことによって、論理的な構成になり、“相手に伝わる文章”になります

結論から始まる伝え方の手法を、PREP法といいます。結論の後に、理由、具体例と続きます。PREP法で文章を作ると、冒頭でその人の主張がはっきりわかってから、理由や具体例が続くので、内容が伝わりやすい構成になります。

長い前置きの後に結論を述べても、相手に主張は伝わりません。話の全体像が見えてこないため、そこで最も伝えたい主張も弱くなってしまいます。結論を述べた後に、その結論にまつわるエピソードや、付随する具体例の順で書きましょう。

②具体的なエピソードを書く

志望動機には、具体的なエピソードは欠かせません。主張を裏付けるエピソードを加えることで、志望動機に説得力が増します。どんなにすばらしい志望動機を述べても、根拠がなければ相手には響きません。

説得力のある伝え方は、就活において重要です。話に根拠があれば、人は説得力があると感じます。根拠として、実際にした経験と、そのとき何を感じ、どう行動したことがその考え方につながっているかを述べましょう。

また、エピソードを加えることで、「自分らしさ」が表現できます。志望者が多い社内SEの選考において、ほかの選考者との差別化が図れる自分らしいエピソードは有効です。自分らしいエピソードを加えることで、採用担当者の印象に残せるでしょう。

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社内SEのOKな志望動機例5つ

ここからは、履歴書やエントリーシートで書く場合における社内SEの志望動機のOK例を見ていきましょう。

おさえる内容やポイントがわかっても、実際に志望動機を書こうとすると行き詰ってしまう人もいるのではないでしょうか。様々なパターンのOKな志望動機の例文を紹介するので、参考にしてください。

例文と照らし合わせることで、自分自身の志望動機を作成しやすくなるでしょう。例文を参考にして、魅力的な社内SEの志望動機を作成してみてください。

OK例文①その企業のシステムに興味がある

私は、社内SEとして、これまでの知識を活かして会社を支える一員になりたいと考えています。大学時代にインターンで社内システムの構築をしていました。その経験から、すぐそばに利用者がいる達成感や充実感は大変強いと感じました。人の役に立っていると感じることがやりがいとなりました。そこで貴社の社内SEという職種に興味を持ちました。貴社の○○というシステムに関心があり、貴社で社内SEという立場から会社を支えるメンバーになりたいと思っています。

※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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インターン経験について触れ、社内SEとして働くことへの理解がアピールできています。具体的なエピソードと、そこから得られた経験を、うまく志望動機の中に落とし込めているのがポイントです。

「なぜその企業を選んだのか」もしっかり述べています。全体的に要点がバランス良く押さえられた志望動機となっています。

OK例文②エピソードが具体的

私は、社内SEとして、一緒に働く仲間をサポートしたいと考えています。小学校の頃から大学まで、バスケットボールをやっていました。しかし、大学2年次のときに膝を痛めてしまい、マネージャーになりました。はじめは悔しさが強かったのですが、次第にメンバーをサポートする充実感を感じるようになり、誰かをサポートすることが自分に向いていると気がつきました。「チームを改善するためには練習メニューをどうするべきか」といったことを考えるのが楽しく、結果が出たときは嬉しかったです。私は、社内SEも似たような面が多くあると考えています。IT企業の中でも貴社の○○開発事業という日本初のプロジェクトをおこなっており、業界最先端です。貴社の事業を支えるSEになりたいと考え、志望いたしました。貴社のために微力ながら貢献したいと思っています。

※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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サークルや部活動を頑張ってきた方がアピールする際の志望動機の例です。具体的なイメージができる内容となっており、とても伝わりやすくなっています

「チームにはどんな課題があったのか」「どのようにして課題を解決したのか」といったように、担当者にさらなる興味を持ってもらえる志望動機に仕上がっています。

OK例文③「なぜこの企業なのか」が明確

貴社の「テクノロジーで世の中を便利に」という理念に惹かれて志望しました。社内SEとして働き、貴社の蓄積されたノウハウを吸収することができると思っております。大学ではサッカーをやっているのでチームプレーは得意で、チームで何かを達成することが好きです。サッカーでは、積極的に声掛けを行い、どんなに負けそうでも士気を上げるために周りに働きかけてサポートしました。社内SEは、縁の下の力持ちとして社員をサポートできる点に魅力を感じています。そのため、通常のSEと違い、社内のメンバーを支えるポジションである社内SEという環境で成長したいと考えています。日々学び続け、周囲と協力して成長し続けることで、貴社に最大限貢献したいと考えています。

※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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なぜその企業の社内SEなのかが、論理的に説明できています。志望動機では、「どうしてこの業界なのか、会社なのか、職種なのか」を具体的に伝える必要があります。

たとえば、「どうしてこの会社なのか」という点を、その企業の経営理念などを引用して伝えると具体的になります

OK例文④事業への共感を示している

私は、貴社で人々の生活を豊かにするサポートがしたいため志望しました。中学生の頃からプログラムやインフラについて独学で学び、大学で専攻しました。プログラム好きが高じて、在学中はアルバイトで総務兼ヘルプデスクを3年間やりました。総務として他部署のサポートや、ヘルプデスクとしてパソコンのセットアップなどをしていました。直接ありがとうといってもらえる機会が多く、大変やりがいのある仕事だと感じました。貴社のスマホ事業は通信業界では最先端であり、生活空間をサポートしています。私は、その姿勢に共感し、貴社で社内SEとして、その事業をサポートしたいと思いました。自分が学んできたスキルやアルバイトでの経験を活かして、社内SEとして貴社に貢献いたします。

※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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社内SEとしてのアルバイト経験を入れた志望動機の例です。社内SEは総務を兼任しているケースが多く、備品の発注や福利厚生の担当を同時に担っていることがあります。

そのような総務部分について知っている姿勢を志望動機に入れることで、面接官に即戦力だとアピールもできます。また、事業内容への共感を伝えることで、志望度の高さが伺える志望動機になっています

OK例文⑤入社後やりたいことが明確

社内の人をサポートしながら、実務にも携われる点に魅力を感じました。私はパソコンスクールでアルバイトをしています。初級の生徒にはタイピングを教え、上級クラスではプログラミングなどを教えています。生徒たちから教えてくれてありがとうといってもらえることが多く、この仕事にやりがいや達成感を覚えました。貴社の社内SE職では、ヘルプデスクを兼ねたシステム運用職を募集されています。パソコンのことで悩んでいる社員を解決に導きながら、実際にシステム運用の業務もできる素晴らしいポジションです。貴社のように○○業界でインフラを整備している企業の一員として、私も貴社の社内インフラの開発や運用をしたいです。そして社内のニーズをしっかりくみ取ることができる社内SEになり、貴社に貢献します。

※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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ヘルプデスクは、従業員のパソコンにまつわる悩みを聞き、問題を解決するポジションです。他にもパソコンのセットアップや、マウスやキーボードの設定などもするので、差し込み業務が多いことが特徴です。

ヘルプデスクと兼任で実務を任されると、実務に集中したい人にとっては、なかなか円滑に業務が進まないケースもあります。そこをカバーできるような理由を添えることで、説得力のある志望動機になります

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社内SEの志望動機NG例3つ

これから、履歴書やエントリーシートに書く場合の、社内SEの志望動機NG例をご紹介します。

志望動機でのNG例を知ることで、志望動機でのポイントがより理解できます。NGな例から、ダメな部分を理解し、自分の志望動機に該当するところはないかチェックしましょう。

【原則】仕事への熱意が伝わらないのはNG

志望動機では、仕事への熱意が伝わらないのはNGです。企業では能力の高く企業に合った人材はもちろん、それに加えてやる気があり、仕事への熱意が強い人材を求めています。履歴書やエントリーシートの時点で、熱意のある文章を記載することが大切です。

新卒の場合は能力重視よりも、入社後の成長力を期待されて採用が決定している場合が多く、成長を前提に評価が決定しています。仕事への熱意がない=成長力が低いと評価されてしまい、印象も悪くなってしまいます

成長するためには、自ら努力をする積極的な姿勢が必要です。そのためには、仕事への熱意は欠かせません。待遇が良い、興味があるからなどの理由では、「他の企業でもよいのでは」と思われてしまい、熱意は伝わりません。

志望動機では、「その企業で社内SEとして働きたい」明確な理由をアピールすることで、仕事とその企業への熱意をアピールできます。

NG例文①志望動機が利己的

私は、プログラミングが大好きで趣味でアプリを作成しているほどです。好きなプログラミングを仕事にしたいと思い、今回貴社の社内SEに応募させて頂きました。貴社の○○というシステムはよく利用させていただいております。どうせ働くのならば好きなシステムに携わり、忙しすぎずに働きたいと思っています。コツコツ努力することは得意です。プログラミングも大学の中ではできるほうで教授からも褒められました。

最もNGなところは、「なぜ社内SEなのか」という点が一切述べられていないことです。全体的に具体性に欠けており、熱意が伝わりづらい文章となってしまっています。

「忙しすぎずに働きたい」という部分も、やる気のなさを疑われてしまいかねません。「サポートすることが好き」「社内改善がしたい」など、社内SEを選んだ理由を具体的に伝えることが重要です。

また、その企業を選んだ理由も書かれていないため、熱意が感じられません。その企業を選んだ理由や、その企業で実現したいことも盛り込みましょう。

NG例文②「なぜその企業なのか」がない

私はパソコンが好きで、パソコンにまつわる本をよく読んでいました。そして大学では情報システム学科を専攻しました。在学中はパソコンに関して知識を蓄積したいと強く思い、資格取得に励み、MOS、ITパスポート、CCNA、基本情報処理技術者試験を取得しました。この資格を活かし、御社では社内システムの保守や運用だけではなく、ネットワークの構築やセキュリティ対策にも挑戦したいです。そして御社の業務を円滑にサポートできるような社内SEとして活躍したいです。

資格のアピールもしっかりとし、会社ではどのような人物として社内SEを頑張っていきたいかが伝わる例です。しかし会社の事業にどのように貢献したいのかが抜けており、ただ社内SEになりたいという思いしか伝わりません

なぜその企業が良いのかが明確ではないため、入社への意欲が感じられません。

NG例文③人間性が疑われる

私はヘルプデスクのアルバイトをしていました。シフトインする度に、従業員の皆さんからパソコンについての質問が飛んできました。パソコン周りのことや、ソフトウエアのダウンロードの仕方などを教えていました。感謝されることが多く、こんなことで頼ってもらえるのだと嬉しくなり、就職するなら社内SEとして働きたいと強く思うようになりました。御社の社内SEとなり、どんな質問にも答えられる縁の下の力持ちとして活躍したいです。

どんな場合でも他人を見下すような文章にしてはなりません。相手のわからないことを馬鹿にしてしまう人は、社内SEとしてサポートデスクの業務の適性はないと判断されるでしょう

どんなに社内SEの知識がある人でも、他人を見下すような人は、次の選考に進むことは難しいです。

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面接で志望動機を話すときの対策も必須

面接のポイント

面接でも志望動機を伝える機会はあるので、対策が必要です。社内SEとして就職するためには、履歴書でしっかりと志望動機をアピールすることが大切ですが、選考は書類選考だけで終わるわけではありません。

志望動機は履歴書やエントリーシートで求められるだけではなく、面接でも頻出の質問です。面接では志望動機はどのように答えればいいのかを知り、事前の対策を念入りにおこなうことで、内定に一歩近づけるでしょう

①志望動機では話を膨らませる

志望動機を面接で話す際は、話を膨らませましょう。面接で志望動機を伝える際に、履歴書と同じ内容を伝えてもいいのか悩む人は多いですが、基本的には履歴書に書いたことと同じ内容で問題はありません。

履歴書の志望動機と面接で伝える志望動機が違うと、一貫性がない印象を与えてしまう可能性があります。面接官は、一貫性のない志望動機には不信感を抱きます。

就活でのアピールは一貫性が大切ですので、基本的に伝える内容は同じにしましょう。入社意欲を示す核となる志望動機がぶれていると、信ぴょう性に欠けてしまいます。伝える内容がそのたびに違うと、説得力もなくなるので注意が必要です。

しかし、一言一句同じものを伝えても意味はありません。大筋では同じ内容を伝えますが、面接では口頭でさらに話を膨らませ、履歴書には書ききれなかった細部まで伝えていくことが大切です

志望動機は、面接で採用担当者に直接伝えます。そのため、書類の志望動機では簡潔にまとめて書ききれなかった思いをぶつける良い機会です。

②企業の仕事への理解も重要

志望動機では、企業の仕事への理解を示すことも重要です。志望動機では、仕事への熱意と入社の意欲が高いかをアピールすることが大切です。しかし、それだけでは面接で話す志望動機として不十分です。

面接では、仕事への熱意に加え、仕事への理解の深さも見られています。企業研究が徹底できている=企業への関心も強く志望度が高いと企業は考えます。そのため、企業研究を徹底し、仕事内容をしっかり理解しておくことが大切です。

志望動機を話すときは、企業の業務を通して、何を実現したいのかを伝えると、仕事内容の理解ができていると評価されるでしょう。また、仕事内容で魅力に感じた点を伝えても、企業理解ができていることをアピールできます。

業務内容などは働いてみなければ細部まではわかりませんので、あくまで大枠としてどんな仕事なのかを理解するだけで構いません。どんな仕事なのか、どんな能力や人柄が必要なのかを企業研究から理解し、それを踏まえて志望動機を伝えましょう

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社内SEになるための面接のポイント

SEに必要なスキル

社内SEになるために、面接でのポイントも押さえておきましょう。志望動機は重要ですが、面接で聞かれるのは当然志望動機だけではありません。

面接では、採用担当者と直接話すことができる貴重な機会です。そのため、書面ではわからないコミュニケーション能力やその場での対応力なども見られています。

社内SEに必要なさまざまな能力を、面接でアピールしていくことで高評価を獲得できます。どのような能力が必要か、何が評価されているのかを知って、さらに面接の対策を進めていきましょう。

論理的思考力をアピール

社内SEを志望する人は、面接で論理的思考力をアピールすることが大切です。物事の筋道を立てて考えられるのは重要なことですし、これはSEとして必須の能力です。

SEは感情で物事を考えるのではなく、論理的に考えて行動し、結果を出すことが求められます。SEは、課題解決のためのシステム開発において、その原因を見つけ、それを効率的に対処できる方法を編み出すために、論理的に考える必要があります。

論理的な思考力は、自己PRでアピールする方法もありますが、それ以外でも面接での受け答えの中で論理的に話すことでも示せます。

面接は質疑応答の形式で進みます。相手の質問を正しく理解し、求められていることをきちんと回答していれば論理的思考力はアピールできます。突飛な発言で印象を残そうとすせず、どんな質問でも堅実に考えて、根拠を示しながら論理的な回答をしましょう。

コミュニケーション能力も必須

SEは、黙々とパソコンに向かって作業するイメージがありますが、実際にはそうではありません。作業自体はひとりでおこなうことが多いものの、作業開始までにはさまざまな人とコミュニケーションを取らなければなりません。

そのためコミュニケーション能力は必須であり、これがなければ社内SEはつとまりません。社内SEは、相手が求めている課題を引き出し、それを解決する仕事です

引き出した問題や改善策などは社内SE同士や、他の部署の人とも共有するので、コミュニケーション能力は必須といえます。社内SEは、人と関わる機会も多い職業です。ヘルプデスクとして社員のサポートも行います。

コミュニケーションスキルをアピールするためには、面接で相手の目を見てハキハキ話すようにし、相手の質問の趣旨を理解したうえで回答するようにしましょう。面接では、話し方や受け答えが、コミュニケーション能力の評価に直結します。

社内SEは、社内の人とコミュニケーションをとり、連携しあって仕事を進める職種です。面接では、話し方や受け答えを意識すれば、コミュニケーション能力の高さが評価され、社内SEに一歩近づくことができるでしょう。

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社内SEの志望動機は職種や企業を選んだ理由を熱意を持って伝えることが大切

社内SEは人気の職種となっており、すでにSE経験があり、スキルがある中途採用者が有利な状況にあります。そこを新卒が採用されるためには、将来性を認められないといけません

将来性を認められるためには、熱意と意欲を示し、入社ご成長して活躍するイメージを持ってもらうことが重要です。「なぜ社内SEが良いのか」「なぜこの会社が良いのか」を、熱意を持ってアピールしましょう。

最後は、この熱意の有無が決め手になることも多いです。これらのポイントをおさえて、思いの伝わる効果的な志望動機を作成してみてください。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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