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「好きな学科」の書き方|記載目的やポイントを紹介【例文付き】

履歴書の記載項目「好きな学科」の書き方とは

ほとんどの履歴書には「好きな学科」を記載する欄が設けられています。「なぜ書く必要があるのか?」と思いながらなんとなく書いていた人も居るでしょう。実は好きな学科の書き方次第で採用の可能性を高められるのです。好きな学科と得意な学科が共通している人は珍しくありません。企業はその点に注目していると考えています。

志望する企業が、数学の専門的な知識を持った人材を求めているなら、好きな学科に数学と書くことは採用の判断に大きく影響します。しかし「好きな学科」に企業が何を求めているのかその意図を知っても、書き方が分からなければ意味はありません。好きな学科をどう書くか、その書き方について解説いたしますので参考にしてみてください。

「好きな学科」はミスマッチ回避の判断材料

好きな学科から企業が知ろうとしていることの一つは、ミスマッチ回避の判断材料です。もっと言えば大学で何を学び、身につけてきたかチェックしているとも言えるでしょう。大学などで専攻した専門知識は企業にとって利益につながる重要な知識です。企業は専門知識を活かした仕事をして欲しいと考えています。

また企業が取り扱う分野に対し、好きな学科の内容が共通しているなら、すぐに辞めず積極的に働いてくれるだろうと期待するのです。もちろん好きな学科と企業が取り扱う分野について共通点が多くてもそれだけで即採用になることはないでしょう。それでも採用は複数の判断材料を見て合否が決められていきます。そのことを考えれば好きな学科も無視できません。

「好きな学科」を書くときの4つのポイント

好きな学科についてどのように書けば良いかは悩むポイントです。単純に好きな学科だけ記載するだけでは、情報不足となり、採用担当者にとって物足りない内容となる可能性も否定できません。書くならできるだけ印象が良くなる内容にしなければならないのです。好きな学科の書き方については最低限、4つのポイントを押さえてください。ポイントを理解しているかどうかだけで結果が変わる可能性があります。それでは「好きな学科」を書く時の4つのポイントをご紹介します。

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①仕事に活かせる内容を選ぶ

面接だけではなく履歴書の内容も自分を積極的にアピールできるものと考えてください。企業が求めているのは、利益を出してくれる優秀な人材です。逆に利益を出してくれそうにないのは、業務内容に対し適性がない人材と言えます。そのため好きな学科や学んだことが、志望する企業の業務内容と共通する点が多ければそれだけミスマッチの可能性が低くなり、採用に一歩近づく可能性が高くなるのです。

そのため好きな学科を書く際には「仕事に活かせる」という内容も記載した方が良いでしょう。大学などで学んだことが仕事でも活かせられるなら、即戦力になる可能性が高いからです。好きな学科を書く時は「学んだものが活かせる」ことをアピールすると良いでしょう。

②5教科以外で固めるのはなるべく避ける

5教科以外で固めるのは止めた方が良いです。例外としては、商業系や工業系で、その専門知識が必要とされる企業なら逆にアピールできるのでかまいません。しかし好きな学科を複数書ける場合で「体育」や「美術」など、5教科以外ばかり記載するのは止めましょう。少なくとも1科目は5教科から選んだものを入れてください。

5教科は義務教育で誰もが勉強する分野ですし、国語や数学は仕事でも必要になる場面が多いです。社会も社会人として地理や公民や歴史を知ることは重要と言えます。理科は世界の仕組み、英語も外国の人とのコミュニケーションでは必要となるでしょう。逆に5教科以外ばかりだと面接官への印象が悪くなる可能性があるので注意してください。

③専門性のある学科は説明ができるようにする

好きな学科を書くだけなら誰でもできます。ただ、好きな学科を書く際は、面接官にその内容について深く説明を求められる可能性もあるので注意してください。特に専門性の高い学科を記載した場合、面接官が興味を持つことも多いです。また好きな学科で取り扱う内容が、企業にとって力を入れている分野と関係しているならなおさらです。

その学科が「本当に好き」で勉強をしたなら、少々の解説ぐらいはできるだろうと試してくる面接官が居ることも否定できません。そのため好きな学科を記載する際は「本当に好き」なことをアピールするための解説ができるようにしてください。解説できないと「本当に好きなのか?勉強して来たのか?」と疑われてもしかたないでしょう。

④嘘は書かない

好きな学科は何かと問われても「好きな学科なんて無いんだよなぁ。そうだ嘘を書けば良い。銀行だから数学と書いてやれ」などと安易に考えてはいけません。基本的に嘘はばれると考えましょう。「ではどんな所が好きなのですか?」と聞かれた時、具体的な説明ができません。本当に好きならよほど専門的な質問で無い限りスラスラ答えられるはずです。

深く突っ込まれた時、あたふたしてしまうような嘘は書かない方が無難と言えます。また多くの面接官はたくさんの就活生を見てきますし、嘘を見破るスキルや知識を持っていると考えてください。そのため好きな学科について志望企業の仕事内容に合わないからと嘘を書いてしまうリスクは非常に高いと言えます。

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好きな学科の書き方例

好きな学科の書き方で注意したいポイントをご紹介しましたが、次は具体的な書き方を知る必要があります。ポイントは分かったとしても、実際に好きな学科について書くことはまた別物と考えなければならないでしょう。好きな学科の書き方について、例文やポイントをご紹介します。文系、理系それぞれ違う分野のものですから、それに合わせた書き方をしなければなりません。志望企業にマッチする人材と思ってもらえる書き方を心がけましょう。

文系の場合

私の好きな学科は国語です。両親共に小説が好きだったのでその影響を受けて私も読むようになりました。エンターティメントだけではなく純文学などジャンルを関係なく読んでいるうちに、言葉の面白さに興味を持つようになりました。大学では文学部の国文学科に進学し、高校から大学まで小説サークルにも入り、日本語の面白さについて研究を行いました。そして言葉への興味は日本語だけではなく、英語やポルトガル語など別言語への興味も湧き、原文で小説を読むようにもなりました。そこから国語だけではなく外国語も好きになりましたが、やはり一番好きな学科は国語です。

子供の頃から両親の影響を受けて小説を読むようになり、国語が好きになったという流れは自然で説得力があります。「それならば国語が好きになっても当然だな」と思える内容です。また小説サークルにも入り、文学部に進学したということも本気で国語について勉強をしたのだなと面接官に思われる可能性は高いでしょう。

さらに日本語だけではなく、別言語である英語やポルトガル語も得意だということもあれば、海外と関連のある企業では、好印象を持たれる可能性があります。

理系の場合

私が好きな学科は理科です。大学では理工学部で機械工学を学びました。子供の頃からロボットや自動車、飛行機など機械に興味を持っていました。本格的に好きになったきっかけは幼い頃、町工場が開発したロケットが飛んだというニュースを見た時です。自分もロケットを飛ばしてみたいと思うようになりました。そのためには機械工学の知識が必要ですから、自然とのめり込むようになりました。ただ大学では少子高齢化という社会背景を考え介護支援のための筋力補助スーツについての開発に携わりました。人を感動させるだけではなく生活利便性の向上にも役立つ機械工学は奥深く、新技術や発見もあり興味は尽きません。

この例では理科を好きになったきっかけが具体的に書かれています。具体的に書かれているため、ただ「理科が好き」と答えるだけでは出せない説得力があります。同時に機械工学科に進学したことが根拠に厚みを生み出していると言えるでしょう。

理科が好きと書いて進学は文学部となれば面接官が「本当に好きなのか?」と疑ってもおかしくありません。また大学での研究過程の中で何を作り出したかは実績となります。「これだけの実績があるのだから本当に好きなのだな」と思ってもらえる可能性が高いです。

好きなことは最大のセールスポイントに繋がる

好きな学科については志望する企業に合わせた学科を書いた方が良いでしょう。しかし、合っていなくても嘘を書いてはいけません。嘘を書くぐらいなら、志望企業の仕事内容と少し離れていても正直に書いた方が良いでしょう。どんな教科も完全に関係ないとは言い切れない所もあります。例えばコミュニケーションには国語力が必要ですし、数学の知識が不要な仕事はまずありません。

何処の企業も経理があるはずです。体育も体力があることをアピールができます。好きな学科は自分のアピールポイントになることを忘れないようにしてください。本当に好きだと思ってもらえるような根拠を書くようにしましょう。そうすることで「本当に好きなのだな」と信頼されるからです。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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