業界研究

地銀に就職するための志望動機の書き方ポイント3つ【例文付き】

地方銀行とは

地方銀行は各都道府県に本店を置き、主に地方に本店を構える銀行を指します。メガバンクが全都道府県や世界を営業エリアにし、大手上場企業を取引先にしているのに対し、本店がある都道府県に営業エリアを絞り、地方に根付く中小企業や地方の個人を取引先としているのが地方銀行の特徴です。

そのため、故郷に恩返しをしたいという人や、地域に根を降ろし地域の活性化に貢献したという人におすすめの就職先です。また、メガバンクに比べて転勤が少なく、転勤があったとしても都道府県を越えるような遠方への転勤がないことがメガバンクと比べてメリットになります。

地銀に求められる人物像

「適材適所」という言葉があるように、その業種によって求められる人材が異なってきます。土木作業員であれば体力のある人材が求められますし、研究員であれば一つの物事に取り組む集中力のある人材が求められます。では、地方銀行が求めている人材とは、いったいどんな人材なのでしょうか。この項目で、詳しく解説していきます。

コミュニケーション能力が高い人

地方銀行では、地方に住むお客様と話す機会が多く、また転勤が少なく共に働く同僚の入れ替えもあまりありません。そのため協調性があり、人に好かれるコミュニケーション能力が地方銀行の職員には求められます。社内でのルールや制度の変化があまりなく、年功序列を重んじるため、社内では特に協調性が重要視されます。

お客様と話す上では、コミュニケーション能力の中でも「話す力」ではなく、「聴く力」が求められるでしょう。コミュニケーション能力に自信があまりないけれど、地銀に就職したいという人は、ミュニケーション能力を培うトレーニングを始めましょう。

積極的に課題解決や目標達成に取り組める人

地方のお金の流れを変え、問題を解決していくのも地銀の役割の1つです。地方銀行が抱える問題は多岐に渡り、なかなか進まない案件や他行と競合している案件、折り合いがつかない案件などさまざまです。そのような問題に積極的に取り組む人材が地方銀行で求められます。

課題解決に喜びを感じられる人や、目標やノルマを達成して、地域の発展に貢献することに喜びを感じられる人が、地銀の求める人材に該当するでしょう。言い換えれば、課題解決や目標を達成することに喜びや達成感を感じられない人は、仮に就職できたとしても、うまくいかない危険があります。何のために仕事をしているのかと悩んでしまい、長続きせずに転職をしてしまう可能性もあるでしょう。

地銀に就職するための志望動機の書き方ポイント3つ

ここまで、地銀が求める人材が、どのような人材なのかを説明してきました。この情報を参考に履歴書を書きすすめたり、面接の対策を立てたりしましょう。しかし、いざ履歴書を書きすすめようとしたときに、具体的にどのように書きすすめて行けば良いのか分からない、特に志望動機をどう書けば良いのか分からないという人が多く見受けられます。

そこでこの項目では、地銀に就職するための志望動機の書き方のポイントを3つご紹介します。

①金融業界を志望する理由

地銀に限らず他の業種にも共通して言えることですが、「なぜこの仕事をしたいのか」というのが最も気になるところです。このことを上手く記載ができれば、熱意を伝えることができます。「なぜ銀行で働きたいのか」を書く場合は、結論先出しで書くようにしましょう。銀行を志望するきっかけから書き始めてしまうと、文章の要点が見えづらくなってしまいます。

また、履歴書を見る人も人間なので、結論を先出しにせず、きっかけから始まった文章は良く読んでもらいない可能性があるでしょう。「成長できるから」と書く就活生をよく見ますが、成長できるからでは弱すぎます。他の企業に就職したとしても成長はできますし、成長できることは地銀の専売特許でもありません。

②メガバンクではなく地銀を選ぶ理由

地銀の面接では、なぜメガバンクや都市銀行などの大手金融ではなく地方銀行を選んだのかをよく聞かれます。志望動機でも、なぜ地銀がいいのかを明記しましょう。メガバンクや都市銀行などの大手金融と比べて、地域に密着し、お客様と深く関係を築くことができるのが地方銀行の最大のメリットと言えます。

過去の自身の経験をこれらの点と紐づけて書くと良いでしょう。また、その地域の魅力についても記載するとなお良いでしょう。地方によって、さまざまな伝統工業や文化が根付いています。その魅力を伝えた上で、自分が銀行員になって何ができるかを記載すると熱意を伝えることができます。

 ③地銀のなかでもその銀行を選ぶ理由

志望動機ですから、「その会社のための志望理由」でなければなりません。他の企業にも当てはまるような、使いまわせるものは好ましくありません。「人柄が試される場で人間として成長したい」や「金融に携わり、経済に血を送り出したい」と書く人がいますが、「その銀行への志望動機」としては弱いのです。

まず、志望銀行が他行に比べて優れている点を探すところから始めましょう。見つけられたら、その優れているところを自分が重視していると書き、いかに他行より優れているか、事例を踏まえて書くと良いでしょう。志望する銀行の強みを調べるには、「〇〇銀行 経営計画書」と検索すれば志望する銀行の経営計画書が見つかります。経営計画にはその銀行の強事細かに書いてありますので、必ずチェックするようにしてください。

参考にしたい志望動機の例文

志望動機を書くためには、まず志望動機の基本構成を理解しておかなければなりません。志望動機の基本構成は、「応募銀行を選んだ理由」、「活かせる経験、スキル」、「入社した後になにがやりたいのか」です。このような構成にしていくと、より志望動機が明確になってきます。この項目では、参考にしたい志望動機の例文を3つご紹介します。

例文①

私は、生まれ育ったこの街をこれからも元気にしたいと考え、〇〇銀行を志望します。私は生まれてから大学を卒業するまで22年間この街で暮らしています。小さい時はお父さんと一緒にとうかさんに行き、出店の数や歩行者天国の人の多さに圧倒されました。とうかさんを楽しんでいたのは、私と同じ地域に住んでいる人達で、そのお祭りを支えていたのは地域に昔から根付いた企業の人達でした。〇〇銀行で働くことにより、地域の企業の役に立ち、とうかさんのある地元に貢献したいと考えています。

地元の観光名所や伝統行事に関することを志望動機に盛り込んでおくと、地元に住んでいる人達にとってイメージしやすく、面接での会話も弾みます。地元で暮らしていた体験談を交えて、地元に愛着を持っている点を伝えましょう。入社したらどうしたいのか、ということを志望動機に明記しておくと志望動機がより伝わりやすくなります。

例文②

私は、地域の企業の役に立つことで、生まれ育ったこの地元に貢献したいと考えています。企業の経営を支え、活性化させるには、多様化する金融ニーズに素早く対応する必要があると考えます。地元にある地方銀行の中でも、貴行はスピードを軸にしており、中小企業向けのコンサルティング事業の分野を成長させています。貴行でなら変化する企業ニーズに素早く対応し、地元の発展に尽くせると考えます。

まずは、志望する企業の強みについて調べ、その特徴を理解しましょう。そして、自分はその特徴が重要だと考えていること、その特徴が競合他行と比べていかに優れているかを具体的に書きましょう。志望する企業の強みを書くことで、「どこの地銀でもいいんだろうな」と思われなくなり、「本当にうちを志望してくれているんだな」と印象付けられます。

例文③

私は、地元から愛される銀行員として働きたいと考え、貴行を志望しております。私は県外出身で、この地域に住んだことはありません。しかし、学生時代に広島に観光に来ました。宮島の海の上に浮かぶ赤い鳥居はとても美しく、厳島神社には得も言われぬ感動を覚えました。原爆ドームを臨むように走る路面電車は歴史を感じさせる風景で、地元住民が愛着を持っていると感じました。地元に住んでいる人に愛される、歴史がある地域で働くことが自分の成長につながると考え、地元から愛される銀行員として地元で生活している人達が元気に生活できるサポートをしていきたいと考えています。

志望する地銀の地元出身ではないとしても、旅行に行った経験があるなど、その地域に関わったという体験を志望動機に入れると、興味を引く内容になります。地元出身でない場合、その地域のどんなところが好きなのかを記載すると良いでしょう。地元の人たちをサポートする銀行員として必要なのは、地元の人たちを好きになり、成長する意欲があるということです。住んだ経験はなくても、地域に貢献をしたい熱意をアピールしましょう。

志望する地銀だけでなく他も事前にリサーチ

志望する銀行に就職するためには、他の地銀についてもある程度は調べておく必要があります。他行の強みや特徴を知っておくと、志望する銀行が他行と何がどう違うか把握でき、志望動機にも盛り込めるでしょう。

また、志望動機をより良いものにするためには、実際に志望する地銀に務めている人に読んでもらうということも大事です。実際に働いている人の観点からアドバイスをもらえるので、志望動機のレベルを高められます。もしOBやOGがいるのであれば、是非一度読んでもらいましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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