職種研究

イベントスタッフの志望動機の書き方|例文とポイントも紹介

イベントスタッフについて

アーティストのコンサートを観に行くと、客席の通路に立ってお客様の動きに目を配っているスタッフを見かけると思います。また、会場の外では大きな声でお客様の誘導をしているスタッフを目にするでしょう。

他にも、クリスマスシーズンにデパートに行けば、クリスマス仕様に彩られた特設スペースで、たくさんのスタッフがプレゼント商品やクリスマスケーキなどの販売にあたっています。

そんな様々な場面で活躍を目にする「イベントスタッフ」の仕事内容や、志望動機を考える際のポイントについて見ていきます。「イベントスタッフをやってみたい」と思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

イベントスタッフの主な業務内容

イベントスタッフの主な業務内容は、会場の設営や撤去、チケットのもぎりや受付、お客様の誘導、会場周辺の警備、商品の販売、PRや呼び込みなどです。

イベントと一口に言っても、アーティストのコンサートから、ヒーローショー、スポーツイベント、セミナー、季節商品の販売など、内容は様々です。よって、イベントスタッフの業務内容もそのイベントの内容に応じて変わってきます。

正社員の場合は、イベントの企画、人員確保のための求人業務、イベント当日の進行管理などのプロデューサー業務を任される場合もあります。

志望動機を書く際の注意ポイント

イベントスタッフの志望動機を作成するポイントが2つあります。それが、「なぜイベントスタッフとして働きたいのか」「自分の特性や経験を業務にどのように活かせるか」を伝えることです。以下で詳しく紹介します。

なぜイベントスタッフとして働きたいのか

志望動機を書くさいに最も大切なのは、志望する業種は他のものでもあり得たのになぜこの業種を選んだのかという点です。この記事でいうと、なぜ他の業種ではなくイベントスタッフとして働きたいのかと考えるに至った理由を、できるだけ具体的に書くことが要求されています。

ここであまり抽象的な当たり障りのないことを志望動機として書いてしまうと、面接官から「この理由だと〇〇業界でも同じようなことができるんじゃない?」と返答に困ってしまう質問を浴びるかもしれません。そのため、ポイントはできるだけ具体的に書いていきましょう。それにより、イベントスタッフこそ志望しているというアピールになります。

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「アーティストと共演したい」だけでは弱い

イベントスタッフと聞いてまず思い浮かぶのは、コンサートなどの設営や運営でしょう。この部分だけをイメージして、イベントスタッフを志望する理由が「アーティストと共演したい」だけでは弱いと言わざるを得ません。イベントスタッフの仕事以外にも「アーティストと共演」できる仕事は他にもたくさんあります。

また、イベントスタッフの仕事は「アーティストとの共演」だけではありませんし、イベントスタッフは裏方の仕事もたくさんあるので、その場合のモチベーションをどのように保つのかも、面接では問題視されかねません。

特性や経験をのどように活かせるのか

志望動機に、自分のこれまでしてきた経験がどのようにイベントスタッフとして働き出したときに役立てられるのかを書くことがポイントです。これの記載によって、採用担当者にその就活生を採用した後のどのような働きが期待できるかを想像しやすくなるからです。

イベントスタッフとして活かせる特性や経験とは、どのようなものをいうのでしょうか。それは、ボランティアや部活動サークルの運営の経験があげられます。組織を運営する大変さは、運営してみなければ分からないため、これらの経験がある人は大きな強みとなります。他にも、イベントスタッフとしてアルバイトの経験がある場合も、実際の現場の空気を知っている点で強みになるでしょう。

具体例があれば記載する

これまでの経験がどのようにイベントスタッフとして役立てられるかや、課外活動などの運営経験を志望動機に記載するときは、できるだけ具体的に書くようにしましょう。そうすることで、他の人と被らないあなただけのエピソードが書けます。

このとき注意すべきは、具体的に書けば書くほどいろんな内容が含まれますが、トピックとして伝える内容は1つに絞ることです。

人事は入社後の働き方をイメージする

人事は、入社後の働き方をイメージするものです。ここまで志望動機では①なぜイベントスタッフとして働きたいのか②どのような能力を活かせると考えているのかについてみてきました。最後に、入社後のイメージを人事に与えるというフェーズについてみていきましょう。

ここでも大切なのは、具体性です。「貴社に入社できた暁には、部活動で鍛えた体力で一生懸命頑張ります」という就活生と「貴社に入社できた暁には、全体を見渡しながら、常に個々人の利害関係と発言の動機に気を配りながら組織やイベントを運営してい期待です」という就活生ではどちらが人事は入社後の具体的な働きかたをイメージしやすいでしょうか。入社後のイメージを与えやすくするためにも、曖昧な言葉を使わず具体的に説明していきましょう。

イベントスタッフの志望動機NG例

まず、イベントスタッフの志望動機としてふさわしくない例を見てみましょう。志望動機を考える際には、ここに書かれている点に気を付けてみてください。

NG例

私が貴社を志望した動機は、将来プロのアーティストになることを目指しているため、アーティストのコンサートに関われる仕事に魅力を感じたからです。コンサートのリハーサルを見る機会もあるとうかがい、自分にとって大変勉強になると感じました。私も貴社の一員として、プロのアーティストの空気を肌で感じながら一生懸命働きたいと思っています。

将来の夢を志望動機に盛り込むことは問題ありませんが、まずは「自分はどのように業務に貢献していきたいか」を伝えるべきでしょう。「将来の夢に役立ちそうだから」という理由だけでは、自分本位な理由ととらえられかねません。

将来の夢を盛り込む場合においても、「将来プロのアーティストになるための勉強をしていて、◯◯の知識を活かせそうだと思ったから」といったように、業務に活かせそうな知識や経験も併せて伝えるようにしましょう。

志望動機の作り方について悩んでいる人は、こちらの記事もおすすめです。

イベントスタッフの志望動機例3選

それでは、イベントスタッフの志望動機としての例文をご紹介してます。3つ例を挙げて見ていきます。

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志望動機の例文①

私が貴社を志望した動機は、将来プロのアーティストになることを目指しているため、アーティストのコンサートに関わることができる仕事に魅力を感じたからです。私は現在アーティスト養成学校に通っていて、◯◯や△△について勉強しています。自分自身もステージに立つことがあるため、アーティスト側がイベントスタッフに求めることについても多少は理解できているつもりです。私が貴社の一員となった際には、◯◯や△△についての知識を活かし、さらにアーティストの思いに寄り添ったコンサートになるよう精一杯努力していく所存です。
※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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NG例と同様、将来の夢を盛り込んだ志望動機ではありますが、こちらは「どのように業務に貢献したいか」といった自分の考えをより盛り込んだものになっています。また、自分が実際に経験したことを盛り込むと独自性が出て、採用担当者の印象に残りやすくなるでしょう。

志望動機の例文②

私が貴社を志望する動機は、コンサート会場でのイベントスタッフの活躍をいつも拝見していて、私も一緒に働かせていただきたいと思ったからです。私は好きなアーティストのコンサートをよく観に行っていますが、スタッフの皆さんはいつも笑顔で明るく私たちを迎え入れて下さいます。アーティストについてきちんと勉強しているスタッフさんにお会いしたこともあり、大変感激しました。私も貴社の一員として、ファンの皆さんの気持ちをより一層盛り上げられるように、明るく丁寧な仕事を心がけていきたいと思っています。
※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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次に、自分がイベントスタッフにお世話になった経験を盛り込んだ志望動機の例です。客としてイベントスタッフに対して感じたことや、それをふまえて自分がイベントスタッフとして働くのであればどうしていきたいかなどを盛り込むと良いでしょう。

志望動機の例文③

私が貴社を志望する動機は、スーパーでの試食販売のアルバイト経験が活かせそうだと思ったからです。試食販売の仕事では、お客様に積極的にお声掛けし、短時間でわかりやすく商品の特徴を説明することが必要でした。その経験を通じて、必ずしも大きな声でお声掛けすれば良いわけではないこと、商品の良いところばかり説明してもお客様の心には届かないことなどを学びました。私が貴社の一員となった際には、これらの学んだことを活かし、商品のさらなる売上アップに貢献していきたいと思っています。
※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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最後に、これまでのアルバイト経験を盛り込んだ志望動機の例です。今までやってきたアルバイトの仕事内容やそこで学んだことを、一度書き出してみましょう。そうすることで、イベントスタッフの仕事と共通している部分や、イベントスタッフの仕事に活かせそうなことが何か見えてくるはずです。

アルバイト経験を自己PRする方法について、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。

イベントスタッフの志望動機は理由を明確にして記載する

ここまで、イベントスタッフの主な業務内容や志望動機を考える際のポイントなどをご紹介してきました。イベントスタッフの仕事は、日常とは違った華やかな場所で働くイメージをもたれますが、裏方に付くケースも多いです。

求められる仕事はイベント内容によって様々です。まずは具体的な仕事内容をしっかりと確認し、それに応じた志望動機を考えるように心がけましょう。

また、志望動機を考える際には、なぜイベントスタッフとして働きたいのか、自分の特性や経験をどのように活かせるのかなるべく具体的に記載しましょう。それにより、人事担当者はあなたの入社後をイメージしやすくなります。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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