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【JICAインターン研究】実施内容・選考フロー・事業内容がまるわかり!

JICAを研究

開発途上国への経済および社会の発展のための国際協力をおこなっている独立行政法人国際協力機構、JICA(通称ジャイカ)のインターンシップについて紹介します。

JICAインターンシップでは、発展途上国の経済および社会の発展のために自らの知識を活かしながら様々な経験を積むことができます。将来、国際協力に関する仕事に就きたい人、海外で働いてみたい人に適したインターンシッププログラムです。

※この記事では、過去の実施内容について記載しています。注釈がない場合は2018年度実施の内容です。

海外インターンについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

JICAの基本情報

JICAは「Japan International Cooperation Agency」の略称です。その名の通り、日本の政府開発援助(ODA)を一元的におこなう実施機関として、開発途上国への国際協力をおこなっています。

貧困などの問題で苦しむ開発途上国の人々に必要な援助内容を調べ、解決に向けて協力し、その国が自立するために必要な人材教育に協力することを使命としています。

正式名称:独立行政法人 国際協力機構
所在地:〒102-8012 東京都千代田区二番町5-25 二番町センタービル 1階から6階
設立年:平成15年10月1日
従業員数:1909人(2018年3月末時点)
平均年齢:44.2歳(「独立行政法人国際協力機構の役職員の報酬・給与等について」参照)
平均勤続年数:不明

JICAを企業研究

JICAは社会貢献、国際協力を使命とする事業であり、スタッフに共通する使命が明確です。同じビジョンを持つ団結力から、職員同士の信頼関係は固く働きやすい職場です。勤務地が海外になるため、必然的に現地の人との交流も活発となり、活気にあふれた社風となっています。

JICAの事業内容は、開発途上国の抱える多様な課題の解決に取り組む社会貢献、国際協力事業です。課題は、医療、教育、交通インフラを中心に多岐に渡ります。戦後の日本も、現在の途上国と同様に諸外国の援助により復興した経緯があり、JICAの国際協力事業は当時受けた国際協力の恩返しという側面があります。

JICAインターンシップに求められている人物像は、国際協力や開発援助に尽力したいという強い意欲とともに、発展途上国での困難な業務に精力的かつ柔軟に対応できる、という条件に該当する人です。

適職診断でJICAとの適性を確かめてください

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JICAの選考フロー

JICAの選考フローは、「書類をそろえて人材登録から応募→書類選考→面接」です。JICAのインターンに参加するには、まず応募書類を揃えましょう。「インターン応募者調書(応募申請書・履歴書・自己申告書)」「在学証明書」「語学力に関する証明書」「同意書(未成年のみ)」が必要です。PARTNERから応募します。書類選考合格者は、面接選考が実施されます。面接方法はテレビ会議、Skype 会議、電話などがあり、居住地によって選考会場は異なります。

JICAの選考対策

JICAのインターン選考についてみていきます。JICAのインターンは競争率が高く、選考を突破するのはなかなか難しいと言われています。JICAのインターン選考を突破するためには、どういった能力や考え方が求められているのかを知っておくことが大切です。

在外インターンに参加する場合はTOEIC500点以上が必要

JICAでは、海外の事務所でもインターンを開催しています。外国語での一定のコミュニケーション能力が必要とされるため、TOEIC500点以上の英語力が必須です。インターンをする国によっても必須とされる言語やレベルは異なり、タイ事務所ではTOEIC730点以上、TOEFL550点以上の英語力が必須となります。

また、エルサルバドル事務所ではスペイン語での会話、読み書きができることも必須です。語学力の他にも、水道事業運営管理能力向上プロジェクトをおこなうラオス事務所では、水道分野への強い関心が必須となっています。事務所ごとの必須項目、望ましいとされる能力を確認して応募しましょう。

TOEICの有効期限について、知りたい人はこちらの記事もチェックしてみてください。

何かに打ち込んだ経験をアピールしよう

JICAでは、現場力・構想力・発信力が求められます。さまざまな課題に対して根気よく挑み続け世界を変えたいという気概が求められるのです。これらの能力をアピールするためには、これまでの自分の経験を裏付ける必要があります。経験談としては、学生時代に打ち込んだことが、題材として適しているでしょう。

大学生活で目的を定め、将来に向けた行動を起こした経験があれば、それを元に自分の強みやJICAのインターンで得たいことなどに繋げられるはずです。打ち込んだ経験を伝える際は、実績だけでなく取り組んだ過程も交えて伝えるようにしましょう。

JICAのインターン内容と日程

 JICAのインターンは、「本部」「国内機関」「在外事務所」の3つのポストにわかれて開催されます。募集人数は本部が9名、国内機関が3名、在外事務所が20名と少なく、狭き門だといえるでしょう。2018年のインターンは、1月下旬〜2019年3月までに終了となります。各ポストとも、テーマごとに実施期間が異なりますが、1〜3ヶ月程度実施です。

各ポストの担当部署一覧

「本部」「国内機関」「在外事務所」の3部門それぞれで、担当部署とテーマが設けられています。インターンの参加を検討する場合は、これらに目を通してどれを選ぶのかも一緒に考えておくといいでしょう。

本部
・地球環境部水資源グループ水資源第二チーム
・地球環境部 防災グループ
・企画部 総合企画課
・産業開発・公共政策部 資源・エネルギーグループ(2名募集)
・人間開発部 基礎教育グループ
・人間開発部 高等教育・社会保障グループ 社会 保障チーム
・社会基盤・平和構築部 ジェンダー平等・貧困削減推進室
・社会基盤・平和構築部 平和構築・復興支援室

国内機関
・横浜センター(JICA横浜) 市民参加協力課
・九州センター(JICA九州) 研修業務課
・沖縄センター(JICA沖縄)研修業務課

在外事務所
・東ティモール事務所
・ラオス事務所
・タイ事務所
・カンボジア事務所
・ソロモン支所
・ザンビア事務所 他7事務所

募集締め切りと結果発表

2018年の募集締め切りは、10月8日でした。応募書類に不備がある場合は選考対象外となるため、漏れのないよう注意が必要です。応募に必要な書類が複数あるため、各書類のファイル名も指定されています。ファイル名は、「【インターン応募者調書】山田未来.xls」の形式で統一してください。

選考は、書類選考と、書類選考合格者のみ面接がおこなわれます。書類選考の結果発表は11月14日、面接選考の日程調整と面接の実施日は11月15〜30日です。面接日はJICAが指定します。そして、最終合格者の結果発表が12月14日におこなわれます。メールや電話ではなく、マイページ上で応募受付番号が発表されるので注意しましょう。

JICAのインターンは募集資格や必要な書類のチェックが大切

JICAのインターンシッププログラムは、3部門の中から参加したい部署のインターンに申し込めます。そして、必ず覚えておきたい重要事項は、応募の前にPARTNERの人材登録(簡易登録可)が必要だということです。そして、募集資格や必要書類のチェックを忘れないようにしましょう。

また、書類選考合格後の面接試験において、面接方法や選考会場が、個別に連絡されることになっています。そのため応募書類、特に履歴書には、確実に連絡がとれるEメールアドレスおよび携帯電話番号を記載する必要があります。

インターンの基礎知識については、こちらの記事で詳しく解説しています。

監修者プロフィール

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吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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