面接対策

オフィスカジュアルでの面接に適した服装を徹底解説!

面接で効果的にアピールするためにはオフィスカジュアルへの理解も大切

就職活動というと、リクルートスーツを思い浮かべる就活生も多いでしょう。しかしリクルートスーツでなく、オフィスカジュアルでの面接もあります。

オフィスカジュアルで面接に臨む際、相応しい服装でなければ、「社会人としてのマナーを理解できていない」とマイナスの評価を受けてしまう恐れがあります。

服装で印象を悪くしないように、オフィスカジュアルについて理解しておく必要があります。ここではオフィスカジュアルでの面接で選ぶべき服装について、印象の良いコーディネートを解説していきます。

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就活生に聞いた! オフィスカジュアルで面接を受けた経験

まずここではどれほどの就活生がオフィスカジュアルで面接を受けたことがあるのかから見ていきましょう。就活生の皆さんにとったアンケートの結果がこちらです。

オフィスカジュアルで面接を受けた経験

回答者の34.5%、つまり約3人に1人がオフィスカジュアルでの面接を経験していることがわかりました

就活に向けてリークルートスーツは用意していても、オフィスカジュアルに適した服装までは用意していないという人も多いのではないでしょうか。直前に焦ることなく、余裕を持って面接に臨むためにも、服装選びのポイントを確認していきましょう。

オフィスカジュアルな服装の基本ポイント

オフィスカジュアルな服装の基本ポイント

オフィスカジュアルでの業務を認めている企業は、多く存在します。そもそもオフィスカジュアルとは何なのでしょうか。就活生のなかには、「私服みたいなもの」と理解している一定数います。

オフィスは、社会人が仕事をおこなう場所です。カジュアルな装いは、気軽な服装を表します。つまり、オフィスカジュアルは、仕事をおこなう場に適した軽装という意味になります。

スーツ以外の服装で、仕事をするのに相応しい服装が、オフィスカジュアルにあてはまります。「ビジネスシーンに相応しい私服」であるため、日常生活における私服とは意味合いが異なります。

ジャケットとシャツを着用する

オフィスカジュアルなコーディネートのポイントの1つ目は、「ジャケットとシャツを着用すること」です。スーツではないとはいえ、ジャケットはしっかりと着用してください

ジャケットとは、スーツよりもカジュアルなものを指します。スーツのようにパンツとセットになっておらず、基本的に上着単体での販売です。スーツよりもカジュアルな素材を使用したものが多く、丈もスーツより2~3cm短くなっています。

その際、色は落ち着いた印象の紺・グレー・ベージュが賢明です。柄は、線の細いチェックか細かい千鳥格子など、目立ちにくいもの選んでください。また、自分の体格に合ったサイズを選択しましょう。

またシャツに関しては、ノーネクタイで着てもだらしなくならないように、ボタンダウンの衿の高さがある衿型を選びましょう。色は、白やライトブルーが無難です。または、白を基本にカットソーをジャケットのインナーにすることも良いとされています。

OKなジャケット

  • 黒、紺、グレー
  • 選の細いチェック柄
  • 細かい千鳥格子柄

NGなジャケット

  • オーバーサイズ
  • 装飾のあるデザイン
  • 光沢がある素材

OKなシャツ

  • 白やライトグレー
  • ポケットがついていないデザイン
  • 無地、または細いストライプなどの目立たない柄

NGなシャツ

  • Tシャツ
  • 派手な色柄

パンツはチノパンかスラックスを

オフィスカジュアルなコーディネートのポイントの2つ目は、「パンツはチノパンかスラックスを選択すること」です。あくまでもオフィスカジュアルなので、カジュアル過ぎる印象を残してしまうパンツは控えましょう。

穴の開いたジーンズやダボダボなパンツは、避けたほうが賢明でしょう。私服なら構いませんが、ダメージやオーバーサイズのデザインは、カジュアルな印象になるため、面接には適しません。

採用担当者に誠実な印象を残すには、チノパンやスラックスがおすすめです。チノパンやスラックスは、センタープレスで正面から見て折り目が入ったデザインです。センタープレスはスーツにも共通するデザインで、フォーマルな印象になります。

色に関しても、派手な色はNGです。ベージュやブラウン、黒・ネイビーといった落ち着いた印象の色を選びましょう。

また、パンツには必ずベルトが必須アイテムになります。ベルトに関しても派手な色、カジュアルなデザインのものは避け、黒系のシンプルなものを用いましょう。

ビジネスシーンでは、統一感のあるコーディネートが好まれます。シンプルなデザイン、落ち着いた色でそろえると、ビジネスマナーを守った服装になります。

「ベルトの選び方」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「ベルトの選び方」について詳しくなることで、より優位に就活を進められるでしょう。

スカートはシンプルなものを選ぶ

オフィスカジュアルなコーディネートのポイントの3つ目は、「シンプルなスカートを選択する」ことです。

スカートは派手な色は避け、ネイビー・ベージュ・グレー・ブラウン・ブラックなどを選択しましょう。また、レザー、ジーンズやジャージ素材は避けましょう。カジュアルすぎる印象になります。

ポリエステル素材などは光沢もなく、オフィスカジュアルに適しています。

スカートは丈の長さにも注意してください。あまりにも丈が短いものはビジネスマナーに反してしまいます。膝丈もしくは膝より少し上丈のスカートを選択します。

また、ワンピースという選択肢もあり、この場合は、淡い色やベージュ、紺などの落ち着いた色で、小さな柄のデザインか無地を選んでください。丈に関しても、膝丈となるものを着るようにしましょう。

スカートでもワンピースでも、色味やデザイン、丈には注意が必要です。オフィスカジュアルは、ジャケットに合う服装なので、落ち着いた色・柄を選びましょう。

靴や鞄は落ち着いた色やデザインのものを選ぶ

オフィスカジュアルのポイントの4つ目は、「靴や鞄はシンプルにすること」です。靴はスーツのときに履くような革靴やパンプスを選びましょう。ヒールが高すぎる靴も避けたほうが無難です。3~5㎝のヒールの靴をお勧めします。

中には、飾りがついたデザインのシューズもあります。華美でないことがビジネスシーンでは求められるので、なるべくシンプルなデザインを選びましょう。色は、落ち着きのある印象の黒、紺、ベージュを選ぶのが賢明だといえます。

また、つま先がとがっている靴は、カジュアルすぎるので不適切です。革靴のつま先部分の形は様々ですが、就活ではストレートチップが良いでしょう。つま先部分に切り替えがあり、縫い目が一直線で施されているデザインです。

革靴:つま先がストレートチップ
パンプス:華美でないデザイン、3~5㎝のヒールが望ましい

鞄に関しては、スーツのときに使用しているビジネスバックを用いるのが無難です。面接においては、持っている鞄も採用担当者に見られています。特にビジネス向きのトートバッグ、ヴリーフケース、3WAYバッグなどで、A4サイズが入るものが適切です。

色は、靴と合わせるとバランスのいい、揃った印象のコーディネートになります。靴、鞄、ベルトの色をそろえることが、ビジネスシーンでは好まれます。色の揃ったコーディネートは、整っている印象になります。

靴や鞄は見えづらいようで、目につきやすい部分なので、細かいところまで気を配りましょう

靴下について詳しく説明している記事もあるので、併せて確認してください。

オフィスカジュアルのNG

ここまでアイテム別に選ぶと良いものと、NGのものをそれぞれ紹介してきましたが、ここでが特にオフィスカジュアル全体で気を付けたいポイントについて見ていきます。

オフィスカジュアルはあくまでもビジネスシーンに相応しい私服であり、カジュアル過ぎるものはオフィスカジュアルとして相応しくありません。スーツではない分、選択肢が広いため、より気を遣って服装を考える必要があります。

ジーンズやスニーカーなどラフなもの

オフィスカジュアルなコーディネートではカジュアルな印象のものは避けましょう。

面接では、カジュアル過ぎる服装はビジネスマナーを疑われてしまうため、相応しくありません。ジーンズ、スウェット素材、帽子、リュック、スニーカーなどが当てはまります。

また、リュックに関しては、また、ビジネス向きのデザインのリュックもありますが、避けたほうが良いです。なぜなら、面接会場に向かうまでの間、リュックを背負うことでジャケット、シャツにシワができてしまう恐れがあるためです。

面接では、どんなに素晴らしい内容を話しても、身だしなみが原因で評価を下げることもありえます。オフィスカジュアルは、ビジネスシーンに適した服装であるため、その企業内に入っても問題ない服装を心がけましょう。

オフィスカジュアルでNGなアイテム

  • スニーカー
  • ジーンズ
  • リュック
  • スウェット素材の服
  • 帽子

「身だしなみ」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「身だしなみ」について詳しくなることで、より優位に就活を進められるでしょう。

面接力診断を試してください。

面接力診断はもう試しましたでしょうか?就活では、面接での印象が大きなポイントとなります。自信がないまま本番を迎えてしまうと、理由がわからないまま選考に落とされてしまいます。

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袖や丈が短く露出度の高いもの

オフショルダー、ミニスカートなど露出の高いものは、面接に相応しくないため、避けなければなりません。

肌の露出が多いと、だらしのない印象になる恐れがあるためです。採用担当者に誠実な印象を持ってもらえるよう、肌の露出は抑えましょう。

オフィスカジュアルでは、ビジネスマナーを意識し、その場に相応しい服装を選択する必要があります。面接では、センスの良さよりも、清潔感のある服装を選びましょう。

NGなアイテム

  • オフショルダーのトップス
  • キャミソール/タンクトップ
  • ショートパンツ
  • 短すぎるスカート

就活生に聞いた! オフィスカジュアルのコツ

オフィスカジュアルのコツ

オフィスカジュアルで着ていくべき服装のポイントについて紹介してきましたが、その服装選びの基準のほかにどのようなことを就活生の皆さんは意識しているのでしょうか。

今回は、就活生の皆さんにオフィスカジュアルで面接に臨むときに意識して取り入れていることを聞いてみました。

自分らしさが伝わる服装を選ぶことを挙げる就活生が多数

オフィスカジュアルであるということを前提にしつつも、自分らしさを感じさせる服装選びを意識したという回答が多く寄せられました。

企業は応募者がビジネスマナーをわきまえているかと同時に、その人の個性を見出すためにオフィスカジュアルを指定しています。自分らしさを服装に取り入れることで、人柄もイメージしやすく自己PRとの一貫性も感じるかもしれません

身だしなみは最低限のマナーを守ることが大切ですが、人間性や価値観を擦り合わせるという意味でも服装選びの際に、自分らしさについても考えてみましょう。

季節によって取り入れたいアイテム選びのポイント

オフィスカジュアルはスーツの比べて季節感を取り入れやすいというメリットがあります。適したアイテムを身につけることによって自分自身も快適に面接に臨めるうえ、面接官にも好印象を残すことができます。

ここでは、夏の暑い時期と冬の寒い時期に取り入れたいアイテムのポイントを紹介してくので、ぜひ参考にしてみてください。

夏の暑さ対策を意識したアイテム

夏の暑さ・汗の対策として、通気性の良いジャケットを用意することがおすすめです。夏用に薄手で、通気性が良く速乾機能のジャケットが販売されています。外は暑くても面接会場は冷房で肌寒いという場合があり、汗が速く乾くことも大事になるでしょう

色味は基本は通常のオフィスカジュアルと同様の落ち着いたものを選びましょう。その他冷感素材のもや汗対策のグッズも取り入れましょう。

以下、夏のおすすめアイテムをまとめたのでぜひ参考にしてみてください。

  • 速乾性のジャケット
  • 汗が目立たない色のシャツ・インナー
  • 防臭機能のあるインナー

冬の寒さ対策を意識したアイテム

一方、寒い時期には防寒としてジャケットのなかにセーターを着るのもオフィスカジュアルに適しているとされています。ただし、デザインや色味は落ち着いたもので、上にジャケットを着る分、薄手のものを選ぶ必要があります。

また、面接会場に入る前に脱ぐのがマナーですが、アウターもカジュアルになりすぎないように配慮する必要があります。ダウンジャケットやダッフルコートなど、ジャケットと素材が大きく離れていたり、フードがついているものはカジュアルに感じられます。

冬のおすすめアイテムはこちらです。

  • 薄手のセーター
  • トレンチコート、チェスターコートなどビジネス向きアウター
  • マフラー

就活の身だしなみは自分で選択することが大切

就活の身だしなみで悩む人は多いです。特にスーツの指定では無い場合、選択肢も多くて悩んでしまうでしょう。しかし、覚えておいていただきたいのが就活の身だしなみに正解はないということ。

さまざまな情報があふれていますが、全てを鵜呑みにするのではなく、参考にしたうえで、自分で納得して選択することが最も大切です。なぜなら、就活は自分の魅力を演出して、その魅力を評価してくれる企業と出会うことが大切だからです。

就活生に聞いた! オフィスカジュアルにしたときの企業の指定方法

企業の面接の服装の指定方法はさまざまあり、スーツにすべきか、オフィスカジュアルにすべきかと迷う人も多いはず。そこで今回は就活生の皆さんにオフィスカジュアルにしたときの企業の指定方法について聞いてみました。

オフィスカジュアルと判断する指定方法

結果は、「服装自由」と「私服」という指定の場合は多くの就活生がオフィスカジュアルを選び、「私服可」「あなたらしい服装で」がそれらの半分ほどで選択が分かれているのがわかりました

同じ記載内容でも企業によって考え方も異なる場合があります。特に迷った場合は、口コミサイトなどで企業ごとに情報収集しておくと安心して服装が選べるでしょう。

オフィスカジュアルの基本を押さえて面接に臨もう

ここまでオフィスカジュアルを選ぶ際のポイントを解説してきました。オフィスカジュアルは就職活動だけで必要となるものではありません。社会人として働く中で、オフィスカジュアルが必要となる機会も多く存在しています。

場に合った服装を選択することができなければ、自身の評価を大きく落としてしまう可能性があります。オフィスカジュアルについて学び、ビジネスマナーを理解していることは、就活生としての最低限のマナーです

スーツと違い選べるアイテムがたくさんあり、服装選びを難しく感じる就活生も多くいるでしょう。しかし、適切な服装を選択すれば、採用担当者に良い印象を残せるチャンスでもあります。ここで述べた基本をしっかりと押さえ、適切な服装で面接に臨みましょう。

【オフィスカジュアルに関する調査】

  • 調査方法:ポート株式会社が運営する企業口コミサイト「就活会議」会員へのダイレクトメール
  • 調査日:2022年7月15日~20日
  • 調査元:「就活の未来」を運営するポート株式会社
  • 調査対象者:23卒・24卒の就活会議会員の278人

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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