就活その他
志望企業が持つ価値観への共感はマッチングとイコールになる|明確にしておくことが大切な理由とは
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目次
価値観を明確にしておくべき理由
価値観とは非常に抽象的でわかりにくいものです。特に面接で話すとなれば評価の対象になるわけですから、就活生にとってはどうすればよいものかと頭を悩ませる要素の一つとなるでしょう。しかし、価値観は面接試験に合格するためだけのものではありません。これから入社して業務をこなし、キャリアを重ねていく中でも、自分の価値観はあらゆる場面で顔を出すことでしょう。
それは、良くも悪くも仕事ぶりや周囲からの評価に関わるものです。したがって、この価値観を自覚して、それに合致するような業種や企業を選ぶことが人生をより有意義にするためには必須であると言えます。そこで本記事では、価値観を自覚するメリットやその方法について、具体的に紹介していきます。
自分の価値観を知るメリット
前項でもお話しした通り、自分の価値観を自覚することは多くのメリットをもたらします。今回は特に一般的に当てはまるであろうメリットを2点ピックアップしました。これらは面接試験や書類の作成にあたっても、大きなアドバンテージになり得る要素です。
価値観を自覚する目的を、まずはしっかりと理解して、価値観を探る上での目標として念頭に置いておきましょう。目標があることで、よりスムーズに価値観の整理を行うことができるようになるはずです。
自分自身を理解する
これまで20年以上生きてきて、自分のことを最も長く見てきたのは他でもない自分自身です。しかし、灯台下暗しというように、普段何気なく生活しているだけでは、近くで見ていても気づかないことは多くあります。今一度、自分自身がどのような価値観にしたがって物事を選択しているのか、考え直すことは自己分析の本質的な部分であると言えるでしょう。例えば、学生時代にも多くの選択を迫られることがあったはずです。
時間割りの決め方、友人との付き合い方、辛いことへの対処法など、選択のたびに自分は何を基準に行動してきたのかということを振り返ることで、おのずと自分の価値観は浮かび上がってきます。そして、それは自分自身がどういった人間なのかということにも繋がってくるでしょう。
人生を選択する基準になる
価値観を知ることとは、「自分が過去にどのような基準で物事を選択してきたか」を見ることでわかるだろうという話を前項でしました。したがって、自分の価値観は同時に自分の人生を選択する基準にもなり得ると言えます。例えば、自分の価値判断とは全く異なるような価値判断をする企業に就職しても、必ず軋轢が生まれます。したがって、自分の価値観はできる限り自分にあった企業を選ぶ上での重要な基準になるでしょう。
また就職以外でも価値観は非常に重要です。会社での立場を左右するような重要な業務にあたる場合や、結婚のような人生のパートナーの選択をする場合のように、人生を決める一大イベントを決める際にもやはり、最終的に自分の価値観が大事な要素になります。
こちらの記事では大切にしている価値観について詳しく解説しています。
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仕事上の価値観をみつける意味
ここまでのお話では、価値観を自覚することがいかに大切かを紹介してきました。ここからは、実際に仕事上に限定した場合に、価値観を自覚することの意味を考えていきましょう。自分の価値観はどうしても普段の行動に現れてきます。
したがって、生活の大部分を占める仕事では、なおのことそれが出てしまうことは避けることができないのです。価値観を自覚する意義を2点にまとめましたので、参考にしてください。
就職後のミスマッチを防ぐ
上記でも多少触れましたが、仕事上でも多くの場面で自分の価値観は影響を及ぼしてきます。価値観に絶対的な正誤はありませんが、適不適は少なからずあると言えるでしょう。不要なミスマッチを防ぐためにも事前に価値観は自覚する必要があります。
わかりやすい例を挙げると、まず、やりがいを感じるポイントが挙げられます。人によってやりがいを感じるポイントは異なり、「奉仕をすること」や「利益を上げること」など、そのほとんどは優劣を付けることはできません。
しかし、利益を上げたい人は教員などの奉仕を仕事とする職種よりも、ベンチャー企業などのように、新規市場を開拓して利益の向上に専念できる方が適しています。自分のやりがいという価値観を明確にすることで、より迷いなく企業選びを行うことができるでしょう。
働き方を選ぶ基準になる
企業に就職した後も、自分の価値観によって働く姿勢は大きく変わります。自分が仕事をする上で何を求めていくか、どのような基準で行動していくかは重要なことです。例えば同じ営業職でも異なった仕事の方法があります。とにかく行動を起こし、個別に訪問しては積極的にPRを行って顧客を増やしていくやり方も1つでしょう。また情報を重視し、データをもとに需要がありそうだという確信を持てる人を絞ることで、着実に顧客を増やしていくやり方もあります。
これは極端な例ですが、同じ仕事に取り組むにあたっても自分の求める社会人像によって、働き方は異なるのです。もちろん、それが企業の考えと合致していなければミスマッチが起こるでしょう。自分が仕事に何を求めているのかと、企業が社員に何を求めているのかが上手く合致する企業選びが重要です。
仕事で役立つ価値観の例4つ
前項では、仕事上の価値観は人それぞれであり、正誤はないというお話をしましたが、どうしても企業側との適合不適合の問題は起こってしまうものです。価値観の中でもある程度の範囲で、広く適合するものとそうではないものがあります。
ここからは、仕事をする上で一般的に広く役立つであろう価値観を例文を踏まえて4点にまとめました。以下の価値観を持っている場合は、多くの企業で役立つと考えられますので、参考にしてください。
①人の役に立つ
- お客様の喜ぶ顔が非常に大きなやりがいとなる
- インフラ関係の整備関する業務を通じて、人々の生活基盤を確立することにやりがいを感じる
- 商品提供を通してお客様の生活をより豊かにしていきたい
人の役に立つという価値観は、広く考えればほとんどすべての業種で重視されるべき事柄です。例文は上記に挙げましたが、国民全体の奉仕者である公務員はもちろんのこと、商品やサービスを提供する企業も、顧客に満足してもらうことが目的となります。したがって、人の役に立ちたいという思いは少なからず業務を行う上で役立つ価値観だと言えるでしょう。
②スキルアップを目指す
- 業務を通して将来的に○○ができるようになりたい
- 入社後も○○の技術の向上について研鑽をし、業務に活かしてきたい
- ○○に興味を持ち、学生時代にはスキルアップのために○○に取り組んできたなど
消費者の変化する需要に対応して、供給側は常に商品やサービスについて一層の向上を目指し、新しい情報を取り込んでいきます。社員として、新しい情報を取り込んでスキルアップを重ねていくことにやりがいを感じることができる人は魅力的に映るでしょう。
特に、日本の企業は中途採用で高いスキルを身に着けた社員を獲得するよりも、新卒社員を企業内で育てて高度なスキルを持った人材にする傾向にあります。この点でも、スキルアップの価値観は役立つものとなるはずです。
③人脈を広げる
- 学生時代にはサークルやボランティア活動など、多くの集団に属して多くの人と関わった
- 留学を積極的に利用して、国籍を問わず多様な人と関わった
- 人と関わることが好きで、積極的に社内でもコミュニケーションを取っていきたいなど
人脈を広く持とうとして、人との関わりを積極的に行おうとする価値観は仕事でも非常に役立ちます。人脈を広げることができる人は、社内では課と課をつなぐ架け橋にもなりますし、課内の人間関係を繋げる役割も果たすことができるでしょう。
また、人脈を広く持つことで困った際には助けを求めることができ、孤立してしまうことが少なくなります。そういった安定感も含めて、企業には魅力的に映る価値観なのです。
④生活の安定
- 企業の志望動機に福利厚生に関する部分を盛り込む
- 不足の事態にも備えて、常に最悪を想定した仕事を意識する
- 結婚を前提とした恋人がいて、家庭を持つ予定があるなど
生活の安定を求める人は、企業にとっては安心して雇用を行うことができます。極端な例ですが、ギャンブルが大好きであるように不安定なかけ事を好む人は、場合によっては生活基盤を失って、業務にも支障が出るかもしれません。
また、上記のように不測の事態にも備えて、常に最悪を想定するというなリスクマネジメントを意識しているという人は、生活に関しても安定を求めると考えられますので、アピールする上で有効な手段です。
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価値観を明確にして就活の軸にしよう!
価値観はエントリーシートや面接における自己PRでも、頻繁に評価される事柄です。直接的に、「あなたの価値観について教えてください」と聞かれることはほとんどありません。だいたいの場合は、志望動機や大切にしていることなどの中で読み取られています。したがって、自分自身の価値観を明確にした上でアピールしたい価値観を積極的に面接の解答やESの内容に盛り込んでいくことが重要になってきます。
例題などを参考に、自分なりに文章を考えることで練習を重ねていきましょう。価値観は就職活動が終わった後も、業務上・私生活上ともに人生を通して重要な要素になります。例文の丸暗記のような形式的なものに留まらず、自分自身と向き合って、しっかりと自分の軸となるような価値観を見つけ出すことが大切です。