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評価される大切にしている価値観の答え方は? 見つけ方や例文も紹介
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目次
- 大切にしている価値観がわかれば企業選びの軸になる
- 就活生に聞いた! 大切にしている価値観を聞かれた経験
- 就活における大切にしている価値観とは
- 企業はなぜ大切にしている価値観を聞くの?
- どんな場面で役立つ? 大切にしている価値観を明確にした方が良い理由
- 自分に当てはまるものを見つけよう! 就活で使える「大切にしている価値観」一覧
- 3ステップで解説! 大切にしている価値観の見つけ方
- 大切にしている価値観を見つけられないときの解決策
- 就活生に聞いた! 大切にしている価値観の見つけ方
- 大切にしている価値観の魅力的な伝え方
- 就活生に聞いた! 大切にしている価値観を話すときに注意したこと
- 大切にしている価値観を伝えるときの3つの注意点
- 大切にしている価値観の例文10選
- 就活生に聞いた! あなたが大切にしている価値観
- 大切にしている価値観と類似している質問の意味も知っておこう
- 企業が求めるものも考慮しつつ自分が大切にしている価値観を伝えよう
大切にしている価値観がわかれば企業選びの軸になる
就活でよく聞かれる「大切にしている価値観」がどのようなものかわからず、悩んでいる人もいると思います。なんとなく意味はわかっていても、いざ言葉にしようと思うとなかなか難しいですよね。
しかし、大切にしている価値観がどのようなものかがわかれば、自分に合う企業を選ぶ軸になります。膨大な数の企業の中から、自分にマッチしている企業を見つけることは簡単ではないため、働くうえで外せない価値観と照らし合わせる必要があるのです。
この記事では、大切にしている価値観の見つけ方や面接での伝え方を解説していきます。大切にしている価値観を明確にすべき理由を理解したうえで、企業選びの軸となる価値観を探しましょう。
就活生に聞いた! 大切にしている価値観を聞かれた経験
学生に、就活で大切にしている価値観を聞かれた経験があるか調査したところ、以下の結果になりました。
約半数の学生が、就活において大切にしている価値観を問われた経験があると回答しています。この結果から、多くの企業が「大切にしている価値観」を重要視していることがわかりますね。
大切にしている価値観に関する質問は、エントリーシート(ES)に書く場合もあれば、面接で尋ねられる場合もあります。
大切にしている価値観について自分の言葉で話す準備ができていない人は、企業が価値観を聞く理由を押さえながら、自分の大切にしている価値観を見つけていきましょう。
就活における大切にしている価値観とは
大切にしている価値観と言われても、そもそも何のことを指しているのか曖昧な人がいると思います。価値観という言葉の意味は幅広いため、具体的なイメージがしにくいですよね。
就活で聞かれる大切にしている価値観とは、行動を起こすときに大事にしている考えや、物事を判断するときの基準のことを指します。何かを決めるときに譲れないものと言い換えるとわかりやすいかもしれません。
たとえば、部活動でチームワークを大切にするのか、それとも試合に勝つことを大切にするのかなどです。
就活で大切にしている価値観を聞かれたときは、日常生活における価値観の中で仕事に通ずるものを考えましょう。
企業はなぜ大切にしている価値観を聞くの?
就活で企業が学生に聞く質問には一つひとつ意味があります。そのため、大切にしている価値観を答えるときは、企業がこの質問から何を知りたいと思っているのかを把握しておく必要があります。
大切にしている価値観を聞く意味がわからないと、質問の意図に合った回答ができません。ここでは、企業が大切にしている価値観を聞く理由を解説するので、企業が学生の価値観を通して知りたいと思っていることを把握しましょう。
①人間性や人柄を知りたいから
企業は、自社が大切にしている考えに共感してくれる人を採用したいと考えているため、大切にしている価値観から学生の人間性や人柄を知ろうとしています。
大切にしている価値観には、あなたが大事にしている考えや譲れない条件が詰まっているため、普段の性格を知ることができます。たとえば、周りと協力することを大切にしている人は、個人主義よりもチームワークを大切にする会社が合っていますよね。
人間性や人柄が表れている価値観から「会社が目指す方向性と同じ考えか」などを判断し、入社後のミスマッチを防いでいるのです。
②社風とのマッチ度を図りたいから
企業にはそれぞれ異なる社風があるため、社風に合う人を採用したいと考えています。
長く一緒に働くためには、社員と馴染める環境が大事ですよね。
たとえば、チャレンジ精神を大切にしている人であれば、伝統を重んじる企業よりも新しいことに挑戦している企業の方が合うでしょう。
したがって、企業は学生の価値観を聞くことで、大切にしている考えが一緒かどうか、つまり社風とのマッチ度を図っているのです。
③仕事の適性があるか判断したいから
企業の利益に貢献してくれる人材を採用するために、仕事の適性を重視しています。仕事で結果を残してくれないと、業績が伸びていかないからです。
企業は仕事の適性を図るために、大切にしている価値観を聞いて、企業が目指している方向性と同じかどうかを見ています。
たとえば、営業職であれば、ノルマに向かって途中で諦めることなく努力できる粘り強さが必要になるでしょう。このように、仕事における価値観を知ることで、自社の利益に貢献できる能力を持ち合わせている人がどうかを判断しています。
企業が仕事に対する価値観を聞く理由について知りたい人は、こちらの記事もチェックしてみてください。
どんな場面で役立つ? 大切にしている価値観を明確にした方が良い理由
自分の大切にしている価値観を知ることは、企業選びの軸になることだけでなく、就活のさまざまな場面で役立ちますよ。
そのため、企業からの質問に答えること以外にも、大切にしている価値観を明確にする意味があるといえます。ここでは、大切にしている価値観を明確にすることにより、どんなメリットがあるのかを解説します。
「大切にしている価値観をはっきりさせる理由は何なのか」と感じている人は、こちらを参考にしてみてください。
①価値観の合う企業に志望先を絞れるから
社会に出て働いた経験がない学生にとって、膨大な数の会社から自分に合う企業を見つけることはとても難しいです。
しかし、自分が普段大切にしている価値観を知っていれば、価値観がマッチしている企業を見つけることができ、選考を受ける企業を絞れます。それに、自分の価値観と合う企業であれば、入社後の大きなミスマッチを防ぐことができます。
自分の価値観がわかっていないと、手当たり次第にエントリーしてしまう非効率な就活になる恐れがあるので、大切にしている価値観を明確にすることが大切です。
②価値観について聞かれたときに自信を持って説明できるから
就活では、大切にしている価値観だけでなく志望動機や自己PRなどからも学生の価値観を見ています。そのため、就活を始める段階で価値観を明確にし、自分の価値観を含めて志望動機や自己PRを話すことが大切です。
大切にしている価値観が明確になっていれば、就活の軸も定まるため、悩まずに志望動機を考えられます。
さらに、自分の価値観を分析した経験があると、具体例を添えて話せるため説得力のある話ができる自信にもつながります。
③価値観の合う企業に入社できたら活躍しやすいから
就活では、卒業後の進路を決めるために内定を得ることを目標にしがちですが、入社後に活躍できるかどうかの方が大切です。入社後に活躍するためには、自分が大切にしている価値観と合う企業に入ることが重要になります。
価値観が合う企業に入社できれば、自分の考えや強みを発揮できる機会が多くなり、活躍しやすくなります。
自分に合った環境で活躍するためにも、自分の価値観を明確にして、大切にしたいことが同じ企業への入社を目指しましょう。
価値観を明確にするメリットについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
自分に当てはまるものを見つけよう! 就活で使える「大切にしている価値観」一覧
大切にしている価値観が企業選びにおいて大事だとわかっても、ESや面接でどの価値観を選ぶべきか迷ってしまいますよね。
価値観は人それぞれなので、どのようなものが就活に活かせる価値観なのかを知りたい人もいると思います。また、自分のことは自分が一番わかっていると思っていても、意外と気づいていない部分があります。
ここでは、就活で使える大切にしている価値観をまとめたので、自分に該当しているものをピックアップしていってみてください。
大切にしている価値観は無理に1つに絞る必要はありません。企業や状況に合わせて変えても問題ないので、複数考えておきましょう。
3ステップで解説! 大切にしている価値観の見つけ方
どうすれば大切にしている価値観がわかるのかと、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。何となく頭に思い浮かぶものの、その価値観を就活で話しても問題ないのか気になりますよね。
大切にしている価値観を明確にするには、順序立てて絞っていくことが重要になります。
ここでは、3ステップに分けて大切にしている価値観の見つけ方を解説していきます。大切にしている価値観が明確になっていない人は、これから解説する方法をぜひ試してみてくださいね。
ステップ①過去の経験から重要視している価値観を書き出す
まずは、過去の経験や印象的なエピソードを振り返っていきましょう。このときに当時の感情も併せて掘り下げていくと、共通している思考や行動を見つけることができます。
そして、その共通項から思いつく価値観を網羅的に書き出していきます。先入観を持った状態でいきなり1つの価値観を深掘りすると、失敗するケースがあるので、網羅的に書き出すことが大切ですよ。
過去の経験から価値観を見出すのが難しい人は、好きなことや大切なことを洗い出してみてください。好きなことや大切なことには、普段から自分が重要視している価値観が詰まっているからです。
過去の経験の振り返り方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
ステップ②その価値観を重要視した背景や理由を考える
自分の中にある価値観を書き出したら、どうしてその価値観を大切にしているのかを考えます。その価値観を重要視しているのは、何か理由があるはずなので、そこについて考えてみましょう。
上記のように、その価値観を大切にしようと思った背景を思い出してみてください。ある価値観に重きを置くには、ほかに対になる価値観があるはずです。他の価値観より、なぜその価値観を選んだのか、考えてみてください。
たとえば、「みんなをまとめる」という価値観を大切にしている場合、対のなる価値観は「自分のことに集中する」といったものがあります。そのとき、なぜ「みんなをまとめる」ことの方が重要なのかを、深く考えてみましょう。
他の価値観と比較することで、なぜその価値観を大切にしているのか、理由や背景が明確になりますよ。
ステップ③自分が大切だと思う順に価値観を並べてみる
重要視している理由がはっきりしたら、それらの価値観に順位をつけてください。複数の価値観に優先順位を付けて並べることで、最も大切にしている価値観が見つかりますよ。
また、優先順位の高い価値観は似たようなものが集まる傾向にあるため、自分が重要視している価値観の系統を可視化することもできます。
企業は大切にしている価値観から自社との相性を確認しているため、志望企業の社風や企業理念に合うものを選んで、順位を付けることもおすすめです。
自分の中にある価値観を大切だと思う順に並べていき、就活における大切にしている価値観を見つけましょう。
大切にしている価値観を見つけられないときの解決策
過去の経験を振り返っても、大切にしている価値観が思い浮かばない人がいると思います。しかし、大切にしている価値観を見つける方法はほかにもたくさんあるので、心配しなくて大丈夫です。
ここでは、大切にしている価値観が見つからないときの解決策を4つ紹介します。過去の経験からの洗い出して、就活における大切にしている価値観が明確にならなかった人は、ぜひ以下の方法を参考にしてみてくださいね。
①普段大切にしている人や物から考える
大切にしている価値観は、何気ない日常から考えることもできます。大切にしている人や物を思い出してみて、なぜそれを大切にしているのか理由も考えてみましょう。
また、大切にしている人の尊敬する部分を考えることも、価値観を明確にすることにつながります。尊敬には、自分が大切にしたいと思っていることが表れますよね。
「自分と大切にしている価値観が同じだからその人を大切にしているのか」「その人の価値観がいいなと思うから大切にしているのか」のように深掘りしていくと、あなたの価値観にたどり着けるでしょう。
②モチベーショングラフを作って人生を振り返る
モチベーショングラフとは、人生を振り返って、行動するときのモチベーションの上下をグラフに表し、過去の経験を整理するものです。
生まれたときから大学時代で経験したことを、モチベーションの高さを軸にグラフに表してみましょう。楽しかった経験ばかりではなく、ネガティブな感情になった経験も含めるのがポイントです。
就活で大切にしている価値観を見つけるときは、大学時代を振り返りがちですが、幼少期まで遡ることで、生き方や持って生まれた性格を知ることができます。
また、グラフを作ることでモチベーションや感情の起伏が可視化され、モチベーションの源泉を理解することもできますよ。
モチベーショングラフを通して、感情や考え方の共通点や傾向を見つけられれば、大切にしている価値観が見えてくるでしょう。
モチベーショングラフの書き方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
③自分の特徴を友人や親に聞く
自己分析だけで大切にしている価値観が明確にならない場合は、友人や親に自分がどんな人間であるか聞いてみましょう。これは、いわゆる他己分析であり、周りの人に客観的な意見を求めることで、自分では気づいていなかった特徴を知れるきっかけになります。
特に、長い時間を一緒に過ごしてきた親や親友などであれば、本人が無意識で気づいていない価値観を教えてくれるかもしれません。
また、自分が認識している価値観と、他人から見たあなたの価値観が違っていることは珍しくありません。そのため、大切にしている価値観が明確になった人も、一度周りの人に聞いてみると新たな発見があるでしょう。
他己分析について詳しく知りたい人には、こちらの記事もおすすめです。
④自己分析ツールを使う
「1人で価値観を見つけるのは難しい」「友人に自分の特徴を聞くのは恥ずかしい」と思っている人もいるでしょう。そんな人は、自己分析ツールを使うことがおすすめです。
自己分析ツールを使えば、50~100問ほどの質問に回答することで、自分の特徴を明らかにできます。また、あなたの性格や大切にしている価値観に合っている職種や業界を教えてくれるツールもありますよ。
自己分析ツールでは大切にしている価値観だけでなく、強みや弱みなども理解できるので、価値観を見つけるときの方法としてチャレンジしてみてくださいね。
こちらの記事では、おすすめの自己分析ツールを解説しているので、ぜひご覧ください。
就活生に聞いた! 大切にしている価値観の見つけ方
就活における大切にしている価値観を見つける方法は多くありますが、他の学生がどのように見つけているのか、気になるところですよね。
どの方法を試してみようか迷っている人もいると思います。そこで、実際に学生たちがどのような方法で大切にしている価値観を見つけたのか、アンケートを取ってみました。
過去の経験を振り返って見つけた人が多数
過去の出来事を振り返って、そのときの感情やモチベーションから大切にしている価値観を見つけた学生が多いようです。
幼少期からの経験を振り返ると、モチベーションが上がっているときや成功したときの共通項が見えてきます。
また、自分の中にある価値観の中で最も大切にしている価値観を見つけるためには、優先順位をつけて並べたり、グラフを書いたりすることが効果的です。価値観を形成した出来事も伝えられるように、過去の経験を洗い出してみましょう。
周りの人に自分の特徴を聞いた
自己分析だけでなく、周りの人に協力してもらって大切にしている価値観に気づいた人もいました。
自分が持っている価値観には先入観を持ちやすいため、自己分析で新しい気づきを得られないこともあります。そのため、周りの人に自分の特徴を教えてもらって、気づいていない価値観を知る機会を作りましょう。
友人や親に自分の特徴が聞きづらい人は、就活セミナーやイベントに参加することもおすすめですよ。
大切にしている価値観の魅力的な伝え方
自分が大切にしている価値観が明確になっても、それをどうやって伝えればいいかわからない人がいると思います。就活では、あなたの話を初めて聞く面接官に話の内容を理解してもらうために、伝え方に気をつけなければいけません。
ここでは、大切にしている価値観を魅力的に伝える方法を解説します。魅力的な伝え方を理解して、自分が大切にしている価値観が企業の価値観とマッチしていることをアピールできるようにしましょう。
①大切にしている価値観を結論から述べる
大切にしている価値観を結論を述べることで、面接官がこれからどんな価値観に関する話をするのかをイメージすることができます。話の全体像をイメージできた状態だと、話の内容が頭に入ってきやすいですよね。
結論から話さないと、ゴールが明確になっていないまま話が進むため、何を伝えたいのかわからなくなってしまう傾向にあります。
特に面接のような緊張する場面だと、話が脱線しやすくなるので、結論から話してゴールを明確にしておくことが重要です。
②なぜその価値観を大切にしているのか理由を話す
同じ価値観であっても、それを重視している理由は人それぞれです。その価値観を大切にしている理由にこそ、人柄や考え方が表れるため、理由を必ず話してください。
大切にしている価値観ができた背景には、何かしらの経験があるはずなので、そのエピソードを添えましょう。具体的なエピソードを用いると説得力が増しますよ。
ただし、大切にしている価値観は日常生活で無意識のうちに大切にしている場合も多いです。そのため、その価値観が形成された具体的なエピソードがない場合は、ほかの価値観と比較して大切にしている理由を伝えてみてください。
③仕事でその価値観がどう活きるのかを伝える
企業は学生の大切にしている価値観から、人間性だけでなく自社との相性や仕事の適性も見ています。したがって、大切にしている価値観を伝えるときは、最後に企業の価値観とマッチしていることをアピールしましょう。
そして、その価値観を仕事でどのように活かしたいのかまで伝えることが重要です。単に企業の価値観と自分が大切にしている価値観が同じだけでは、仕事に適性があり、企業の利益に貢献できる人とはいえませんよね。
入社意欲を表すためにも、大切にしている価値観が仕事でどう活きるのかについて話すことが大切ですよ。
就活生に聞いた! 大切にしている価値観を話すときに注意したこと
学生は面接で大切にしている価値観について話すとき、どのようなことを意識しているのでしょうか。これから面接を受ける人は、どうやって伝えたらいいのか気になるところだと思います。
そこで、学生に大切にしている価値観を話すときに気をつけたことを聞いてみたので、こちらも参考にしてみてください。
企業とのマッチ度や仕事で活かせるように伝えた人が多数
企業との相性や、大切にしている価値観の活かし方を伝えた人も見られました。
企業は単純にどのような価値観を大切にしているのかを知りたいのではなく、その価値観をどうやって仕事に活かしたいのかを見ています。
そのため、大切にしている価値観が企業と合っていることをアピールするだけでなく、仕事で活かせることも伝えなければなりません。
「なぜ大切にしているのか」その理由を具体的に述べた人も
大切にしている価値観が生まれた経験を具体的に話した人が多くいました。
価値観は人それぞれであるため、自分の考え方を伝えるために、どうしてその価値観が大切なのかを話すことが大切です。
選んだ価値観を大切にしている背景には、その価値観が形成されたエピソードがあると思います。したがって、なぜ大切にしているのかを説明するためには、イメージを持って話を聞いてもらえるように、具体的な経験を述べましょう。
大切にしている価値観を伝えるときの3つの注意点
企業とマッチしている価値観であっても、伝え方を誤ってしまうとマイナスなイメージを持たれてしまう可能性も出てきます。
そのような状態にならないためにも、どういったことを言ってはいけないのかを事前に理解しておくことが大切です。以下で説明することに該当する言動や行動はおこなわないようにしましょう。
①自分を偽らない
志望企業に入社したいからといって、自分の価値観を偽ることはやめましょう。偽った状態で入社すると、ミスマッチが起きてしまい、後々辛い思いをしてしまいます。
企業が大切にしている価値観や求める人物像を調べていくなかで、その企業に合わせたくなる気持ちはわかりますが、面接の回答内容や話している様子から、企業も無理に合わせているのでは?」とバレてしまう可能性もあります。
たとえ、面接で嘘がバレずに入社できたとしても、社風が合わずに仕事にストレスを感じてしまうリスクがあります。
②個性のないありきたりなものは避ける
企業は、自社に馴染んで活躍してくれる人材を採用したいため、大切にしている価値観から人柄や人間性を知りたいと思っています。そのため、個性のないありきたりな価値観は企業の印象に残りにくくなります。
伝え方を知るために例文を参考にするのは対策になりますが、ありきたりなものだと面接官にあなたの人柄は伝わりません。たとえば、「世の中に貢献すること」だと、どの仕事も社会の役に立っているので、具体性に欠けてしまいます。
企業の価値観を理解したうえで、あなたならではの価値観が伝わるように、具体的なエピソードを入れて話しましょう。
③待遇や金銭面の価値観は選ばない
企業を選ぶときに、給料や福利厚生などの待遇を見ると思います。しかし、面接では待遇や金銭面に関する価値観は伝えないようにしましょう。なぜなら、数多くの企業の中からその企業を選んだ理由が金銭面だと思われてしまう恐れがあるからです。
給与に納得して働くことは大切ですが、待遇が良ければどの企業でも良いような印象を持たれてしまうかもしれません。
企業が大切にしている価値観を質問する理由は、人間性や仕事の適性を確かめるためです。したがって、待遇や金銭面の価値観を選ぼうとしている人は、企業の価値観を調べ、もう一度自己分析をしてみてください。
大切にしている価値観の例文10選
面接で大切にしている価値観をどう話したらいいのか、イメージが湧かない人もいるでしょう。ここでは、そんな人に向けて大切にしている価値観の例文を紹介します。
伝わりやすい文章構成はもちろん、あなたの人柄や志望企業とのマッチ度をアピールすることを意識してみましょう。その価値観を大切にしている理由と仕事での活かし方を話すことがポイントですよ。
例文①挑戦し続けること
挑戦することは難しいことに果敢に取り組むことを指すので、難易度がわかるエピソードを取り上げましょう。
また、新しいことを取り入れるのに積極的な企業にマッチする価値観であるため、ベンチャー企業や事業企画職などに適している価値観といえます。
例文②粘り強く取り組むこと
粘り強さをアピールするときは、何度も諦めずに取り組んだエピソードを選びましょう。目標を達成するために、途中で心が折れなかったことが伝わると良いですね。
例文③自分の言葉で伝えること
コミュニケーションは仕事の基盤であるため、どの企業でも求められる能力です。そのため、どんな相手でも自分からコミュニケーションを積極的に取ることを伝えられると良いですね。
例文④周囲と連携をとって成果を出すこと
企業での仕事は1人でこなすものよりも、チームで進めていくものの方が多いです。そのため、年齢関係なく仲間意識を持つことが大切になるので、チーム業務に就く人はこういった価値観を意識しましょう。
例文⑤途中で投げ出さないこと
社会人になると、自分の仕事が周りへ影響する範囲が大きくなります。そのため、小さなことでも人任せにしないことが伝わるエピソードを取り上げられると良いですね。
例文⑥思いやりを持った行動
思いやりの心を持ったことで、どう変化したのかがわかりますね。相手に思いやりが伝わった結果、どうなったのかまで伝えることがポイントです。
例文⑦努力を惜しまない
努力について話すときは、今まで続けているエピソードを選びましょう。話題の凄さではなく地道に継続していることこそ、努力だと評価してもらえますよ。
例文⑧人とのつながり
人は、どのような場面でも誰かとつながっています。そのため、人とのつながりを話すときは単に人とのかかわりを大切にしているだけでなく、大切にした結果どうなったのかを話すことが重要です。
例文⑨感謝の気持ちを伝える
感謝を大切にしている人は、特別なときだけでなく日常的におこなっていることを話しましょう。感謝を伝えることは当たり前だと考えている人が多いため、どんなときでも大切にしていることを伝えることがポイントです。
例文⑩素直な態度
新人社員はわからないことばかりなので、素直に意見を聞くことが求められます。したがって、素直さを大切にしている人は、素直に意見をいうことだけでなく、誰かの意見を素直に受け入れたエピソードを選びましょう。
就活生に聞いた! あなたが大切にしている価値観
他の就活生が、どんな価値観を大切にしているのか、気になる人もいるでしょう。
学生に就活のときに話した大切にしている価値観について聞いてみたので、就活ではどの価値観を話すべきか迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
挑戦すると答えた人が多数
いろんなことに挑戦して、最後までやり抜くといった価値観を大切にしている学生が多いようです。
社会に出ると指示を待っている受け身状態では、やりたい仕事を任せてもらえるようにはなりません。そのため、常に学ぶ姿勢を持って、自分から行動を起こさないといけません。
新しいことを取り入れている会社や、多くのチャレンジをしている会社を志望している人は、大切にしている価値観として挑戦することを話すと良いですね。
周りの人と協力すると答えた人も
自分のためだけでなく、周りを気遣うことが大切にしている価値観だと話した人もいました。
社会人になると自分の成長も大事ですが、成長するためには周りとの協力していくことも重要です。そのため、人と接する中で大切にしている価値観がある人は、就活でもその価値観を話すことをおすすめします。
特に、人の話を受け入れることや、周りを巻き込んで動くことなどは意識しないとできないことが多いので、普段から大切にしていることを伝えることがポイントですよ。
大切にしている価値観と類似している質問の意味も知っておこう
企業は学生の人間性や自社とのマッチ度を判断するために、「大切にしている価値観」以外も面接でよく質問します。
ここでは、大切にしている価値観と類似している質問を紹介します。大切にしている価値観を見つけた人は、あなたの価値観を問うためのほかの質問の意味も合わせて理解しておきましょう。
あなたにとって仕事とは?
「あなたにとって仕事とは何か」を質問された場合は、将来どうなりたいのか、仕事を通して実現したいことは何かを聞かれています。そのため、長期的な目線で将来を見た回答が求められている質問です。
そして、この質問では事業や社風など企業とのマッチ度が見られているので、企業が目指す方向性を理解しておきましょう。
上記のように、自分の将来像とともに、志望企業の業務内容と絡めて話せると、より魅力的なエピソードになりますよ。
あなたにとって仕事とはという質問への答え方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
仕事をするうえで大切なことは?
「大切にしている価値観」を聞かれた場合は、仕事に限らず日常生活での価値観も該当します。一方で、「仕事をするうえで大切なこと」を質問されたときは、仕事上で大切にしたい価値観を聞かれています。
したがって、仕事をするうえで大切なことを聞かれたら、仕事にかかわる価値観を話しましょう。
仕事における価値観では、働く意欲や入社後の活躍、貢献度が見られています。入社後、どのようにその価値観を活かしていくのかまで伝えることがポイントですよ。
仕事をするうえで大切なことの例文を知りたい人には、こちらの記事がおすすめです。
企業が求めるものも考慮しつつ自分が大切にしている価値観を伝えよう
大切にしている価値観に関する質問は、人柄や企業とのマッチ度を知るために聞かれる質問です。また、自分が大切にしている価値観を知ることは、入社後に活躍できる企業を見つけることにもつながります。
そのため、就活が始まるまでに過去の経験を振り返り、自己分析や他己分析などをして企業選びの軸となる価値観を明確にしましょう。
そして、面接で大切にしている価値観を話すときは、過去の経験を添えて大切にしている理由を説明し、仕事でどう活かしていくのかまで伝えることが重要です。
【大切にしている価値観に関する調査】
調査方法:ポート株式会社が運営する企業口コミサイト「就活会議」会員へのダイレクトメール
調査日:2023年9月19日~9月25日
調査元:「就活の未来」を運営するポート株式会社
調査対象者:24卒・25卒の就活会議会員の95人