職種研究

飼育員の平均年収・ボーナス事情|比較シミュレーションで比べてみよう

飼育員とは

飼育員は、動物園や水族館の動物・魚の健康管理をおこないながら、ショーやイベントで詳しい解説をしたり会場を盛り上げたりして、来場者を楽しませる仕事です。

また、生物の成長の手助けをするとともに、来園者と生物をつなぐ橋渡しの役割も担っているため、社会にとって重要な職種といえます。

「命」を扱う職種なので、体力的、精神的に負担が大きい仕事といえます。しかし、「好きこそ物の上手なれ」という言葉があるように、「動物が大好き」「世話をすることが好き」「社会の役に立ちたい」という人にとって「飼育員」はやりがいのある仕事の分類になります。

飼育員の業務内容

動物飼育員も水族館飼育員も、業務内容はほとんど一緒です。ただ、地域ごとの特色もあるので、それぞれの施設で独自にやっていることもあります。就職を希望する施設については、必ず確認をするようにしましょう。

飼育員の一日の始まりは、動物や魚の健康管理から始まります。餌やりでは与えた量をどのくらい食べているのかしっかり観察していきます。少しでも食べ残しがあると、体調を崩していることがわかります。

餌やりが終わると、入園準備として園内の清掃が始まります。この園内の清掃は、来園者が楽しく過ごすために必要なことですが、動物や魚にとって重要な仕事といえます。檻やゲージが汚れていると、それだけで動物、魚の健康状態が悪くなってしまうでしょう。

園内の掃除が終わったら、来園者の接客やショーの解説などの仕事をおこなっていきます。来園者に満足して帰ってもらうためにも、接客やショーの解説も大切です。

園内時間が終わると、動物、魚たちの一日の記録を付けていきます。日々の記録が、その動物、魚の習性や生体を理解していくことに繋がります。

飼育員に求められる能力について

  • 観察力
  • 貪欲さ
  • 積極性
  • 体力
  • コミュニケーション能力

 

飼育をする際には、動物、魚の状態をそれぞれ把握していなければなりません。「普段より動きが遅い」「普段より餌を食べる」など、少しの変化も見逃さない「観察力」が必要になってきます。

動物や魚を守るためにも、知識や情報収集は欠かせません。「今日は食べ残しがあるけど、何か理由があるのか」「この動物には、これをやったらいけない」など、命に関わることもあるため知識や情報収集をしていく「貪欲さ」が大切です。

飼育の行動が、生物の命に関わってしまうことがたくさんあります。「今日はこのくらいでいい」「明日やろう」などと受け身の姿勢では、動物が命を落とす危険に繋がるので「積極性」のある人物が求められる仕事です。

飼育員の仕事は、肉体労働です。餌やり、健康管理、園内の清掃・接客、ショーの準備など、飼育員は常に動き回っています。特に、生物が病気をした場合は看病などで付きっ切りになるため、「体力」があることは必須項目です。

動物園や水族館は「来園者」がいることで成り立っています。「また行きたい」「今度はこんなイベントが見たい」など来園者を飽きさせない接客やショーの企画などが大切です。どんな人とも意思伝達ができる「コミュニケーション能力」は、とても役に立つ能力のひとつといえるでしょう。

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飼育員の平均年収と他職種との比較

飼育員の平均年収について

飼育員の平均年収について明確な情報ありませんが、口コミによるとおよそ200~300万円ほどの年収となるようです。また、働く動物園が公営か私営かによっても、年収が変わってきます。

他の職種・平均との比較

  • 日本の平均年収:422万円
  • 事務・企画系:295万円
  • トリマー・その他有資格職種:278万円
  • 販売・接客:280万円

 

日本全体の平均年収は、422万円です。それに比べると、飼育員は少し低い水準となっています。飼育員と同じぐらいの年収を得られる職種は、事務・企画系が295万円、トリマー・その他有資格職種編集・クリエイターが278万円、販売・接客が280万円です。

ボーナス・昇給事情

ボーナスについて

飼育員のボーナスは、ある、ないと断言できませんが、各施設によって設けていることもあります。特に「公営」で働く飼育員は、身分が公務員なので「私営」で働く飼育員と比べると、ボーナスがある可能性が高いでしょう。

昇給について

飼育員の昇給制度は、ある、ないと断言できませんが、各施設によって設けていることもあります。特に「公営」で働く飼育員は、身分が公務員なので「私営」で働く飼育員と比べると、昇給がある可能性が高いでしょう。

まとめ

飼育員は収入は比較的少ないですが、とてもやりがいのある仕事です。動物・魚の成長を誰よりも近くで見ることができます。例えば、動物・魚の赤ちゃんが生まれたとします。最初は何もできなかった赤ちゃんが、成長するにつれ徐々にできるようになっていったら自分まで嬉しくなります。また、その動物・魚が成長して子供を産むようになったら、とても感動的でしょう。

飼育員は肉体労働なので大変なこともたくさんあります。しかし、生物を育むことを通して、多くの人を感動させたり楽しませたりすることができる職業です。自身にとっても、きっと得られるものの多い仕事と言えるでしょう。

※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。 あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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