目次
就活イベントとは
企業による説明会、セミナー、選考会。採用支援会社、就職支援会社による、合同説明会、セミナー。さらに個人や学生コミュニティ主催の交流会や集団OB訪問等もあります。イベントとは時間の拘束がありますので、時間という費用がかかります。その割に、得るものがなかった、という声を多くの就活生の方から毎年お聞きします。そこで、この記事では、就活イベントについて紹介していきます。
合同説明会
合同説明会の目的は多くの企業を知ることです。自分で出来る人は、わざわざ人混みに足を運ばず、インターネットや業界研究本で網羅的に情報を収集します。日頃から新聞やwebニュースを読んでいる人にも、同じことがいえるでしょう。
大手ナビサイト主催の合同説明会は、大学生なら一般常識として知っているべき大企業しか来ないことがほとんどなので、特に参加する必要はありません。話している内容自体も採用HPの方が詳細まで掲載してあるので、こちらの方が効果的に情報収集ができます。
合同説明会に参加している企業を、半分以上知らない場合、かなり社会とかけ離れた生活を送っている可能性すらあります。ぜひ、合同説明会、新聞や業界本を読んで、世の中にはどんな会社があり、どんな企業があるのかをまずは知ることをおすすめします。
日常生活の中で自分が消費しているものを、企業の視点で考えるようになります。すると、世の中にあるものに対し、疑問を抱き、我々の常識はビジネスによって作り出されていると気付くことができます。
各企業ごとに説明会や講演がおこなわれる
合同説明会は通常、春から夏、具体的には3~8月に開催されます。「合同」というだけに、大小多くの企業が集まっています。規模もさまざまで、数百社が参加するものもあれば、数十社、あるいは数社だけの小じんまりしたものまであります。各企業はそれぞれブースを設け、各々の会社の概要やアピールポイントを説明します。
就活生の多くは、「ここ」と決めた企業がある人がほとんどでしょう。もちろん、合同説明会に参加するにしても、その会社がブースを出展しているかどうかが大きなカギになります。意中の企業を回ったら、ほかのブースにも顔を出してみましょう。
それまで知らなかった会社と出会い、その魅力を知ることができるのも、合同説明会のいいところです。また、合同説明会では、企業が著名人を呼んで講演会を開くケースもあります。視野を広げる意味でも、時間に余裕があれば、ぜひ聞いておいて損はありません。
関連記事
【合同説明会マナー】到着から質問するまでに注意すべきこと5つ|知らないと損する情報満載
就活対策セミナー
面接セミナーやESセミナーの類が、就活対策セミナーと呼ばれるものです。中にはSPI対策セミナーと称して、2時間SPIの練習問題を解くものもあるそうです。
自分でできる人はこのような就活対策セミナーは参加しません。ノウハウ系、マニュアル系のものは、基本的にインターネット上に全てあるということを知っています。セミナーに参加せずに練習したり、社会人の方に添削してもらったり、基礎は自分で学び、付加価値をつけることに時間を割きます。
自分でできない人は絶対に参加するべきです。エントリーシートもSPIも面接も、テクニックやノウハウを知っているか知らないかでは、大きな差があります。エントリーシートを1.5倍ぐらい魅力的にするテクニックは山ほどあります。もちろん大切なのは中身ですが、エントリーシートも面接も、何をどう伝えるかが大事です。就活生の多くは、「何」の部分に時間を使い、どうの部分をあまり気にしません。基本は学んだうえで、応用していきましょう。
人事担当者の目線を学んで対策できる
就職対策セミナーの最も有用な点は、実際の採用担当者の目線を知ることができるところです。セミナーと銘打っているだけに、専門の講師がいます。
その講師は企業の人事部門を経験し、そのスキルを活かして就活対策本を書いたり、各地で講演活動をしたり、大学や専門学校で教えている人がほとんどなので、たたき上げのプロフェッショナルである可能性が高いわけです。相手の心に訴えるエントリーシートの書き方や面接での言葉遣い、答え方などの知識を本番で実践するのは思っているより難しいです。
関連記事
「セミナー」と「説明会」はここが違う|就活生が把握すべき意味の違いと参加するメリット
ビジネス系セミナー
マーケティングセミナー、営業セミナー、○○ビジネス体感セミナーなどの類は、ビジネス系セミナーと呼ばれるものです。
自分でできる人は、マーケティングを学びたい、営業を学びたいと考えたら、本を数冊読み、実践します。○○を体感したいと思ったら、実際にやります。就職活動中は、聞くよりも、考えるよりも、実践することが一番の学びになるということです。
就職活動中の学生の多くが、何がしたいかわからないと言います。いくら話を聞いても一生わかりませんし、頭がちぎれるほど考えても一生わかりません。ぜひ、行動してください。体験すること以上に学びのあるものはありません。
自分でできない人はぜひ、参加することから始めましょう。グループワークや、ビジネス疑似体験などは学生でも達成できるレベルにまで下げてあることがほとんどで、ある程度の知識は身に付きます。ただ、セミナーはどうしても就職活動をしている感覚に陥ってしまいますが、大学90分の講義より、中身はうすいのでご注意ください。
視野を広げられる
ビジネス系セミナーは、いうなればインターンシップの講義版といえます。実際にその仕事に就いた気分になって、疑似体験をすることです。その企業の職種や規模など、どのような年齢、階層の人たちをターゲットにし、どんなシチュエーションでどうやって売り込むのかを、バーチャルとはいえ知ることができるのは貴重です。
何より、これまでネットや書籍でしか触れることがなかった仕事の現場を垣間見ることは、視野を広げることにつながります。今まで「私に向いている仕事はコレ」と決めていた人でも、新たな可能性を見出す機会になるかもしれません。ビジネス系セミナーといえば、金融や証券の業界などが定番でしたが、今では建設や木工、ブライダル、ソフトウエア開発など、あらゆる分野の企業が実施し、有為な人材の発掘に努めています。
あなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活は、自分の強みを活かせる職場を見つけることが大事ですが、どの職業が本当に自分に合っているのか迷うことはないでしょうか…?
そんなときは、「適職診断」を活用してください。
自分の性格や適性を客観的に理解し、自分に合った職業と合わない職業を特定できます。
志望する職業と自分の相性をチェックして、自分らしく働ける環境を見つけましょう。
AIを活用して自己PRを完成させよう!
社会人交流会、飲み会
OB訪問は、知り合いのつてや、facebook等で探し、会いたい人のランチタイムを狙います。ランチタイムは相手も仕事中なので、ビジネスマンとしての対応をしてくれることを知っているからです。
自分でできない人は積極的に参加しましょう。参加しても、友達としか話さず、社会人の方に話しかけられるのを待っている人がいます。就職活動は自分から行動しないと何も得るものはありませんし、内定ももらえるものでなく、取りに行くものだということを認識しましょう。
コミュニケーションに慣れることができる
「今〇〇で飲んでるんだけど、来ないか」先輩から、こんな電話がかかってきたら、どうしたらよいでしょう。いろいろ忙しい就活生ですが、時間の許す限り参加しましょう。その人が勤めている企業が自分の志望している会社、もしくは志望業界の先輩であるなら、就活生のあなたにとって顔を出す価値は大いにあります。
大学生に飲み会はつきものですが、そこに集うのは同じサークルやゼミの仲間、せいぜい先輩後輩、社会人OBでしょう。特技・趣味などが共通している者同士の集まりは楽しいですが、得るものが違います。これから社会人になろうとする就活生にとって大事なのは、年齢・性別・社会的地位・価値観にかかわらずコミュニケーションがとれる能力です。その力を養うためにも、交流会や飲み会の機会は大事にしたいものです。
関連記事