ES(エントリーシート)
ESの趣味や特技の書き方|アピールするポイントと例文付き
- 49844 views
目次
ESにおいて趣味や特技は頻出の項目
就活ではESは避けては通れない存在であり、質問の項目として趣味や特技は頻繁に登場します。ESは企業ごとに内容が違うため、必ずしも趣味や特技が問われるとは限りませんが、質問項目のひとつとして設定している企業は多いでしょう。
趣味や特技は就活には関係ないと考える学生も多く、どのように記入すればいいのかと悩んでしまう人は多いでしょう。就活ではさまざまな観点から評価されるため、当然趣味や特技なども評価の対象となっています。
どのように面接官に伝えるのかにより評価は大きく違ってくるため、上手な書き方をマスターしておくことが大切です。趣味や特技をうまく伝えることで、ESで高評価の獲得を目指しましょう。
ESの趣味・特技欄で何が見られているのか
ESで趣味や特技を上手に伝えるためには、この項目で何が見られているのかを理解しておくことが大切です。ESは記入する内容すべてが評価の対象であり、趣味・特技欄についても評価の基準が決められています。
伝え方次第で評価が変わる可能性があります。書き方などは十分に注意し、工夫して記入しなければなりません。何が見られているのかを知ることで、評価されるポイントが分かります。評価の基準を理解して、どのようにアピールすることが求められているのかを把握しておきましょう。
1.学生の特徴・個性
ESの趣味・特技欄では、学生の個性や特徴が見られています。どんな趣味、特技を持っているかは人によって異なるため、その内容から人間的な特徴を見極めようと企業は考えています。企業は学生のことを深くまで知りたいと考えており、基本的に選考は学生のことを理解することが大きな目的です。
志望動機や自己PRなどの項目だけではなく、趣味や特技などの情報からも人間性を判断したいと企業は考えています。趣味や特技などは日常部分に近いため、より素の部分が表れやすく、個性も発揮されやすい部分です。学生の本質的な特徴、性格を把握し、人間性を深くまで理解したいという意図があります。
2.アピールの意欲
アピールの意欲があるかどうかも、ESの趣味・特技欄から見られているポイントのひとつです。ESにはさまざまな項目がありますが、すべては自分を知ってもらうためのものです。
学生は志望動機や自己PRなどが重要であり、趣味・特技欄などはおまけ程度のものと考えてしまうことが多いですが、実はそうではありません。
主要と考えられている項目だけではなく、細部までこだわって作成できているかによって、志望意欲が問われています。細部にこだわって作成している=志望度が高いと判断されるため、細部までしっかりと書き込むとよいでしょう。
3.企業との相性
ESで趣味や特技が問われるのは、基本的には学生のことを理解するためです。そして性格的な特徴などを理解し、それが企業に適したものかを判断されています。仕事をする上で企業との相性は重要なポイントです。趣味や特技から判断した人間性によって、企業との適正が見られていることは理解しておきましょう。
どれだけ能力や志望度が高くても企業との相性が悪ければ活躍するのは難しく、場合によってはまったく成長できない可能性もあります。就活では単に自分が就職したい企業に就職するのではなく、活躍できる企業に就職することが大切です。
例えば「成果を評価する企業なのか」、「成果よりもプロセスを評価する企業なのか」は、仕事をする上で特に重要です。「プロセス」を評価してほしい就活生が、「成果」を評価する企業に就職することは相性が良いとは言えないでしょう。
企業は自社で活躍できる人材を採用したいと考えているため、趣味や特技から見た企業との相性も、重要視されているポイントのひとつです。
以下の記事では履歴書の趣味・特技欄を記入する際のポイントについて詳しく解説しています。
内定者が実際に提出!
人気企業100社の内定者ESを確認してください
書類選考で落ちるESには、共通したポイントがあります。そのポイントを把握してESを書かなければ、志望企業の選考を突破するのは難しいです。
そこで、無料の「内定者ES100選」を活用しましょう。誰もが知っている有名企業に実際に内定したES100種類が見放題で、書類選考で落ちないためのポイントがわかります。
ぜひ活用して、志望企業の書類選考を突破しましょう。
あなたが書類選考でアピールできる長所を特定します。
趣味や特技から自分をアピールできる
ESでは趣味や特技も重要視されているため、念入りに考えて伝えなければなりませんが、そもそもどんな内容で書ければいいのかと悩む人は多いです。趣味や特技といっても幅は広く、当然人によって内容は異なります。
場合によっては仕事とまったく関係しない趣味・特技を持っていることもあるため、記入するか否か悩む人は多いです。趣味・特技を上手く伝えるためにも、どんな内容であれば記入できるのか知っておきましょう。
1.基本的には何でもOK
仕事に関係する趣味や特技が思いつかず、ESに書ける内容がないと悩んでしまう人は多いですが、ESでは基本的にはどんな内容を書いてもOKです。趣味や特技はその人の人間性を知るためのものであり、内容によって評価が下げられることはほとんどありません。
目立たない趣味であったとしても、伝え方次第で好印象を与えることは可能であるため、基本的には何でも記入できると考えましょう。もちろん、明らかにマイナスのイメージがあるものを趣味や特技として記入するのはNGです。
ギャンブルや犯罪を想起させるような内容は絶対に避けましょう。これらはすべてマイナスの印象を与えてしまいます。逆に言えば、絶対にNGなポイントさえ避けていれば何でもいいため、記入できる幅は広いと言えます。
2.仕事に関係するものがおすすめ
ESに記入する趣味や特技は基本的には何でもOK。しかしより高評価を得るためには志望先に合ったものを提示するのがおすすめです。趣味や特技であっても、レベルによっては仕事でそのまま活かせることもあるため、企業で活躍できる能力を記入するとよいでしょう。
例えばライター職を希望している就活生の趣味が読書の場合、日常的に活字に触れているため仕事でそのまま活かせると考える面接官は少なくないでしょう。
また、必ずしも高いレベルである必要はなく、スキルや知識が身に付いていれば、好印象を与えられる可能性は高いです。少しでも仕事に活かせそうな趣味や特技が複数ある場合は、優先順位を決めて伝えるようにしましょう。仕事に活かせそうかそうかどうかという基準で優先順位を決めるとよいです。是非行ってみてください。
3.ギャンブルや犯罪を匂わせる趣味や特技はNG
パチンコ、競馬などのギャンブルのほか、犯罪を匂わせる趣味や特技は避けましょう。学生として選考を受ける場としては適しません。ギャンブルが趣味と伝えると、「お金の遣い方に問題があるのでは?」と思われる可能性があります。
例えば企業に採用されたとしても、何か問題が起こった際に疑いの目を向けられる可能性も無いとはいえません。そのためギャンブルや犯罪を匂わせる趣味や特技は記入しないほうが良いでしょう。
以下の記事では趣味・特技が特にないという方のために、趣味・特技一覧を載せています。
ESでの趣味や特技の書き方のポイント4つ
どんな趣味や特技をアピールするかも大切ですが、それらをどのように伝えるのかも重要です。たとえ趣味や特技自体が評価されるものであっても、書き方次第では高評価が得られない可能性もあります。
また、ありきたりな内容であっても伝え方次第で説得力が増すため、書き方は重要なポイントと言えます。しかし注意すべきことは、ESでは趣味・特技を記入する欄が志望動機欄と比較すると狭いです。文章量に注意して記入しましょう。
上手な書き方をマスターして、趣味や特技を効果的に面接官に伝えられるよう準備を進めましょう。
1.取り組んだきっかけ
どんな趣味や特技を持っているかを提示したあとは、なぜそれらを始めようと思ったのかを盛り込むとよいでしょう。取り組むきっかけなど、根本的な部分から伝えることで、趣味や特技が身に付いていることを証明できます。
ESはいかに説得力のある文章を作成できるかが重要であり、それを示すためにも取り組みのきっかけから伝える必要があります。きっかけは些細なものでも構いませんので、どのように始めたのかはきちんと記入しておきましょう。
2.なぜ続けてきたのか
趣味や特技として自分の中に定着しているということは、一定期間は続けていることになるため、なぜ続けられたのかを伝えることも大切です。一定期間続けていれば、継続力が身に付いており、評価されるポイントとなります。
どのような意識を持って取り組んでいたのかが重要であり、目的意識もなく惰性で続けているだけでは、マイナスの評価になってしまう可能性があります。大切なのはただ続けるのではなく、目的意識や理由を持って続けることです。
なぜ続けられたのかを明確にすることで、目的意識を持っていることが伝わり、物事に取り組む姿勢を評価されるでしょう。忘れずになぜ続けてきたのかを伝えましょう。
3.取り組みから得たものを提示
趣味や特技は長く続けていることも大切ですが、それだけではなく取り組みから何を得て、どのように成長したのかが大切です。どんな些細なことであっても、目的意識を持って取り組んでいれば何らかの成長があるはずであり、企業は得たものを重要視しています。
些細なことからでもきちんと何かを得て成長できることが伝われば、成長力の高さを評価されるでしょう。
新卒の就活では成長力を重要視して採用が決定する傾向にあるため、どんなことからでも学び、成長できることは記入しておきましょう。
4.仕事での活かし方を述べる
ESでは経験を仕事での活かし方に繋げることが大切です。企業は選考を通して学生のことを理解したいと考えていますが、それは自社に合った人材か、自社で活躍できるかどうかを判断したいからです。
学生のことを深くまで理解できたとしても、自社で活躍できないと判断されれば不合格の可能性も高くなるので注意しましょう。趣味や特技の取り組みから得たものを提示する場合は、それが仕事でどのように活かせるかを伝えることが大切です。
仕事への活かし方は具体性が重要であるためどのように活かし・企業で活躍したいか・成長したいかを明確に述べましょう。
自己分析ツールを活用して、受かる履歴書を完成させよう
履歴書はあなた自身を売り込む文章。採用担当に響く履歴書を書くには、自己分析を通じて、「あなた自身」を深く理解しておく必要があります。
そこで便利なのが、無料の自己分析ツール「My analytics」です。36の質問に答えるだけで、あなたの強み・弱み→それに基づく適職をサクッと診断できます。
My analyticsを活用して、自己分析をサクッと終わらせ、人事の心に刺さる履歴書を完成させましょう。
あなたが書類選考でアピールできる長所を特定します。
ESでの趣味や特技の例文
ESので趣味や特技の書き方のポイントを理解すれば、実際の就活で伝える文章を考えていきましょう。ポイントを知っただけでは、上手く伝えるすることは難しいです。例文を参考にして、文章の構成を考えておくことが大切です。
文章の構成や強調するポイントなど、細かい点に注目してみましょう。ESも書き進めやすく、趣味や特技の欄もスムーズに埋めることができるでしょう。是非参考にしてみてください。
趣味
私の趣味は音楽鑑賞であり、父の影響で小さいころからジャズを聴いていました。CDで聴くよりも、ライブでアドリブ満載のフリージャズを聴く方が好きで、即興の音楽を聴くことで力がみなぎってきます。落ち込んだ時でも、音楽を聴けば心が豊かになり、頑張ろうという気持ちも湧いてきます。
特にジャズはチャレンジに満ちた音楽であり、聴いているうちに自分の中でもチャレンジ精神が湧いてくるため、よりエネルギッシュに活動できます。仕事では大変なこともありますが、上手に気分転換をしながら仕事に取り組み、様々なことにチャレンジして貴社で活躍したいと考えています。
趣味の例文では、音楽鑑賞が題材として挙げられています。音楽鑑賞はありきたりな趣味ではありますが、これも伝え方次第では好印象を獲得することは可能です。最初になぜ音楽が好きになったのかが提示できており、音楽を聴くと力がみなぎると、趣味として継続できている理由も述べられています。また、音楽からチャレンジ精神を学べたなど、得たものも提示できており、さらに仕事での活かし方にも繋げられています。
特技
私の特技は料理であり、一度食べたものはレシピを見なくても近い味が再現できます。両親が共働きで必要性に迫られ始めましたが、自分の作った料理を喜んでもらえたことが嬉しく、今では特技として誇れるようになりました。料理を続けるうちに難しいことにもチャレンジしたいと思うようになり、レシピを見ずに作ることに挑戦しました。
最初は上手くできませんでしたが、今ではコツも分かり、食べたものが何でできているのか、想像できるようになりました。料理で培ったチャレンジ精神や分析力を活かして、貴社でも積極的に仕事に取り組み、失敗する原因を分析して解消しながら活躍できる人材に成長したいと考えています。
特技の例文では、料理が題材として挙げられています。単に料理が得意といっても、どんな料理が得意なのか、どのような作り方が得意なのかは分かりませんが、例文では補足説明して、明確に特技の内容を伝えられています。
最初は必要性に迫られてとありますが、そこから楽しさを見出し、長年続けられているのは評価されるポイントでしょう。料理をとおしてさまざまなチャレンジをしてきたことが伝わり、仕事での活かし方も提示されているため、好印象を与えることができています。
ESの趣味や特技欄は取り組む姿勢を強調しよう
ESでは趣味や特技を求められることが多く、書き方のポイントを覚えておくことで高評価を獲得できるでしょう。上手に伝えるためには、単に趣味や特技を羅列するだけではなく、どのように取り組んだのか、取り組みの姿勢を強調することが大切です。
ありきたりな内容であっても、取り組みの姿勢を正しく伝えることができれば、評価の対象となり、選考を有利に進めることができます。趣味や特技は一見仕事とは関係ないようにも思えますが、実は重要なポイントのひとつです。
書き方を工夫するだけで、好印象を与えられる文章になります。ポイントを正しく理解して、ESの説得力を高めていきましょう。