目次
- スポーツジムの志望動機は「スポーツが好き」を前提に一歩踏み込む
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何が問われる? スポーツジムの志望動機で見られている3つのポイント -
志望動機の参考にしよう! スポーツジムで働く4つの魅力 -
就活生に聞いた! フィットネス業界で働く魅力とは? -
志望動機が変わる! スポーツジムの職種と押し出すポイント -
志望動機を作る前に確認! フィットネス業界の動向・トレンド -
就活生に聞いた! 業界動向やトレンドを把握するためにしたことは? -
魅力的なスポーツジムの志望動機を作成するための3つの準備 -
3ステップで完成! スポーツジムの志望動機の構成 -
職種×志望理由別! スポーツジムの志望動機の例文4選 - NG例文とあわせてチェック! スポーツジムの志望動機で注意すべき3つのポイント
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スポーツジムの志望動機は「運動を通じて何を実現したいか」が最重要
スポーツジムの志望動機は「スポーツが好き」を前提に一歩踏み込む
スポーツジムへの就職を希望しているものの、志望動機がうまくまとまらず悩んでいる就活生もいるのではないでしょうか。就活の選考では志望動機が重視されるため、内定を勝ち取るためには十分に練って作成する必要があります。
基本的に、スポーツジムを志望する就活生の多くは運動が好きです。ライバルとの差別化を図るため、志望動機では「運動が好き」は前提として、それ以外の理由を押し出すようにしましょう。
この記事では、採用担当者が志望動機で見ているポイントや効果的な構成など、魅力的な志望動機を作成するために知っておくべき項目について解説していくので、スポーツジムへの就職を考えている人はぜひ参考にしてくださいね。
何が問われる? スポーツジムの志望動機で見られている3つのポイント
採用担当者の心に響く志望動機を作成するには、選考でどのような点が見られているのかを把握し、意識して盛り込むことが大切です。ここでは、特に重視されるポイントについて解説します。
①志望度・入社意欲は高いか
採用担当者は、志望動機から就活生の志望度や入社意欲の高さを見ています。志望度が高ければ、それだけ意欲的に働き、長く貢献してくれる可能性が高くなるからです。反対に、入社意欲があまり伝わってこない志望動機であれば、選考で高い評価を得るのは難しくなります。
企業が志望動機から志望度・入社意欲の高さを判別するおもなポイントは、以下のとおりです。
志望動機を作成する際は「ほかにもスポーツジムがあるなかで、あえてそこを志望している理由」を明確にすることが大切です。
②ジムの理念や雰囲気に合う人柄か
志望するスポーツジムの理念や雰囲気に合うかどうかもチェックされるポイントです。理念や雰囲気に合う就活生であれば、入社後もほかの社員や顧客とうまくやっていける可能性は高くなります。一方、いくら優秀な資質を持つ就活生でも、スポーツジムの理念や雰囲気と合わなければ、長くやっていくのは難しくなります。
スポーツジムの理念や雰囲気は、以下の方法でわかります。
たとえば「身体を動かすのが苦手な顧客に楽しめる運動環境を提供する」を理念としているスポーツジムがあるとしましょう。そこに応募して「顧客の適性を見極めて厳しく指導し、世界で活躍できる競技者を育てたい」といった志望動機を伝えても、合わないと判断される可能性が高いです。
「顧客の適性を見極め『楽しく運動したい』『○○を上達させたい』といったそれぞれの要望に応える指導がしたい」など、理念にそった内容にしましょう。ただし、あまりに理念と自分のしたいことに乖離がある場合は入社してもうまくいかない可能性があるので、ほかのジムを探したほうが無難です。
③仕事への熱意は高いか
スポーツジムの仕事内容を理解し、意欲的に働きたいと思っているかどうかもチェックされるポイントの一つです。仕事では会社に利益を出す行動が求められるため、運動が好きなだけではスポーツジムの仕事は務まりません。
インストラクターには顧客それぞれの適性を考えてメニューを考えたり、成果が出るまで粘り強く指導したりする姿勢が求められます。フロントスタッフは顧客に合わせて臨機応変な対応が必要になり、ときにはクレーム対応も必要です。
仕事に対する熱意が高ければ、大変な状況でもがんばって取り組み、乗り越えられる可能性が高くなります。そのため、志望動機は熱意や意欲が伝わるように意識して作成しましょう。
志望動機の参考にしよう! スポーツジムで働く4つの魅力
志望動機では、志望する理由を端的に伝える必要があります。とはいえ、なんとなく魅力に感じている部分を言語化して志望動機に落とし込むのは、意外と難しいものです。
ここでは、志望動機作成の参考になるように、スポーツジムの仕事には具体的にどのような魅力があるかについて解説します。
①顧客の健康や目標をサポートでき感謝される
スポーツジムで働く大きな魅力の一つが、顧客の目標をサポートでき、感謝される点です。
たとえば、以下のようなシーンでお客様に感謝されることが多いでしょう。
顧客は、体型維持や体力向上、ダイエットなどそれぞれ違う目標を持ってスポーツジムに通っています。
インストラクターは顧客の目標に合わせてトレーニングや食事のアドバイスをし、フロントスタッフも相談にのったり声をかけたりしてがんばる気持ちを支えます。サポートしてきた顧客が目標を達成したときには、自分のことのようにうれしくなるでしょう。感謝の言葉をかけられる機会も多く、やりがいが感じられます。
②指導の成果がわかりやすい
スポーツジムのスタッフのなかでも、特にインストラクターは成果が顧客の変化や成長という形で実感しやすい仕事です。たとえば、伸び悩んでいた顧客がぐんと成長したり目標をクリアしたりしたとき、自分の指導が実を結んだことがわかり、うれしくなるでしょう。
真面目に取り組んでいても成果が見えづらく評価されにくい仕事は、高いモチベーションを保ちづらいものです。指導の成果がわかりやすいスポーツジムの仕事は取り組む意義が感じられ価値を見出せるので、誇りや自信、やりがいにつながり、より意欲的に仕事に取り組めます。
③幅広い世代とかかわり多くの刺激を受けられる
スポーツジムには、子どもから大人まで幅広い年代の顧客が訪れます。通う目的もスポーツレベルもさまざまなため、どの顧客にも満足してもらえるようにするには、常に自分に何ができるかを考え臨機応変に対応することが欠かせません。
運動に集中して黙々と取り組みたい顧客もいれば、こまめにアドバイスしてほしい顧客もいるでしょう。希望を察知して適切に対応することが大切です。さまざまな人と接し最適なかかわり方を模索するなかで多くの刺激が受けられ、自身の成長につながります。
④仕事として運動に長く携われる
スポーツが好きな人にとっては、仕事として常に運動にかかわり続けられることも大きな魅力です。インストラクターはレッスンを担当したり指導メニューを考えたりと、基本的にひたすらスポーツとかかわります。
運動に長くかかわれる魅力としては、以下のような点が挙げられます。
フロントスタッフも、仕事は受付業務や手続き作業だけではありません。スポーツのレッスンやイベントの企画立案をしたり、店舗によってはマシンの指導をしたりするケースもあります。好きな運動やスポーツに関する業務であれば、楽しく意欲的に取り組めるでしょう。
就活生に聞いた! フィットネス業界で働く魅力とは?
スポーツや運動が好きでフィットネス業界を目指す就活生はたくさんいます。フィットネス業界の仕事にはどのような魅力があるのでしょうか。
今回は、就活生の皆さんにフィットネス業界の魅力について聞いてみました。
顧客の健康をサポートできる点と答えた人が多数
「顧客の身体作りや健康をサポートできる」「がんばる人のお手伝いができる」点に魅力を感じるとした回答が多く見られました。
「顧客の健康をサポートできる」ことは大きな魅力です。ただし、これはジムならではの魅力なので、志望するジムだからこその理由も説明するようにしましょう。
自分自身も健康になれる点と答えた人も多数
働く自分も身体を動かす機会が多く、健康になれる点を魅力とする回答も多くみられました。
学生時代とは異なり、就職すると運動をする時間がとれなくなることは珍しくありません。スポーツジムで働くのであれば、業務後にジムの設備を利用できるなど運動できる環境が整っています。業務上、自身の健康に対する意識も高くなるでしょう。運動ができて健康を維持しやすい点は、大きな魅力と言えます。
志望動機が変わる! スポーツジムの職種と押し出すポイント
採用担当者に刺さる志望動機を作成するためには、仕事への理解が欠かせません。仕事内容を把握していなければ、説得力のある志望動機を作るのは難しいからです。
また、職種ごとの仕事内容の違いによって、志望動機で押し出すポイントが異なります。押し出すポイントを理解して志望動機に盛り込めば、「仕事への熱意が高い」「よく研究している」と高評価につながるでしょう。
ここでは、スポーツジムのおもな職種であるインストラクターとフロントスタッフに分けて、それぞれの仕事内容について解説します。
インストラクター:トレーニングや食事管理の方法を指導・サポート
インストラクターのおもな仕事は、運動したい顧客を的確にサポートすることです。顧客の年代は子どもから高齢者まで幅広く、運動能力のレベルもジムに通う目的も各人で大きく異なります。そのため、顧客の要望や目的に合わせた対応が欠かせません。
以下は、インストラクターが担当するおもな仕事の内容です。
ジムによって詳細は異なりますが、基本的に利用客が正しく安全に運動できる環境を整え指導することがおもな仕事と言えます。
志望動機では「運動が苦手な人に楽しさを教えたい」「運動を通し人々を健康にしたい」など、インストラクターだからこそやりたいことが実現できると説明することが大切です。
フロント:利用客の対応や入会手続き・事務作業
フロントスタッフのおもな仕事は、スポーツジムを訪れる顧客の対応です。
たとえば、以下のような仕事を担当します。
フロントスタッフは訪れた顧客が最初に接するいわばスポーツジムの顔なので、明るく気持ちよく接することが大切です。
志望動機では「お客様が通い続け運動したいと思えるような接客がしたい」など、仕事内容を踏まえ、スポーツジムのフロントならではの理由を説明するようにしましょう。
志望動機を作る前に確認! フィットネス業界の動向・トレンド
就職活動では、志望する業界の動向やトレンドをしっかり押さえておくことが大切です。志望動機に盛り込めば、「よく業界研究をしている」「熱心で意欲がある」とプラスの評価につながります。
ここでは、フィットネス業界の動向とトレンドを見ていきましょう。
需要は回復傾向にあり人手不足ぎみ
新型コロナウイルス感染症禍では、フィットネス業界の需要は落ち込んだものの、近年は需要が回復傾向にあります。以下は帝国データバンクによるフィットネス市場の推移を表した表です。
【画像要件】
タイトル:フィットネス市場推移
(出典:TDB「フィットネスクラブ・スポーツジム」業界動向調査(2023 年度)」)
2020年度に5,248億円まで落ち込んだ需要は年を追うごとに徐々に回復しており、2024年度には7,000億円と2019年度の水準に迫る見込みです。
需要が回復している背景には、新型コロナウイルス感染症による人々の健康意識の高まりがあります。健康経営の考えを取り入れ、福利厚生としてスポーツジムと法人契約する企業が増えていることも関係しているでしょう。
需要の拡大にともない採用人数が増える傾向にあり、働きたい就活生にとって好環境にあると言えます。
運営形態の多様化がトレンド
フィットネス業界のトレンドは、店舗形態の多様化です。以前は、多人数が一度に利用できる各種マシンがそろったトレーニングルームやスタジオ、プールなどを備えた総合型ジムが主流でした。
新型コロナウイルス感染症の流行以降は、ユーザーニーズの多様化によりさまざまな運営形態のジムが増えています。
たとえば、以下のような運営形態のジムがあります。
志望動機を作成する際は、志望するジムの特徴をしっかり押さえましょう。
就活生に聞いた! 業界動向やトレンドを把握するためにしたことは?
就活においては、志望業界のトレンドや動向を知ることはとても大切です。とはいえ、どうやれば良いのかと悩んでいる就活生もいるのではないでしょうか。
ここでは、就活生の皆さんにどのような方法でトレンド・動向調査をしたかについて聞いてみました。
ネットニュースをチェックし調べたとの回答が大多数
ネットニュースで調べたとの回答が多く見られました。ネットニュースはスマートフォンがあれば場所を選ばずチェックでき、時事性が高い点が特徴です。
また、ニュースアプリのチェックとあわせて、SNSで情報収集している就活生も多く見られました。ただし、ネットニュースは手軽な情報源として有益ですが、興味ある分野の情報のみに目がいきやすく、情報が偏る傾向があるので注意しましょう。
新聞で読んだとの回答も多数
新聞を読んで調べたとの回答も多数見られました。読んでいる新聞の大多数が日経新聞でした。
新聞に目を通すと、偏りなくさまざまな分野の情報を得ることが可能です。面接でその日の1面記事に載っていた話題について問われるケースもあるため、新聞からの情報収集はおすすめの方法です。
魅力的なスポーツジムの志望動機を作成するための3つの準備
志望動機は、下準備なしに書き始めてもうまく作成するのは困難です。しっかり準備をしてから取りかかりましょう。
ここでは、魅力的なスポーツジムの志望動機を作成するために必要な3つの準備について解説します。
①スポーツジムを志望したきっかけを洗い出す
まずは、志望動機の核となる「なぜスポーツジムで働きたいのか」を明確にすることが大切です。単にスポーツが好きなら、趣味で続けることもできるでしょう。顧客とかかわることに魅力を感じているなら、ほかにも接客や指導の仕事はあります。
一度じっくり自分と向き合い、どうしてスポーツジムがいいのか理由を深掘りしましょう。深掘りする方法はいろいろありますが、一例として「なぜ」と問いかけていく方法を紹介します。
これは、自分に質問し、その回答に対して再びなぜと問いかけることを繰り返していく方法です。たとえば、以下のようになります。
このようにどんどん深掘りしていくことで、スポーツジムで働きたい理由が見えてきます。志望理由が把握できたら整理し、人に伝えられるように言語化してください。
②志望するジムの特徴や魅力をリサーチする
スポーツジムには大規模な総合型の施設もあれば、特定のコンセプトで実施される小規模施設もあります。利用形式や事業戦略も、施設によってさまざまです。志望動機では、さまざまな施設があるなかで、そのスポーツジムを志望する理由を明確にする必要があります。
そこで、志望するスポーツジムにはどのような特徴があるか調べましょう。
特に以下の内容は押さえておく必要があります。
運営会社の公式サイトやナビサイトの企業ページ、就活四季報などの書籍を活用したり、会社説明会に参加したりとさまざまな方法があります。
特徴を書いてまとめたら他社と比べ、志望するジムのどこに特に魅力を感じているかを整理しましょう。
企業研究については、以下の記事で詳しく解説しています。
③自己分析で強みや志望理由につながるエピソードを把握する
志望動機では、理由だけでなく、志望するきっかけになった経験や入社後に自分の強みを活かしてどのように貢献できるかも書く必要があります。
そこで、自己分析をおこなってこれまでを振り返り、自分の強みや志望理由につながるエピソードの掘り起こしをしましょう。
自己分析の方法にはさまざまなものがあります。以下に一例を挙げましょう。
自己分析の方法がわからない場合は、以下の記事も役立ちますよ。
3ステップで完成! スポーツジムの志望動機の構成
志望動機は「結論(志望する理由)」「志望理由につながるエピソード」「入社後の意気込み」の3階層で組み立てましょう。この構成で書くと、要旨がわかりやすく意欲も伝わる志望動機になります。
ここでは、基本の構成のそれぞれの階層について解説します。
志望動機構成のコツについては以下の記事でも解説しているので、まず基本を押さえたいという人は参考にしてみてください。
①ほかではなくそのジムを志望する理由を簡潔に述べる
志望動機の書き出しでは、ほかではなくそのジムを志望する理由を簡潔に述べましょう。
そのジムだからこそ志望する理由を述べることで、志望度や入社意欲の高さが伝わります。また、最初に結論をもってくることで、採用担当者が話の全体を理解しやすくなり、集中して聞いてもらえる可能性が高くなります。
志望するきっかけとなったエピソードの説明などから始めると、聞いている採用担当者には「何の話をしているんだ」と思われかねません。また、エピソードを述べたあとで志望理由の説明をしても、もっとも大切な部分が印象に残らず終わる可能性があります。
②志望理由の根拠となるエピソードを説明する
次に、志望するきっかけとなった経験について説明しましょう。根拠となるエピソードがあると、志望理由に説得力が増し、採用担当者も納得しやすくなります。
エピソードはできるだけ具体的に説明するのがポイントです。ただし、不必要な情報まで加えて冗長にならないように、伝える内容は精査しましょう。不要な情報とは、説明したいエピソードとの関連が薄く、なくても要旨が伝わる要素のことです。
不要かどうか判断できないときは、情報を減らしたり足したりしながら、同じエピソードで何パターンか書き、比べると良いでしょう。
③どのような貢献ができるかを述べて締める
最後は、採用されたら強みを生かしてどのように貢献できるかを伝えましょう。企業は、自社に利益をもたらす人材を求めています。具体的にどのように貢献できるかを述べることで仕事に対する熱意や採用後の活躍イメージを伝えられ、面接でも高評価を得る可能性が高くなります。
企業が求める人物像は、以下の媒体で言及されていることがあります。チェックしておきましょう。
職種×志望理由別! スポーツジムの志望動機の例文4選
ここまで、志望動機で採用担当者が見ている点や職種ごとに押し出すと良いポイント、おすすめの構成などについて解説してきました。とはいえ、実際に志望動機を作成するとなると、どう書けば良いかわからない就活生も多いでしょう。
例文を見れば、作成感覚がつかみやすくなります。そこで、職種別×志望理由別にスポーツジムの志望動機の例文を紹介するので、ぜひ参考にしてください。ただし、模倣するのではなく、必ず自分の言葉で作成するようにしましょう。
例文①インストラクター:スポーツを通じ心身の健康をサポートしたい
志望するスポーツジムの特徴を踏まえたうえで、明確な志望理由を述べています。具体的なエピソードもあり、説得力のある内容になっています。
例文②インストラクター:運動が苦手な人に身体を動かす楽しさを伝えたい
エピソードでは、負荷の少ないメニューを考えて一緒に運動するなど相手に寄り添って行動する姿が伝わります。インストラクターとしての資質があることが伝わる志望動機です。
例文③フロントスタッフ:運動を継続しやすい環境づくりに貢献したい
エピソードから強みが伝わり、入社後の姿が想像しやすい志望動機になっています。志望先のスポーツジムの特徴もきちんと押さえられています。
例文④フロントスタッフ:来てよかったと思われる接客を目指したい
ほかの施設ではなくスポーツジムで接客したい理由が伝わる志望動機です。強みを活かしてどう貢献するかも説明されており、採用後の姿がイメージしやすくなっています。
NG例文とあわせてチェック! スポーツジムの志望動機で注意すべき3つのポイント
スポーツジムの志望動機作成にあたっては、いくつか注意すべきポイントがあります。採用担当者が志望動機で見ている点や3ステップの構成を意識して作成しても、注意すべきポイントを外していると魅力的な志望動機にならないので、注意しましょう。
ここでは志望動機作成で避けるべきポイントについて解説し、NG例文も紹介します。「何が問題なのか」を理解し、内定につながる志望動機を作成してください。
①「スポーツが好き」をメインの理由にしない
スポーツジムの志望動機を書く際に「スポーツや運動が好き」をメインの理由にするのは避けましょう。
スポーツや運動が好きなことはスポーツジムで働くうえで大切な要素です。とはいえ、志望している就活生の大半はスポーツや運動が好きなため、メインの理由として押し出すと差別化が図れません。また、好きという気持ちだけで仕事が続けられるのかと思われる可能性もあります。
「スポーツが好き」は採用の前提条件とも言えます。「好き」以外でスポーツジムで働きたい理由を明確に述べるようにしましょう。
私はスポーツが大好きで、経験を活かして顧客の指導をしたいと思い、貴社を志望しています。
小学1年のときにスイミングをはじめ、地域のスポーツ少年団に入って野球をし、中学からはサッカーを続けています。大学でもサッカー部に入り、筋トレを欠かしたことはありません。
多様なスポーツ経験を通して培った体力や知識を活かし、顧客に的確な指導ができるインストラクターとして活躍したいと思います。
スポーツが好きでさまざま経験があることは伝わりますが、スポーツジムで働きたい動機としては弱い内容です。スポーツジムでなぜ指導したいのか、その理由を掘り下げましょう。
②スポーツジムを志望した理由を曖昧にしない
数ある業種のなかで、なぜスポーツジムを選んだのか明確に伝わる内容を意識することも大切です。たとえば「多くの顧客と接したい」という志望動機では、スポーツジムである必要性が伝わりません。
採用担当者に「あまり仕事の内容を理解していないのでは」「志望度が高くないのかも」などマイナスの印象を持たれる恐れがあります。
「スポーツを通して幅広い世代の顧客の健康を支えたい」など、スポーツジムである理由を明確にしましょう。
私は人とかかわることが好きで、幅広い世代の顧客と接する環境で働きたいと考えて志望しました。
大学時代、飲食店でアルバイトしており、たくさんの顧客の接客をしてきました。クレーム対応など大変なこともありましたが、毎日刺激を受け成長できたと思います。
入社後は、アルバイトで培ったコミュニケーション能力を活かして顧客と交流し、刺激を受けて自分自身を成長させたいと考えています。
幅広い世代の顧客と接する環境はスポーツジム以外にもたくさんあるため、志望する理由として説得力が足りません。また、企業は自社に貢献できる人材を求めているため「自分自身を成長させたい」というより、どのように活躍したいかを書きましょう。
③ほかではなくそのジムを志望した理由を書く
志望動機では、ほかのジムではなく志望先のジムで働きたい理由をはっきり伝えることが必要です。ここが伝えられないと、採用担当者に「それならほかのスポーツジムで良いのではないか」と思われかねません。
特に近年は、パーソナルジムや無人ジム、女性特化など独自のコンセプトで運営するスポーツジムが増えています。志望するスポーツジムの特徴をよく調べ、仕事を通して実現したいことと結び付けて作成しましょう。
私は運動を通じて人々の健康を支えたいとの思いがあり、貴社を志望しました。
私は受験に失敗して志望大学に入れず、ひどく落ち込んだ経験があります。その際、友人に誘われて運動を始めました。すると次第に落ち込んだ気持ちが薄れ、入学した大学の良さが見えてくるようになり、勉学に励むようになりました。運動は身体だけでなく心の健康にも重要だと痛感しています。
入社したら、フロントスタッフとして顧客に丁寧な対応をし、運動の素晴らしさを伝えていきたいです。
スポーツジムで働きたい理由は伝わるものの、志望するジムで働きたい動機は伝わりません。志望先のジムのどこに魅力を感じたのかを考え、志望動機に盛り込みましょう。
スポーツジムの志望動機は「運動を通じて何を実現したいか」が最重要
スポーツジムの志望動機は、そこで働くことで何を実現したいかを伝えることが大切です。そのためには、働きたい理由を深掘りし、「スポーツジムで働きたい理由」「自分がしたいこと」を明確にする必要があります。
また、「運動が好き」をメインの理由として押し出すのはやめましょう。ライバルとの差別化が図れず、採用担当者の印象にも残りづらくなるためです。「運動が好き」は前提として、ジムの仕事を通して何が実現したいかを語るほうが「よく企業研究している」「仕事への熱意が高そう」といった高評価につながります。
フィットネス市場全体で需要が回復傾向にあり、さまざまな形態の店舗が増えています。志望するジムを研究し、特徴を踏まえ「そのジムでなければいけない理由」も説明できるようにしましょう。
志望先のジムの仕事を通して何がしたいのかが伝わるよう意識し、熱意と説得力のある志望動機を作成してください。