面接対策

面接と適性検査の関係|実施内容やクリアするための対策をご紹介

面接と適性検査は関係ある?

就活の選考内容はさまざまであり、面接以外に適性検査をおこなう企業も多いです。それぞれ選考の一環なので合格しなければ内定は獲得できませんが、問題はこれらがどこまで連携しているのかです。就活ではひとつの要素によって合否が決まるわけではなく、複数の要素を総合的に判断して最終的な評価を決定します。

見られているポイントは多くあり、面接と適性検査ではチェックされる項目や基準は違うため、それぞれ独立していると考える人も多いでしょう。しかし、実際には共通している項目もあるため、絶対に関係していないといは言い切れません。面接と適性検査はどのような関係にあり、お互いに影響するのかを知って選考への理解を深めましょう。

面接も適性検査も含めて評価される

まず大前提として理解しておきたいのが、就活では面接も適性検査も含めて評価されているということです。どちらか一方の評価がよければ他方も合格となるわけではなく、それぞれで評価され合格の水準を満たさなければなりません。

一方が圧倒的に高水準にあっても、もう一方で基準を大きく下回ると不合格になる可能性もあるので注意が必要です。面接も適性検査もそれぞれ重要なので、念入りな対策が必要なことは理解しておきましょう。

適性検査は選考初期でおこなわれることが多い

適性検査は必ずしも実施されるわけではありませんが、選考の一環として採用する企業は増えています。企業によっておこなうタイミングはさまざまですが、基本的には選考の初期段階でおこなわれることが多いと考えましょう。これは、適性検査には応募者をふるい落とすという側面があるからです。

選考初期では応募者の数は膨大であり、ひとりひとりをじっくり判断することはできません。ある程度の水準で足切りをおこない選考人数を絞り込まなければ、企業としても労力がかかりすぎるため、書類選考と同時におこなわれる場合も多いです。早めに対策を始め、就活開始までには準備を終わらせておかなければなりません。

適性検査の結果は面接でも参考にされる

適性検査と面接はそれぞれ独立しているわけではなく、適性検査の結果が面接で参考にされることも多いです。面接をおこなうには書類選考や適性検査を経てからということが多く、それぞれの結果を見ながら面接は進められます。適性検査での結果がよければ面接でも好成績が参考にされるため、より有利に選考を進めやすくなるでしょう。

もちろん結果はあくまで参考であり、適性検査の結果ですべてが決まるわけではありません。適性検査でぎりぎり合格の場合でも、面接で上手にアピールして高評価を得れば合格することは可能です。反対に適性検査の結果がどれだけよくても、面接の内容次第では不合格になる可能性もあることは理解しておきましょう。

適性検査の種類

適性検査の種類

「適性検査」と一言でいっても、実は複数の種類があります。業種業界、または企業によって使用している適性検査がそれぞれあり、その傾向を踏まえて対策をしていかなければなりません。

もちろん、各適性検査で共通している部分もあります。しかし、それぞれの適性検査に固有の問題などもあり、各適性検査の特徴を押さえておくことはとても大切です。それらを押さえた上で、自分の目指す業種業界、企業に合わせて対策していくのがよいでしょう。ここからは、各適切検査について、その特徴を大まかに紹介していきます。

学力検査

適性検査は、まず大きく2種類に分かれます。「学力検査」と「性格検査」です。学力検査では、これから就職して社会人として働くにあたり、必要な学力があるかどうかを検査するものです。

一般的に、そこまで難解で高度な内容を問われることはありません。しかし、どの適性検査にも出題傾向やクセがあり、事前に十分対策しているかどうかで大きな差が付きやすいのが特徴です。

また、各適性検査で、制限時間に対して問題数が多いという傾向が見られます。学力自体はあっても問題に慣れていなかったために時間内に解けず、実力を発揮できなかったというケースに陥りやすいため、注意が必要です。それでは具体的な学力検査の特徴をみていきましょう。

SPI

学力検査の中で最も代表的なものがSPIです。SPIはリクルートキャリアが開発した適性検査で、学力検査と性格検査を含みます。学力検査は3種類に分類され、「言語分野(国語的能力)」、「非言語分野(数的処理、論理的思考力)」、「英語」となっています。
基本的に言語分野と非言語分野の問題は共通してどの企業でも出題されますが、英語については実施している企業/していない企業があります。自分の志望企業の過去の傾向を調べておくとよいでしょう。

企業ごとに求める能力が異なるため、合格ラインは企業ごとに異なるとされています。受験方法は、指定期間に自宅や学校のパソコンから受験する「Webテスティング」、リクルートキャリの会場でインターネットを使って受験する「テストセンター」、志望企業が用意した会場で筆記で解答する「ペーパーテスト」、企業内のパソコンで受験する「インハウスCBT」の4種類があります。受験方法によっても勝手が違うため、インターネット上で模擬体験するなどし、慣れておくことも大切です。

玉手箱

続いて有名なのが玉手箱です。玉手箱もSPI同様、有名企業を含め、大きな企業で使用されている適性検査です。SPI同様、学力検査と性格検査の両方を含んでいます。このテストを提供している会社は、日本エス・エイチ・エルという会社です。

出題内容についてもSPIと同様で、3つに分けられています。「言語」「計数」「英語」です。計数はいわゆる数学的な問題で、四則逆算に始まり図表の読み取り、表の空欄を推測して埋める問題などが出題されています。言語は国語的内容で、文章を読み、設問が本文に合っているかどうかを判定する問題などが出題されます。英語は論理的読解、長文読解が出題されますが、SPI同様、企業によっては実施されません。

性格検査

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続いて性格検査について見ていきましょう。企業が確認したい学生の適性には、学力以外に性格も含まれます。性格は人それぞれであり、仕事でのパフォーマンスに大きく影響してきます。どのような考え方をするのか、どのような判断をするのか、目標をどう捉えるかなど、さまざまな観点から検査されるのです。もちろん企業にもさまざまな組織風土があり、性格の合う・合わないがあります。

また、多くの学生は、「自分の性格をより良く見せたい」と考えがちですが、性格検査によっては「ライスケール」を見る問題が含まれるものもあります。これは何かというと、「今までに一度もウソをついたことがない」などの極端な選択肢を提示し、「YES(もしくはNO)」を選択した時点で、ウソをついていることになり、回答の信憑性がなくなってしまうというものです。

ある箇所では外交的な性格を示していたのに、別の箇所では内向的な性格を示すなど、回答に一貫性がないことでも信憑性が失われる可能性があるでしょう。自分の性格に一致した企業を選び、一貫性を持ってなるべく正直に回答していくのがよいでしょう。

YGPI

YGPIは、日本心理テスト研究所が提供している性格検査です。ある性格を表す文(例:「困ったひとがいると放っておけない」、「大勢の人の前で話すのが苦手である」など)について、「はい」「わからない」「いいえ」で回答していくという形式になっています。全部で120問あり、30分で回答しなければなりません。

この検査によって、「情緒が安定しているか」「人間関係の特性はどうか」「物事への取り組み方はどうか」「物事の捉え方はどうか」の4点が把握できるとされています。最終的に性格の特徴で分類され、それに対してコメントが示されるという形です。

統計学を踏まえた信頼性のある検査結果が得られるということ、結果が短期で出ることなどから多くの企業で採用されているようです。YGPIに似た問題を体験できるサイトもあるので、事前に体験しておくのもよいでしょう。異なった性格になりきって回答すると、面接や就職後に苦労するケースもあるので注意しましょう。

クレペリン検査

クレペリン検査は、計算能力や注意力、集中力などを見るために開発された検査です。一列に数字が並んでおり、各数字の間(数字の列の下)に四角い空欄があり、そこに両隣の数字の和の下一桁を書き込んでいきます。一列につき1分という制限時間が付いており、15分間で解答して休憩し、さらに15分間解答するという形式になっています。

この検査から分かることとしては、「計算の処理速度」、「性格や行動傾向」などです。性格や行動特性については、作業曲線(時間によって作業の量がどのように増減しているか)や計算の正確さなどからわかるとされています。

いずれにせよ、計算が遅かったり、集中力が無い、ミスが多いと、低い評価になってしまう可能性が高いでしょう。もし志望企業でクレペリン検査が実施されるとわかっていれば、クレペリンの形式で日頃から計算の練習をしておくのがよいでしょう。

なぜ適性検査がおこなわれるのか

適性検査はすべての企業で実施されているわけではなく、面接だけで選考が終了する企業もあります。そのため、選考の段階としては適性検査は必須項目ではないといえます。しかし、実際には適性検査を実施する企業は多く、適性検査がない企業のほうが少数派といえるでしょう。

適性検査には応募者を振るい落とすという目的がありますが、実施される意味はそれだけではありません。他にもさまざまな目的がありますので、なぜおこなわれるのか、根本的な理由を知っておきましょう。

企業との相性を測るため

適性検査は性格検査と能力検査に分けられ、性格検査では性格的な特徴や人柄などが見られています。性格検査の結果によって企業との相性が測られており、相性の良し悪しで評価が決定するので注意しなければなりません。仕事をする上で企業との相性は非常に重要であり、相性が悪いとどれだけ優秀な人でも活躍できない可能性が高いです。

仕事で活躍するためには能力が必要ですが、企業によって仕事への取り組み方や目指す方針は違います。高い能力で仕事を推し進めても、それが企業が目指す方向と一致していなければ高評価を得ることは難しいです。企業と同じ方向を向いて仕事に取り組めることが求められるため、性格的な特徴や人柄が企業が求める人材像と一致していることが大切です。

最低限の能力を確認するため

能力検査は言語と非言語の分野から出題され、これらは国語と数学の基本的な能力を問うものです。社会人は学力の高さではなく仕事ができるかが重要視されるため、仕事で結果を残すことで高評価を得られます。しかし、最低限の学力や能力がなければ活躍するのは難しいと考えられており、それを判断する目的でも適性検査は実施されています。

能力検査の難易度は種類ごとに異なりますが、基本的には中高生レベル程度であり簡単な問題も多いです。学力の高さが問われているのではなく、一般常識レベルでの学力や能力が見られていると考えましょう。ポテンシャル採用の傾向が強い新卒でも、最低限の能力は求められるので注意が必要です。

面接と適性検査の関係

面接と適性検査は関係するものですが、実際にどのように関係するのか理解できている人は少ないでしょう。選考をスムーズに進めるためには、それぞれの関係性を知ってどのように影響するのかを正しく把握することが大切です。基本的には適性検査が先で面接が後になるため、適性検査の内容が面接に影響すると考えましょう。逆の順番でおこなわれることもありますが、その場合でも関係性自体は共通して同じです。

主に性格検査の内容が参考にされる

適性検査は性格検査と能力検査の2つに分けられますが、面接に関係するのは性格検査の部分が大きいです。性格検査では人柄が見られており、結果を参考に面接で深堀りし理解を深めていきます。性格検査の内容次第で、深堀りされる内容が異なることもあります。能力検査は基本的にほとんど影響しませんが、面接で能力のアピールをした際に関係することもあるので注意が必要です。

例えば大学時代の取り組みで数学の勉強を頑張ったとアピールした場合、能力検査で非言語の点数が低いと、嘘をついていると判断される可能性があります。能力をアピールする場合は能力検査の内容も参考にされるため、それぞれ面接に関係すると考えましょう。

矛盾するのはNG

面接に関係するのは主に性格検査の結果であり、性格検査の内容と面接でのアピールが矛盾しないように注意が必要です。性格検査は質問に対する解答によって人柄を判断するものですが、解答内容を工夫すれば人柄の印象を操作することは可能です。企業に合わせて魅力的な人材像を作り出すこともでき、企業の理想像と合致しているほど評価は高くなります。

しかし、性格検査で自分をよく見せようと嘘の解答ができることは企業も理解しており、面接の内容を踏まえて真偽を確認していることも多いので注意が必要です。性格検査の結果と面接のアピール内容が矛盾していると、どちらかが嘘をついていると判断され、結果的に評価は下げられてしまいます。

面接も適性検査も攻略するには

就活を成功させるには、面接と適性検査の両方の攻略を目指さなければなりません。それぞれ選考の特徴が違うため攻略方法も異なりますが、しっかり対策して臨むことが大切という点では共通しています。

面接も適性検査も攻略が難しいため、念入りに準備していなければ合格するのは簡単ではありません。対策の方法や選考に臨む際のコツは異なるため、選考別の攻略のポイントを頭に入れて就活の成功を目指しましょう。

能力検査は対策必須

適性検査の能力検査は、問題の難易度はそれほど高くありません。しかし、短い時間内に大量の問題を解かなければならないため、攻略するためには入念な準備が必要です。言語と非言語のそれぞれで対策が必要であり、問題集や対策本を使って問題に慣れておくことが大切です。能力検査を攻略するためには、間違えずに正しく解答できること、素早く解答して1問でも多く解くことを意識しなければなりません。

正しく解答できても1問に時間をかけてしまうと高得点にはならず、素早く解答できてもそれがすべて間違いなら当然点数は低くなります。両方を達成するためには、何度も繰り返し練習して常に時間を意識することが大切です。繰り返し問題を解いて、パターンを覚え込みましょう。

性格検査は正直に答える

選考を攻略するためには対策が必要ですが、性格検査は例外的に対策しないほうが攻略しやすいこともあります。性格検査、基本的に正直に解答しなければなりません。事前に対策をして余計な知識をつけてしまうと、それに合わせて解答してしまい、本来の自分とは違った人物像が伝わってしまう可能性もあります。

企業が求める人材像を理解して、それに寄せることも大切ではありますが、自分の性格とかけ離れていると嘘をついていることになるので注意が必要です。嘘をつかずに正直に解答することが、余計なマイナスポイントをつくらない秘訣です。考えすぎると本心が分からなくなるため、直感で素早く解答することを心がけましょう。

面接でも一貫性を意識してアピール

面接では、志望動機や自己PRなどに対する回答を事前に考えておくことが大切ですが、すべてに一貫性を持たせなければなりません。面接でどれだけ素晴らしいアピールができても、それが適性検査の内容と大きく食い違っていると嘘をついていると判断される可能性が高いです。また、一貫性のないアピールをすると就活に真面目に取り組む気がないと思われることもあります。

一貫性がない=責任感がない、不誠実などの印象を持たれてしまい、評価を大幅に下げられます。ビジネスでは信頼性が重要視されており、一貫性のなさは信頼を大きく損なう可能性が高いです。選考はすべて繋がっているため、書類選考の内容から適性検査、面接での回答まですべて一貫性を持つことを意識しましょう。

面接と適性検査の両方の対策をしよう

就活では、面接はもちろん適性検査がおこなわれることも多いです。選考の方式は違うものの、評価を決める上ではそれぞれ関係しているため、選考はすべて繋がっていると考えなければなりません。面接と適性検査の結果が異なると、面接官はどちらを信用していいのか分からず適切な評価を下せなくなります。

また、違う人物像が浮かび上がることで嘘をついていると思われ、評価を下げられてしまう可能性も高いです。面接と適性検査を攻略するためには、それぞれ事前の対策が必要ですが、すべて繋がっていると考えて一貫性を意識しなければなりません。両方を攻略した先に就活の成功があるため、面接も適性検査もしっかり対策して丁寧に攻略を目指しましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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