自己PR
【面接の自己PR例文あり】好印象を残すためのポイント4つ
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自己PRは自分を売り込むチャンス
就活は自分を知ってもらうことが大切です。その中でも、ただ知ってもらうだけではなく、自身を売り込んでいかなければなりません。自己PRは、面接官に正しく伝わり、心を掴むことができていなければ意味がないのです。
面接官の心を掴むために、自身を魅力的にアピールする必要があります。そして魅力的に伝えるためには自分自身を正しく知り、その伝え方を工夫しなければなりません。
自分を伝えるための題材と、魅力的な伝え方の両方が揃って初めて面接官の心を掴むことができます。どちらか片方が欠けても面接官の心を掴むことはできません。それらを意識しながら魅力的な自己PRを考えていきましょう。
面接で自己PRをするポイント
面接で自己PRをする際のポイントは、大きく4つ挙げられます。何を伝えるかも重要ですが、どのように伝えるかも重要であり、内容とアピールの方法の両方を考えなければなりません。充実した内容でも伝え方次第では魅力は弱くなり、反対に伝え方が上手でも、内容が乏しいと印象に残りづらいため注意が必要です。
4つのポイントを把握し、何を意識すべきか理解した上でアピール内容を考え伝えていくと、より充実した自己PRができ、高評価も獲得しやすくなります。
①企業の人物像に合った強みを伝える
企業は就活生の能力だけでなく、性格も重視して選考を行っています。また企業の風土に合うか合わないかや、配属先での問題がないかなどを確認します。性格が企業の風土に合わないと、自身の能力も発揮できない場合があります。
そのため、企業の風土に合った人物像を分析し、自分の強みと企業の求める人物像を比較してマッチした部分をアピールしましょう。
②結論から話す
自己PRをするときには分かりやすく、面接官にしっかりと伝えるということが大切です。どれだけ素晴らしい内容でも文章の構成が悪いとアピール力は半減してしまいます。自己PRは主張(結論)→根拠(具体例)→結論の流れで順序立てて話すようにしましょう。
最初に主張となる結論、自身がアピールしたい内容を話すことで、何をアピールしたいのかを明確にすることができます。また結論から話すことで、自己PRにインパクトを持たせることができます。結論の次はその根拠となるものを提示し、自己PRの説得力を高めましょう。
自己PRには説得力がなければなりません。さらに根拠を続け、自己PRの信頼性を高めていきます。自己PRは順序立てて考えることで簡潔にまとめやすくもなりますので、作成時にもこの順序を念頭におくようにしましょう。
③具体的なエピソードを1つ交える
自己PRは結論→根拠(具体例)→結論と話が進んでいきますが、この根拠の部分に具体的なエピソードを交えることでより効果的な自己PRにすることができます。自己PRは説得力が大切であり、アピールした結論をどれだけ本当だと思わせることができるかが問題です。
ただ自分の能力を並べていくだけでは何の説得力もありませんが、自身が経験したエピソードを交えて話すことで説得力を高めることができます。結論を説明するエピソードがあれば自己PRの信頼性は高まり、何より経験談から語ることで自己PRも表現しやすくなります。
抽象的な話や表面的な話では面接官の印象に残りにくいです。必ず具体的なエピソードを交えて話すようにしましょう。
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作った自己PRは選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。
どんな課題があったのかを述べる
具体的なエピソードを述べる中で意識したいポイントが、その経験でどのような課題があったのかです。課題とは苦労したこと、大変だったことであり、課題の有無によってエピソードの魅力は大きく違ってきます。
何事もなく、全て順調に進んだことを提示してしまうと、大変な時にはどのように対処するのか、そもそも物事に真剣に取り組んでいるのかと思われることもあります。どのようなことでも真剣に取り組んでいるなら、課題がひとつはあったはずです。小さなハードルでも構わないので、取り組む中で感じた課題を提示しましょう。
課題の有無はもちろん、何を課題として捉えているかもチェックされており、これも評価の一部に含まれることは覚えておかなければなりません。
どのような行動を起こして課題を解決したか述べる
課題はただ提示するだけではなく、それをどのように乗り越えたかを伝えることで具体例になります。また、課題があったほうがエピソードは魅力的にアピールできますが、解決できなかった課題を提示すると、逆効果になるため注意が必要です。
企業が知りたいのは、あくまで大変なことをどのように乗り越えてきたかです。単に苦労したことを知りたいわけではありません。課題とどのように向き合い、解決したかを知ることで、企業は就活生の問題解決能力をみたいと考えています。
そのため、課題の解決方法については、できるだけ自発的に考え、行動したことを述べなければなりません。課題の解決はできていても、それが人のアイデアや他人主導のものではプラスの評価に繋がりづらいため注意が必要です。
④企業で強みを活かす方法を伝える
自己PRは自分にどのような長所、魅力的な能力や特徴があるか知ってもらうためのものですが、単に情報を伝達することが目的ではありません。最大の目的は、アピールしている内容が企業の仕事で役に立つか、利益に貢献できるかどうかです。
つまり、仕事での活かし方や再現性に繋げる必要があります。自身の強みを活かしてどのように仕事を進めたいと思っているのか、できるだけ具体的に伝えましょう。仕事での再現性は細部までこだわって伝えることで、採用担当者の方に企業で働き、活躍している姿をイメージしてもらえます。
自己PRをするときの注意点
自己PRを行うときは、自身がその企業で活躍できる人材であることをアピールしましょう。それだけではなく面接にあるさまざまなマナーを守ることも大切です。伝え方を間違えれば効果的なアピールにはなりません。
自己PRを効果的に行うためには自己PRの注意点を知り、それを踏まえて正しい自己PRをしましょう。
1分間以上話さない
面接で自己PRを行うときには短く簡潔に、1分間で行うようにしましょう。企業から時間の指定がある場合にはそれに従う必要がありますが、そうでない場合は1分でまとめる必要があります。
1分よりも少ないとアピールが不十分で意欲が低い印象を与え、逆に1分を大幅に過ぎれば長く感じてしまいます。面接の時間は決まっているので、他に面接を受けている人がいればその人の時間まで奪ってしまいます。
1分で自己PRを行うことができれば、伝えるべきことを簡潔にしっかりとまとめる能力があると評価してもらえるかもしれません。1分で話せる文字数は大体200~300字程度ですので、それを目安に事前に自己PRを作成していきましょう。
ESや履歴書と違う内容を話さない
面接は基本的には履歴書やESを見ながら行われます。履歴書やESでも事前に自己PRは書いています。面接で同じ内容を答えると重複すると考え、全く別の内容を考える人もいますが、新しく最初から考える必要はありません。面接で自己PRを話すときには、履歴書に書ききれなかった詳細の部分を語るようにしましょう。
履歴書やESは字数の制限があります。できるだけ簡潔に書く必要がありますが、面接では時間にさえ気をつければいくらでも話を膨らませることができます。履歴書の内容を踏まえた上で詳細なアピールをしていきましょう。
丸暗記をしない
自己PRを事前に考えておくことはとても大切です。しかし、それだけを丸暗記して答えようとすると、深堀りされた時にうまく話せない可能性があります。事前に自己PRを準備するときは、何を質問されても答えられる自己PRにするために、頭の中を整理しておきましょう。丸暗記ではなく、自己PRになる部分を箇条書きにして、その時の情景や感情、強みや弱みを感じたエピソードなど、自分で深堀りをしておくと本番も安心です。
面接官から、「もっと詳しく聞かせて」などと自己PRの背景を追求されたときに、その場で思い出して話すのは難しいでしょう。頭の中が整理されずにしどろもどろになってしまう可能性もあります。そうならないためには自己分析をしっかりとしておく必要があります。自己分析について詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。
実績ばかりを話さない
サークルや部活での成績よりも、そのチームにどう貢献したかなど過程をアピールしましょう。自分を企業に売りこむときに、結果や成果、実績ばかりを話すのは悪いことではありません。しかし、自分がどのようなことをして、どんな工夫をしたことで結果を残せたのかという過程のほうが大切です。過程の内容が充実しているほど、仕事での再現性が高く、企業も活躍する姿を想像しやすくなります。
- チームのメンバーの力が発揮できるように自ら積極的にサポートした
- 新入部員の指導を、自ら積極的に行った
- 1試合でも多く実績を積むために、練習メニューや筋トレメニューの改善にあたった
- チームワークを図るために、チームミーティングを欠かさず、率先しておこなった
- 自己ベストを出すために、食生活の管理に取り組んだ
自己PRに部活などの内容を盛り込むときは、上記のようなポイントを伝えると良いでしょう。またその結果、どういう効果をもたらしたのかをアピールすると効果的です。また、具体的な数字を使えるとさらにイメージがしやすくなります。
- チームのメンバーの力が発揮できるように自ら積極的にサポートした
→その結果、チームメンバー全員がベストスコアを更新することができた - 新入部員の指導を、自ら積極的に行った
→その結果、例年退部する新入生があとを絶たなかったが、誰もやめることなく練習に参加してくれるようになった - 1試合でも多く実績を積むために、練習メニューや筋トレメニューの改善にあたった
→その結果、昨年より30試合もの実績を積むことができた - チームワークを図るために、チームミーティングを欠かさず、率先しておこなった
→チームメンバー対象のアンケートを実施した結果、満足度が100%になった - 自己ベストを出すために、食生活の管理に取り組んだ
→その結果、メンバーの70%がベストスコアを更新。さらに、全員が練習への参加率が100%になった。
好印象を残すための自己PR例文
自己PRの作成方法や伝え方のポイントなどを紹介しましたが、それらを知ったからといって簡単に自己PRが作成できるわけではありません。自己PRを作成するのは難しく、就活を進める上で苦労する人も多いです。
自己PRが作成できない人は、どのような自己PRが就活で使用されているのか、そのイメージがわかない場合が多いです。実際に使用できる自己PRの例文10選をご紹介します。何をアピールしたいのかのパターンに分けているので、以下を参考に自身のアピールも考えていきましょう。またNGな例文もよく見て、どこが悪いのかも合わせて確認していきましょう。
1.主体性
良い例
私の強みは主体性でありチームの課題解決をすることができます。私は所属しているサークルの会計を2年務めました。前任者から引き継いだ際、管理の杜撰さに驚きました。そこで、私が会計をしている間に正しく管理する方法をマニュアル化することを決めました。その結果、会費の遅延がほとんどなくなるとともに、会計年度の終わりには余剰分を返金することもできるようになりました。
仕事をただ引き継ぐのではなく、自分なりに改良してマニュアル化することは非常にいい経験になりました。御社でも、ただ仕事をこなすだけでなく主体性を持って取り組みたいと考えております。
主体性には「自分の意志で行動しようとする態度」という意味があります。主体性と言っても、人によってイメージは異なるため、どのような「主体性」なのかを定義し、相手に伝わるようにしましょう。そのために「主体性があり、~ができる」など情報を付け加えると効果的です。
また、主体性をアピールするときに、エピソードによっては自己中心的と思われる可能性があります。主体性を発揮した結果、事態が良くなるまた課題が解決することが大切です。
NG例
自己PRのNG例では一文目で結論が語られていません。いきなりサークルの話から始まり、何をアピールしたいのかが明確になっておらず分かりにくい文になっています。また主体性を発揮した結果どうなったのかも書かれていないため、説得力のない自己PRになってしまっています。
「主体性」について詳しく説明している記事もあるので、こちらも参考にしてみてください。「主体性」について詳しくなることで、より採用担当者の印象に残る自己PRの作成ができるでしょう。
2.チャレンジ精神
良い例
大学2年生の時にテレビニュースをきっかけに、海外でのボランティア活動に協力したいと考え、自身で調べ実際にカンボジアまでボランティア活動をしに海を渡りました。言葉も通じず、文化の違いに戸惑うこともありましたが、力になりたい一心でボランティア活動をし、多くの支援物資を届けることができました。
御社においても多くのことへ目を向けて、自分の強みであるチャレンジ精神を活かし、何事にも全力で取り組み、貢献していきたいと考えております。
採用担当者は、就活生の行動を起こすときの考え方などに注目しています。そうすることでその人物の人柄を知ることができます。なぜその事柄に対してチャレンジしてみようと思ったのか、きっかけになる出来事やその時の自分の考えを盛り込むようにしましょう。
NG例
大学2年生の時にカンボジアまでボランティア活動をしに海を渡りました。言葉も通じず、文化の違いに戸惑うこともありましたが、多くの支援物資を届けることができました。
御社においてもチャレンジ精神を活かし、何事にも全力で取り組み、貢献していきたいと考えております。
このNG例では、なぜボランティアをしようと思ったのかが書かれていないため、チャレンジ精神があるかどうかが、この文だけではくみ取ることができません。そのため、会社でもどのようにチャレンジ精神を活かしてくれるのかイメージがつかず、アピールができていないことになってしまいます。
「チャレンジ精神」について自己PRしたい方は、こちらの詳しく説明している記事も合わせて確認してみましょう。
3.向上心
良い例
大学一年の時に学年全体でTOEICの試験がありました。私は高校の時の英語の成績も良く、自信があったのでハイレベルの700点の取得を目指して受験しました。結果は720点でその時は嬉しかったのですが、もっと勉強してハイスコアを目指したいと思うようになりました。
私は850点の取得を目指して猛勉強をしました。ただ勉強するだけではなく出題傾向などを研究し、勉強を重ね、昨年ようやく850点を突破することができました。
私は向上心がある性格を活かして、御社の営業職でも歴代トップの成績を目指したいと思います。
「向上心」を強みとする場合は、自分を高めるためにどんな取り組みをしたかをアピールする必要があります。面接官は結果と同時にプロセスも評価するため、学生がどんな目的をもっていたのかや、どんな目標を立てていたのかということをしっかりアピールしましょう。
NG例
大学一年の時に学年全体でTOEICの試験がありました。私は高校の時の英語の成績も良く、自信があったのでハイレベルの700点の取得を目指して受験しました。結果は720点で次は850点の取得を目指して勉強をし、昨年ようやく850点を突破することができました。
私は向上心がある性格を活かして、御社貢献いたします。
このNG例ではいかに向上心を活かしてハイスコアを取得しているかが書かれていません。720点の次に850点を取れただけだと思われてしまいます。そうではなく、自ら850点を取ろうと決心し、そのために努力したという部分が向上心になります。
過程の部分を詳しく説明することで自己PRができるのです。
また、向上心を活かしてどのように会社に貢献するかも詳しく書かなければ、アピールしたことにはならないでしょう。
「向上心」についてもっとよく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。「向上心」について詳しくなることで、より採用担当者の印象に残る自己PRの作成ができるでしょう。
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4.計画性
良い例
仕事においても決められた期日に向けて仕上げなければならない事が多いと思います。そこでも計画的にプランを立てて今日何をしなければならないかをしっかり分析することで、目標を必ず達成します。
入社後は、臨機応変な状況にも対応できるような柔軟な計画力をさらに身に付け、目標達成に導くような人材になります。
「計画性」を強みとする場合は、より良い計画を立てるためにどんな取り組みをしたかをアピールする必要があります。面接官は結果と同時にプロセスも評価するため、計画性がもたらした結果の他にも、どんな計画を立てていたのかということをしっかりアピールしましょう。
またこの良い例では、入社後にさらに計画性に磨きをかけて、目標達成に導くような人材になりたいというポジションまで明確に書かれています。この未来に向けての明瞭さがぞ分をアピールしているということになるのです。
NG例
高校生の頃から1週間の予定を月曜日に必ず立てて、やらなければならないことを書き出しています。そうすることによって充実した毎日を送ることができます。
仕事においても決められた期日に向けて仕上げなければならない事が多いと思います。そこでも目標を必ず達成します。
入社後は、目標達成に導くような人材になります。
このNG例では、どんな計画力があってどんな充実した生活ができているのかが書かれていません。「充実した」というのはあくまでもこの就活生の気持ちであり、具体的な説明がないと共感も生まれないのです。
計画性をアピールするときは「実績」や「成果」を明記し、相手に伝わるようにしましょう。「計画性」について詳しく説明している記事もあるので、こちらも合わせて確認してみましょう。
5.継続力
良い例
ただ泳ぐのではなく、早く泳ぐためにはテクニックはもちろん、それに必要な要素を1つ1つ準備して揃えていくことで、良い結果に結びつくというということを水泳を通じて学ぶことが出来ました。
この経験を活かし、与えられた仕事をただこなすのではなく、自分で仕事を作り出していけるようになりたいと考えています。
この自己PRの場合、長く続けてきた事でもなかなか結果が得られず、結果を出すためにどのような点に気をつけ、どう改善したのかを具体的に述べています。それによって継続してきたことによって得た物をアピールする事が出来ています。
このように、アピールする内容は違っても、それぞれ、どれくらい継続し、何を得て、またはどのように克服したのかを述べることで、相手に継続力のアピールをすることが可能となるのです。
NG例
ただ泳ぐのではなく、早く泳ぐためにはテクニックはもちろん、それに必要な要素を1つ1つ準備して揃えていくことで、良い結果に結びつくというということを水泳を通じて学ぶことが出来ました。
この経験を活かし、御社でも貢献したいです。
自己PRで継続力をアピールするには仕事にどう活かすか盛り込むことが大事です。また、数字を用いた説明、苦労の乗り越え方についても言及することができれば、より信憑性が増すでしょう。
「継続力」について自己PRしたい方は、こちらの記事をチェックしましょう。
6.協調性
文化祭にむけ作品を制作していましたが、なかなか全員が納得できる作品を仕上げることができないでいました。そこで、実際にプロに聞いてみること考え、あるコンテンツ制作会社の方とお会いしました。
その方には「シナリオが良くない」という指摘を頂きました。プログラミングとキャラクターデザインには自信があるチームでしたが、確かにシナリオに時間を割いてきませんでした。そこで小説サークルの人にシナリオをお願いしたところ、最終的に素晴らしい作品を作ることができました。プロジェクトリーダーとして学んだ「足りない力は人の力で補うことの大切さ」を、今後仕事にも活かしていきたいと思います。
上記の例では、「足りない力は人の力で補う」という、仕事に直結する考え方をアピールしています。そのためのツールとして「協調性」を利用し、「人を巻き込む力」という言葉に言い換えています。
エピソードの中には、問題意識として「全員納得できる作品を仕上げることができない」対策として「実際にプロに聞てみる」。気づきとして「シナリオに時間を割いてこなかった」解決方法は「シナリオは小説サークルの人に依頼」そして結果として「素晴らしい作品を作ることができた」などが、しっかり含まれています。
そのため「人を巻き込む力」がどのような経緯で身についたのか具体性があり、説得力があります。
NG例
文化祭にむけ作品を制作していましたが、なかなか全員が納得できる作品を仕上げることができなかったので、あるコンテンツ制作会社の方とお会いしました。
その方には「シナリオが良くない」という指摘を頂きました。そこで小説サークルの人にシナリオをお願いしたところ、最終的に素晴らしい作品を作ることができました。
プロジェクトリーダーとして学んだ力を、今後仕事にも活かしていきたいと思います。
このNG例では自ら考え行動した部分が書かれていません。
指摘をいただいたからお願いしたのでは「巻き込む力」が発揮されていません。指摘をいただき、どのようにしたら改善できるかをとチームで考えた結果、より多くの人の力を借りてみんなで達成したという部分が協調性になるのです。
自己PRでは、エピソードを論理的にひとつひとつ丁寧に説明しましょう。
「協調性」について詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。チームで取り組んだ経験がある人は協調性をアピールしやすいです。記事を確認して自己PRを完成させましょう。
7.リーダーシップ
良い例
学内で開催されるゼミ対抗ディベート大会の準備として、メンバー一人ひとりに得意なジャンルや強みとしていることを聞き、アルバイトなどで忙しいゼミ生に対しては、電話やメールでフォローしながら、コミュニケーションをとりました。
そこまで行った理由としては、ディベート大会に対する責任感があったからです。私のせいでチームを失敗させたくはないという気持ちがありました。結果、所属しているゼミのリーダーとして、ゼミ対抗ディベート大会を優勝に導いた経験があります。
このリーダーシップを活かして、貴社の業務に貢献したいと考えています。
この例文では、どのようなリーダーシップを強みとしているのか先に述べて、どんな行動を起こしたのか具体的なエピソードを伝えています。最後に会社の業務に活かしていきたいと意気込みをアピールしている例文です。さらに好印象にするためには、どんな思いを持ってチームをまとめていたのかも伝えるとよいでしょう。そうすれば、人柄もアピールできます。
NG例
学内で開催されるゼミ対抗ディベート大会の準備として、メンバー一人ひとりとコミュニケーションをとりました。
ディベート大会に対する責任感があったため、私のせいでチームを失敗させたくはないという気持ちがありました。結果、所属しているゼミのリーダーとして、ゼミ対抗ディベート大会を優勝に導いた経験があります。
このリーダーシップを活かして、貴社の業務に貢献したいと考えています。
リーダーシップを自分の強みとしてアピールする学生はたくさんいます。そのため、自分がどんなリーダーシップを持っているのかはしっかりと明記しましょう。リーダーシップを発揮する中でどんな課題があり、それを解決するためにどうしたかも盛り込むことで、いざ仕事場でも問題が発生した時に、この学生はどんな対応を取るのか、この自己PRではわかりません。
リーダーシップを発揮しているときの自分の気持ちも話せるようにしましょう。詳しくはこちらの記事を参考にしてみてください。
8.真面目
良い例
東日本大震災後に耐震構造について知り、建築業界へ興味を持ちました。それから被災地で現地の状況を実際に見て回る計画を立てました。大学1年生で金銭面を確保し、2年生の前半は単位を多く取り、日程を確保しました。被災地を回った際は、現地の方の経験を聴いたり、震災を経ても崩れなかった耐震構造を多く見て回ることができました。
この経験は私の建築業界への志望をより強めるとともに、計画し実行すれば何事もできるという自信にも繋がっています。御社の開発業務においても、私の役割を計画的に実行し、どんなことにも愚直に一生懸命に取り組んでまいります。
このように、経験によっては大きな行動力を示すとともに、自分の真面目さを伝えることができます。具体的には、「計画的に物事を行う真面目さ」と「厳しい状況でも実行する行動力」をエピソードの中で示しているといえるでしょう。この組み合わせでは、真面目過ぎることによって行動の幅が狭まるという短所を補っているといえます。
NG例
東日本大震災後に耐震構造について知り、建築業界へ興味を持ちました。被災地を回った際は、現地の方の経験を聴いたり、震災を経ても崩れなかった耐震構造を多く見て回ることができました。
この経験は私の建築業界への志望をより強めるとともに、計画し実行すれば何事もできるという自身にも繋がっています。御社の開発業務においても、私の役割を計画的に実行し、常にスキルアップのための学習に取り組んで参ります。
このNG例では、真面目さと行動力をアピールしているにもかかわらず、どこが真面目なエピソードで、どの部分が行動力を示しているのかがわかりにくいです。ただエピソードを語るのではなく、真面目な部分、行動している部分のエピソードの両方を話すようにしましょう。「察してください」というのは自己PRではアピールしていないのと一緒です。
また、入社後の「常にスキルアップのための学習に取り組んで参ります。」は一見良い表現のように見られますが、会社を学びの場としてみているような受け身にとらわれがちです。学びつつ、業務を遂行することまできちんと伝えましょう。
真面目さを自己PRしたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。
9.柔軟性
良い例
私は大学生の時、飲食店のホールでアルバイトをしていました。お客様の中には、杖をついた方や子連れの方など、たくさんの方がいます。
その中で、杖をついている年配の方には座敷よりも椅子の席をご案内したり、子連れの方には子供用の椅子を持ってきたりと、臨機応変に対応していました。マニュアルにとらわれず、柔軟に対応できることが私の強みです。
御社で営業職に就いた際には、この強みを活かし、顧客のニーズを汲み取りながら、信頼関係を築きあげていきたいと思います。
エピソードが詳細に書かれており、その光景が目に浮かぶようなイメージしやすい形で書かれています。また、具体的にどのような業務で、どのように柔軟性を活かせるのかが書かれている点もいいといえるでしょう。
また、「柔軟性」をアピールする上で、困難な出来事を乗り越えた解決法を述べることは非常に重要です。「何を感じたのか、どのようにして困難を乗り越えたのか」というところを具体的に述べられるようにしておくとより良いでしょう。
NG例
私は大学生の時、飲食店のホールでアルバイトをしていました。杖をついている年配の方には座敷よりも椅子の席をご案内したり、子連れの方には子供用の椅子を持ってきたりと、対応していました。柔軟に対応できることが私の強みです。
御社で営業職に就いた際には、この強みを活かしていきたいと思います。
このNG例は、良い例と何ら変わりないように見えますが、具体性に欠けているだけでイメージしにくいのがわかります。ホールのアルバイトでお客さんの対応をするのは当たり前なのではと思われるような伝え方をしているのが問題点です。
「柔軟性」は自己PRの中でも具体的に伝えないと「当たり前」と思われがちなアピールポイントでもあるため、相手の頭の中でイメージできるように詳細を伝えましょう。
柔軟性をアピールしたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。具体的に伝えることは自己PRだけでなく面接ではとても重要です。この機会にチェックしてみると良いでしょう。
10.忍耐力
私は大学ではサッカー部に所属していました。私の大学のサッカー部は強豪であり、部員が1学年で50人いました。私は入学時補欠でしたが、卒業するまでにレギュラーになることを目標にし、毎日練習に取り組みました。
練習が厳しく、途中で辞めてしまう部員も多くいましたが、私は諦めずに毎日一人残って練習をしました。厳しい練習を耐え抜いた結果、技術を身に付け、最後の大会ではレギュラーとして活躍することができました。
私は御社でも粘り強く業務に取り組み、売上目標などを達成したいと考えます。
例文では継続して努力を続け、目標を達成できるという能力がアピールされています。1文目に結論が語られていますので、何をアピールするのかが明確にされ、自身の能力を印象付けることができています。
サッカーの厳しい練習を耐え抜くことで忍耐力をアピールし、さらに締めの文章でも、継続力を仕事に活かす具体的なビジョンが語られており、向上心もアピールでき好印象です。
NG例
私は大学ではサッカー部に所属していました。私は入学時補欠でしたが、卒業するまでにレギュラーになることを目標にし努力を続けました。
練習が厳しく、途中で辞めてしまう部員も多くいましたが、私は諦めずに努力を続けました。結果、技術を身に付け、最後の大会ではレギュラーとして活躍することができました。
私は御社でも粘り強く業務に取り組みます。
このNG例では「努力しました」という言葉が多く使われていることが問題点です。「努力する」という言葉はわかりやすくはありますが、何をどのように努力したのかがわからないと、採用担当者の心には響きません。努力したかどうかは自分でしか判断することができないため、共感できないのです。
「忍耐力」には努力がつきものです。だからこそ、努力という言葉を多く使うのではなく、何をどれくらいどのように努力したのかを詳細を伝えることが大切です。
忍耐力について詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。事前に準備をして、自分の魅力を最大限にアピールしていきましょう。
自己PRを武器にして、面接を得意にしよう!
自己PRは面接でも重要な部分であるため準備が大変なものですが、裏を返せば対策さえできていれば面接を有利に進めることができるとも言えます。そのため面接で緊張してしまう人も多く、苦手に感じる人も多いです。
しかし、完璧に準備した自己PRという武器があれば面接で必要以上に緊張することはありません。自己PRを武器にして面接を得意にしていきましょう。自己PRを武器にするためにはさまざまな努力が必要ですが、それを乗り越えることができれば自信にもつながります。
自信を持ってアピールをすることができればそれも好印象です。自己PRはしっかり準備することでたくさんのメリットを得ることができます。念入りに準備を進め、就活を有利に進めていきましょう。
仕事をただ引き継ぐのではなく、自分なりに改良してマニュアル化することはとてもいい経験になったと思います。御社でも、主体性を持って取り組みたいと考えております。