履歴書
履歴書の詐称をしてはいけない理由|嘘の経歴が発覚した場合のその後
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目次
履歴書の詐称は絶対NG
就活では「遅刻」や「無断欠席」「マナー違反」などやってはいけないことは多くありますが、特にNGなのが「履歴書の詐称」です。履歴書の詐称とは、履歴書に嘘の記述をすることであり、これはどれだけ些細なものであっても許されません。履歴書は自分で自由に記入できるため、嘘を書くのは簡単です。
嘘を書いて自身を魅力的に演出し、アピール力を高めることもできますが、リスクが非常に大きいため絶対に避けなければなりません。なぜ履歴書の詐称はNGなのか、バレる理由やバレた後に起きることを知って、危険性を理解しましょう。
どんなことが詐称にあたるのか
履歴書に事実では無いことを書けば、詐欺になる可能性が高くなります。今までの学歴や資格などを記入する履歴書ですが、少しくらいの嘘なら大丈夫と思うのは厳禁です。就活のために有利になりたいからといっても、決して嘘の情報は書かないようにしましょう。
この企業で働きたいという志望度が高ければ、何としてでも採用されたい、と思うのは当然です。しかし、履歴書で詐欺行為となれば、仮に合格したとしても内定取り消しになってしまいます。
それだけでなく、今後の就職に影響が出てきます。非常にリスクが高いので、決しておこなわないようにしましょう。ここでは、どんなことをすると詐欺になるのかを紹介していきます。
大学名や学歴を偽っている
実際に通っている大学と違う大学名を書けば、それは学歴詐欺になります。企業に就職するには、有名大学の生徒である方が有利になるかもしれません。だからと言って、通っていない大学名を履歴書に記載するのはやめましょう。
また、最終学歴を偽ったり、留年・浪人を隠すために入学・卒業時期をずらすことも学歴詐欺といえます。確かに就職活動で留年・浪人していると、あまり良い印象ではありません。しかし、年齢と入学・卒業時期がずれていれば、おかしいと感じます。採用担当者は、これまでにも何人もの履歴書を見ているので、不自然な点があればすぐに気付きます。嘘・偽りの情報を書くことはせずに、事実だけを書くようにしましょう。
学歴欄の書き方について、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。
資格や能力を偽っている
履歴書には、資格やスキルを記載することがあります。まだ取得していない勉強中の資格を取得済みとして記載するのは、詐欺にあたります。確実に取得できる予定であっても、実際に資格を持っていない場合には、自分の持っている資格としては書けません。
希望している企業に就職するには、資格を持っていた方が有利だとしても厳禁です。また、TOEICなどは自分で点数を申告することになります。スコアをどれだけ取ったのか、結果を企業に提出することはほとんどないため、実際の点数よりも高く記入することは可能です。
しかし、嘘の記載をすれば、立派な詐欺になってしまいます。企業の規則には、学歴や資格に偽りがある場合には解雇処分にすると定められている場合がほとんどです。後から、自分で困らないように気を付けましょう。
企業が求めるTOEICのレベルについて、知りたい人はこちらの記事もチェックしてみてください。
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履歴書の詐称がNGな理由
履歴書を詐称しないためには、NGとされている理由を知ることが大切です。履歴書の詐称をすることは簡単であり、魅力的な内容で作成して評価を高めることも可能です。履歴書は書類選考だけではなくその後の選考でも参考資料に使われるため、魅力的な内容なら選考を通して有利に進めやすくなります。履歴書を詐称することで得られるメリットは大きいように感じますが、デメリットも甚大です。履歴書を詐称することで起きるマイナス面を知り、NGな理由を理解しましょう。
信頼を損なう
履歴書の詐称がNGな理由は、信頼を大きく損なう点にあります。履歴書は個人で自由に作成できるため、内容の信頼性は個人の責任に任せられています。自分の意志で簡単に詐称できるため、面接官も本当のことを書いていると信じて読むしかありません。しかし、すべての本当の記載であると信頼してもらえるわけではなく、細部から綻びを見つけられ嘘だとバレてしまうこともあります。
些細な部分でも嘘がバレる、あるいは嘘の記載があると疑惑をかけられることで、他の項目もすべて信頼することができず、履歴書そのものの信頼性がなくなります。記載事項のすべてに嘘の可能性があると判断されると、何を信用してよいのか分からなくなり、結果的に何も信用してもらえず評価が下げる可能性が高いです。
不採用にされる可能性が高い
履歴書の詐称で評価を下げられるのはもちろん、不採用になることも多いため注意しなければなりません。履歴書に嘘の記載があると、すべてを信頼できなくなるため、当然履歴書の信頼度は落ちます。履歴書に嘘がある=他の部分でも嘘をついている可能性があると判断され、履歴書以外の信用力もなくなってしまいます。
嘘をついている可能性があると思われると、面接でどれだけ素晴らしい発言を信用してもらえません。信用できない発言は評価のしようもないため、高評価、低評価以前の問題です。評価の対象にすらならないことで、不採用になる可能性は高く、評価を挽回することもほぼ不可能でしょう。
履歴書の詐称がバレるとどうなるか
履歴書を詐称しないためには、バレるとどのようなリスクがあるのかを知っておくことも大切です。詐称することだけでもリスクを抱えていますが、バレることでさらに大きなリスクを抱えてしまい大幅なマイナスになることが多いです。
最悪の場合は就活の失敗にも繋がるため、余計なリスクを避けるためにも、詐称は絶対にしてはいません。また、就活だけではなく、就職後に影響する可能性もあるため、バレた場合の措置を知り、履歴書の詐称がいかに危険か知りましょう。
選考中なら不採用
選考中に履歴書の詐称がバレた場合は、基本的にその時点で不採用となります。これは書類選考だけに限らず、面接に進んでいる場合でも同様の措置が取られます。仮に面接の合格が決まった後でも詐称がバレると合格を取り消しにされることもあるため、注意しなければなりません。
詐称した内容や程度によっても評価は異なりますが、バレると不採用になるのは一般的です。場合によっては評価を下げられるだけで済むこともありますが、大幅に減点されるため、結果的には不採用になることがほとんどでしょう。履歴書は選考を通して使用されるため、いつバレるか分かりません。最終面接直前にバレて、これまでの苦労が水の泡になる可能性もあるため、詐称は絶対にやめましょう。
内定後なら内定取り消し
履歴書の詐称がバレずに内定を獲得した場合でも、内定後に何らかの形で詐称がバレると、内定取り消しになることが多いです。これは企業から口頭で通知される内々定だけではなく、労働契約を結び法的拘束力が発生する内定状態であっても同じことがいえます。基本的には、内定契約を結ぶと企業から内定の取り消しはできませんが、取り消しに値するだけの正当な事由があるなら取り消しは可能です。
内定取り消しの正当な事由は、さまざまありますが、履歴書の詐称もこれに該当するため、どれだけ反論しても取り消されることがほとんどです。就職が目前に迫ったタイミングでバレて卒業ぎりぎりで内定取り消しになることもあり、進路が決まらないままに卒業しなければならないこともあります。
就職後なら解雇の可能性もある
履歴書の詐称は、就活中だけではなく就職後にバレることもあります。就職後に履歴書の詐称がバレた場合の対応は企業によって違いますが、最悪の場合は解雇の対象になるため注意しなければなりません。通常企業から一方的に解雇を告げるのは難しいですが、履歴書の詐称は認められることが多いです。
これは新卒で入社してすぐだけではなく、企業に何十年勤めている場合でも同じことがいえます。ある日突然履歴書の詐称がバレて職を失うこともあるため、注意しなければなりません。履歴書を詐称すると、その後何十年にもわたってリスクを背負い続けることになります。いつバレるか常に心配しなければならないため、詐称によって得られるメリットを比べると、デメリットやリスクはあまりにも大きいです。
履歴書の詐称はなぜバレる?
履歴書の詐称がマイナスになるのは、バレることが原因です。詐称がバレるとさまざまなマイナス要素が発生しますが、裏を返すとバレないなら詐称しても問題ないということになります。上手くすると詐称がバレず、有利な条件で就活を進められるのではないかと考える人もいるでしょうが、ほとんどの場合で詐称はバレます。履歴書の詐称がバレるシーンは数多くあるため、どのような時になぜバレるのかを知り、嘘が露見する可能性の高さを知っておきましょう。
共通の知人からバレる
就職を志望している企業には、自分のことを知っている先輩や、同級生など、知人がいる可能性があります。また、友人の友人だったなど、直接の知り合いでなくても、つながりのある人がいることも考えられます。
もし大学名を偽っていたり、入学・卒業時期を変えていたとしても、すぐに分かってしまうでしょう。たとえ地元や大学から遠く離れた地域に就職をしようとしても、どこに知り合いがいるのかは分かりません。
実際に、志望していた企業に共通の知人がいて、学歴詐欺が分かってしまったという人もいます。嘘の記載をしていたと分かれば、就職できる可能性はほぼありません。企業が詐欺だと分かれば、内定が出ていても取り消しになると考えられます。
面接での話の食い違い
履歴書は書類選考で見られるだけではなく、その後の選考の参考資料にも使用されます。面接官が履歴書に記載された内容を見ながら進めることがほとんどであり、面接での発言と履歴書の内容の食い違いによって、詐称がバレることが多いです。履歴書は誰にも見られずに時間をかけて作成できるため、詐称するのも簡単です。
しかし、面接では面接官の質問に素早く答えなければならず、嘘を考えている余裕はありません。咄嗟に答えた内容は本音であることが多く、履歴書を詐称していると自然と食い違いができてしまいます。また、余裕を持って答えられた場合でも、履歴書に書いた内容を正しく記憶できておらず、発言と記載内容にずれが生じ、そこから詐称がバレることも多いです。
志望動機が思いつかない人は、ツールを使うのが一番オススメ
「この仕事に就きたい!」と思っていても、なぜそうなのかをうまく説明できないと悩む学生は多いです。
そんな時は無料の「志望動機作成ツール」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの回答をもとに熱意が伝わる具体的な志望動機が完成します。
ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう。
証明書の提出を求められる
履歴書で詐称しやすい項目には、学歴や資格などが挙げられます。企業もこれらが詐称される可能性を把握しているため、選考途中や内定後に証明書の提出を求めることも多いです。嘘を書いている場合は当然証明書の提出はできないため、詐称はバレます。証明書は紛失した場合でも再発行が可能なため、提出できないということはありません。
すべての企業が証明書の提出を求めるわけではありませんが、少なからず求められることがあるため注意が必要です。また、証明書が提出できないだけではなく、提出が遅れることでも詐称を疑われる可能性があるため、注意しなければなりません。提出書類がある場合は早めに準備し、すぐに出せるようにしておきましょう。
選考で能力不足が見抜かれる
新卒の就活はポテンシャル重視で採用が決定する傾向にありますが、一部能力が見られるものもあります。筆記テストは能力を見る代表的な選考方法であり、ここで詐称がバレるケースも多いです。例えば英語の資格を持っている、あるいは留学経験があると詐称した場合、英語で高得点を獲得できないと疑惑の対象になります。
資格や経験から能力を明確に図ることは難しいですが、それでもある程度の能力はあると判断されるため、あまりにも点数が低いと評価が下げられてしまいます。また、仮に嘘でない場合でも、アピール内容と実際の能力が見合っていない場合、自己分析ができていないとしてマイナス評価です。
仕事でスキルを発揮できない
就職後に履歴書の詐称がバレるのは、仕事でスキルを発揮できないことがほとんどです。入社時点で高い能力を提示していると、就職後にもその能力に見合った仕事を任されることが多いです。仕事を任された際に、スキルを発揮できず、仕事が進められないと履歴書の詐称が発覚し、解雇される可能性が高いため、注意しなければなりません。
初めての仕事だとなかなかうまく進められないこともありますが、単に不慣れで進められないのと、スキルがなくてできないのは全く別物です。不慣れでできない分には問題はなく、解雇の対象にもなりません。しかし、スキルがなくてできない場合は契約違反に該当するため、情状酌量の余地なく解雇されることも多いです。
履歴書の詐称はリスクが高い
履歴書は自由に書くことができるため、簡単に詐称でき、魅力的な自分をアピールできます。魅力的に自分を伝えることで企業からの評価もよくなりやすく、内定の獲得にもぐっと近づきます。しかし、嘘がバレることは多く、バレると不採用、内定取り消し、解雇などの重い処分が待っているため注意が必要です。履歴書の詐称は就活中だけではなく、就職後にも影響するため、絶対に避けなければなりません。
長い社会人生活の間大きなリスクを抱えることになるため、履歴書は正直に作成し、余計なマイナスポイントを抱えないことが大切です。詐称しなくても魅力的に自分をアピールすることはできます。自分の魅力を再確認して詐称せずとも内定を勝ち取れるよう、履歴書のアピール力を高めましょう。