業界研究

倉庫業界の売上高ランキング|仕事内容や現状・今後の課題をご紹介

ランキングから倉庫業界を知ろう

倉庫業界は注目を集めている業界であり、成長力が高く将来性も期待されています。倉庫業界への就職を目指すなら、まずは業界についての理解を深めることが大切です。業界を知る方法はさまざまありますが、おすすめなのは売上高ランキングを参考に大手企業につい知ることです。大手企業は業界に大きな影響を与える企業であり、現在の業界を形作っている存在といっても過言ではありません。

大手企業を知ることは業界理解にも繋がります。企業研究も同時にできるため、おすすめの就活対策といえるでしょう。また、業界への理解を深めるには、現状から今後の将来性まで考えることも大切です。ランキングを参考に基本的な知識を身に付け、細部まで深堀りして倉庫業界への理解を深めましょう。

倉庫業界売上高ランキング

倉庫業界売上高ランキング

  1. 日立物流
    7,003億円
  2. セイノーホールディングスト
    5,691億円
  3. 山九
    5,319億円
  4. 三井倉庫ホールディングス
    2,332億円
  5. 三菱倉庫
    2,145億円

業界大手企業を知るには、売上高ランキングを参考にするのがおすすめです。売上高が最も高い=業界最大手とは限りませんが、業界内で広く活躍し多大な影響を与えていることは確かです。売上高が高いなら、知名度が高く業界に与えている影響力も大きいといえるため、業界への理解を深めるためにはうってつけの存在でしょう。1位から5位まで紹介しますが、同じ大手でも企業ごとに特徴は違います。それぞれの違いにも注目しながら、倉庫業界にはどのような企業があるのか理解を深めましょう。

①日立物流

倉庫業界売上高ランキング1位は日立物流で、7,003億円の売上を誇ります。日立物流は、3PLシステム物流事業、フォワーディング事業、重量機工事業を3つの柱とし、事業を展開しています。倉庫業界だけに限らず、物流、その他業界にも広く事業を展開しており、企業規模は巨大といえるでしょう。特に強みがあるのがシステム物流の分野であり、物流、倉庫などをまとめたロジスティクスの分野の第一人者的な存在といえます。

活躍の幅は国内だけにとどまらず、海外でも広く事業を展開しています。国内外で活躍するグローバル企業であり、海外と日本を繋ぐ物流の架け橋を担う企業です。資源の調達から生産、販売、リサイクルまでのすべての過程に関わり、倉庫業界だけではなく物流業界でも高い位置づけを誇っています。

②セイノーホールディングス

セイノーホールディングスは、売上高5,691億円を誇ります。事業領域は倉庫から物流、保険業と幅広く、運送やロジスティクスなどの分野でも活躍しています。基本的には物流事業がメインの企業であり、売上高の構成比は物流が60%以上を誇り、倉庫業の割合はそれほど大きくありません。

しかし、物流業界と倉庫業界は連携している部分も多く、倉庫業界においても重要な役割を果たしていることは確かです。優れた物流インフラを持っていることも特徴であり、特にBtoB物流に強みがあります。長距離トラックによる輸送がメインでしたが、現在ではロジスティクスや海外展開にも注力しており、さらに事業領域は拡大するでしょう。倉庫業界にとどまらず、幅広く活躍するグローバル企業といえます。

③山九

山九の売上高は5,319億円です。事業内容は大きく、物流とプランドエンジニアリングの2つに分けられ、倉庫・物流の両領域で活躍しています。物流事業では、国内、国際両方に活躍の場を持ち、海外にも事務所を持っています。プラントエンジニアリング事業では、各種プラントの設計、製作、据付から、メンテナンスまでトータルでおこなっているのが特徴です。

一貫責任施工体制によって、自社で一からすべて管理をおこなうことで、より優れたサービスの提供をおこなっています。世界中に独自の物流ネットワークを持っていることも大きな強みであり、世界中で在庫を一元管理・輸送することで、最適な物流戦略の提供をおこなっています。

④三井倉庫ホールディングス

三井倉庫ホールディングスの売上高は2,332億円です。社名のとおり倉庫事業を中心に展開する一方で、幅広い領域に進出しているのも特徴です。主な事業は、港湾運送、グローバルフロー、グローバルエクスプレス、ロジスティクス、BPO、サプライチェーンソリューション、トランスポートネットワーク、不動産が挙げられます。

物流の拠点としての倉庫業を担うのはもちろん、そこから派生した物流事業にも強みを持つのが特徴です。倉庫を中心に幅広く物流ネットワークを提供しており、高付加価値な物流サービスを実現させています。また、最新の情報技術を組み合わせることで、さらに利便性は高まり、大手でありながら成長力のある企業といえるでしょう。

⑤三菱倉庫

三菱倉庫は、2,145億円の売上を誇ります。三井倉庫同様に、倉庫事業をメインに展開していますが、さらに物流業界でも幅広く活躍しているのが特徴です。展開する事業は、倉庫、陸上運送、港湾運送、国際運送取扱、不動産の5つで、ロジスティクスの分野でも広く活躍する、総合物流企業といえるでしょう。

130年もの歴史を持ち、古くから倉庫、物流業界を支えてきたことも大きな特徴です。倉庫業界のリーディングカンパニーとして業界をけん引してきた企業であり、現在でも第一線で活躍し続けています。倉庫、物流の分野はもちろん、都市開発やマンション販売など、不動産事業への注力も特徴のひとつで、時代に合わせて変化し続ける企業といえるでしょう。

倉庫業界の仕事内容

倉庫業界の仕事内容

倉庫業界への就職を目指すなら、仕事内容を理解することも大切です。倉庫業界=倉庫内での仕事とイメージする人は多いでしょうが、実際の仕事はこれだけではありません。倉庫内での作業も仕事に含まれますが、他にも幅広く仕事の場はあり、業務内容はまだまだ数多く存在します。どのような仕事があるかを知ることも、業界への理解を深めるためには大切なことです。仕事内容を細部まで把握し、倉庫業界が社会の中でどのような役割を担っているのかも考えてみましょう。

倉庫内作業(検品や梱包)

倉庫業界でイメージされやすい仕事は倉庫内での作業ですが、これは大きく検品と梱包に分けられます。検品とは倉庫内にある在庫の確認であり、倉庫に運び込まれたものが間違いなくすべて揃っているかを確認する作業です。また、数や種類の確認だけではなく、状態の確認もおこなわなければなりません。

在庫の商品に傷や汚れ、破損などはないかをチェックし、商品管理をおこなうのも検品では重要な作業です。梱包は倉庫内の商品を次の輸送先に送る際の作業です。商品をきちんと包み、輸送時に傷がつかないようにします。梱包は重要な作業であり、梱包時に商品に傷をつけないことはもちろん、きちんと次の目的地まで安全に届けるということを意識し、梱包します。

荷物に関する事務処理

荷物に関する事務処理は、データ上で倉庫内の在庫を確認する仕事です。検品が倉庫内で直接在庫をチェックする作業なら、事務処理はそれを事務所などでデータ管理でおこなうと考えましょう。事務処理では倉庫に届いた荷物の数や種類を確認し、どこに何を置くのかなどの管理をおこないます。

企業が保有する倉庫は巨大ですが有限ではないため、どこにどれだけのスペースが残っているのかを把握することも大切な仕事です。事務処理がきちんとできていないと、効率的に在庫を保有することができず、何がどこにあるのかが分からなくなる可能性があります。現場作業ではないものの、現場の状況理解が必要であり、かつ事務作業もしなければならないため広い視野が求められるでしょう。

顧客対応

倉庫業界の仕事は、単に荷物を倉庫に運び、そこから輸送するだけで終わりではありません。物流には荷物を送る人、届ける人が存在し、倉庫はその架け橋であるため、それぞれの顧客対応もおこないます。荷物を送る人の場合は、いつどれくらいの荷物を送ってくるのかを聞き、引き取りの方法や現在の輸送状況などを確認します。

届ける人の対応は、基本的には相手から問い合わせがあった場合であり、これも輸送状況の確認がメインです。倉庫は物を運ぶ経由地になるだけではなく、物を介して人と人を結びつける仕事でもあります。顧客応対は非常に重要であり、多くの人と接するため、コミュニケーション能力が必要です。企業によって個人、法人と対応する相手は違いますが、いずれの場合でもスムーズな物流を実現するには重要な仕事です。

倉庫業界の現状と今後

倉庫業界への理解を深めるには、業界が現状どのような業界にあるのか知ることが大切です。業界研究は単に業界の基本的な知識を身につけるだけではなく、業界の現状を知って、どのようなトレンドがあるのかも把握しておかなければなりません。また、現状から課題を見つけ、将来性まで考えることも大切です。就職するとそれで終わりではなく、そこから長く働くことになるため、倉庫業界に就職した場合、どのような将来が考えられるのか、将来性まで含めて考えましょう。

宅配需要の増加で成長傾向

倉庫業界は現在成長傾向にあり、これは宅配需要の急増が原因です。宅配は個人と法人の両方がありますが、爆発的に成長しているのは個人の宅配需要です。これはネット通販の拡大によるもので、スマホの普及によって誰もがネット通販を利用しやすくなったことが爆発的成長の理由と考えられます。

需要が急激に伸びたため、一気に業績を伸ばす企業も増えていますが、反面人材不足や労働環境の悪化などの問題も生じています。宅配需要の増加による弊害は倉庫業界にもあり、業務量が爆発的に増えることで混乱状態にある現場も少なくありません。宅配需要はまだまだ高まる可能性が高く、過剰な需要に対して、どのように現場環境を整えるかが、今後の課題です。

在庫の保管が課題

宅配需要の増大により、業務量が増えて現場は混乱していますが、それだけではなく在庫の保管も問題視されています。これは倉庫内の在庫量が急激に増えたことによって、保管状況が劣悪になっていることだけではなく、そもそも在庫を抱え切れるのかという問題もあります。

倉庫が巨大とは言え、一度に保有できる在庫の量には限りがあり、需要の増大に伴い倉庫を新設する企業も少なくありません。倉庫業界において、在庫の保有は大前提の課題であるため、爆発的に増える需要に対応し、在庫がきちんと保管できるかは重要な問題です。また、倉庫の新設では単なる倉庫ではなく、総合物流施設として倉庫以外の役割も担った施設が登場しています。

自動化技術の導入

倉庫業界では在庫の保管、管理が問題視されており、実際に業務量が増えすぎて管理が追い付いていない場合もあります。在庫の管理状況の問題を解決する手段として、自動化技術の導入が検討されており、実際に最新技術を導入し、業務の効率化、高速化を図っている企業も増えています。

自動化技術によって、倉庫内作業のほとんどがコンピューター制御できるようになり、業務量の縮小はもちろん、肉体的な負担の大きい業務も減っているでしょう。倉庫内作業が最新技術で効率化される分、顧客対応などの機械ではできない分野の仕事が注目されています。今後は倉庫内作業の数は減り、顧客対応をはじめとする人との繋がりを重視した業務が中心になる可能性が高いでしょう。

倉庫業は今後注目される仕事

倉庫業界はネット通販による宅配需要の拡大によって大きく成長し、売上を拡大している企業も多いです。一方で爆発的な需要の拡大への対応が急がれており、現場環境改善に乗り出す企業も少なくありません。現在でもさまざまな変化は起こっていますが、今後ますます変化は顕著なものとなり、倉庫業界も大きな動きを見せるでしょう。

また、倉庫業界は将来的な需要も高く、まだまだ成長が見込める業界です。ネット通販の拡大に伴い、さらに重要性を増すと考えられ、業界自体も注目されています。倉庫業界の今後を支えるのは、自動化やAIなど最新技術の導入です。業界の今後に注目し、将来性まで含めて理解を深め、倉庫業界への就職を目指しましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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