業界研究

商社のやりがいを営業や事務ごとにご紹介|やりがいを感じる人の特徴

やりがいのある仕事がしたい

商社は学生に人気の就職先であり、やりがいの大きさが魅力でもあります。せっかく仕事をするなら、少しでも好条件、かつ充実感、やりがいが欲しいと考える人は多いでしょう。社会人になると仕事の時間が人生の大半を占めるため、やりがいを感じて心の底から仕事を楽しめるのは重要なことです。

しかし、商社にやりがいがあるといっても、実際にはどのような点が魅力的なのかと疑問に思う人は多いでしょう。加えて、何をやりがいに感じるかは人によって違い、商社に就職したからといって必ずしも仕事を楽しめるとは限りません。仕事からやりがいを感じるには、自分が求めるものとマッチするか確認することが大切です。商社ならではのやりがいを知り、仕事への理解を深めて就職時の参考にしましょう。

商社のやりがいとは

商社のやりがいとは

商社への就職を目指すなら、仕事についての基本的な理解を深めることが大切です。志望先企業の事業内容や細かい仕事内容を知ることも大切ですが、やりがいを把握することも企業理解を深めるためには重要です。やりがいを知ることで、仕事の性質がさらに細部まで分かり、理解度も高まるでしょう。また、就職に向けてのモチベーションアップにも繋がるため、やりがいを把握するのは大切なことです。商社のやりがいは、大きく3つに分けられます。

人と人を繋ぐ

商社の仕事は大きく分類すると卸売であり、企業同士を結び付ける架け橋の役割を担います。例えば原材料メーカーのA社と食品メーカーのB社があった場合、その仲介の役目を果たすのが商社と考えましょう。商社は企業と企業、人と人を繋げる仕事であり、人との繋がりを広げられる点にやりがいを感じる人は多いです。

普通なら出会うことのなかった人が自分の手によって繋がり、かつ双方が利益を得られることも商社ならではの面白さでしょう。多くの人と関係する仕事のため、人間関係が複雑化しやすいですが、ハードルが高い分、やり遂げた時の達成感も大きいです。人を結びつける仕事のため、多くの人に出会うことができ、出会いを通して成長を実感しやすいこともやりがいのひとつでしょう。

海外でも活躍できる

商社は活躍のフィールドが広く、海外に事業を展開する企業も少なくありません。最近ではどの業界でもグローバル化が進んでいますが、中でも商社は特に海外事業に積極的で、世界で広く活躍できる点は、やりがいに感じやすいでしょう。同じ仕事をする場合でも、日本と海外では勝手が違うことが多く、思うように進められないことも多々あります。

言葉の違いはもちろん、文化や慣習、価値観の違いを乗り越えて仕事をしなければならず、海外事業成功のハードルは非常に高いです。しかし、難しい反面達成できると大きな喜びに代わり、グローバルに活躍できる人材にも成長できます。より難易度の高い仕事ができ、活躍の幅が広い点は、商社ならではのやりがいといえます。

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大規模なビジネスができる

商社は企業同士を結び付ける仕事であり、かつ海外にまで事業を展開することが多いため、事業規模は非常に大きいです。企業によって関連する取引先やプロジェクトの内容に酔って規模は異なりますが、法人同士の取引ならどのような場合でもそれなりの規模はあるでしょう。

規模の大きい仕事では多額の資金が動き、数千万円単位のお金が動くことも少なくありません。場合によっては億単位のお金を動かせることもあり、取り組む仕事のスケールの大きさは、やりがいの大きさにも繋がるでしょう。規模の大きい仕事をする以上、かかる負担やストレスも大きいですが、その分成功した際のやりがいのリターンは大きく、大変なだけやりがいを感じやすい仕事といえます。

商社業界の将来性については、こちらの記事で詳しく解説しています。
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- 【商社業界の将来性とは】知っておくべき分野と今後の動向

職種別の商社のやりがい

商社への理解を深めるには商社業界全体に通じるやりがいだけではなく、職種別のやりがいを知ることも大切です。同じ商社でも職種によって仕事の内容は異なり、感じられるやりがいも違っています。就職先を決める際は、自分に合った業界、企業を選ぶだけではなく、職種の選択もおこなわなければなりません。職種ごとに適性も違うため、ここで失敗すると仕事のやりがいも感じづらくなります。商社では主に営業と事務に分けられるため、それぞれのやりがいの違いを知って、さらに理解を深めましょう。

営業

営業は企業同士の商談をまとめて、結びつけるのが仕事です。人と人を繋ぐ仕事を最前線でおこない、海外でも現地まで足を運ぶことが多いため、バイタリティが必要な職種と言えるでしょう。ハードに動き回ることが多く、人と関わりながら仕事を進めるため、仕事のパートナーと心を通わせながら目標を達成できることにやりがいを感じる人が多いです。

取引先の企業はビジネスパートナーでありながら、一緒に成長を目指す仲間でもあり、多くの人と関わり、ともに成長を実感できる点も魅力でしょう。自分の提案によって事業が大きく動くこともやりがいに感じやすいポイントで、大きなことを成し遂げたい人にとっては魅力的な仕事といえます。

事務

事務は基本的には裏方の仕事であり、営業職のサポート的な役割を担うと考えましょう。企業によって詳細な仕事の内容は違いますが、営業サポートのために会議やプレゼンの資料、契約書を作ったり、取引先の情報を管理したりすることが多いです。表立って仕事をするわけではありませんが、スムーズに営業を進めるには欠かせないポジションです。

そのため、契約を勝ち取ることができると、営業職のスタッフと一緒になって喜びを感じ、やりがいを実感しやすいでしょう。また、クライアントから問い合わせがあった場合は、事務職が対応するということもあります。契約にノータッチというわけではなく、実際には関わることも多いため、当事者意識を持って仕事ができ、やりがいも感じやすいです。

商社の志望例文については、こちらの記事で詳しく解説しています。
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- 【商社の志望動機例文あり】内定を掴むための書き方ポイント5つ

総合と専門のやりがいの違い

商社業界は大きく「総合商社」と「専門商社」の2つに分けられます。それぞれで企業の特徴が違い、事業内容や仕事の進め方も異なります。商社業界全体に通じるやりがいは、どちらも共通して持っていますが、総合と専門の区分によって、感じられるやりがいは細部が異なっていることは理解しておきましょう。どちらに就職するかによって、得られるやりがいの種類が違うため、より自分に合っているのはどちらなのかチェックしておくことが大切です。

総合商社はスケールの大きさ

総合商社は複数の分野にまたがって事業を展開しているのが特徴であり、規模の大きさに強みがあります。国内市場はもちろん、海外市場でも巨大な事業規模を持って展開しているため、大きな仕事を成し遂げたというやりがいは感じやすいででしょう。国内の総合商社はどれも大手であり、どの企業も国内外で広く活躍しています。

商社業界だけではなく日本を代表する企業も多く、ビジネスのトップに立って仕事を進められる点も、やりがいの大きさに繋がるでしょう。商社の基本は卸売ですが、総合商社の場合自社で製品を作り、メーカーの役割を担う企業もあります。商社の領域だけに留まらない巨大な事業展開は総合商社ならではの強みであり、事業規模に比例して得られるやりがいも大きいでしょう。

専門商社は特定分野

専門商社は特定の分野に強みを持つ企業であり、総合商社に比べると事業規模、参入領域は狭いです。しかし、規模が小さく特定の分野のみ精通しているといっても、企業によっては巨大な事業規模を持ち、総合商社に匹敵することもあります。加えて、特定分野=1つの分野とは限らず、複数の分野で幅広く活躍する企業もあります。

専門商社でも企業によってはスケールの大きさのやりがいを感じることは可能であり、それに加えて特定の領域の専門知識が身につくことも魅力です。商社は大きく成長できることからもやりがいを感じやすいですが、専門商社の場合は成長の方向性も他とは違い、総合商社とは違ったキャリアが積めます。独自の知識を身につけて成長できるため、他の人と差別化が図れる点もやりがいのひとつです。

商社業界の概要については、こちらの記事で詳しく解説しています。
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- 【商社業界徹底研究ガイド】概要や主要企業について紹介

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商社は総合商社から専門商社、さらに営業職から事務職と選択肢が多く、それぞれでやりがいが違います。どの企業、職種に就職したとしても何らかのやりがいはあるため、商社に就職したいと意欲が高まった人も多いでしょう。しかし、商社に就職したからといって、誰もが必ずしもやりがいを感じられるとは限りません。やりがいの感じ方は人によって違い、他人はやりがいが感じられても、自分は感じられない場合もあります。商社に就職してやりがいを感じやすいのはどのような人なのかを知り、自身の特徴と比較してみましょう。

人と関わることが好き

商社の仕事ではとにかく人との関わりが重要視されるため、人が好きでコミュニケーションを取るのが得意な人、好きな人はやりがいを感じやすいでしょう。これは営業職に限ったことではなく、事務職でも同じことが言えます。事務職でも間接的に取引先企業の人と関わりを持つことは多く、自社営業とは密にコミュニケーションを取らなければなりません。

人と関わることが苦痛に感じる人だと、円滑な人間関係を築くことが大切な商社の仕事からは、やりがいを見出すのは難しいでしょう。スムーズに仕事を進めるには、コミュニケーション能力は高い水準で必要ですが、やりがいを感じられるかどうかだけで見るなら、人が好きであれば問題はありません。

成長意欲が高い

商社はハードな仕事が多いですが、その分自身を高め、成長へと繋げやすい仕事です。成長意欲が高い人は、積極的に仕事を進めることでどこまでも自分を高められるため、やりがいを感じやすいでしょう。商社の仕事は大変なだけではなく、難易度が高いものも多いため、強制的に成長を求められることも少なくありません。

成長しなければならないというプレッシャーに押し潰されると、やりがいを感じることはできないため、のんびり働きたい人にはやや不向きと言えます。また、安定志向の人も注意が必要です。成長よりも現状維持を大切にする人は、商社ではやりがいを感じづらいでしょう。ハードなことも自身の成長のためと割り切って考え、楽しめる人ならやりがいも感じやすいです。

商社のやりがいは人との繋がりにある

商社のやりがいは幅広くありますが、一番は人との繋がりにあります。商社は企業と企業を結び付けることが仕事であり、人がいないとそもそも成り立たない仕事です。人を大切にして繋がり、さらに新たな輪を作ることが商社の成長、ひいては自身の成長にも繋がり、やりがいを感じられるでしょう。

人と繋がり、関わって仕事をすることが大前提のため、商社への就職を目指すなら、まずは人が好きか確認することが大切です。人が嫌いだと仕事がスムーズに進められたとしても、やりがいを実感しづらく、ハードさに耐えかねて辞めてしまう可能性も高いです。商社ならではのやりがいは人との繋がりにあるため、仕事に求めるものが商社の特徴と合致しているか考え、自分に合った本当にやりがいを感じられる仕事を探しましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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