ES(エントリーシート)

【ES通過率ランキング】書類選考を通過するためのポイントを解説

ES通過率を知っておこう

就活で志望の企業を絞り込んだら、まず初めに送るのがES(エントリーシート)です。ESは、企業へ提出する重要なもののひとつとなっています。ESの通過率は、就活生にとって気になる点だといえるでしょう。

通過率を公表している企業はそれほど多くないため、正確な数値は分かりませんが業界や企業によっても、通過率は大きく異なります。当然のことですが、通過率が低い企業は競争率が高く、選考の難易度は高くなります。

逆に通過率が高い企業では、次の選考試験へ進むことができる可能性が高くなります。ここでは、業界別のES通過率や企業の傾向などを解説していきます。通過率を上げるポイントも、合わせてみていきましょう。

ES通過率の平均はどのくらいか

ESの通過率は業界や企業によって大きく異なります。そのため、正確な平均値を出すのは困難となっています。ESを評価して、次の段階である面接に進める企業もあれば、ESを重視せずに合否を決めてしまう企業もあります。

志望する業界や企業が、ESに対してどのような考えを持っているのか、事前に確認しておくとよいでしょう。ここでは、平均的なES通過率や業界の傾向などを見ていきます。

ESの平均通過率は50%前後

ESの平均通過率は、約50%とされています。これは、全業界の平均と考えられる値です。応募者の多い大手企業は、平均よりも通過率が低めになっています。一方、中小企業は比較的通過率が高めとなっていて、次の選考試験へ進める確率が高いといえます。

個人のES通過率も個人差が大きいですが、大手企業ばかりを狙ってESを提出していると、通過率が低くなります。また、競争率が高い人気企業も同じです。そのような企業ばかりにESを送っている人は、通過率は30%台となると考えられます。

企業の規模や応募者の数によって通過率は前後しますので、一概にESの内容が悪いというわけではありません。ESの通過率には、色々な要素が関係しているということを覚えておきましょう。

平均エントリー数は26社

希望の業界や企業を決めたら、複数の企業へESを送るのが一般的です。人によって、志望先の決め方はそれぞれ異なるでしょう。同じ業界の複数の企業へエントリーする場合もありますし、違う業界の企業へ応募することもあります。

他の応募者は、どれだけの企業にESを提出しているのか気になりますが、平均のエントリー数は26.3社といわれています。毎年、多少の前後はありますが、およそ25社前後で推移しています。企業の数が多すぎると、ESを準備するのにも時間がかかってしまいます。

企業ごとにESの項目や内容も異なるため、準備は早めにおこないましょう。なるべく余裕を持って、就活を進めていくことが大切です。

平均エントリー数について、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。

内定者が実際に提出!
人気企業100社の内定者ESを確認してください

書類選考で落ちるESには、共通したポイントがあります。そのポイントを把握してESを書かなければ、志望企業の選考を突破するのは難しいです。

そこで、無料の「内定者ES100選」を活用しましょう。誰もが知っている有名企業に実際に内定したES100種類が見放題で、書類選考で落ちないためのポイントがわかります。

ぜひ活用して、志望企業の書類選考を突破しましょう。

ES100選を受け取る!【無料】

業界によってもES通過率は異なる

ES通過率は、業界によって変わります。業界の傾向を知っておくことで、ESを準備する際にも役立ちますので、志望する企業がどのような状況なのか事前に確認しておきましょう。一般的に、マスコミ業界や食品業界はES通過率が低くなっています。どちらの業界も経済活動が盛んで、新卒募集枠も大きく人気が高いといわれています。

多くの応募者がESを提出しますが、次の段階に進むことができるのは、わずかな人数です。狭き門となっていて、競争率が非常に高いのが特徴です。なかにはES提出時に、難易度の高いテストを実施する企業もあります。

一方、運送業界、地方銀行、飲食業界はES通過率が高くなっています。人材不足が進み、採用枠を大きくしていますが、応募者は少ない傾向です。

ES通過率100%の企業もある

なかには、ES通過率100%といわれている企業も存在します。業種や経済状況にも影響されるES通過率ですが、ESを提出すれば高い確率で次の段階へ進める企業も増えてきています。

2014年度の四季報によると、216社が、ESを提出した応募者全員を通過させ、面接へと進めています。このようなES通過率100%の企業は、ESに書かれている内容よりも、面接を重視している傾向があります。

面接では、履歴書やESでは分からない、応募者の人柄や考え方を深く知ることが可能です。面接をおこない、直接話をすることで、応募者の人柄を判断して採用をおこなっていると考えられます。通過率が高い企業は、応募者が少なく競争率が低いと考えられていますが、社員を大切にする優良企業も多く存在するとわれています。

ES通過率が低い原因3つ

業界や企業の傾向、経済状況などに大きく左右されるES通過率ですが、ES通過率が低い場合は、応募者にも原因があるかもしれません。ES通過率が上がらない時に考えられる原因としては、大手企業ばかりにエントリーしている、ESの内容が企業に合っていない、ESの量ばかりにこだわっているなどが考えられます。時間と手間がかかるESなので、なるべく効率的に就活をおこなっていくためにも、通過率の低い原因を理解しておきましょう。

大手企業ばかりにESを送る

大手企業や人気企業は競争率が高く、ES通過率は低くなります。志望している企業が大手ばかりだと、ESの段階で不合格となる可能性が高くなってしまうでしょう。応募者が多い企業は、一人一人に時間をかけて面接をおこなっている時間がありません。そのため、ESでは、分かりやすい条件を元にして、合否を判定する傾向となっています。

大手の企業は、これからおこなわれる一次面接・二次面接のためにも、効率よく選考を進めていけなければなりません。マスコミ業界は毎年人気の応募先で、何千・何万の人がESを提出しています。しかし、最終的な内定者は20人ほどです。大手ばかりに志望先を絞ってしまうと、当然のことながら通過率は低くなります。大手だけと決めずに、色々な企業をみてみるのもよいでしょう。

ESの内容が企業に合っていない

企業に送るESの内容は、その都度変えなければなりません。複数の企業へESを提出するとなると、時間も手間もかかります。しかし、面倒だからと同じような内容を書いたり、コピーするのは避けましょう。

企業によって求める人材や能力は違っています。企業に合わないと思われるESでは、不合格となってしまいます。異なる企業へ提出するなら、ESの内容も変える必要があります。志望する企業のホームページや採用情報をしっかりと確認し、どのような人材が求められているのかを理解しておくことが重要です。会社説明会やインターンシップ、OB・OG訪問などで企業の社風や雰囲気を知っておくようにしましょう。

ESの量ばかりにこだわっている

就職活動中はやるべきことも多く、時間が足りないと感じる人もいるでしょう。そのため、とりあえず多くの企業へES提出をしようと考えてしまうことがあります。たくさんのエントリーをおこなえば、通過率も上がるかもしれませんが、効率がいいとはいえません。

本当に入社したいと思っている企業でなければ、たとえ面接に進めても、内定をもらえる確率は低いでしょう。面接では、応募者の考えや人柄、志望の動機など、深い部分まで聞かれることになります。

志望度が低い企業と面接をおこなっても、採用担当者にはその思いが伝わってしまいます。時間に余裕を持って、早めに準備を進めていくことが重要になります。ESも量を増やすのではなく、質を高めて希望の企業に絞って提出しましょう。

コピペで使える自己PR文がかんたんに作れます

自己PR作成ツールはもう試しましたでしょうか?コピペで使える効率的に受かりやすい自己PRを作成することができます。

ChatGPT自己PR作成ツールを使えば、簡単な20個の質問に答えていくだけで、あなただけの自己PRが完成します。

作った自己PRは選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。

作成スタート【無料】

ESの通過率を上げるためのポイント

企業の9割以上がESを導入しています。ES通過率を上げることは、就活に成功し、内定を勝ち取る第一歩ともいえます。より魅力的なESを書き、企業によい印象を与えられるように、注意するべきポイントを4つ紹介していきます。

詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。また、ESは提出までの期限が定められているため、余裕を持って早めに準備をおこなうことも非常に大切です。

企業ごとにESの内容を変える

企業によって求める人物像が違います。それぞれに合わせてESの内容も変えるようにしましょう。まずは、企業の特色や傾向、事業の内容をしっかりと確認します。そして、どのような人物を求めているのか、仕事をしていくにはどのような能力が必要なのかを理解しましょう。

アピールポイントや自己PRは、ひとつに絞らなければいけないわけではありません。これまで経験してきた様々なことから、エントリーする企業に合っていると思われるものを、ピックアップしてみましょう。学校、アルバイト、サークル、ゼミなどアピールできるポイントはたくさんあります。ぞれぞれの企業ごとに、自分の強みとなる点を掘り下げてみましょう。

自己分析を徹底する

就職活動を始める際には、自己分析をおこなう人も多いとでしょう。自己分析がしっかりできていないと、企業へアピールするべき自身の強みも明確になりません。まずは自分のことを深く知ることが大切です。

そこから、志望する業界・企業を絞り込んでいきましょう。人気がある大手企業だからと言っても、あなたに合っているとは限りません。自分と向き合い、どのような仕事をしたいのか、どんな企業に入社して活躍したいのかをもう一度はっきりとさせましょう。

自己分析を徹底的におこなうことで、適切な仕事が分かってくるはずです。自分の軸を持っておけば、これから先の就活でもブレることなく、目標に向かって前向きに取り組んでいけます。

【関連記事】
自己分析ができる診断ツール3選|自分でできる方法も紹介

企業分析を徹底する

自己分析と同じく、企業に対しても深く知っておきましょう。事業内容や社風、考え方などが分かれば、アピールするポイントも見えてきます。何となく志望するのではなく、明確な目的を持つことが非常に重要です。

志望動機をしっかりと書き、入社の志望度の高さが伝われば、ES通過率も上げることができます。なぜ他の業界ではなくこの業界を選んだのか、なぜ他の企業ではなくこの企業なのかを、説明できるようにしておきましょう。

企業分析にも時間を割き、十分な準備をすることで、効果的にアピールできるESを書けます。たくさんの応募者の中でも、企業によい印象を残せるように、早めに対策をおこないましょう。

企業研究については、こちらの記事で詳しく解説しています。

大手企業だけに絞らない

ESを提出する際には、大手企業だけに絞らず、色々な企業へ視野を広げてみましょう。先ほども解説したように、大手企業・人気企業はES通過率も低くなっています。自己分析や企業分析をした結果として、入社したいと思った企業が大手ばかりの場合もあるでしょう。

そのような場合は、次の段階へ進めるように全力で取り組むべきですが、初めから大手だけに決めてしまうのは避けた方がよいでしょう。あまり知られていない企業でも、優良企業と言われているところはたくさんあります。選択肢を狭くしてしまう前に、ES通過率の高い中小企業なども候補に入れてみてください。興味を持った企業があれば、積極的に調べてみましょう。

ES通過率が低い企業ランキング

1位 エイベックス・グループ・ホールディングス
2位 カルピス
3位 資生堂
4位 キャノンファインテック
5位 明治
6位 ヱスビー食品
7位 味の素ゼネラルフーヅ
8位 アサヒビール
9位 エフ・シー・シー
10位 ワタベウェディング

ここでは、ES通過率が低い企業ランキングを見ていきます。やはり、大手企業や有名企業が多くなっています。これらの企業を志望する際には、ES通過率が低いということを理解しておく必要があります。

1位のエイベックス・グループ・ホールディングスはES受付数が9,190、ES通過率は7.0%となっています。2位のカルピスはES受付数10,400、ES通過率9.6%です。ランキング上位の企業は、いずれもES通過率が10%以下となっていて、競争率が非常に高いことが分かります。ES対策を万全におこなうようにしましょう。

ESの通過率を上げるために対策をおこなおう

就活において重要と言えるES通過率ですが、業界や企業によって様々な傾向があります。食品業界、マスコミ業界は、毎年多くの応募者がエントリーする人気の業界です。当然ES通過率は非常に低く、次の段階へ進める人はごくわずかとなっています。

ESを提出する際には、最初から大手企業だけでに絞らずに、色々な業界へ興味を広げていくこともポイントです。また、自己分析・企業分析を十分におこない、本当に自分に合っている企業を見極めることも大切になります。

自身の強みや長所を理解して、エントリーする企業に合わせて、アピールできるようにしましょう。ESの準備には時間がかかりますので、余裕を持って早めに対策をおこなようにしてください。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

記事についてのお問い合わせ