ES(エントリーシート)

【エントリーシートの文字数指定ありとなしの場合】好印象を与える書き方

エントリーシートに必要な文字数とは

エントリーシートは、内定に大きく関わる重要な書類です。そのため、高い評価を得られる質のいいエントリーシートを作成すべきだといえるでしょう。もちろん、エントリーシートの中で一番重要なのは、志望動機などの内容です。しかし、エントリーシートを書く上で、内容以外にも気をつけるべき点はたくさんあります。

そのうちのひとつが、文字数です。文字数によって、面接官に与える印象は大きく変わるでしょう。この記事では、エントリーシートに必要な文字数や、好印象を与えるコツなどをまとめました。面接官によりいい印象を持ってもらうためにも、事前にチェックしておきましょう。

エントリーシートの文字数が指定されている場合

企業によっては、エントリーシートに書く文字数が事前に決められている場合があります。その場合、できる限りその文字数を満たすように書き進めていきましょう。しかし、中には「どんなことをアピールすればいいのかわからない」「企業の業務内容があいまいで詳しく書けない」といった理由で、指定文字数で終わることができない場合も出てくるのではないでしょうか。

エントリーシートは、内定が貰えるかどうかに直接関わってくる重要な位置づけの書類です。他の就活生と差をつけるためにも、エントリーシートの文字数が指定されている場合の注意点について見ていきましょう。

9割以上は埋める

エントリーシートで文字数が指定されている場合、もちろん一番いいのは文字数ぴったりで終わることです。しかし、どうしても書くことが思いつかない場合もあるでしょう。そんなときでも、指定文字数の9割以上埋めることが重要です。面接官は、エントリーシートに書いてある内容とともに、書かれている文字数からも就活生の意欲を見ています。

もしも空欄が目立ち、指定文字数に全く届いていないエントリーシートであれば、その時点でよくない印象を与えてしまうでしょう。ただし、あまりに小さい文字で書いてしまうと読みづらくなるため、読みやすい字の大きさを意識してください。

自己紹介の作成ポイントについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

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文字数が少ないと意欲がないと思われる

エントリーシートの指定文字数の9割以上書けていなくても、提出することは可能です。しかし、面接官にはマイナスイメージを与えてしまうことでしょう。エントリーシートの文字数が少ないということは、アピールしたいことがこれ以上ないということです。企業に対して、志望意欲が低いと思われてしまうこともあるのです。

また、自己分析が不十分で、自分のアピールポイントが見つかっていない場合もあるでしょう。その場合でも、企業に「自分のこともわからないのか」といった印象を与えかねません。もしも、設定された文字数に届かないのであれば、企業研究や自己分析を再度おこない、アピールできるポイントをもう一度探しましょう。

エントリーシートの文字数が指定なしの場合

エントリーシートの文字数に指定がない場合、どこまで書けばいいのか悩んでしまうこともあるでしょう。就活生の中には「回答だけ簡潔に書けばいいのかな」「とりあえず文字数を稼いで他の就活生と差をつけた方がいいのかな」と思う人もいると思われます。

もちろん、できる限り記入欄を埋め、内容をしっかり書くことは重要です。文字をたくさん書くことによって、エントリーシートの見た目も、より内容が充実しているように見えることでしょう。しかし、考え方を間違えた状態でエントリーシートを書いてしまうと、逆に低評価に繋がってしまうこともあります。

ダラダラと長い文章を書くことを避ける

最も避けるべきことは、意味のない言葉や文章を付け足しながら、文字数を稼いでいく方法です。長い文章を書くことによって、文字数が増え、ぱっと見では「たくさん書いてあるな」と思われることでしょう。しかし、読みにくくわかりにくい、さらには意味のない文章が続いていると、面接官はどう思うでしょうか。

「なんだ、文字数をごまかしているだけか」と落胆してしまうことでしょう。文章量が多く最初の期待値が高かっただけに、余計に悪い印象を与えてしまうことにもなりかねません。確かに、文字数を増やして意欲を見せることは重要です。しかし、ダラダラと長い文章を書いてしまうことは逆効果だといえるでしょう。

効率の良い自己PRの書き方については、こちらの記事で詳しく解説しています。

回答のみだけでなく過程なども具体的に書く

エントリーシートの文字数を増やしたいと思った場合は、回答の他にその過程をより具体的に書くと、面接官によりよい印象を与えることができます。例えば、自分の長所について述べる欄では「どうしてその長所が育まれたのか」「その長所を活かしたエピソードはあるか」などをより具体的に掘り下げていきましょう。

面接官は「就活生がどんな長所を持っているのか」よりも「就活生はどんな考え方を持っているのか」「企業にどのような影響を与えてくれるのか」を知りたいと考えています。質問に対する回答だけでは、そこまで伝えることはできません。過程を具体的にイメージしやすいように書くことが重要なのです。

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エントリーシートで好印象を与えるコツ5つ

ここまでは、エントリーシートの適切な文字数や、文字数が足りない場合に書くべき内容について紹介してきました。文字数は、面接官へいい印象を与えるひとつの重要な要素ともいえます。しかし、エントリーシートを書く上で注意すべき点は他にもたくさんあります。その中でも、以下では特に注意すべき基礎的な情報をまとめました。エントリーシートを書く際にはこちらを参考に、よりクオリティを高めていきましょう。

①丁寧に書く

文字数と同様、エントリーシートを見た際にすぐに目に入ってくる情報が「字の丁寧さ」です。例えば、自分の長所がエピソードを交えてわかりやすく書かれており、かつ企業についてもしっかり調べられている、内容の質が高いエントリーシートがあるとします。そのエントリーシートを読むことによって、面接官はその就活生を高く評価することでしょう。

しかし、文字が汚くすらすら読めないような文字だった場合は、内容よりも文字で悪い印象を与えてしまうことになります。面接官によっては「丁寧な仕事ができない人だな」「相手への配慮が足りない人だな」といった印象を受けてしまうことでしょう。エントリーシートは、面接官に読んでもらって初めて意味のある書類となります。「相手に読んでもらう」という意識を持ち、読みやすいように丁寧に書くようにしましょう。

②太字やアンダーラインを効果的に使う

エントリーシートを書く場合、どうしても黒字ばかりで読みづらく感じてしまうこともあるでしょう。そんな時には、強調したい重要な箇所に太字やアンダーラインを使うことがおすすめです。重要な箇所がぱっと見でわかると、読みやすい文章になるでしょう。

特に面接官は、毎日多くの学生のエントリーシートに目を通しています。そんな中、読みやすくなるよう心遣いのあるエントリーシートを見ると印象に強く残ることもあるでしょう。ただし、過度に強調することはNGです。

アンダーラインや太字は、適度に使うことで文章が読みやすくなります。一行に何か所も強調された文字があると、どこが本当に重要なのかわからず、逆に読みづらくなってしまうのです。文章を見て、違和感のない程度に調整しましょう。

③「である口調」か「ですます口調」で統一する

エントリーシートを書く際には「である口調」「ですます口調」のどちらで書いても大丈夫です。しかし、必ずどちらかに統一するようにしましょう。「である口調」と「ですます口調」が入り混じってしまうと、どうしても読みづらい文章になってしまいます。

また、「である口調」と「ですます口調」を統一することは、文章を書く上での基礎であり常識なので、もしも「である口調」と「ですます口調」を一緒に使っていた場合、面接官から低評価を受けてしまうことでしょう。「である口調」と「ですます口調」には、それぞれよさがあります。

「である口調」であれば、簡潔で説得力のある文章となるでしょう。「ですます口調」であれば、丁寧な印象を与えることができます。多くの就活生は、丁寧な印象を与える「ですます口調」を使っています。エントリーシートは「面接官に読んでもらう書類」だということを考えると、特にこだわりがない場合には「ですます口調」を使うほうがいいといえるでしょう。

④誤字脱字をなくす

エントリーシートを書く上で、最も避けたいことが「誤字脱字」です。誤字脱字は、見直しをしっかりおこなっていれば避けることのできるミスです。そのため、面接官が誤字脱字のあるエントリーシートを見た場合は「見直しができない人なのかな」「意欲の足りない人間なのかな」と思う可能性があります。

また、もしも誤字脱字を見つけた場合は、修正ペンや修正テープを使用しないようにしましょう。エントリーシートは企業へ提出する重要書類であり、内定にも大きく関わります。できる限り、見やすくきれいな状態で提出すべき書類だといえるでしょう。

修正ペンや修正テープを使えば、簡単に誤字脱字を修正できます。しかし、「この学生は書き直しをしないほど、弊社の志望度は低いのかな」と思われてしまい評価が下がってしまうこともあるのです。もしも誤字脱字を見つけた場合には、新しく書き直しましょう。

⑤句読点の位置や改行に気を付ける

句読点を適切に使ったり、適切な箇所で改行したりすることにより、文章をさらに読みやすくすることが可能です。エントリーシートは長文になりがちなので、面接官の方が読みやすいように特に気をつけるべき点だといえるでしょう。逆に、句読点が全くなかったり、不思議な場所に入っていたりすると、読みづらい文章になってしまいます。

それどころか、面接官から「あまり読書をしていないのかな」「文章を書くことに慣れていないのかな」といったマイナスイメージを持たれてしまうこともあるでしょう。「。」を忘れてしまう人はほとんどいません。しかし「、」を適切に使えず、読みづらい文章になってしまっている人はいます。自分でエントリーシートを読み直してみて「読みづらいな」と感じたら、適切な箇所で句読点や改行を入れて読みやすい文章にしましょう。

エントリーシートの平均提出数について、知りたい人はこちらの記事もチェックしてみてください。

エントリーシートは指定された文字数の9割以上記入しよう

エントリーシートの文字数が多ければ、面接官の期待値も上がることでしょう。文字数の指定がある場合は、最低でも9割以上は埋めるように書きます。ただし、文字数だけにこだわってしまってはいけません。

内容が伴っていなければ、面接官からの評価も下がってしまいます。具体的な過程やエピソードを交えつつ、わかりやすい文章作りを心がけることが内定取得への第一歩です。エントリーシートは「自分を企業へ売り込む書類」ですが、読み手を思いやった工夫を忘れないことが大切です。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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