内定について
【内定者面談ではどんな話をするのか】服装や逆質問についても解説
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目次
内定者面談とは
内定者面談とは、内定通知を出した企業が内定者に対しておこなう面談であり、実施する企業とそうでない企業とがあります。主な目的としては、内定者がその企業に入社する意思を確認したり、内定者の疑問や不安を解消したりすることなどが挙げられます。内定者にとっては、今後の人生を左右する重要な決断なので、時間をかけて考えたいところです。
一方、企業側としては採用目標の人数が決まっているため、内定辞退をする内定者がいるのかいないのか、いるのなら何人なのかなど、内定者の動向は重要な情報なのです。もしも内定辞退者が出てしまうと、また新たに選考をし直さなくてはならないことから、内定者面談は内定者の「囲い込み」、つまり「入社を促す内容」である傾向が強いようです。
内定者面談の目的
そもそもなぜ内定者面談をおこなうのかですが、これには明確な目的があります。基本的には「入社意思の確認」と「内定者のフォローアップ」が大きな目的となっています。これらはスムーズに就職させるために必要なことであり、企業にとっての重要事項といえるでしょう。
もちろん、就職に関係する内容であるため、学生にとって重要であることも確かです。企業の狙いを知り、なぜ内定者面談が実施されているのか、その背景を知っておくことが大切です。
入社意志の確認のため
内定者面談では本当に就職したいと思っているのかを確認されます。内定は就職前ぎりぎりまで辞退することが可能であり、内定式に出席したとしてもこれは同じです。内定式に出席し、その後研修などまでしたにもかかわらず、就職前に辞退するというケースは少なからずあります。
企業によって内定者が辞退するのは大きな損失になりえるため、これを防ぐために、事前に内定者面談の時点で就職意思がどれくらいあるかを確認しています。このとき自身の就職意思を確認されるだけではなく、親や親せきなどが就職に反対していないかなどまで聞かれることもあります。
企業によって質問事項は違いますが、確実に入社してくれるか、途中で辞退するリスクを抱えていないかがチェックされていると考えてよいでしょう。
意思確認への答え方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
内定者のフォローをするため
スムーズに就職が決まった場合、7~8月ごろに内定が確定することも少なくありません。遅くとも内定式がおこなわれる10月以前に内定が決定することが多く、その時点から考えても就職までは半年程度の期間があります。
この間に企業からの接触がまったくないと、本当に就職できるのかと不安に思う人は少なくありません。また、企業のことがよくわかっていないと、就職しても大丈夫なのか疑問に思い、悩んでしまう人もいるでしょう。
内定者面談はこのような不安を解消する目的でも実施されており、いわば内定者が就職するまでのフォローアップの意味合いがあります。企業との繋がりを持たせることで就職までの悩みや疑問などを解消しようとしており、就職までの相談窓口のような役割を果たすこともあるでしょう。
あなたが受けないほうがいい職業をスマホで確認してください
就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
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内定者面談の主な内容
・内定者の入社意思確認
・給与や手当、ボーナスなどについての説明
・厚生年金や社会保険の説明
・配属部署の説明や希望確認
・有給休暇や福利厚生についての説明
内定者面談に臨むにあたって、実際にどんな話をするのかが気になる就活生も多いでしょう。話の内容をある程度想定しておけば、それほど気負わず面談に臨めますし、逆質問なども練りやすいでしょう。では、内定者面談の主な内容についてみていきます。
内定者面談で話す内容は、主に上記の項目にあるものです。企業によって多少変化はあるかも知れませんが、基本的には「内定者の入社意思確認」と「社員になる上で必要な企業の説明」「お互いの疑問点・不安事項の確認」などがおこなわれることが多いです。
内定者面談での服装や持ち物
内定者面談というと「就活中の採用面接」とは一線を画す段階となるため、服装や持ち物をどうすべきか、迷う就活生も多いでしょう。就活は終わったから私服で構わないのか、やはりスーツで行くべきか、持ち物はどんなものが必要かなど、不安や疑問を持ち始めるときりがありません。
では、実際に内定者面談に臨む際には、どうするべきなのでしょうか。どのような服装で、何を持っていくべきなのか、それぞれ詳しくみていきましょう。
私服などの指定がなければ基本はスーツ
内定が出た後の内定者面談とはいえ、企業の担当者と会うのであれば立派なビジネスシーンといえます。そのため、私服指定が無ければ、内定者面談にもスーツ姿で臨みましょう。このときも、採用面接時と同じような身だしなみが望ましいです。
内定者面談の身だしなみが多少乱れていたからといって、今さら内定が取り消されるようなことはありません。しかし、「気を抜くのが早い」「緊張が解けると雑になるタイプ」などと思われかねないため、就活中と同レベルの身だしなみを保って臨みましょう。
企業側から私服と指定があった場合も、ジャージやデニムなどはNGです。落ち着いた色味のシャツやジャケットなどを合わせてオフィスカジュアルを心がけましょう。
交通費の清算をすることもあるため印鑑などが必要
・筆記用具:ボールペン、シャープペン、蛍光ペン等)
・手帳、スケジュール帳
・印鑑:シャチハタは避ける
・交通費の領収書など指定の書類
・クリアファイル
・A4サイズの書類が入るカバン
・折り畳み傘
内定者面談での持ち物は、就活の面接時と大きく変化することはありません。大まかには上記の内容で問題ないでしょう。
就活時と大きく異なるのが、「印鑑」の必要性です。内定者面談では、その場で「内定承諾書」のような書類に署名と捺印をおこなう可能性もあります。また、「内定者」の立場ともなると、企業側から交通費が支給されることも珍しくありません。そうなると、交通費の金額が証明できる領収書などが必要だったり、交通費を清算する書類に判を押したりすることもあり得ます。持ち物などについては、事前にしっかりと確認をしておきましょう。
適職診断を試してください。
適職診断はもう試しましたでしょうか?就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
内定者面談での逆質問の例
内定者面談では、企業側から今後についての説明や、内定者に対する質問などがおこなわれます。しかし、それだけが全てではありません。内定者側からも企業側に質問をする機会があります。
内定承諾後であれば、遠慮せずにある程度踏み込んだ質問をしても構いません。自分の気になること、就職前の不安事項などについて、聞きたいことを洗い出しておきましょう。
給与や昇給について
給与や昇給、ボーナスなどに関しては、就活の面接ではなかなか聞けない内容です。内定が決まった後だからこそ、こういったデリケートなところにも踏み込んで聞くことができるのです。今後の人生設計のためにも、ここで聞いておくとよいでしょう。
ただし、最初の質問でいきなりお金の話をするのは、悪い印象を持たれかねません。はじめは別の質問をしてクッションを挟んだうえで、「他に何か質問はありますか?」と促されてから切り出すようにしましょう。
また、時間休(午前中だけ休む、午後だけ休む、昼休みを1時間延長して役所へ行くなどができる)の可否や、有給休暇・育児休暇の取得可能日数や取得実績、申請のルールなどについても確認しておきましょう。
大まかな年間スケジュールや社内行事について
社会人というと、毎日同じような仕事を淡々とこなし、大きな変化がないイメージがあるかも知れませんが、実際にはそんなことはありません。企業によっては社員旅行や運動会などをおこなうところもありますし、「創業祭」のような、その企業特有のイベントがあることもあります。
また、業界や業種によって「繁忙期」というものがあり、その時期は有給が取りづらかったり残業が多かったりすることもあるかも知れません。そういった時期があるのか、あるとすればいつ頃なのかなど、把握できる範囲で聞いておきましょう。
こうした日を事前に把握しておけば、今後の自分の予定が立てやすくなります。旅行や趣味の時間、家族との時間、冠婚葬祭など、大切にしたい予定は誰にでもあるものです。だからこそ、企業の年間予定や繁忙期などを把握して、なるべくそこを避けて予定を組めるようにしましょう。
配属先の部署や業務について
入社前に最も気になることといえば、配属先でしょう。どの部署でどんな仕事をするのか、部署の構成人数や年齢層はどれくらいなのか、配属地はどこなのかなど、知りたいことはいくらでもあるはずです。内定者面談の段階で話せることは限られるかもしれませんが、できる範囲で教えてもらいましょう。
まだ配属先が決まっていないようであれば、それほど細かいところまでは聞けません。配属先がいつ頃決まるのか、可能性のある部署はどこか、今からできる準備はあるか、などを聞いておくと参考になります。
また、多くの企業では入社したての社員に対して「新入社員研修」がおこなわれます。この研修の日程や内容についても、事前に聞いておくとよいでしょう。
内定面談後のお礼メール例文
件名:【本日の面談のお礼】○○大学 名前
本文:
○○株式会社 ○○様
お世話になっております。
本日○時より内定者面談のお時間を頂戴しました、○○大学の○○と申します。
この度はご多忙の中、面談のお時間をいただき、ありがとうございました。
この度は内定をいただきまして、誠にありがとうございます。
今回の面談を通し、貴社に対してより理解が深まり、貴社への入社の意思がより一層強くなりました。
1日も早く貴社に貢献できる人材となるべく、今後も精進して参ります。
ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
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署名
内定者面談の後は、必ずしもお礼メールが必要なわけではありません。もうすでに内定が出ているため、お礼メールがないからといって内定が取り消されることはありません。ただ、お礼メールを送ることで、相手に良い印象を与えることはできます。お礼メールを送る場合は、しっかりと自分の言葉で「お礼の気持ち」と「入社に向けた意欲」を伝えるようにしましょう。
お礼メールの書き方について、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。
気を抜かずに内定者面談に臨もう
内定が出た後は、よほどのことが無い限りは内定が取り消されることはありません。とはいえ、「内定」は法的な拘束力を持つものではなく、内定者が自己都合で辞退できるのと同様、企業側の都合や何らかの事情で内定が取り消される可能性もゼロではありません。例えば、交通事故を起こしたり、SNSでの悪ふざけが炎上してしまったり、そういったトラブルが原因となって内定が取り消されることはあり得ます。
逆に考えると、内定者面談の服装や態度ひとつで「内定取り消し」まで発展することはほぼないです。しかし、面談の相手は将来の上司か、あるいは人事に影響を持つ人である可能性は高いです。そのため、内定者面談で気を抜くと、入社後の評価をする際に「悪い先入観」を持たれる危険性もあります。内定後の私生活も内定者面談当日も、気を抜かないようにしましょう。