就活その他

【就活とバイトを両立させる方法】スケジュールを管理するコツ

就活とバイトは両立できる

就活中はバイトを続けるべきか、それとも一時的にやめるべきかで悩む人は多いです。結論からいえば、就活とバイトの両立は可能です。絶対にどちらか一方を諦めなければならないわけではありません。

しかし、両立は可能とはいっても、簡単にできるわけではなく、両立させようとする気持ちや工夫が必要です。何も考えずにそれぞれの予定を詰め込んでしまうと、どちらか一方がダメになる、あるいは両方とも失敗する可能性もあるため注意しなければなりません。

大切なのは両立するためには何をすべきか、どのように行動すべきかよく考えることです。就活とバイトの問題は、就活生の前に必ず立ちはだかるため、上手な解決方法を知っておきましょう。

就活とバイトを両立する方法

やり方次第で就活とバイトの両立は可能なものの、そのやり方が分からず困るという人もいるでしょう。基本的に就活は通常通りにおこない、バイトのほうでスケジュールを調整するやり方が基本です。

バイトの取り組み方には数多くの選択肢があり、選び方次第で十分就活とも両立できます。就活とバイトという、それぞれ単体でみてもハードな取り組みを両立させるには、どのような方法を取るべきなのでしょうか。効率的なやり方を知っておきましょう。

シフトを減らす

就活とバイトを両立するもっとも簡単なやり方は、無理のない範囲までシフトを減らすことです。3年生の後期や4年生の前期ともなると、授業が週に1回だけという人も多く、大抵の時間をバイトに費やしているという人もいるでしょう。

しかし、就活がスタートすると授業以外の時間の大抵は、就活に充てなければなりません。必然的にバイトに充てられる自由な時間は減るため、就活の予定に合わせてバイトの予定を削っていくことが大切です。

長く続けているバイト先ならシフトの調整も融通を利かせてもらえることがあるため、店長に頼み込んでみるとよいでしょう。多少シフトを減らしても完全に出勤が0にならない限りは、就活とバイトを両立できているといえます。

就活に関係ない日・時間帯にバイトする

バイトはシフトの組み方も重要で、就活に関係のない日や時間帯を狙うことが大切です。就活の日程は急遽決まることが多いため、先のシフトを組むのは難しいですが、土日や祝日なら予定が入る確率は低いです。

企業によって違いはありますが、土日祝日が休みの企業なら、これらの日は採用活動も休止します。平日はしっかり就活に取り組み、土日だけ通しで働くと、オンオフの切り替えがしやすく、両立もできるでしょう。

また、説明会や選考がおこなわれるのは日中が基本で、遅くても夕方頃までです。そのため、平日であっても仕事終わりの時間帯からのシフトなら、問題なくバイトに出られるでしょう。居酒屋や夜勤の仕事なら、就活の予定ともかぶりづらく、シフトも組みやすいです。

単発バイトもおすすめ

就活まで続けていたバイトを継続するばかりが方法ではなく、就活に合わせて別のバイトを見つけるのもひとつの方法です。おすすめなのは単発のバイトで、確実に予定が空いている日を狙って仕事を入れると、就活との両立が図れます。

単発バイトなら前日か、場合によっては当日の午前中に申し込んでバイトができることがあります。日給7,000円から1万円程度の場合が多いですが、数回続けるとそれなりの金額にはなるでしょう。

やり方次第ではこれまでのバイトより稼げる可能性もあり、予定の組み方次第では魅力的な仕事といえます。先々の予定を見越してシフトを決める必要がなく、予定がない時に気軽に応募して働けるのは単発バイトならではの魅力です。

両立させるための裏技について、知りたい人はこちらの記事もチェックしてみてください。

余裕のある就活スケジュールを設定する

就活とバイトを両立するには、余裕のあるスケジュールを設定することが大切です。就活中は会社説明会やインターン、面接に参加する以外にも、エントリーシートや履歴書を作成したり、就活マナーを身に付けたり、企業研究や自己分析をおこなったりなど、やることが山積みです。

スケジュールはなるべく余裕を持って設定し、応募書類の提出期限などもきちんと確認しておくようにしましょう。日程を決めるだけでなく、時間単位で何をするべきなのか決めておくことが大切です。時間単位で綿密なスケジュールを立てた上で、就活に影響が出ない範囲でバイトをするように調整してみましょう。

就活までに貯金をしておく

バイトと就活を両立する上で、前もって貯金をしておくことも重要です。就活中は、バイトにかけられる時間が少なくなってしまうため、それを見越して準備しておく必要があります。就活中は交通費など出費も多いため、事前に予算がどの程度必要か見積もっておくことが大切です。

就活をしながらバイトのことも気にかけるのは、精神的にも負担になりやすいといえます。家族から金銭的に支援してもらうのが難しい場合などは、ある程度資金を蓄えておきましょう。

就活中はバイトをやめるのもあり

就活とバイトの両立は可能ですが、しっかり考えないと失敗することもあります。両立するのがどうしても難しいと感じるなら、無理にバイトに取り組む必要はありません。就活中はバイトをやめて、内定が決まってからバイトを再開するのもひとつの方法です。

そもそも就活とバイトの両立は必須ではなく、あくまで可能な場合にのみ両立すると考えることが大切です。自身に合った方法を考え、両立するかバイトを休むか決めておきましょう。

就活だけに集中する人もいる

就活はそれ自体がハードなため、余計なことは考えずに就活一本に集中する人もいます。バイトとの両立と悩まずに済むため、就活に集中することができ、結果も出しやすくなるでしょう。

どっち付かずで中途半端になるのはよくないため、やめるならやめて就活一本に専念し、少しでも早く内定を決めてバイトに戻るのがおすすめです。バイトをしないことで不安があるなら、就活で早く結果を出す必要があり、この追い込みがプラスに働くこともあるでしょう。

しかし、早く就活を終えてバイトに戻らなければならないと焦り、失敗を招くこともあるため注意が必要です。両方を考えて中途半端になるくらいなら、就活に絞って集中力を高め、最後までやり切ったほうがよいでしょう。

貯金が底をつかないよう注意

就活だけに専念して素早く結果を出すのもひとつの方法ですが、貯金が底をつかないように注意しなければなりません。就活はこまごまとした出費が多く、合算するとそれなりの金額になっていることも多いです。

例えば交通費だけで考えても、片道200円必要なら往復で400円、1ヶ月毎日なら交通費だけで12,000円もかかります。他にも昼食代や地方から出る場合は新幹線代に宿代、スーツや備品の購入も合わせると数万円から数十万円単位の出費になることも少なくありません。

一人暮らしをしている場合は生活費も捻出しなければならず、完全にバイトをやめるならある程度の貯金は必要です。お金がなくて就活に悪影響を及ぼすのはもったいないため、金銭的な余裕は常に確保しておかなければなりません。

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就活とバイトを両立させるメリット3つ

就活とバイトの両立は難しく、大変であるため、無理に両立させたくないと考える人もいるでしょう。必須ではないため、絶対に両立させる必要はありませんが、両立するメリットがあることは知っておくべきです。

就活とバイトを両立させるメリットは、大きく3つに分けられます。就活だけに専念した場合よりも、両立を図るほうがプラスに繋がることもあるでしょう。メリットも知った上で、両立すべきかどうかよく考えてみることが大切です。

①金銭的な問題が解決できる

バイトをする一番のメリットは収入が確保できることです。就活中も継続してバイトをしていると、金銭的なメリットが生まれやすく、余裕を持って就活に取り組みやすいです。交通費や昼食代、その他もろもろの費用を心配する必要がないなら、就活にも集中しやすく、実力も発揮しやすくなるでしょう。

仮に就活一本に専念したとしても、お金がないと企業までの交通費も捻出できず、選考を泣く泣く断念してしまうこともあります。また、節約しようと出費を切り詰め、無理な生活をすることで体調不良を起こしてしまうこともあるでしょう。

金銭的な余裕は生活の余裕、精神的な余裕に繋がり、これが就活を攻略する上でもプラスに働く場合があります。

②息抜きになる

バイトは単にお金を稼げるだけがメリットではなく、息抜きになる点も魅力のひとつです。就活期間中は説明会や選考、応募書類の作成、面接の対策とすべきことが数多くありますが、どれも就活に関係したことです。1日中就活のことを考え続けなければならない場合も多く、嫌気がさしてしまう人も少なくありません。

就活の間にバイトを挟むことで、少なくともその間だけでは就活から離れられ、頭をリセットできます。体を使う仕事なら、体を動かすことがリフレッシュに繋がる場合もあり、新鮮な気持ちを取り戻して就活に望めるでしょう。

仕事内容は何であれ、仲の良い人がバイト先にいるなら話をするだけでもリフレッシュになり、気持ちの整理がしやすくなる点は大きなメリットです。

③経験が就活に活きることもある

バイトといえども仕事であることは確かで、いわば社会人として就職する疑似体験をしているともいえます。そのため、バイトから得られる知識やスキル、考え方などが就活に活かせることもあり、選考を乗り切るための武器が身につくこともあるでしょう。

バイト先と志望先の業種が違うとしても、仕事に臨む姿勢や価値観、考え方の部分ならバイトから得たことでアピールできる場合があります。また、志望動機や自己PRの根拠としてバイトの経験が使えることもあり、考え方次第で活用の方法はいくらでもあります。

バイトの経験から、自身を売り込むためのひらめきが得られることもあるでしょう。就活で行き詰まっている人こそ、バイトをして視野を広げるのがおすすめです。

アルバイト経験を自己PRする方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。

就活とバイトを両立させる際の注意点2つ

メリットの多い就活とバイトの両立ですが、実際に両立を目指す上では注意しなければならないポイントもあります。メリットだけに惹かれて両立を目指してしまうと、思わぬところで失敗する可能性もあるため注意が必要です。

就活での失敗は将来に大きく関係することも多く、後悔に繋がることもあるため細心の注意を払って取り組まなければなりません。就活とバイトの両立を目指す際の注意点を知り、失敗なく両方に取り組みましょう。

①優先すべきは就活

大前提として考えておかなければならないのが、「優先すべきは就活」ということです。両方とも大切なことではありますが、就活とバイトでは重要度の重みが違います。極端にいえば、就活は今後の社会人生活に長く関わる出来事であるのに対し、バイトは学生の間だけ、さらにいえば今その瞬間だけしか関係しない出来事です。

そもそもバイトは、必要な時間だけ労働力を提供することで賃金を得る仕組みです。雇用側としても長く働いてほしいというよりは、その場その場で必要な時だけ働いてほしいと考えているのが本音でしょう。

対して新卒採用をする企業は、長く働くことを前提としているため、将来を見据えた優先度は、圧倒的に就活のほうが高いです。優先順位を間違えないようにし、両立が無理な場合はバイトを切り捨てましょう。

ただしバイト先の都合にも配慮して対策を考える

就活は、その後の生活にも関わってくる大事なものです。就活とバイトであれば、就活のほうが優先順位が高いといえるでしょう。ただし、就活を優先した結果として、バイト先に迷惑をかけてしまうのは避けるべきです。

就活は、自分にとっては大事なことですが、バイト先からすれば個人的な事情です。就活中であることに理解を示して協力してくれるバイト先もあるかもしれませんが、協力的でないからといって、相手を責めることはできません。お金をもらっている以上、バイト先にも配慮してお互いに負担にならないように調整するようにしましょう。

②有給のインターンは稼ぐのに向かない

就活とバイトを両立させる方法として、有給のインターンへの参加を考える人もいるでしょう。有給のインターンなら、実務経験を積みながら学ぶことができ、かつ給料ももらえるため、一見お得に見えます。

しかし、インターンでもらえる給料はそれほど高くはなく、金額だけで考えるならバイトに専念したほうがよいことも多いです。加えて、インターンでは求められることも多く、レベルも高いため、インターンだけでいっぱいいっぱいになることもあります。

端的に稼ぐという面で考えるなら、有給のインターンは割にあいません。経験や成長を重視するなら問題はありませんが、素早く稼いで就活の時間も捻出したいと考えるなら、時給の高いバイトを探すほうが賢明です。

無理のない範囲で就活とバイトを両立しよう

就活とバイトはそれぞれ大変であるものの、取り組み方次第で両立は可能です。就活の予定に合わせてバイトのシフトを削ったり、変更したりすることで、気分転換も図りながら就活を進めていけるでしょう。

メリットが大きいため両立はおすすめですが、無理に両立を目指す必要はありません。無理だと感じたなら、バイトは潔くやめるのが賢明です。無理に両立させようとすると、両方とも失敗する可能性があります。

両立はあくまでできる範囲でよく、無理をしないことが大切です。無理のない範囲で取り組み、就活もバイトも両方成功させて、本当に就職したい企業から内定を獲得しましょう。

恋愛と就活の両立について、知りたい人はこちらの記事もチェックしてみてください。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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