自己PR
自己PRにはアルバイト経験談を入れて説得力UP! 書き方を解説
- 531314 views
目次
- アルバイト経験の自己PRはエピソードの選び方が差別化のカギ
- 就活生に聞いた! 自己PRに取り入れたエピソード
- 自己PRにアルバイトエピソードを盛り込む3つのメリット
- アルバイト経験を通じてアピールできる5つの強み
- 就活生に聞いた! アルバイトの自己PRでアピールした強み
- 自己PRにぴったりなアルバイト経験の5条件
- 就活生に聞いた! アルバイトの自己PRでアピールしたエピソード
- 4ステップで簡単! アルバイト経験を盛り込んだ自己PRの作り方
- もっと魅力的にしよう! アルバイト経験を自己PRに取り入れる際の3つのポイント
- 意外とやりがち⁉ アルバイトの自己PRでの注意点
- 【強み別】アルバイト経験を取り入れた自己PR10選
- アルバイト経験を上手に自己PRに取り入れて好印象を持ってもらおう
アルバイト経験の自己PRはエピソードの選び方が差別化のカギ
就職活動で必ずといっていいほど聞かれる自己PRでは、アルバイトの経験を話したいけれど、どのように伝えれば魅力的になるかわからないと悩む学生は多いです。
日本労働組合総連合会が2023年におこなった「学生を対象とした労働に関する調査」によると、アルバイト経験がある大学生は9割にも上り、アルバイトは珍しくないエピソードです。
大多数が経験しているアルバイト経験を自己PRで話す学生は多いため、採用担当者の印象に残るためには伝え方やエピソードに工夫が必要です。どのような経験からどのような強みを身に付けられたのかを具体的に伝え、説得力のある自己PRを考えることで、選考結果は変わってきますよ。
この記事では、自己PRしやすいアルバイト経験から、自己PRの作り方まで解説していくので、自分の経験と照らし合わせて一緒に考えていきましょう。自信を持って話せる自己PRをひとつ作っておくことで、さまざまな企業への応募に活用できるようになります。
就活生に聞いた! 自己PRに取り入れたエピソード
実際のところ、自己PRをする際にほかの学生はどのようなエピソードを取り入れているのでしょうか。今回は、実際に自己PRでどんなエピソードを話したのかを聞いてみました。
アンケートの結果、大学の授業やサークルといった学校生活のことではなく、アルバイトを自己PRのエピソードに選んでいる人が約6割もいることがわかりました。これはほかのエピソードに比べると圧倒的に多い数字で、人気の高さがうかがえます。
多くの学生がアルバイト経験をアピールするからこそ、採用担当者の印象に残る自己PRをつくるためには、エピソードを掘り下げて自分の強みをより明確にする必要があります。アルバイトエピソードをどのように取り入れたら良いのかを追求して考えましょう。
コピペで使える自己PR文がかんたんに作れます
自己PRは就活において必ずといっていいほど必要になります。自己PRが曖昧なまま就活がうまくいかなかったという就活生は多くいます。
そこで活用したいのが「自己PR作成ツール」です。
自己PR作成ツールを使えば、簡単な20個の質問に答えていくだけで、あなただけの自己PRが完成します。
作った自己PRは選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。
コピペで使える自己PR文がかんたんに作れます
自己PRは就活において必ずといっていいほど必要になります。自己PRが曖昧なまま就活がうまくいかなかったという就活生は多くいます。
そこで活用したいのが「自己PR作成ツール」です。
自己PR作成ツールを使えば、簡単な20個の質問に答えていくだけで、あなただけの自己PRが完成します。
作った自己PRは選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。
あなたが自己PRでアピールできる長所を特定します。
自己PRにアルバイトエピソードを盛り込む3つのメリット
自己PRに取り入れるエピソードの内容に決まりはありません。しかし、ゼミやサークルといった学生ならではの経験ではなく、アルバイト経験談を盛り込むことには、ほかのエピソードにはないメリットがありますよ。
その理由は大きく分けて以下の3つです。
自分自身の人間性や価値観だけではなく、社会に対する姿勢や仕事への取り組み方をアピールすることで、社会に出て働く自分の姿を想像してもらいやすくなるでしょう。
①仕事ぶりをアピールできる
アルバイトとしてでも社会で働いた経験では、社会人として業務にあたるための基本的なマナーやスキルを身に付けることができます。また、トラブルが発生した際の対応や成果を出すための工夫を伝えることで、仕事で活躍していくためのスキルを持っていることをアピールできるはずです。
自己PRに説得力を持たせるためには、どの業種・職種で何をしてきたのか、課題やトラブルが発生したときにはどのように対応したのかを、掘り下げて考える必要があります。
十分に肉付けされたエピソードを伝えることで、普段の仕事ぶりやトラブルの対処方法、コミュニケーションスキルを深く理解してもらえるでしょう。
②自分の人柄や価値観を伝えやすい
採用担当者はアルバイトの成果や結果だけではなく、そのエピソードから垣間見られる応募者の考え方や行動を重視しています。なぜなら企業は、自社に合った価値観を持ち、その考えをもとに行動できるかどうかを自己PRで知りたいからです。
アルバイト経験をエピソードとして取り上げることで、強みだけではなく、性格的な長所や短所、また仕事やお金に対する価値観を伝えやすくなります。同じアルバイトでも、どのような思いで取り組んだのか、何をどのように頑張ったのかは人柄や価値観によって変わってくるものです。自分の人柄や価値観が最もよく伝わるエピソードを選ぶことで、人間的な魅力を感じ取ってもらえますよ。
③入社後の姿を想像しやすい
アルバイトのエピソードを通じて、仕事における自身の得意・不得意分野を伝えることが可能です。それによって採用担当者は、自社のどの部署や職種であれば応募者が活躍してくれるのか、想像しやすくなるはずです。
入社後に活躍する自分の姿を想像してもらえるように、アルバイト経験を経て得た強みを、応募先企業でどう活かせるのか考えて文章を作りましょう。自分の強みと応募先企業が求める人物像がマッチするように、自己PRだけではなく企業研究も必ずおこなうようにしてくださいね。
アルバイト経験を通じてアピールできる5つの強み
どのような業種・職種であっても、アルバイトという社会経験をすることで、いくつもの強みを身に付けられます。
特に以下の5つはゼミやサークルなど、アルバイト以外の自己PRのエピソードで挙げられやすい経験ではなかなか身に付けられないスキルであるため、有効なアピールになります。
ビジネスマナーやコミュニケーションスキルはもちろん、トラブルにも慌てることなく、前向きに取り組める人間力や対応力、課題解決力はどの企業からも評価されるでしょう。
①基本的なビジネスマナー
言葉遣いや服装、名刺の渡し方や電話応対など、ビジネスマナーは数多くありますが、一つとして身に付けておいて損になるものはありません。基本的なビジネスマナーが備わっていることで、「しっかりしている人材」「学生であるにもかかわらず、社会人としての基礎ができている」といったプラスの印象を持たれるはずです。
社会人になると、ビジネスマナーとしての最低限の正しい敬語の使い方や人への挨拶などはどのような職種でも必要になります。一方で「基本的なビジネスマナーは身に付けていて当然」と考えられる場合もあるので、ビジネスマナーだけでなく他の強みと合わせてアピールすると良いでしょう。
②コミュニケーションスキル
コミュニケーションスキルと一言で言っても、その内容は非常に多様です。「誰とでもすぐに打ち解けられる会話力=コミュニケーションスキル」だと思われがちですが、相手の話をよく聞いて理解する傾聴力や交渉力も、立派なコミュニケーションスキルのひとつです。
自己PRでコミュニケーションスキルをアピールするのであれば、自分はアルバイト時にどうやって職場の人や顧客と交流を図っていたのか、具体的なエピソードを交えて説明しましょう。
職場の先輩や後輩、顧客など、信頼関係を築くのが得意な関係性についても触れると、自分の個性がよく伝わりますよ。
③気長に続けられる継続力や忍耐力
一般的に人材を採用・育成する企業は、継続力や忍耐力があって、長く勤められる人材を求めています。企業は採用をおこなうために、一定の費用などを投資しているため、入社後にしっかり活躍してくれる人材を採用したいと思っているからです。
アルバイト経験のなかでは、働くなかでノルマがあったりクレーム対応をおこなったりなど、大変な面もあるでしょう。それでも諦めることなく働き続けられた経験は、人間力を高めてくれたはずです。
忍耐力や継続力を強みとしてアピールするのであれば、つらかったり辞めたいと思ったりしたときに、どのようなマインドや行動で乗り越えることができたのかを思い出して、自己PRに取り入れましょう。ただ我慢するのではなく、トラブルにも向き合って乗り越えようとした姿勢は評価の対象になりますよ。
④フレキシブルな対応力
仕事ではトラブルが発生することもあるでしょう。そういった場面では、あらゆることに対して臨機応変に対応できる能力が求められます。その場の状況に応じて柔軟に行動や考え方を変えられる人は、どの職場でもなじみやすく、周りからも重宝されるでしょう。
また、多くの人とかかわるアルバイトでは、ときには自分とは違う意見を受け入れなければならない状況に遭遇することもあります。それらの状況を受け入れて働き続けるなかで養われたフレキシブルな対応力は、立派なアピールポイントです。
柔軟性を身に付けている人は、物事だけではなく人への対応力も高い傾向にあります。チームプレイが必要とされる職種に応募する際には、この強みを前面に出した自己PRを作ると良いでしょう。
柔軟性については、こちらの記事でもさらに詳しく解説していますよ。
⑤課題を確実に解決する力
課題が発生したときに正面から向き合い、自分で解決方法を模索して、実際に解決できる「課題解決能力」は、どの業種・職種でも求められる能力です。
アルバイト中は仕事や人間関係など、さまざまな問題が発生します。それに対して自分がどのような方法で乗り越えてきたのかを自己PRに盛り込むことで行動力や分析力、そして課題解決能力の高さをアピールできるでしょう。
大きなトラブルを解決したり、確かな実績を残した経験がアルバイト時にあれば、それを自己PRに取り入れることができないか、一度考えてみてください。
就活生に聞いた! アルバイトの自己PRでアピールした強み
アルバイトの経験によって身に付けられるスキルはいくつかありますが、ほかの学生はどのような点を強みとしてアピールしているのでしょうか。いくつかの強みをピックアップし、そのなかから最もあてはまるものを選んでもらいました。
こちらのアンケートでは、コミュニケーション力と協調性のふたつが拮抗する結果となりました。いずれの強みも業種・職種を問わずに求められることが多い強みであり、学生から選ばれやすいと推測されます。
また、柔軟性や対応力を挙げる人も少なくありませんでした。学校内とは違い、幅広い年代とかかわることが多いアルバイト経験をしたことで、どのような人や環境にも対応できるようになったという展開で、自己PRに説得力を加えやすいのかもしれませんね。
自己PRにぴったりなアルバイト経験の5条件
華やかな業界や大手企業でアルバイトを経験していれば、そのエピソードを優先したくなるかもしれませんが、そこから得た強みに説得力がなければ意味はないといえるでしょう。
採用担当者に自分の強みが伝わりやすいアルバイトの条件は以下の5つです。
なぜこの5条件であれば自己PRの説得力が増すのかを、ここから説明します。
①成果を出せた
「自分が働いたことで売上が〇%上がった」「目標達成率が100%を越えた」など、具体的な成果を出せたアルバイトであれば、仕事における自分の行動力をアピールしやすくなりますよ。
売上や来客数など、目に見えてわかる実績を残した経験は、大きなアドバンテージとなるでしょう。
その成果を採用担当者に理解してもらえるように、自己PRでは具体的な数字を盛り込んでアピールします。誰にでも成果のすごさが伝わるように、業界の平均的な数字や比較の対象を出して違いを説明すると、より効果的です。
②長く勤めている
ひとつの職場に長く勤めた経験は、「忍耐力がある」「継続力があって、自社でも長く働いてくれそう」といった印象を持ってもらいやすいものです。
長期間の定義は人によって異なりますが、厚生労働省が調査した「学生のアルバイト実態等把握のためのアンケート調査結果」によると、1年以上勤務した経験がある学生は全体の約65%です。「長く勤めた」といえるのは最低でも1年、理想は2年以上だと考えましょう。
アルバイトを長く継続している場合は、なぜ長期間継続できたのかを説明することによって、自分の考え方を知ってもらうことができますよ。継続するなかで課題があったのであれば、それを乗り越えた方法を述べましょう。また、長期間勤めたことで得られたスキルや考え方を伝えるのも良いですよ。
一方、短期バイトしかしたことがなくても、アルバイト経験談を取り入れられないわけではありません。数多くの仕事に取り組んだことで、臨機応変な対応力や、すぐに人と打ち解けられるコミュニケーションスキルを身に付けられたとアピールすることもできます。
ただし、短期アルバイトのエピソードを話す場合は、企業側は「なぜ短い期間で辞めているのか」といった懸念を持つ場合もあるので理由まで具体的に話せるように用意しておきましょう。
③役職や責任あるポジションに就いた
アルバイトで役職やリーダー、マネージャーなど、責任あるポジションに就くことは、そうあることではありません。だからこそ、役職経験があるアルバイトのエピソードは、ほかの応募者と差別化ができます。
もちろん、ただ役職に就いた事実だけを述べるのではなく、職場でどのような行動を取ったことが評価されて昇進に至ったのか、その経緯を伝える必要がありますよ。
役職経験をアピールするのであれば、役職を任された経緯や、役職に就いたことで生じた変化を一連の流れにして話すと、自身の仕事への姿勢が伝わりやすくなるでしょう。
④応募先の業種・職種に合っている
応募先企業の業種や職種と親和性が高いアルバイト経験は、採用担当者から興味を持ってもらえる可能性があります。多少業務内容に違いがあっても、応募先の業務に活かせるPRであれば、良い印象へとつながります。
そのなかでもマスコミや出版社といった特殊な業界経験がある方は、同業界に応募する際の大きな強みになるはずです。
アルバイトを通じて身に付けた知識や技術は、なるべく詳細に伝えるようにしてくださいね。そうすることによって業界・職種への理解度を明確に示すことができます。
⑤明確な目標を持って取り組んだ
どのようなアルバイトであっても、目標を持って取り組めるものであれば、仕事中に得るものがたくさんあるはずです。
自分の強みを発揮して目標を達成できたエピソードを披露すれば、強みに説得力が増します。また、目標が未達に終わったエピソードでも、達成のためにしてきた努力をアピールできれば、継続力や忍耐力があると評価してもらえるでしょう。
そのためにも、アルバイトをする際には自分で明確な目標を設けてください。それによって自分の成長度を可視化しやすく、反省を繰り返すなかで知らなかった長所や短所が見えてくるものですよ。
自分を客観視できるようになることで、就職活動時にも冷静な判断ができるようになるでしょう。
就活生に聞いた! アルバイトの自己PRでアピールしたエピソード
アルバイト経験を通じて得た自分の強みをアピールしている人が多いことはわかりましたが、具体的にはどのようなエピソードを選んでいるのでしょうか。学生たちに実際に尋ねてみました。
コミュニケーションスキルをアピールできるエピソードが多数
自己PRで最も多かったエピソードは、コミュニケーション能力をアピールできるものでした。
このようにお客様への対応を工夫したエピソードや、職場の人とコミュニケーションを積極的に取ったという声が多く聞かれました。社会でも通用する対応ができることや、年代や立場が違っても柔軟なコミュニケーションが取れる根拠として、エピソードを絡めているようです。
課題解決力や忍耐力をアピールできるエピソードを話したという声も散見
コミュニケーション能力以外では、課題解決能力や忍耐力をアピールするエピソードが散見されました。
課題解決能力に説得力を持たせるために、アルバイト先で取った具体的な行動を話したという声もありました。エピソードの内容は具体性があればあるほど真実味が増し、採用担当者にも理解してもらいやすいといえます。
4ステップで簡単! アルバイト経験を盛り込んだ自己PRの作り方
アルバイトのエピソードを盛り込むメリットを理解したところで、ここからは自分の強みを確実に伝えられる自己PRの作り方を説明します。
全体としては、エントリーシート(ES)に記入する場合は200文字に、面接時には1分以内を目安に収めましょう。効率の良い自己PRの書き方についてはこちらの記事も参考になりますよ。
ステップ①アルバイト経験から身に付けた強みを明確にする
アルバイト経験から身に付けた強みを明確にするためには、いくつかの段階を踏んで明確にしていくことをおすすめします。
まずは実際にアルバイト経験を振り返り、自分の担当業務や、課題に直面したときにはどのように解決していたかを思い出してください。
次に、応募先の企業が求める人物像を予想します。企業のホームページや会社説明会で積極的に情報収集をおこなうと、求められる強みやスキルが把握しやすくなるはずです。そして、自分のアルバイト経験と応募企業が求める人物像を照らし合わせて、アピールする強みを決めます。
書き出したエピソードと企業の求める人物像を照らし合わせ、自分がどの強みを持っているのかを特定しましょう。ここまでできたら、アピールする強みを裏付ける、具体的なアルバイトエピソードが考えやすくなりますよ。
ステップ②冒頭で「自分の強み」を伝える
就職活動用の自己PRを考える際には、採用担当者がわかりやすいように、必ず最初に結論を持ってくるようにしてください。結論とはすなわち最も伝えたいことであり、自己PRでは「自分の強み」になります。
アルバイトのエピソードを最初から話すと冗長な印象になり、最も強調したいポイントがぼやけてしまいます。
自己PRにおける理想的な流れは、起承転結ではなく、以下の流れです。
まずは採用担当者に興味を持ってもらえるように、自分自身がこれだと思う強みを「私の強みは◯◯です」と、はっきり伝えるようにしてください。
ステップ③具体的なエピソードを取り込む
自分の強みを伝えたら、それに説得力を持たせるアルバイトのエピソードを取り入れましょう。具体的なエピソードであればあるほど詳細が伝わりますが、長すぎると冗長な印象になってしまいます。
簡潔かつわかりやすい自己PRにするためには、以下の内容を順番に取り入れるようにしましょう。
働く前と後を比較することで、自分の強みがより強調されますよ。
ステップ④強みを応募先企業でどう活かすかを伝える
企業は自社で貢献するイメージができる人材を求めています。もし自分が応募先の企業に入社したとき、強みをどの部署でどのように活かすことができそうなのかを考えてみましょう。
そのときには的外れな考えにならないように、しっかり企業研究をして、応募先がどの部署でどのような人材を求めているのかを、的確に把握しておく必要があります。
企業のホームページやパンフレットの求人募集要項や先輩社員のインタビューにきちんと目を通しておきましょう。
もっと魅力的にしよう! アルバイト経験を自己PRに取り入れる際の3つのポイント
多くの就活生が話すアルバイトのエピソードは、ほかの人と似てしまうこともあります。そのため、ひと工夫加えてほかの就活生との差別化を図ると効果的ですよ。アルバイトを自己PRの内容で話す場合、自分の強みをより魅力的に伝えるためのポイントは以下の3つです。
ひとつずつ解説していきましょう。
①「何をしたか」よりも「過程」を具体的に伝える
明確な実績を上げたエピソードには熱が入るものですが、採用担当者は結果に至るまでのエピソードを重視しているものです。
微妙な例
私はウォーターサーバー販売のアルバイトで、月10個の販売目標に対して20個売ることに成功しました。
このように、自分の強みをより強く伝えるためには、自分の考え方や実際に起こした行動などの「過程」の部分を丁寧に伝えることが重要ですよ。
②アルバイトのなかでの目標を盛り込む
アルバイトは、目標を持たずに取り組むことはもちろん可能です。そのなかで、アルバイトという立場ながら、自分なりの目標を設定して主体的に行動できていれば、入社後も同様に活躍してくれるのでは、という印象を残すことができるでしょう。
アルバイト経験のエピソードで目標を盛り込む場合は、以下の流れで伝えましょう。
現状維持に努めるのではなく、さらなる高みを目指す姿勢からは、謙虚で向上心が高いという人となりが感じられます。すでに目標を自分で設定しているのであれば、その習慣についても話しましょう。
③具体的な数値を盛り込む
数字のインパクトは大きく、聞く人の印象に残りやすいものです。「接客で顧客から何度も褒められた」といった、成果が曖昧なエピソードよりも、「売上150%を達成できた」と一言伝えたほうがインパクトがありますよね。
もちろん数字だけを並べればいいわけではありません。何をしたことでその数字を上げることができたのかをエピソードに盛り込むことが大切です。
また、業界知識がない人に数字だけを伝えても、そのすごさは伝わりません。すごさを伝えるためには、前年の実績や相場も一緒に説明するようにしてくださいね。
意外とやりがち⁉ アルバイトの自己PRでの注意点
アルバイト経験を自己PRへ取り入れ、自分の強みをしっかりと伝えられたと思っていても、採用担当者にとってはそうでないこともあります。特にやりがちな注意点は以下の4つです。
このなかでも特に守秘義務に関しては注意をしたいところです。現在、企業の情報漏洩は大きな社会問題になっているため、自己PRに取り入れて良い範囲とそうではない範囲をしっかりと理解しておく必要がありますよ。ほかのポイントについても、ぜひ自己PRを作る際の参考にしてくださいね。
①社会人として当たり前すぎることはアピールはしない
「誰にでもきちんと挨拶できる」「遅刻したことがない」など、社会人の常識とも言える行動は、できて当然のことであり、アピールポイントにはなりません。また、「指示通りに仕事をした」「報・連・相を意識することが大切である」といった内容も、自主性が感じられないため、自己PRの内容としては不十分です。
企業はアルバイトでの経験を通じて、仕事に対してどのような心構えを身に付けたかを判断します。同じ業務内容を任されたとしても、ただ指示通りに仕事をするのではなく、指示内容にプラスして自ら工夫しながら仕事をしていると、仕事を通じて得られるスキルが高まります。
工夫して仕事をしようとする姿勢は、企業に対する大きなアピールポイントのひとつです。自分だけの付加価値を付け、アピールにつなげましょう。
②守秘義務は守る
アルバイトを通じて知り得た守秘義務(秘密保持義務)情報を、就職活動において自己PRに含めるのは厳禁です。労働契約法で、アルバイトでも守秘義務を守ることが定められていますよ。
アルバイトが扱う守秘義務としては、個人情報や営業秘密などが想定されます。自己PRのなかに守秘義務を含めてしまうと、アルバイト先の情報が応募企業へ漏洩してしまいます。それだけでなく、入社後に情報漏洩をされるのではないかと懸念され、信用を失う可能性もあります。
場合によっては、守秘義務違反により損害賠償を請求されるケースも考えられます。アルバイトを退職した後であっても、守秘義務は厳守しなくてはなりませんよ。
③エピソードは1つに絞る
自己PRに複数のエピソードがあると、アピールしたいポイントがわかりづらくなります。
複数のアルバイト経験を取り入れた自己PRでは、どの仕事に力を入れて取り組んでいたのかがわからず、前向きなPR内容とは言えません。「接客の仕事の効率を良くするために、マニュアルの改善に努めた」など、エピソードを1つに絞り、内容を重点的に説明すると効果が上がりますよ。
短時間の面接で、簡潔にわかりやすくエピソードを伝えるために、自分の一番の強みを見つけてエピソードに盛り込むと良いでしょう。
④業界用語はなるべく使わない
特定の業界でのみ使われている用語は、できるだけ使わないようにしましょう。担当者が意味を理解できないと、プラスのイメージにならないためです。
自己PRでは業界用語を使わず、一般的な言葉に置き換えてください。
たとえば、以下の業界用語はわかりにくいものです。
これらの用語の使用は避け、誰もがわかりやすい内容で自己PRするために、言葉の使い方を考えましょう。また、こちらで紹介した以外にも、役職名などは企業独自のものである場合もあるので、面接官に伝わる表現に言い換えるようにしてくださいね。
【強み別】アルバイト経験を取り入れた自己PR10選
アルバイト経験を自己PRに取り入れるには、アピールしたいポイントや強みを最初に提示し、具体的な事実や数字・エピソードなどを書き添えましょう。そうすることで、相手に伝わりやすい印象的な自己PRに仕上がりますよ。履歴書やES・面接のどちらであっても、このポイントは同じです。
どのように書いたら良いのかを理解するために、ここからはアルバイト経験を取り入れた自己PRの例を強みごとに紹介するので、自分の文章と照らし合わせて参考にしてみてくださいね。
例文①コミュニケーション能力
コミュニケーションは、良好な人間関係を築くための重要な要素です。アルバイトでどのような取り組みをしていたか、積極的にアピールしましょう。この例文では、アルバイトのなかでコミュニケーション能力を活かしてどう行動し、その結果どうなったのかまで伝えられています。
コミュニケーション能力を自己PRするポイントについては、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。
例文②実行力
どのような改善点を見出せたかを伝えることで、行動力だけでなくその行動をおこなった背景が伝えられているため、実行力がよく伝わりますね。実行力をアピールする場合は、行動に起こしたどのような結果が得られたのかを数値やわかりやすい指標を用いて伝えられると良いですよ。
実行力をアピールしたい人は、こちらの記事で魅力的な伝え方についても解説しているので読んでみましょう。
例文③対応力
臨機応変に対応できる力は、多くの企業が注目するポイントです。この例文ではトラブルが発生してからの対応だけではなく、事前に準備していることがアピールできているため、計画性も伝わりますね。
こちらの記事では臨機応変な対応のアピールの仕方をさらに詳しく解説しています。
例文④継続力
継続力を持っていると、成功までコツコツと取り組める人材であることをアピールできますよ。
例文⑤リーダーシップ
リーダーシップの種類は多岐にわたっているため、特に具体的にエピソードを盛り込むことが重要です。リーダーシップを発揮した行動だけを伝えると自分勝手な印象を持たれる場合もあるため、チームワークを意識した行動を盛り込めると良いですよ。
リーダーシップの自己PRの伝え方を知りたい人は、こちらの記事を読んでみてください。
例文⑥問題解決能力
問題解決能力をアピールする際には、どのレベルにあったものをどこまで引き上げることができたのか、具体的な数字を出すとより説得力が増します。また、結果だけを述べるのではなく、どのような方法で解決できたのか、過程を丁寧に説明すると、問題が発生した時の向き合い方を理解してもらえるでしょう。
例文⑦忍耐力
忍耐力をアピールする際には、我慢しただけのエピソードではなく、どのようにポジティブな行動が取れたかがわかるようにしましょう。
忍耐力を題材とした自己PRを魅力的にするコツは、こちらの記事で解説しています。
例文⑧接客力
信頼関係を築くには、 言葉の裏に隠れた考え方や気持ちを汲み取るスキルが重要です。自己PRとして、大きな強みにできるでしょう。
例文⑨柔軟性
柔軟な対応が認められる会社であれば、 状況に応じた対応ができる点を大きなアピールポイントにできます。
例文⑩協調性
仕事における人間関係をスムーズに構築するには、誰とでも打ち解けられる協調性が重要です。チームの一員として仕事を果たしたいという姿勢をアピールするのに適していますよ。
アルバイト経験を上手に自己PRに取り入れて好印象を持ってもらおう
自己PRにアルバイトエピソードを取り入れるのは決して悪いことではありません。しかし、アルバイトをアピールする学生は多く、何かしらの工夫を施さなければありきたりな印象になってしまうことも事実です。
それでもアルバイトの選び方やエピソードの組み立て方、注意点を押さえておくことで、ほかの応募者とはひと味違う自己PRができあがります。
これまでの学生生活でアルバイトを頑張ってきた自信がある人は、ぜひそれを自己PRに盛り込んでみてください。客観的に見た自分の強みと自分が思う強みが一致するように、知人に添削してもらうことも忘れないでくださいね。
【就活のスケジュールに関する調査】
- 調査方法:ポート株式会社が運営する企業口コミサイト「就活会議」会員へのダイレクトメール
- 調査日:2024年2月21日~2月27日
- 調査元:「就活の未来」を運営するポート株式会社
- 調査対象者:24卒・25卒の就活会議会員の95人
詳細は「編集コンセプト」ページをご確認ください