面接対策
【面接時間が長いと採用確定?】選考の長さと合否の関係
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目次
面接時間が長いのは採用が決まった証拠?
面接を受けても、後日連絡が来るまで合否は分かりません。しかし、面接時の手応えから何となく予想を付ける人は多く、特に面接時間を指標に考える人は多いでしょう。
一般的に面接時間が長い=合格したとイメージされることが多いです。これは面接時間が長いということは、それだけ自分に興味を持ってくれているから、採用したい気持ちが強く、細部まで深堀りしていると考えられるからです。確かに自身に興味を持ってもらえているなら、合格の可能性は高いですが、面接時間が長いからといって、合格が確実といってもよいのでしょうか。
実際の合否に面接時間はどの程度関係するのか、企業によって面接時間が異なるのはなぜなのか知っておくことが大切です。
面接時間と合否は関係しない
結論からいえば、面接時間の長さと合否は関係ありません。長いから合格、短いから不合格になるわけではなく、時間に関係なく一定の評価基準のもと結果は決まります。つまり、面接時間が他の人より長かったとしても不合格になる場合はあり、反対にあっけなく終わってしまった場合でも、合格している可能性はあるということです。
面接時間は結果に関係しないからこそ最後まで諦めず、時間の長短で心を惑わされないことが大切です。もちろん、面接時間が長いほうが興味を持ってもらえている可能性が高いため、合格の確率が上がるという傾向がないわけではありません。しかし、あくまで傾向であり、全ての企業には当てはまらないため、基本的には時間は関係しないと考えましょう。
面接時間が短い要因については、こちらの記事で詳しく解説しています。
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面接時間が長いのに不採用になる理由
面接時間と合否に明確な関係はないため、どれだけ時間が長くても不採用になる場合はあります。しかし、面接時間が長く、じっくり質問してもらえると、合格しているのではないかと期待してしまう人は多いでしょう。
面接時間の長さに惑わされないためには、なぜ不合格なのに時間をかけて面接をおこなうのか、理由を知っておかなければなりません。面接時間が長い理由は複数あり、企業によって抱えている事情は異なります。
もともと用意されていた時間が長かった
そもそも面接にかける時間は一律で決まっているわけではなく、企業で独自に設定しています。新卒の面接なら10~20分程度の場合も多いですが、企業によっては30分~1時間程度と、長めに取っていることも少なくありません。
つまり、もともと用意していた時間が長いために面接時間も伸びているだけで、自分ひとりだけが特別ではないため注意が必要です。企業によって方針は違い、じっくり時間をかけて合格者を決めたいと考える場合も当然あります。
設定時間が長い場合は、早めに切り上げても特にすることがないため、時間いっぱい使って最後まで面接をおこなうこともあるでしょう。面接時間は案内に記されている場合もあるため、記載があるなら最初の設定時間をチェックしておくことも大切です。
ぎりぎりまで評価に悩んで長くなった
合否は実は面接の最中に決定することも多く、最後まで評価が定まらないと時間が伸びることも少なくありません。合格とも不合格ともいえず、面接官の中でも迷いがある場合は、少しでもいいところを引き出そうとして、当初予定していた時間から延長することもあります。
深掘りして聞いた結果、求めている基準に足りないと判断して不合格にするケースはあり、質問数が多い場合でも合格とは限らないため注意が必要です。予定していた時間よりも面接が伸びるのは、単に話が盛り上がるという場合もありますが、評価に迷っているケースも多いことは理解しておきましょう。
合格の決定打となるものを提示できれば面接は終了するため、長時間化した時こそ熱心に売り込むことが大切です。
企業の印象を悪くしないために丁寧に面接をした
早い段階で不合格が決まっていても、企業イメージを悪くしないために面接時間を長く取る企業も存在します。面接時間を合否の指標にしているのは企業も承知しているため、時間を長く使って丁寧に対応し、企業イメージのアップを図っているのです。
不合格になったからといって、企業との関係が切れるわけではありません。就活生と企業という関係性から、消費者と企業の関係性に変化するため、将来の顧客を減らさないために、丁寧な選考をおこなう企業は多いです。面接時間が長いだけではなく、笑顔で気さくに話す、就活生について細部まで深堀りするといった、好感触がある場合も不合格の可能性はあります。
やけに丁寧に接してくる場合は、不合格の裏返しの可能性があることは頭に入れておきましょう。
面接時間が短い場合でも合格することはある
面接時間が長いからといって、確実に合格とは限らず、不合格になる場合はあります。反対に面接時間が短い場合でも全てが不合格ではなく、合格するケースはあります。
面接がすぐに終わってしまったからといってその企業のことを完全に諦めてしまうと、合格通知を見落としてチャンスを逃す可能性があるため注意が必要です。面接時間が短いのになぜ合格になるのか、理由を知って企業の考えをさらに詳しく理解していきましょう。
圧倒的な高評価を獲得した
面接開始直後から好印象を与え、圧倒的な高評価を獲得している場合は、即時面接終了で合格となることもあります。合格が確定していて、結果が覆らないのに面接を続ける意味はないと考え、合理的な判断で面接時間を短縮する企業は多いです。
すでに次の応募者がいるなら時間を前倒しにして選考を進めるケースもあり、素早く面接が終わるのは企業にとってもプラスに働きます。面接開始直後で圧倒的高評価になる場合は、そもそも前評判が高く、その時点で合格がほぼ決まっているケースも多いです。面接はいわば顔合わせだけであり、いくつか確認してOKを出し、すぐさま終了となっています。
確実に不合格でも時間は短いため注意
圧倒的に高評価を獲得すると、予定していた時間を短縮して面接が終了しますが、これは逆の場合でも同じです。その後の受け答えで覆しようがないほど、圧倒的に低評価を受けてしまった場合も、予定時間より早く面接を切り上げて不合格を出される場合があります。
面接時間が極端に短い場合は、合格と不合格両方の可能性があるため、手放しに喜ぶのは禁物です。もちろん、圧倒的な高評価と低評価では面接官の反応も大いに違い、成功した、あるいは失敗したという自覚は自身でもあるはずです。
大きなミスをしてすぐに合格が決まるというケースはないため、自覚できるミスがあり、かつ面接時間が極めて短いなら、不合格の可能性は高いといえるでしょう。
もともとの設定時間が短い
面接時間が長い場合と同様に、企業によっては当初から設定時間を短くしていることもあります。平均的な時間より短く設定する企業も多く、1人あたり5分程度しか時間を取らない場合もあります。
面接時間の考え方は企業によって違いますが、単に人手が足りず、回転率を上げるために短時間で面接をしている場合もあるでしょう。予想より応募者が多い場合や、総数自体はそれほど多くないものの、対応できる面接官が少ない場合は、時間が短くなる傾向にあります。
選考段階ごとの面接時間の目安
面接の時間は企業がどのように設定しているかによって異なりますが、選考の段階でも変わる場合があります。新卒の面接では一次面接と二次面接をおこない、次に最終面接をおこなうケースが多いです。
面接時間は、最終面接とそれ以外の面接で取り決めが異なる場合が多いと考えましょう。企業によっては三次面接や四次面接などを実施することもありますが、これらも基本的にはかかる時間が最終面接と異なることが多いです。
選考段階によって時間設定にどのような違いがあるのかを知っておくと、面接時間の長短に悩まされずに済みます。選考段階ごとの面接時間の目安についてみていきましょう。
一次・二次は面接時間が短い傾向
一次や二次など早い段階の面接は、比較的短時間で実施されることが多いです。企業によって時間は違いますが、平均的に10~15分程度でおこなわれる場合が多く、さらに短いケースだと5分程度で終ってしまうこともあるでしょう。これは選考の初期段階では応募者が多数であり、ひとりひとりにあまり時間をかけることができないからです。
事前の書類選考で多少絞り込みをしているとはいえ、一次や二次面接の時点ではまだまだ多数の応募者が残っていることも少なくありません。面接の構造としてどうしても時間をかけづらいため、後の選考段階よりも時間は短くなる傾向にあります。
ただし、一次面接でもじっくり時間をかけておこなう企業や、そもそも応募者が少ないため、念入りに時間をかける企業もあることは理解しておきましょう。
最終面接は内定なら面接時間が長くなることが多い
応募者が少数に選定された最終面接では、これまでの選考段階よりも比較的時間が長くなることが多いです。特に内定が決まりそうな場合は、話を細部まで深堀りされることが多く、面接時間が長くなりやすいです。
内定がほぼ確実となった段階では、企業は本当に内定を出しても大丈夫か最終確認に入ります。確認の方法はさまざまありますが、採用しても問題ない人間性かを探ったり、本当に就職意欲があるのかを確かめたりするため、質問内容が多岐にわたることが多いです。
つまり、就活生の人柄や就職意欲を確認するため、見極めが慎重となって長時間になりやすいことは覚えておきましょう。
最終面接が顔合わせの場合は時間が短くなる
合否に関係なく、応募者が絞られてきた最終面接では、面接時間が比較的長くなることも少なくありません。しかし、企業によっては最終面接は顔合わせだけとしていることもあります。この場合は、これまでのどの面接よりも短時間で終わることがあります。
最終面接が顔合わせだけの形式的なものなら、最終面接に呼ばれた時点で半ば内定は確定しています。つまり、実質的な最終面接はそのひとつ前の面接であり、その時点で時間をかけて念入りに選考がおこなわれていることが多いでしょう。
顔合わせだけなら社長や役員などとのあいさつと、就職意欲を簡単に述べる程度で終わることも少なくありません。企業によって最終面接できちんと選考をおこなうのか、顔合わせだけで終わるのかは異なるため、まずはきちんと対策をし、油断せずに臨むことが大切でしょう。
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面接時間に惑わされないことが大切
面接時間の長短は合否の目安にはならず、どれだけ自身を売り込めるかで結果は変わります。そのため、面接時間に惑わされずにやるべきことをやることが大切で、合格を勝ち取るためにすべきことは数多くあります。
面接時間に一喜一憂していると、選考の対策が疎かになって失敗を招くことも少なくありません。確実な面接の攻略を目指したいなら、面接前の事前準備から当日の取り組みまで、細部まで目を向けてやるべきことを見直す必要があります。
合格率を高めるための事前準備をする
・自己分析
・業界、企業研究
・応募書類の読み込み
・面接マナーの確認
・頻出質問の解答を考える
面接を攻略するには事前準備は必須で、上記5つは特に念入におこなうことが大切です。自己分析や業界・企業研究は、就活の根底を支えるもっとも基本の部分のため、何度も繰り返して完成度を高める必要があります。
面接は事前に提出した応募書類を見ながら実施されることも多いため、応募書類に記載した内容と発言内容が食い違わないよう、復習が必要です。面接マナーも細かい点まで確認が必要で、入室から退室まで一連の流れの中で考えておきましょう。
頻出質問は業界や企業、面接の段階に関係なく聞かれやすいため、スムーズに解答できるよう、何度も練習しておくことが大切です。
どの面接でも基本に忠実に振る舞う
面接を攻略するのに特別なことは必要なく、基本に忠実に取り組むことが大切です。少しでも良く見せよう、目立ったことをしてアピールしようと考えてしまうと、空回りして失敗することも少なくありません。
企業は就活生の素の部分を見たいと考えているため、無理に面接用の自分を作り上げる必要はなく、素直な気持ちで取り組むことが大切です。例えば集合時間に遅刻しない、元気よくあいさつをする、お礼や謝罪の気持ちをきちんと表すといったことでも、好印象は与えられます。
大切なのは当たり前を当たり前にやることです。社会人としての常識以前に、人としての常識を意識しながら基本に忠実に取り組むと、自然に合格率は高められるでしょう。
ベストな回答時間については、こちらの記事で詳しく解説しています。
面接に呼ばれるまでの待ち時間にも注意
面接は最中だけではなく、面接に呼ばれるまでの控室での振る舞いにも注意が必要です。受付を通ると控室に通され呼ばれるまで待機しますが、この待ち時間も評価に含まれている場合があります。
いかに面接本番で上手にアピールしても、待ち時間の態度が悪いと、裏表があると判断され、不合格になってしまうこともあります。控室では静かに待機することが大切で、他の人に話しかけてうるさくしたり、スマホをいじったりしないようにしましょう。
また、待っている時の姿勢も重要で、猫背になっているとだらしない印象を与えてしまいます。控室では背筋を伸ばして静かに待機し、呼ばれるまで集中力を高めておきましょう。企業に入った瞬間から面接はスタートしていると考え、振る舞い全てに注意を払うことが大切です。
面接時間が長いからといって油断は禁物
面接時間の長さは合否には直接関係せず、長くても不合格、短くても合格している場合はあります。面接時間が長いからといって油断して何もしないのはNGで、不合格の場合に備えて結果が出るまでは就活に取り組み続けなければなりません。
また、短くても合格の可能性はあるため、手応えがなくても通知はきちんと確認する必要があります。手応えだけで勝手に不合格と判断し、通知を見落としてチャンスを逃さないようにしましょう。
面接の合否を決めるには、決められた時間の中で、いかに自身を売り込めるかが大切です。短時間しか用意されていない場合でも対処できるように、自身の売り込みポイントを整理し、上手にアピールして面接の合格を目指しましょう。