筆記試験

【SPIは足切り目的なのか】合否を分けるボーダーライン

SPIを実施する企業は多い

就活では基本的な学力を問うために、WEBテストや筆記テストを実施することが多いです。学力を測る選考の中で特に多いのがSPIであり、WEBテストの中でも高いシェア率を誇っているため、事前対策は必須です。

徹底した対策をおこなうことで高得点が獲得でき、合格率も高まります。対策なしでも地力で攻略できるケースもありますが、失敗することも多いため注意しなければなりません。点数が低いと不合格の可能性が高まりますが、一定のラインより下回ってしまうと、足切りにあう心配もあります。

合格率を高めるには、とにかく高得点を狙うより他ないため、事前対策の徹底は必須です。SPIは実施する企業が多いからこそ、しっかり対策して確実な攻略を目指しましょう。

SPIで点数による足切りは存在するのか

そもそも大前提として知っておきたいのが、SPIの点数によって足切りされることがあるのかどうかです。足切りについては噂程度でしか知らず、手ごたえがなかったのになぜか合格したため、足切りはないと考えている人もいるでしょう。

足切りの有無は重要なポイントでもあるため、本当に実施されているのか、正しく理解しておかなければなりません。企業はSPIの選考をどのように捉えているか考え、点数についての認識も改めておきましょう。

足切り目的でおこなう企業は多い

結論から言えば、SPIは点数による足切りが存在します。そもそもSPIは基礎的な学力を測るだけではなく、足切り目的で実施されることも多いです。書類選考の時に一緒におこなったり、早い段階でおこなわれたりするのはこれが原因でもあり、基本的にはどの企業でも足切りはあると考えましょう。

足切りのラインを下回ってしまうと、他の点数やその他の評価がどうであれ、その時点で不合格が確定するため注意しなければなりません。足切りされない点数だからといって、確実に合格するとは限りませんが、最低ラインを超えているなら、他の部分の評価で合格になる場合もあります。

足切りの基準に引っかかると、問答無用で不合格になってしまうため、最低ラインは確実に超えなければなりません。

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ボーダーラインは企業によって違う

足切りをするボーダーラインは企業によって違います。同じ点数でも企業によって対応が異なるため注意が必要です。足切りのボーダーラインは公式では公表されていないため、正確に基準点を知ることはできません。

基本的には就職難易度の高い企業ほどボーダーラインも高く設定されており、場合によっては60%以上の正答率が必要といった、高い基準を求められることもあります。一方で30%程度でできているならOKとする企業もあり、基準の違いに惑わされないことが大切です。

ボーダーラインがいくらに設定されているとしても、高得点の獲得を目指すという本質は変わりません。基本的には50%以上できているならOKと考え、極端に正答率が低くならないように注意しましょう。

言語・非言語・性格検査の何を重視するかも違う

ボーダーラインの設定値も企業によって違いますが、それだけではなく重視する分野も異なるため注意が必要です。SPIは能力検査と性格検査の2つに分けられており、能力検査はさらに言語と非言語の分野に分かれます。

ボーダーラインの設定値が各分野で同じとは限らず、例えば言語は低め、非言語は高めといった差が出ることも少なくありません。また、性格検査は明確に点数が出るわけではありませんが、これを重視して足切りを定める企業もあります。

重視される分野は企業によって違いますが、その企業が求めていること、大切にしていることが重視される傾向にあることは理解しておきましょう。企業ごとの特徴の違いから、どの分野の点数が評価されやすいのか、考えておくことも大切です。

SPIの言語対策については、こちらの記事で詳しく解説しています。

履歴書や面接と同じように評価の対象となる

SPIの結果は、選考での評価の対象となることがあります。面接などで他の学生と評価が均衡した際には、SPIの点数を見て合格者を決めるというケースも少なからずあるといえるでしょう。もちろん、合格点以上を獲得しているなら、その後評価を下げられるという心配はありません。

また、SPIの点数を評価の参考にするといっても、ほとんど加味されない場合も多いため、よほど評価が均衡した場合にのみ、後から点数を再確認されるということが多いです。ただ、多少なりとも評価には含まれており、今後の選考結果を左右する可能性はあるため、少しでも高得点を取っておいたほうが、有利であることは確かでしょう。

SPIは足切りに引っかからないことが大前提

SPIには足切りが存在しますが、大前提としてこれに引っかからないことが大切です。企業によってボーダーラインが異なる上に基準点も分からないため、とにかく高い点数を取ることが重要と考えましょう。

高得点の獲得を目指すことで、自然と足切りのラインを超えることができ、合格にも近づきます。足切りのラインを超えるのはスタート地点であり、これをクリアしたからといって、確実に合格するわけではありません。しかし、ボーダーラインを超えさえしていれば、少なくとも合格の可能性は残されていると考えましょう。

別分野で点数のカバーが可能な場合もある

企業によってボーダーラインの設定は違い、そもそも分野別ではなく、全ての点数を総合して足切りを決めることもあります。言語か非言語、どちらか一方の成績が悪かったとしても、もう一方で高得点を獲得できると、足切りを免れられる可能性があります。先に取り組んだ分野がだめでももう一方次第では挽回の可能性があるため、最後まで諦めずに粘り強く取り組みましょう。

もちろん、分野ごとに足切りを設定している企業も多いため、基本的には両方ともバランス良く取り組むことが大切です。もう一方でカバーできるからと高を括っていると、採点方法次第で不合格になるため注意しなければなりません。別分野の得点でカバーできるのは、あくまで可能性のひとつと考え、まずは全体的な対策に取り組むことが大切です。

分からなくても何らかの解答は残そう

SPIは記述ではなく、選択での解答が基本のため、分からなくても何らかの解答は残すことが大切です。分からないからといって解答を諦めると0点ですが、当てずっぽうでも選択肢を選んでおくと、得点できる可能性があります。

SPIは獲得点数が評価として見られているため、間違いが増えても合否には影響しません。つまり、当てずっぽうの解答も未解答も扱いは同じなため、分からなくても積極的に解答することが大切です。SPIで高得点を獲得するには、とにかく多くの問題に解答しなければなりません。分からないところは適当に解答しても、正解できる可能性はあります。少しでも得点を高めるためには、分からなくても全問解答することを心がけましょう。

SPIで足切りにあわないための勉強方法

SPIで足切りにあわないためには、事前にしっかり勉強することが大切です。SPIの問題の難易度自体は中高レベルのものが多く、それほど難しくはありません。しかし、問題自体の難易度は低くても、高得点を獲得するのは難しいため、事前対策は必須といえるでしょう。

闇雲に勉強するだけでは効率が悪いため、勉強方法自体も工夫することが大切です。足切りにあわないためにはどのように勉強すべきか、効率的な方法を知り、事前対策を進めておきましょう。

パソコンが使えるようにしておく

SPIは筆記だけではなく、パソコンで受検することも多いです。そのため、パソコンの基本的な使い方はマスターしておき、本番で操作が分からないということがないようにしておきましょう。また、パソコン自体の操作には慣れている人も、SPIテストの操作方法は別途練習しておくのがおすすめです。

いざ本番となると簡単な操作でも焦ってしまい、操作ミスで誤った解答をしてしまうことも少なくありません。本番までに一度はパソコンでSPIテストを経験しておいたほうがよいため、同様の形式で問題に挑戦できるサイトを利用するとよいでしょう。

また、本命企業の前に何社か練習で受けてみることもおすすめであり、実際に経験して動かし方を覚えておくとより安心です。

問題集やネット公開の問題に取り組む

SPIは実践形式で勉強するのがもっともおすすめの方法で、問題集を利用して勉強するとよいでしょう。SPIの問題集は数多く発売されているため、どれか1冊を選んで購入すると、勉強もはかどります。

また、勉強にお金をかけたくないなら、ネットで公開されている問題に取り組むのもおすすめです。ネット上ではSPIの問題を無料で公開しているサイトがいくつもあり、問題集を買わなくても対策は可能です。実際の問題に触れながら勉強することで、どのような問題が出題されるのか分かり、解答の方法や本番の進め方もイメージしやすくなります。

実践形式の問題に触れているかどうかで本番の解答のスムーズさは違ってくるため、問題に取り組みながら勉強を進めていきましょう。

SPI対策の問題集について、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。

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多忙な就活中、SPIを対策する方法がわからないと悩む学生は多くいます。しかし、何冊も問題集を解かなくとも、効率的にSPIを対策することは可能です。

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同じ問題に何度も取り組もう

SPIはパターン認識を深めることが大切なため、何度も同じ問題に取り組むことが大切です。新しい問題に取り組むよりも、一度解いたものでも繰り返し解いているほうが、効率はよいでしょう。同じ問題でよいため、問題集も基本的には1冊だけで問題はなく、何冊も購入せずに済むため、金銭的な問題もそれほど大きくありません。

企業ごとに出題される問題は違いますが、問題文が違うだけで問題の骨組み自体は同じです。つまり、問題の骨組みさえ覚えてしまえば、細部の形が変わったとしても瞬時に解答を導くことができ、スムーズに解き進められます。一度やった問題が見た瞬間に回答できるくらいまで繰り返しチャレンジし、パターン認識を深めておきましょう。

得意分野より苦手分野を集中的に

SPIは得意分野よりも苦手分野を集中的に磨くことが大切で、とにかく苦手分野を中心に勉強を進めることが大切です。苦手分野を克服すべきなのは足切り対策で、最低限の部分をクリアするためにも念入りに取り組まなければなりません。

得意分野を伸ばすことも大切ですが、苦手分野と比較すると得点の伸び率は苦手分野を克服した場合のほうが大きいです。簡単にいえば得意分野の勉強は得点の確実性を上げるため、苦手分野の勉強は得点率を上げるためと考えましょう。

足切りを回避し、かつ合格の可能性を高めるためには、苦手分野を徹底してつぶすのが先決です。苦手と向き合うのは大変ですが、その分結果に繋がりやすいため、何度も繰り返し取り組みましょう。

性格診断は正直に答える

性格診断は全ての解答を考慮してひとつの人物像を把握するため、答え方次第では自分とは全く別の人物像を演出することも可能です。しかし、性格診断で嘘をつくのはやめましょう。少しでもよくみせたいからといって、本当の自分からかけ離れた解答をするのはNGです。

正しく評価される唯一の方法は正確に解答することであり、少しでも嘘をつくと評価が下がってしまうことが多いです。性格診断には嘘をついているかどうかを判別する質問が含まれていることも多く、答え方次第では嘘だとバレてしまうこともあります。

また、仮に性格診断の結果で嘘がバレなかったとしても、その後の面接で診断結果と実際の人物像が違うと分かれば、嘘をついていると判断されるため注意が必要です。

SPIの性格検査について、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。

時間感覚を養うことも大切

事前対策の中では、本番に向けた時間感覚を養うことも大切です。SPIは短時間に大量の問題を解かなければならないため、常に解答スピードを意識する必要があります。時間に追われながら解答するのは難しく、焦りから失敗を招くことも少なくありません。

残り時間の少なさから細かいミスをし、それが減点に繋がることもあるため、短時間に大量の問題を解くことに慣れることが大切です。勉強する際もだらだら長時間取り組まず、数分単位で区切ってメリハリをつけるとよいでしょう。

短い時間で区切ることで本番さながらの時間感覚を身につけることができ、かつ集中して勉強にも取り組めます。適切な時間感覚を養うことが、SPIを攻略する秘訣といえます。

SPIは対策で足切りを免れられる

就活でも頻出のSPIは、足切りがあるためしっかり勉強しておかなければなりません。企業によってボーダーラインは異なりますが、あまりにも点数が低いと足切りに引っかかる可能性が高いため注意が必要です。

少なくとも足切りにあわないためには、事前対策を念入りにおこなうことが大切です。SPIは問題の難易度自体はそれほど高くないため、少し対策するだけでも点数は十分伸びます。足切りのラインを超えたからといって油断は禁物で、総合的に点数が低いと不合格の可能性は高まるため注意が必要です。

足切りのラインを超えるのは、あくまで最低条件であり、確実な合格を目指すにはさらに高得点を狙う必要があります。徹底した事前対策で足切りのラインを大幅に上回り、高得点を獲得してSPIの合格を目指しましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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