就活その他

【得意なことを仕事にするには】好きなこととの違いや長所の見つけ方

得意なことを仕事の選択肢にしよう

仕事の選択肢を考えた時、好きなことを思い浮かべる人は多いでしょう。自分の好きなことならストレスなく続けられる、楽しみながら仕事ができると考える人は少なくありません。確かに「好き」を仕事にするのは素晴らしいことですが、仕事の選択肢は他にもあります。

優れた選択肢で意外に見落としやすいのが、自分の得意なことです。得意なことを仕事にするメリットは多く、好きなこと以上に魅力的な環境で働ける可能性もあります。自身の得意なこととは何か、また、そもそも仕事の選択肢を考える上での「得意」とはどのようなことを指すのか考えることが大切です。自分なりの得意なことを見つけて、仕事選びの選択肢に加えてみましょう。

そもそも得意なこととは

得意なことを仕事にするなら、まずは大前提の定義を考えなければなりません。得意なこととはそもそもどのようなことか、何を持って得意とするのかを決めておかないと、仕事のイメージも湧きづらいでしょう。

得意なこととイメージすると、一見ハードルが高いようにも感じられるでしょうが、実はそうとは限りません。得意なことの認識を正しいものに改めるためにも、そもそも何を指して得意というのか、基本的な部分から理解を深めていきましょう。

他の人よりも上手にできること

得意なこととは、簡単に言えば他の人よりも上手にできることを指します。物事によって上手い下手の考えは違い、基準は異なります。そのため、一定程度の習熟度を指して得意かどうかを判断するわけではなく、あくまで他人と比較した場合に上手いか下手かで考えることは覚えておきましょう。

つまり、得意なこととは相対的に見たものであり、自分にとって上手くできるかどうか、自身を持って得意と言えるかどうかは関係ありません。自分ではそれほどと思っていても、平均よりもできるなら、立派に得意なことといえます。周囲との比較が必要なだけに、自分ひとりでは見つけづらいのも得意なことの特徴です。得意かどうか分からなくなった場合は、周囲と比較して自分の実力はどの程度のものか、確認するのがおすすめです。

一番である必要はない

得意なこと=他の人より上手にできることですが、圧倒的に高い実力を持っている必要はありません。平均より上であることは基本として求められるものの、その世界で一番である必要はないと考えましょう。

得意なことは周囲と比べて判断しますが、一番でなくても平均以上なら十分得意なことといえます。得意なこと=他の誰にも負けないことと考えてしまっているばかりに、自分では何が得意か分からないという人は少なくありません。

一番でなくてもよいからこそ、得意なことには幅広い選択肢があり、それに関連づけた仕事の選択肢も多いです。あまり難しく考えすぎず、他のことよりスムーズにやりやすいことくらいに考えたほうが、自身の得意なことは見つけやすいでしょう。

得意なこと=好きなこととは限らない

注意しなければならないのが、得意なこと=好きなこととは限らない点です。「好きこそものの上手なれ」という言葉もありますが、誰しも得手不得手はあって当然です。例えばスポーツが好きな人が全員運動神経抜群とは限らず、運動音痴の人もいます。

洋画が大好きで何百本と観ている人でも、英語はまったく分からないということもあるでしょう。このように「好き」と「得意」は必ずしも結び付くとは限らず、むしろ好きなことが苦手な場合すらあります。

もちろん、好きなことと得意なことが合致している人もいるため、絶対に好きなことを仕事にしてはいけないわけではありません。ただ、自身の得意と釣り合っていないこともあるため、好きなだけで仕事にしないよう、じっくり考えてから決めることが大切です。

好きなことを仕事にすると嫌いになってしまうこともある

好きなことを仕事にするのも選択肢のひとつであり、魅力的にみえることも多いでしょう。どれだけ大変な仕事でも、好きなことなら乗り越えられる、好きなことだからこそ乗り越えられることも少なくありません。

しかし、反対に好きなことでも、いざ仕事にしてみると嫌いになってしまうこともあります。就活生時点の好きは、あくまでユーザーとしての好きであり、そのサービスや物を提供したり、販売したりというビジネスの観点は含みません。

ビジネス的な観点を含めてしまうと、好きなことの嫌な面が見えたり、毎日作業的におこなうことで、新鮮味がなくなったりということもあります。また、好きと得意がイコールでない場合は、仕事自体が苦痛になりやすく、ネガティブイメージ湧きやすいため注意が必要です。

得意かつ好きなことを考えてみるのが大事

仕事にするなら好きではなくても得意なことのほうが成功を収めやすいですが、もっともよいのは好きなことで、かつ得意なことです。得意なことと好きなことがイコールであるなら、仕事にするのにも最適であり、楽しんで仕事に取り組みやすいでしょう。

「好きこそものの上手なれ」という言葉があるように、好きでやっていることは続けているうちに得意なことになっていることも少なくありません。仕事の選択肢としては、得意ではあるものの特別好きでもないことがベター、得意かつ好きなことがベストといえます。

好きなことと得意なことが重なっているケースは多くはありませんが、これが一致しているなら仕事の選択肢として考えてみる価値は高いでしょう。

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得意なことを仕事にする3つの魅力

特別に好きなことでなくても、得意なことならそれだけで仕事にする魅力があります。好きなことはあるものの仕事としてやっていけるか不安、仕事にすると嫌いになってしまいそうで怖いというなら、得意なことを選ぶのがおすすめです。

人によって何が得意かは異なりますが、仕事にした場合の魅力は共通しています。得意なことを仕事にする魅力は、大きく3つです。それぞれ理解を深め、どのような魅力、メリットがあるのか知っていきましょう。

①スムーズに仕事を進めやすい

得意なことは、好きかどうかに関係なく、自分の中で手慣れていることです。そのため、仕事にも反映させやすく、スムーズに仕事が進められるのは、魅力のひとつでしょう。仕事は大変なものであり、苦労するのが当たり前という人は多く、実際に大部分はその通りといえます。

しかし、本当に得意なことなら、世間でいわれているほどの苦労もなく、最初からある程度スムーズに仕事が進められることも少なくありません。仕事での苦労は仕事自体の難易度や周囲との関係性もありますが、相性の部分が大きいのも事実です。

自分と相性のよい得意なことなら、難しい仕事でも人よりスムーズに進めやすく、仕事から負う苦労やストレスも小さくなりやすいでしょう。

②成功を収めやすい

仕事での成功を収めやすいのも、得意なことを仕事にする魅力のひとつです。他の人より得意なことなら、抜きん出た成果を出せることも少なくないため、確実に仕事を達成することで評価もされやすいです。

難しい仕事も着実にクリアしていくことで、さらに周囲の評価は上がり、キャリアアップに繋がることも多いでしょう。もちろん、キャリアアップにそれほど興味がない人でも、単純に仕事でのミスが少なく、成功しやすいというのはメリットといえます。仕事の成功率が高いなら周囲からの評価も得やすく、自身に有利な環境を作りやすいです。

昇進の話を断ったとしても、仕事ができることで周囲からは頼られる存在となり、味方が増えて良好な関係を維持しやすいでしょう。

③プライベートにも余裕ができやすい

仕事がスムーズに進められることでプライベートにも余裕ができやすく、公私ともに充実させやすいのも魅力のひとつです。社会人になると1日の大半の時間を仕事に費やすことになり、学生時代のように自由な時間は減ります。

企業によって違いますが、7~8時間は確実に拘束されるということも多く、通勤時間や睡眠時間を考えると、残された自由な時間はわずかです。さらに仕事がなかなか終わらず、残業続きだと余計に自由な時間は圧縮されます。

得意なことならテキパキ仕事を進め、定時のうちにやるべきことを終えやすいです。仕事が早く終わるだけではなく、スムーズに進められて受けるストレスも少ないなら、プライベートの時間を謳歌しやすく、公私ともに充実を図りやすいでしょう。

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得意なことを見つける方法とは

得意なことを仕事にしたいなら、まずは自分の得意なことは何かを見つけなければなりません。しかし、得意なことと考えてもなかなか思い浮かばず、自分には得意なことはないのかもしれないと悩む人は多いでしょう。

何が得意か、いくつ得意なことがあるかは人によって違いますが、誰しもひとつくらいは得意なことはあります。見つからないのは探し方が間違っているだけともいえるため、上手に見つける方法を知り、自分なりの得意なことを探っていきましょう。

自己分析で自身の長所と短所を洗い出す

得意なことを見つけるには、自己分析をして自身の内面を深掘りするのがおすすめです。特に長所や短所を洗い出すと、何が得意で何が不得意かも判断しやすいでしょう。長所はそのまま得意なことといえるため、仕事の選択肢にも反映しやすいですが、ポイントは短所の部分です。

短所はいわば苦手なことであり、得意なこととはかけ離れた存在にも思えますが、実は表裏一体で繋がっています。短所を別の側面から見ると長所に変わり、得意なことに変わります。

例えば、臆病という短所は慎重という長所に、頑固という短所は芯が強いという長所に変換可能です。長所が思い浮かばないならまず短所から考えるのもおすすめで、苦手なことを裏返しにして考えると、自然と得意なことが浮かび上がってくるでしょう。

自分の強みを知ることができる診断ツールを活用する

性格診断や能力診断など、ネット上の診断ツールを利用して自分の強みをみつけてみるのもおすすめです。簡単な性格診断ツールなどでも、本人すら気づいていない自分像が浮かび上がってくることは多く、新たな発見となることも少なくありません。

また、能力診断なら直接的に得意なこと、自身の強みとなることが表示されるため、得意なことをより明確にみつけやすいでしょう。診断ツールはネットだけではなく、書籍などでもあるため、複数活用してみるのがおすすめです。

ひとつだけでは結果が偏る可能性があるため、複数利用してできるだけ誤差を減らすようにしましょう。それぞれの診断結果を参考にし、重複している部分が自分らしい特徴といえるため、情報を精査するためにも複数のツールを利用するのがおすすめです。

自己分析のやり方について、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。

他己分析もおすすめ

自己分析だけでは上手く得意なものを見つけられないなら、他己分析をお願いするのもおすすめです。他己分析とは他の人から見た自分像を洗い出してもらうものであり、簡単に言えば周囲の意見から自分の得意なことを見つけ出すという作業です。

そもそも得意なこととは、周囲と比較して、平均と比べて上手にできるかどうかのため、客観的な視野で判断します。他人の目を通して得意なことを見つけてもらうことで、より客観性の高いものがみつかるでしょう。

自分では当たり前と思っていても、他の人からすると優れているということは少なくありません。自分にとっての当たり前は得意なこととしてもイメージしづらいため、第三者の視点から客観的に判断してもらうのがおすすめです。

他己分析の方法について、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。

もっとも時間をかけた取り組みを思い出す

得意なことが上手くイメージできない場合は、「得意」というキーワードから離れて考えましょう。上手にできることを考えず、これまでやってきたことの中で、「何にもっとも時間をかけたか」を思い出すのがおすすめです。物事が得意なレベルに達するまでには、ある程度時間がかかることも多いです。これまでにもっとも時間をかけた取り組みなら、得意なレベルまで習熟度が上がっている可能性も高く、気づいていないだけで優れた能力を持っていることもあります。

もちろん、先天的な才能によって最初から得意という場合もありますが、大抵の得意は後天的に自身の努力によって習得していったものです。趣味でも何でも長く続けていることは得意なことと考えられる可能性が高いため、取り組んだ時間を指標にしてみるのもおすすめです。

褒められた経験を思い出す

得意なことは人よりも上手にでき、何らかの形で成功を残していることが多いです。そのため、誰かに褒められていることも多く、この経験を思い出してみることでも、自分の得意なことはみつけやすくなるでしょう。

小さい頃から現在まで、どのようなシーンで褒められたのか、何をしているときに褒められることが多かったのかを考えてみましょう。特定の物事で褒められている回数が多いなら、それを得意なことと考えても問題ありません。

自分では当たり前のことでも、思い出してみると褒められていたということは多いです。他人からの評価は優れた能力があることを証明する指標となるため、褒められたこと、認められたことがないか思い出してみましょう。

得意なことを仕事にしてパフォーマンスを引き出そう

好きなことではなく、得意なことを仕事にする最大のメリットは、自身のパフォーマンスを引き出しやすい点にあります。得意なことなら人一倍能力を発揮しやすく、活躍できる可能性も高まります。また、人一倍できるからこそ、普通の人が100の力でやることを、10の力でできるといったように、エネルギーを抑えた働き方も可能です。
やり方
バリバリ働いてキャリアアップを目指すにしろ、ワークライフバランスを充実させるにしろ、仕事をスムーズに進められるのは大切なことです。もちろん、好きなことと得意なことが一致しているなら、それを仕事にするのが一番ですが、そうでないなら得意なことを軸に考えるのもひとつの手といえます。得意なことから無理なく取り組める仕事を探し、視野を広げて就活を進めていきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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