内定について

内定をもらったらすべきこと|就活を終える人と続ける人に分けて紹介

内定をもらってからの対応は人それぞれ

この記事を読んでいる人は、内定をもらい就職活動を終えようとしている方と、内定をもらったが就職活動を続けている方の2パターンに分かれていると思います。内定をもらってからの対応は、就活を終えるか続けるかによって大きく変わるのです。

就活を終えようとしている方は内定をもらったからといって、もう何もすることはないと思っていませんか?内定を貰ったあとでもやるべきことはいくつかあります。

また就活を続けていく方にも、おすすめな就活方法などがありますので、就活を終える方と就活をまだ続けていく方の2パターンにわけて詳しく解説していきます。

すでに内定をもらい就職活動を終える方

内定をもらい就活を終える方は、安堵感と解放感に満ち溢れているのではないでしょうか?
ここまで全力で頑張ってきたのですから、ほっとひと息をつくのも解放感に浸るのも良いですが、まだすべてやることが終わったわけではありません。

内定をもらい就活を終える前にするべきことは大きく分けて4つあります。なぜしなくてはいけないのかという理由や、おこなう際のポイントを解説していきます。4月から希望の就職先で働くために大切なことをおさえておきましょう。

①振り返り

結果を出すために必要なことの1つとして、「成功要因の特定」があげられます。ひとつの結果に対し、さまざまな要因がありますが、この結果を左右するであろう大きな要因があるはずです。就職活動を振り返り、内定に繋がった最も大きな要因を特定してください。
内定に繋がった最も大きな要因はあなたの強み
といえます。それに気づき伸ばすことで、入社してから活躍できるようになるのです。

具体例として、いくつかの選考を振り返ったときに「グループワークでみんなの意見をまとめることに尽力した」という共通点があったとします。そこから自分には積極性があるのだと気づき、それを入社後の業務に活かしていくこともできるでしょう。

②条件確認

内定をもらったら、内定通知書や雇用契約書などをよく読みましょう。特に、雇用契約書は非常に重要な書類であるため、慎重に内容を確認してサインする必要があります。雇用契約書には、以下の項目が記載されてあるケースが多いです。

・職種
・雇用形態
・就業場所
・雇用期間
・就業時間
・時間外労働
・休日
・休暇
・賃金形態
・保険

この中で「雇用期間」については、正社員の場合は「期間の定めのない雇用」であるため、「常雇」と書かれています。「就業時間」の内容では、始業・終業の時刻を確かめましょう。1週間の所定労働時間も記載してあります。1日8時間労働×5日の40時間程度を目安にするといいでしょう。

残業の有無を確かめるには、「時間外労働」の項目を確認します。所定労働時間の有無と、休日労働の有無について記載されています。残業は日本社会で問題視されているひとつの要因でもあるため、よりよい職場環境で働けるかどうか確かめておくことが大切です。

正社員雇用でのメリットやデメリットは下の記事で紹介していますので、併せて読んでみてください。

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③お礼メール

内定をもらったら、企業側へ内定をいただいたことへのお礼を伝えるメールを送りましょう。内定通知がメールで来た場合は返信時に伝えるのはもちろん、電話で通知された場合にも改めてお礼メールを送っておくと誠実な印象をもってもらえます。

お礼メールには以下の4つの項目を記載してください。
①挨拶
②採用へのお礼
③入社の意思
④入社に向けた抱負

またお礼メールは内定通知をもらったその日のうちに送るようにしましょう。社会人になっても早いレスポンスは求められますので、入社前からレスポンスが早いと良い印象を持ってもらえます。

お礼メールの具体的な例文や、内定を辞退・保留にする際の例文も下の記事でまとめて紹介していますので、メールを作成する際には読んでみてください。

④親へ報告

内定をもらった後は、親に報告しましょう。大学入学時から一人暮らしをしている人も多いと思われますが、就職先が決まったという報告はきちんとしておくべきです。メールやアプリでは伝えたい内容が十分伝わらない可能性があるため、電話で直接話すことがおすすめです。

親に自分の意志で決めた就職先であることを伝えて、どのような企業でどのような仕事をするのかまで説明すると安心させられるでしょう。中には就職先に反対される人もいるかもしれませんが、そのようなときこそ、なぜ自分がこの企業を志したのか、何を目標にしているのかを考えるきっかけになります。このまま就職していいのかを考えて最良の選択をすることが大切です。

ビジネス用語を押さえておこう

「PDCA」や「エビデンス」などの言葉を正しく使えますか?これらは、企業で使用されることが多いビジネス用語です。内定が決まったという就活生は、入社までの間にビジネス用語について理解を深めておきましょう。

そこで活用したいのが「就活・ビジネス用語集」です。IT、航空、金融、メーカーで使用される用語も紹介しています。無料でダウンロードできるため、就活が終わって入社に向けた準備を始めたいという就活生におすすめです。

すでに内定をもらったが就職活動を続ける方

内定をもらったけれども、納得いかずに就職活動を続ける学生は非常に多くいます。しかし、周囲に内定をもらって就職活動を終える人が増えるにつれ、「妥協」という言葉が脳裏に浮かんでくる人も多いものです。そのようなときに、就職活動をネガティブに終えることは避けるべきといえます。

就職活動をネガティブに終えると、就職してから後悔する可能性が非常に高いです。そしてその後悔は早期離職に繋がってしまいます。「あの時もう少し頑張って続ければよかった」と後悔しないよう、就職活動は妥協せずに、自分が望む就職先に内定をもらったときに終えるべきです。

内定が出ても就活する人におすすめ「就職エージェント」

まだ就活を続ける人に是非検討してもらいたいのが、就職エージェントサービスです。就活生の面接や書類選考対策、企業紹介までをトータルでサポートするのが就職エージェントですが、その特性上、年間数百人単位の就活生を支援しているケースも少なくありません。そのため、一人では難しい振り返りや、自分自身の問題点の発見などをプロの視点から的確に見つけ、アドバイスを受けることが出来ます。基本的にはサービスに申込み後、エージェントとの面談を行い、その場で就職のアドバイスや企業選びのサポートを受ける形になります。また、就職エージェントは独自の企業求人を持っていることも多く、自分では見つけられない優良企業を紹介してもらうことも出来ます。さらにエージェントの紹介経由であれば、書類選考や1次面接などの選考フローをスキップできるケースもあります。これだけメリットの大きい就職エージェントですが、実はこれらのサービスは基本的に無料で受けることが出来ます。どうしても一人での就活に行き詰まったら、ぜひこういったサービスを利用してみましょう。

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内定を辞退したい場合

将来について考えた結果、内定を辞退する方向で意思決定する学生もいるでしょう。内定を辞退する場合は、意志が固まり次第企業に報告する必要があります。内定辞退の連絡を長引かせている間にも、企業は入社の準備を進めており、連絡が遅くなればなるほど迷惑をかけてしまいます。

内定を辞退する場合は、メールで済まさないように注意が必要です。内定辞退をする際の連絡方法は、電話が適切といえます。直接採用担当者に電話をし、内定を辞退したい旨を報告することが大切です。その後、内定辞退の手紙を送ると謝罪の気持ちが一層伝わるでしょう。

内定の返事保留は1週間が目安

内定をもらったら、早めに承諾または辞退の回答をする必要があります。しかし、すぐに答えを出せないという人もいるでしょう。そのような場合、保留をお願いすることが可能です。多くの企業では内定の返事を待ってくれるため、遠慮せずに伝えましょう。内定保留をするときに気を付けたいのが、返事をする期限です。

保留という形で返事を待ってもらっているため、早めに連絡をするのがマナーといえます。内定保留の返事は、長く掛かっても1週間以内を心掛けることが大切です。
しかし、選考を受けきりたいなどの理由で、どうしても1週間以上かかってしまう場合は、内定の通知を受けた時点で企業に相談しておいてください。
また、返事をする際はメールではなく、直接担当者に電話をしましょう。内定を承諾または辞退するにしても、返事を待ってくれていたことに感謝し、丁寧な対応を心掛ける必要があります。

内定の返事保留に関する詳細は、下の記事でも紹介していますので悩んだ際には参考にしてみてください。

内定辞退の返答例

○○大学○○学部の鈴木です。先日は、内定のご連絡と保留期間を設けて頂きありがとうございました。慎重に検討した結果、身勝手なお願いで大変申し訳ないのですが、御社の内定を辞退させて頂きたくお電話いたしました。本来ならばお詫びに伺うべきところですが、お電話でのご連絡となり申し訳ございません。

内定辞退の連絡は、電話でおこないます。まず初めに、内定の連絡と保留してもらったことについて感謝の気持ちを伝えることが大切です。そして、内定を辞退する旨を伝えます。理由は必ずしも伝える必要はありませんが、質問された際は素直に答えましょう。

内定辞退の理由には、ネガティブな理由を言わないようにしてください。例えば、企業の待遇面や社風が合わなかったなどです。このような理由は、内定辞退が企業のせいであるかのように聞こえてしまいます。「他社から内定をもらった」や、「本当にやりたいことが見つかった」などの理由を伝えてください。

下の記事では内定辞退についてのマナーや例文などをもっと詳しく解説していますので、内定辞退の連絡をする際には参考にしてみてください。

内定後は就活の振り返りや企業との条件確認をしよう

内定をもらったら、その時点で安心してしまう就活生がほとんどかと思われます。しかし、内定をもらったからといって、就活が終わるわけではありません。自分が望む就職先に入社を決めたときに、就職活動は終わるのです。

就活の振り返り、条件確認、お世話になった方々へのお礼メール、親への報告などのステップを踏み、本当に内定先に就職したいのかを今一度確認することが大切です。もしも内定の連絡にすぐに答えられない場合は、保留という形で待ってもらうこともできます。今後の自分の人生をよく考えた上で、慎重に意思決定してください。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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