自己分析

【自己分析完全版】具体的な方法、意識するポイントを解説

自己分析で苦戦する就活生は多い

就活を進めて行くうえで、多くの学生が悩むのが自己分析だと言われています。自己分析のやり方が分からず「どのように進めていいかわからない」「自分にどんな強みがあるかわからない」「何がしたいか見いだせない」など、就活をスムーズに進められていない人も多いのではないでしょうか。

しかし自己分析は、就活を進めるために、必ず行わなければいけません。自己分析をせず就活を進めてしまった場合、自分のやりたいことが見つからないことにより、志望動機が書けず選考を突破することが難しくなります。

また内定を取れたとしても、自分のやりたいことが明確になっていなければ、仕事に対してストレスを感じやすくなってしまいます。そのような入社後のミスマッチから、1年未満で退職してしまうリスクもあります。

そのため、自分に合った企業をしっかり定め、内定を得るためにも自己分析は必要です。また自己分析の方法を知って、自分自身を見つめ直すことが大切となります。

本記事では自己分析を行う方法やポイントを解説しています。正しいやり方を知ることで、自分に合った企業をみつけ、内定を目指しましょう。

自己分析の浅さは人事に見透かされる

就活で内定を勝ち取るには、自己分析が必須です。自己分析を疎かにしていると、選考で説得力のある回答ができません。

そこで活用したいのが、自己分析ツールの「My analytics」です。36の質問に答えるだけで、あなたの強み・特徴を見える化し、人事を唸らせる回答ができるようになります。

ツールでサクッと自己分析を終わらせて、選考を有利に進めましょう。

自己分析を行うべき3つの理由

自己分析を行うべき3つの理由を表した図

自己分析を行うための方法を解説する前に、まずは「なぜ自己分析を行うのか」を知っておきましょう。自己分析を行う理由は、上記の3つがあげられます。

自己分析は1日2日で終わるものではありません。そのため、多くの人が途中で飽きが来たり、やる気が起きなくなり、自己分析をしっかりしないまま選考に臨んでしまいます。

そうならないためにも、まずは最初にこれらの「なぜ行うのか」という理由について理解することが大切です。「なぜ行うのか」を理解することで、自己分析の大切さや重要性を把握することができ、前向きに取り組むことができるでしょう。

1.自分の「強み」と「弱み」が分かり選考でも有利になる

自己分析をおこなう1つ目の理由として、「自分を理解すること」があります。

企業はただ労働力として人材を採用したいわけではありません。自社で活躍し、利益に貢献できる人材を獲得したいと考えています。

つまり、その人ならではの強みや魅力を活かして活躍できることが重要であり、いかにこの「強み」をアピールできるかが選考で評価されるためのポイントとなります。

また「弱み」を知っておくことで、選考でのプラス評価にもつながります。多くの人は、自分の短所や弱みを考えたくもないものです。

しかし、自己分析をしっかりとできている人であれば、短所、弱みに関して的確に把握し、どうしたら弱みや短所を改善出来るか、という対策もできています。

ここまで自己分析ができている人であれば、たとえ仕事上で弱みが出てしまったとしても、「しっかり自分と向き合い改善できる」と判断されるため、採用がされやすい傾向にあります。

自分の「強み」と「弱み」を理解し、選考を有利に進めるためにも、自己分析を行うことが重要になります。

「強み」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「強み」について詳しくなることで、より優位に就活を進めることができるでしょう。

「弱み」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「弱み」について詳しくなることで、より優位に就活を進めることができるでしょう。

2.自分に合った業種、職種、企業選びができるようになる

自己分析をおこなう2つ目の理由としては、「就活の軸を決められること」が挙げられます。

自己分析によって「自分のやりたいこと」、あるいは「やりたくないこと」を知ることで、自分が会社に求めていることが分かり、自分に合った業種や職種、企業選びができるようになります。

例えば「自分はホスピタリティ精神が強い傾向にあるからサービス業に向いている」や「真面目で勤勉な性格のためインフラ業界や公務員が向いている」などです。

世の中にはたくさんの業界や企業があります。その中から自分に合ったものを選ぼうと思っても、方向性が決まっていなければ選択しきれません。

選択肢が多い中、手探りで選考を進めても、「自分のやりたいことが分からなくなったり」、面接においても「他の企業でも同じことができませんか?」と聞かれた際に、何も回答できなくなるでしょう。

自分のやりたいことを見つけ、自分に合った業種、職種、企業選びをするためにも、自己分析を行い、就活の方向性や「就活の軸」を決めることが重要になります。

「業種」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「業種」について詳しくなることで、より優位に就活を進めることができるでしょう。

「業界」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「業界」について詳しくなることで、より優位に就活を進めることができるでしょう。

「職種」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「職種」について詳しくなることで、より優位に就活を進めることができるでしょう。

3.自己PRや志望動機が作りやすくなる

自己分析をおこなう3つ目の理由としては、「自己PRや志望動機が作りやすくなる」です。

自分の長所や短所を知り、自分のやりたいことを見つけることができれば、後は業界研究や企業研究を行い、自己PRと志望動機を作成することができます。

すでに自己分析をおこない、自分の長所と短所を理解できているので、自己PRの作成はそれらが発揮されたエピソードとともに文章化する作業になります。

また業界研究と企業研究ができていれば、自分のやりたいことと、それができる企業を照らし合わせて、志望動機を書くことができます。

自己分析ができていなければ、このようなスムーズな流れで自己PRと志望動機を書くことはできません。なぜなら、1社1社その企業にあった自己PRと志望動機を0から作っていかなければならなくなるからです。

自己PRや志望動機が作るためにも、自己分析を行うことが重要になります。

「自己PR」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「自己PR」について詳しくなることで、より優位に就活を進めることができるでしょう。

「志望動機」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「志望動機」について詳しくなることで、より優位に就活を進めることができるでしょう。

自己分析を行うための3つの方法

自己分析を行うための3つの方法を表した図

自己分析をおこなう方法はさまざまあり、それらを全て試すことが大切です。なぜなら、それぞれのやり方で、見えてくる自分の情報が異なるためです。

ここでは「自己分析ノートを作る」「他己分析をしてもらう」「自己分析ツールを使う」の3つのポイントに分けて紹介します。

基本的にまずは「自己分析ノート」で自己分析をし、「他己分析」や「自己分析ツール」によって補助するイメージです。

それぞれの特徴やできることを理解し、自己分析を進めていきましょう。

1.自己分析ノートを作る

自己分析ノートの作り方を表した図

自己分析を行う方法として、最初にあげられるのが「自己分析ノート」の作成です。自己分析ノートを作ることで、自分の全てを誰にも見られず、理解することが出来ます。

自己分析ノートに書く内容としては、「自分史」「モチベーショングラフ」「マインドマップ」があげられます。これらを順番に行うことで「自分の人生の変遷」や「なぜそのような性格になったのか」「考え方のプロセス」が理解しやすくなり、自分についてより明確な理解をすることができます。

さらに「ベン図」でまとめることによって、業界選択や企業選択が明確にできるようになります。自己分析ノートを作成することで、いつでも自己分析の結果を確認できるといったメリットもあるため、ぜひ手順を理解しておきましょう。

①自分史を作る

自分史を表した図

自分史を作成する目的
・自分の過去の棚卸し

自己分析ノートで行う第一ステップとして、「自分史」を作成しましょう。「自分史」とは、過去の経験を思い出し、リストアップすることです。

自己分析を行い自分自身について知るためには、まずは自身の過去の経験を洗い出すことが大切です。過去の経験をリストアップし、情報を棚卸しすることで、自分自身への理解を深めることができます。

自分史の作成方法
・大学時代から幼少期まで遡る
・「趣味」や「人間関係」などのカテゴリー分けをする

自分史の作成方法としては、上記の通りです。幼少期の頃は、自分でも意図しないような、潜在的な言動を行っている可能性が高いため、大学時代から記憶がある時期まで遡りましょう。

また「趣味」や「人間関係」など、自分の性格が言動に出やすいカテゴリーを選択し、エピソードを想起してみましょう。自分自身の言動には、長所や短所、価値観が反映されやすいと言われています。

以下の図は、自分史の例です。小学生、中学生、高校生、大学生と過去の自分を振り返り、その時の出来事や感情を思い出せるだけ書いていきましょう。 思い出しやすように勉強、趣味などの項目は自分でカスタマイズして、記憶を言語化して、目で見える形にしていきましょう。

自分史①を表した図

自分史②を表した図

自分史③を表した図

自分史④を表した図

②モチベーショングラフを作る

モチベーショングラフを表した図

モチベーショングラフを作成する目的
・自分の大切にしたい価値観を知る

自分史を作成することができれば、次は「モチベーショングラフ」を作成してみましょう。「モチベーショングラフ」とは、一定の時期から現在までを振り返り、「どのような時にモチベーションが上がるのか」「モチベーションの源泉は何か」を明らかにすることで、自分の価値観や特徴を理解する方法です。

自分史で棚卸された自分の情報を元にモチベーショングラフを作成することで、「自分は何が大切なのか」「自分は何をされると嬉しいのか」「何をされると許せないのか」など、「自分が大切にしたい価値観」を理解することができます。

モチベーショングラフの作成方法
・「時間の流れ」と「モチベーションの上下」の2つ軸を書く
・モチベーションが上下した原因と出来事の詳細を書く

モチベーショングラフの作成方法としては、上記の通りです。まず、紙に横軸と縦軸を書き、縦軸をモチベーション、横軸を時間に設定します。そして、その期間において、「自分のモチベーションがどのように変化してきたのか」「モチベーションが変化した理由は何なのか」を書きましょう。

どのような原因でモチベーションが上がったのか、あるいは下がったのかを理解することで、自分が大切にしたい価値観がわかります。価値観が理解できれば「やりたいことが分かる」「価値観に合わない仕事」など、やりたい仕事がわかる1歩手間まで到達できるでしょう。

またモチベーションが上がったタイミングは長所を、下がったタイミングは短所として、自分自身を理解することができます。そのためモチベーショングラフを作成することは、自分自身の強みと弱みの理解にもつながります。

③マインドマップを作る

マインドマップを表した図

マインドマップを作成する目的
・価値観の明確化
・強みや弱みの明確化

モチベーショングラフが作成できれば、次に「マインドマップ」を作っていきましょう。「マインドマップ」とは思考をみえる化する手段であり、テーマをひとつ決め、関連するワードをつないで深掘りする方法です。マインドマップは人間の思考回路と似ており、「なぜそうなるのか」というような深堀をすることが可能になります。

モチベーショングラフで書いた事象に対し、「なぜそのような行動をとったのか」「なぜそのような考えに至ったのか」「なぜそのような性格になったのか」のように、出来事や思考のプロセスを明確にすることができます。

これらのプロセスを理解することで、「自分は〇〇ような考え方ができる強みがある」「〇〇の性格はどういう時に欠点となる」など、強みや弱みが明確に言語化することができます。

言語化の際は、「より抽象的な自分の価値観」までたどり着くことができれば良いでしょう。例えば「自分が大切にしたい価値観は承認欲求である」のような抽象的に言語化しましょう。

「より抽象的な自分の価値観」までたどり着くためには、「複数の具体的なエピソードから共通するポイント」を考えてみましょう。

マインドマップ①を表した図

マインドマップ②を表した図

「クラスを代表して学級委員長になれて嬉しかった」「部活でレギュラーになれず悔しかった」という2つのエピソードがあった場合です。なぜそのような行動や感情になったのかと共通点を探した時、どちらも「自分は周りから評価されたかった」「承認欲求を満たしたかった」と整理することができ、抽象的な自分の価値観にたどり着くことができるでしょう。

マインドマップの作成方法
・大きな用紙を使う
・横長で書く
・テーマは「強み」「弱み」「価値観」など明確にしたいもの

マインドマップを作るためにはテーマが必要ですが、最初のテーマ設定は自由であり、自分の知りたい内容であれば何でも構いません。大きく就活と設定してもいいですし、より詳細に強みや弱み、仕事に求める条件のような、面接で聞かれる内容や自分の価値観のような、明確にしておかなければならないものの方が良いでしょう。

このような言語化を、様々なテーマを用いて繰り返すことにより、自分の価値観が明確になります。それらを複数個蓄積することにより、「自分が働くうえで大切にしたいこと」が分かります。

④ベン図を作る

ベン図を表した図

ベン図を作成する目的
・自分の価値観に合った業界選択や企業選択

マインドマップが作成できれば、最後に「ベン図」を作っていきましょう。「ベン図」とは、複数の集合の関係や、集合の範囲を視覚的に図式化したものです。

マインドマップで明確にした「自分の抽象的な価値観」を円状に並べ、共通する範囲を見つけていきましょう。

ベン図の作成方法
・「自分の抽象的な価値観」を円状に並べる
・より強い「自分の抽象的な価値観」を大きな円にする

例えば「自分が大切にしたい価値観が承認欲求」である場合、就職難易度が高いとされている商社や外資系企業などが自分にあった職業になります。さらに「貧困問題を解決したい」といった自分の価値観があった場合、食品を扱っている商社やユニセフなどの公的な期間の就職も検討できるでしょう。

このように「より抽象的な自分の価値観」を複数個並べ、上記のベン図のように職業を当てはめていくことで、業界選択や企業選択をすることができるようになります。また自分の「強み」や「弱み」をエピソードともに整理することができれば、自己分析ノートを用いた自己分析のゴールになります。

自己分析ノートを用いた自己分析のゴールを表した図

2.他己分析をしてもらう

他己分析と自己分析の関係性を表した図

自己分析は自分自身と向き合い、自分を知ることです。しかし、自分が認知している範囲の自己だけが全てではありません。「自分が認識していない長所」や「他人だけが知っている自分の短所」など、自分だけでは気づかないようなことが実は多いです。

そのため「他己分析」により、周囲の人から意見をもらうことで、より自分についての理解を深めることが大切になります。自己分析ノートでは分からなかった、自分の知らない自分について理解しましょう。

他己分析は、様々な人にお願いし、多方面から自分を理解しましょう。例えば「自分を昔から知っている親や兄弟」「社交的な一面を良く知っている友人」「真面目な姿を見ている先生」「実際に働いている様子を知っているバイト先の先輩や後輩」など、様々な人に聞いてみましょう。

また多方面から自分を理解するために、様々な質問をしてみましょう。例えば「どのような性格をしているか」「尊敬できる点はあるか」「長所や短所と思うところはどこか」「印象に残っているエピソードはあるか」「どのような仕事に向いてそうか」などです。

自分のことは自分が一番知っていると考える人も多いですが、自分ではみえていないことも実はたくさんあります。自分では当たり前のことが周囲の人にしてみれば特別であることも多いですし、そこから自分の個性をみつけられる可能性も高くなるでしょう。

他己分析での質問内容
・「どのような性格をしているか」
・「尊敬できる点はあるか」
・「長所や短所と思うところはどこか」
・「印象に残っているエピソードはあるか」
・「どのような仕事に向いてそうか」

「他己分析」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「他己分析」について詳しくなることで、より優位に就活を進めることができるでしょう。

ジョハリの窓

ジョハリの窓を表した図

有名な他己分析方法として、「ジョハリの窓」と呼ばれるフレームワークがあります。これは、自分での自己理解と他者からの自己理解のずれに気づくことで、客観的な自己分析ができるようになる手法となっています。

例えば、周囲の人に聞いてみることで、自分では当然と思っている点が実は長所だと気づけることも多いでしょう。反対に自分では長所と思っていたことが、他者から見るとそこまででもないこともあるでしょう。

自分で行う自己分析以外に、周囲の人に聞くことで、より客観的な評価を受けることができるので、新たな長所をみつけやすくなります。家族や友人、先輩や後輩、さまざまな人に意見を求めて、自分がどのような長所を持っているのかを考えていきましょう。

3.自己分析ツールを使う

自己分析診断ツールの使い方を表した図

自己分析を行う3つ目の方法として、「自己分析ツールを使う」といった方法があります。自己分析ツールとは、ネットの無料診断を活用するという方法で、就活サイトにおいて、質問に回答していくだけで「自分がどんな性格なのか」「どういった仕事が向いているのか」を診断できるサービスになっています。

就活サイト以外でも、性格診断や適職診断のサイトで自分の性格について分類しながら知ることができます。こうしたサービスは数多く存在するため、1つのサイトの結果に依存するのではなく、複数の診断サイトを利用してみることが大切です。

また自己分析ツールだけでは、自己分析はできません。自己分析ノートを作成する時にサブとして利用したり、他己分析と比較するために利用しましょう。

①性格診断ツール

「性格診断ツール」は、質問に答えることで、回答者の性格を診断してくれます。「自分で自己分析してみたけどよくわからなかった」「親や友達ではなく、もっと社会人から見た一般的な評価が知りたい」などと考えている人にはおすすめです。

また自己分析を進めていくうちに、嫌な過去を思い出して深く考え込んでしまうことも多いでしょう。そうなるとなかなか自分と向き合えず、時間ばかり過ぎてしまいます。そこで性格診断ツールは、短時間で且つ、質問に答えるだけなので、気負うことなく手軽に行えるといったメリットもあります。

性格診断ツールは、例えば「エニアグラム無料診断」と呼ばれる性格診断ツールが有名です。これは、90個の質問に答えることで、自分の性格タイプを診断できます。質問項目は多いものの、該当するものにチェックをつけていくだけですので、5分程度で終わるでしょう。

インターネット上には、自己分析をサポートしてくれる数多くの診断サイトが存在します。診断サイトを活用することによって、自分にない視点から客観的に自分をみつめなおすことができるため、それまでとは異なる角度から自己分析をより掘り下げると良いでしょう。

おすすめの性格診断ツール
エニアグラム無料診断
COLOR INSIDE YOURSELF

②適職診断ツール

自分の性格を知るために、無料の「適職診断ツール」を利用するのも1つの方法です。世の中にどのような職業があるかを知り、その職種で働く人の性格や傾向、自分のやりたいことを見つけていく方法もあります。

自分がやりたいことと自分に合う仕事は違うという意見もある一方で、そもそも自分がどんなことがしたいのか、どんな仕事に適性があるのか分からないという人もたくさんいます。就活の方向性に迷ったら、どんな仕事が自分に向いているのか、その適性から見直していくと良いでしょう。

適職診断ツールも性格診断ツールと同様、質問に答えることで診断される形式がほとんどです。また診断結果が正しいわけではありません。幅広く自己を認識できるように、適職診断ツールを使用する際は、複数のツールを心がけましょう。

自己分析を行う際の2つのポイント

自己分析を行う際の2つのポイントを表した図

次に自己分析を行う際のポイントについて解説します。ポイントとしては「なぜを繰り返す」「時間をかける」の2つになります。

ポイントとしては少ないですが、いずれも重要です。これらを意識することで、より具体的に自分を認識できるため、自己PRや志望動機も書きやすく、内定も得られやすくなります。

1.「なぜ」を繰り返す

「なぜ?」の回数を表した図

自己分析を行うポイントとして、必ず「なぜ」と問い続けることが挙げられます。自分自身に対して「なぜ」と問いかけることで、自分への理解を深めることができ、自分自身を深くまで見つめ直すことが可能です。

例えば、部活動の経験があれば以下の通りに、疑問を繰り返し行います。

「〇〇大学を選んだ」
↓なぜ選んだ?
「サッカー部が強かったから」
↓なぜ強くないといけない?
「モテたかったから」
↓なぜモテたい?
「周りの人間に自慢したい」
↓なぜ自慢したい?
「承認欲求が大切だから」

「学級委員長になった」
↓なぜなりたかった?
「クラスメイトをまとめたかったから」
↓なぜまとめたい?
「悪い行いをする生徒を正したい」
↓なぜ正したい?
「先生に褒められるから」
↓なぜ褒められたい?
「承認欲求が大切だから」

「配達のアルバイトを始めた」
↓なぜ始めた?
「女性スタッフが少ないから」
↓なぜ女性スタッフが少ないことが大切?
「バイト先で一番可愛いと思われたいから」
↓なぜ思われたい?
「承認欲求が大切だから」

このように何度も「なぜ」と考えることで、自分自身の経験を深堀りすることができ、自分の行動原理や物事への取り組みの姿勢、価値観を知ることができます。

また深堀りした結果、「自分の抽象的な価値観」までたどり着くことができれば良いでしょう。例えば上記の3つの場合、いずれも「自分の行動の源泉は承認欲求である」と深堀りすることができます。

起きた事象や感情に対して、「なぜ?」と3回以上は深ぼりましょう。3回以上深堀りをすることで「自分の抽象的な価値観」を見つけることができます。

また面接での質問においても「なぜ」と繰り返し聞かれます。面接で深堀りされる場合も、「なぜ」と繰り返し聞くことで、就活生の本音や人物像をはかる目的があります。そのため、自己分析の段階でしっかり深掘りをしておき、面接でも答えられるようにしておきましょう。

2.時間をかける

もう一つのポイントとして、自己分析を行う際は時間をかけましょう。自己分析をしたからといってすぐに長所や短所を見抜けたり、やりたいことが見つかるわけではありません。

時間をかけて自分と向き合うことで、「自分はもしかしたらこういう人間なのではないか」と仮説が増えていき、それに確信が持てるようになってはじめて自己分析ができたと言えます。

先述の通り、「抽象的な自分の価値観」や「強み」「弱み」がエピソードとともに整理することができればゴールでしょう。

「かけなければいけない時間」は決まっていません。しかし目安としては、「最低でも1日1時間以上で2週間以上」は自己分析の時間を取りましょう。これは、自分の立てた「抽象的な価値観」や仮説に対して、「本当にそうなのであろうか」と、紆余曲折し考えるためにこれくらいの時間は必要です。

就活生の中には「早く知って業界を定めたい」という人も多いことでしょう。しかし先を急ぐあまり、自己分析を蔑ろにしてしまうと、上手く志望動機が書けなかったり、最悪の場合内定が1社ももらえない状況に陥ってしまいます。

運良く内定を得られたとしても、入社前の理想と入社後の現実のギャップに耐えられず辞めてしまう人も多いです。そうならないためにも今のうちに自己分析は時間をとって行いましょう。

自己分析を行う際の3つの注意点

自己分析を行う際の3つの注意点を表した図

最後に自己分析を行う際の注意点について解説します。注意点としては「嘘をつかない」「短所も受け入れる」「行きたい企業に合わせない」の3つになります。

いずれも自己分析を行う上で、ないがしろにしてはならないポイントになります。これらの注意点をないがしろにしてしまうことで、本当の自分を見つけることができません。

そうなってしまうと「他者からはそうは見えない自己PR」「胡散臭い志望動機」ができてしまい、内定を得ることは難しくなってくるでしょう。そのため、しっかりと自己分析を行う際の注意点を理解しておきましょう。

1.嘘をつかない

自己分析を行う際の注意点として、嘘は絶対についてはいけません。自分の過去や感情を偽ることにより、本当に自分がしたいことや、自分の長所を見出すことが出来ないからです。これでは自己分析を行う意味はありません。

自己分析ノートは、人に見せなければいけないものではありません。人に見せないため、安心して自分と向き合うことができます。

嘘をついてしまう理由のひとつに、「目立つような経験がない」「突出した能力がない」といった自信のなさがあります。周囲の人に劣等感を抱いたり、成功体験が少ない人は、こういった傾向にあることが多いでしょう。

もちろん、採用担当者をうならせるような経験やスキルがあるに越したことはありません。しかし、企業が新卒に求めるのは、「良い人柄」や「ポテンシャル」です。現にリクルートの就職みらい研究所の「就職白書」では、企業が採用基準で重視する項目のトップは人柄(92%)となっています。

まずは自己分析で自分の経験や価値観を棚卸しし、素直な自分の人柄や思いをうまく伝える努力をしましょう。自分を偽った先に、良い企業はありません。

2.短所も受け入れる

自己分析をする際には、自分の長所と短所を考えることが多いです。しかし、過去の失敗やトラウマのような出来事を想起した時、自分の短所を受け入れがたい時があることでしょう。

誰にでも、思い出したくないような過去が1つや2つ程度あるものです。「受験」や「失恋」など思い出すだけでむずがゆくなるようなこともあるでしょう。

しかし、最初にも解説した通り、「短所」や「弱み」を知っておくことで、選考でのプラス評価につながります。反対に知らなければ、面接で問われた際に答えることが出来ません。そのため、自己分析する際は「短所も受け入れること」が重要になってきます。

また短所は、長所へと変換することができることも覚えておきましょう。

例えば優柔不断という短所なら、慎重という長所に置き換えることも可能であり、考え方次第では短所は長所になります。短所と長所は表裏一体であるため、ひっくり返すと短所は長所になるといえるでしょう。

また、これは長所でも同じことがいえ、例えばリーダーシップがあるという長所は、ともすれば自分勝手や頑固といった短所になることもあります。長所と短所のどちらか一方しかみつからない場合は、視点を変えてひっくり返すことで、もう一方の特徴もみつけられるでしょう。

短所→長所変換表

大雑把⇔大胆
心配性⇔丁寧
気が弱い⇔優しい
頑固⇔負けず嫌い
飽き性⇔好奇心旺盛
自己中心的⇔主体性がある
軽率⇔行動力がある
我が強い⇔リーダーシップがある
世話焼き⇔コミュニケーション力がある
人の意見に流されやすい⇔協調性がある
自己主張が強い⇔積極性がある
ひとつのことに没頭しやすい⇔努力家である
優柔不断⇔柔軟性がある

3.行きたい企業に合わせない

行きたい企業に合わせないを表した図

自己分析をする際に、「どうしてもいきたい企業」や「周りが良いと言う企業」があると、その企業求める人物像や風土に合わせてしまうことも多いでしょう。しかし、これでは自己分析を行う意味がありません。

いきたい企業に合わせた自己分析をしてしまうと、本当の自分の長所ややりたいことがわからないまま就職してしまうからです。このような就活をしてしまうと、入社前の理想と入社後の現実のギャップから、仕事をすることが辛くなってしまいます。

そのため新卒で就活する際には、自己分析は行きたい企業に合わせるのではなく、自分自身としっかり向き合うことを心がけましょう。

自己分析のゴールは「抽象的な自分の価値観」が見い出せるまで

自己分析のゴールを表した図

本記事で解説した通り、自己分析のゴールは「抽象的な自分の価値観」が見いだせるまでです。またその手法として「自己分析ノートを作る」「他己分析をしてもらう」「自己分析ツールを使う」が挙げられます。

また自己分析を行うためのポイントとしては、「なぜを3回以上繰り返す」「1日1時間を2週間以上続ける」になります。

自己分析は就活の基本です。自己分析ができていなければ、就活は進められないだけではなく、攻略することもできません。しっかりと自己分析をおこなうことが内定を得るためのカギであり、就活開始までに徹底的におこないましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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