自己分析
【長所と短所がわからない人必見】見つけるための方法や例文を解説
- 32602 views
目次
自分の長所と短所を把握して就活に挑もう
エントリーシートを作成していると、「長所」または「短所」について質問されるケースがあるでしょう。また面接対策について調べていたら、対策として「自分の長所や短所を用意しておこう」と出てくる場合も多いでしょう。
「自分の長所と短所がわからないのでESが進められない」
「面接で聞かれたらなんて答えていいのかわからない」
といった、悩みを抱える人も多いのではないでしょうか。
なかなか日常生活で意識のしにくい長所や短所は、突然聞かれても答えにくいものです。ここで覚えておかなければならないのは、誰にでも必ず長所や短所はあるということです。長所や短所をしっかり知っておかなければ、ESを書いたり面接で答えられず、内定を獲得できません。
本記事では、「長所や短所が聞かれる理由」や「見つけるための方法」「企業から評価を得やすい長所や短所」などについて解説します。これらを理解して、しっかりと自分をアピールできるようになりましょう。
スキマ時間3分で自己分析を完璧にしよう
就活を成功させるためには自己分析が必須です。しかし、自分自身のことを分析するのは以外と難しいですよね。
そこでおすすめなのが「自己分析ツール」です。3分程度で終わる質問に答えるだけで、あなたの性格を12タイプから診断。あなたの強みや弱みを簡単に知ることができます。
このツールを使えば選考でアピールできる強みを簡単に特定することができます。今すぐ活用しましょう。
%%%chameleonsita%%%
就活で長所を聞かれる2つの理由
ESや面接で自分の長所をアピールするためには、「そもそもなぜ長所が聞かれるのか」を知っておきましょう。企業が長所を問う理由を知っておくことで、評価されているポイントが理解できるからです。
評価されるポイントが分かれば、ESで書く内容や面接で話す内容を考えられるようになるでしょう。長所を質問されたときに高評価を獲得するために、選考で問われる理由を把握していきましょう。
「長所」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。
1.入社後に活躍できる人材か判断するため
「就活で長所を聞かれる理由」として、入社後に活躍できる人材かどうかを判断する目的があげられます。どのような長所があるかによって、「仕事で活躍できるか」「採用メリットがあるか」をチェックしています。
そもそも企業は、将来的に活躍できる人材を採用したいと考え、新卒採用を行っています。そして採用フローのESや面接において、長所を聞くことで、自社で活躍する人材かどうか判断しています。
そのため、一般的に魅力的と思える長所を持っていても、その長所が企業に合わないものだと「自社では活躍できない」「採用メリットが低い」と判断され選考で落とされる可能性があります。
例えば「英語が得意」という長所であったとしても、海外に事業展開をしていない企業であれば、その人が活躍できない可能性があり、採用するメリットは低いと判断されてしまいます。
企業はただ能力があるだけではなく、自社で活躍できる人材を採用したいと考えています。そのため、その企業に合う長所をアピールすることが大切であり、提示する内容によって評価が変わると考えましょう。
2.自社の社風に合う人間性であるか判断するため
「就活で長所を聞かれる理由」として、自社の社風に合う人間性かどうかを判断する目的があげられます。企業によって事業内容や職種、社風は大きく異なります。
そのため、採用担当者の考える優秀な学生は、企業によって変わってくるでしょう。長所を聞くことで、その強みがしっかりと活かせるかどうかを見ているのです。
例えば、長所がおおらかである人は、事務や会計などの細かいミスが許されない業務に関しては適性があるとは言えません。
また長所で計画性と主張する人は、飲食店のような臨機応変な対応が常にもとめられる環境よりも、同じリズムで業務が行えるようなデスクワークが合っているでしょう。
自分の長所を考えるときは、その長所が仕事でどう活かせるかまで考える必要があります。
就活で短所を聞かれる2つの理由
ESや面接では、自分の短所についても問われる場合が多いでしょう。これも長所と同じく「なぜ短所が聞かれるのか」を知っておきましょう。企業が短所を問う理由を知っておくことで、評価されているポイントが理解できます。
評価されるポイントが分かれば、ESで書く内容や面接で話す内容を考えられるようになるでしょう。短所で高評価を獲得するために、選考で問われる理由を把握していきましょう。
「短所」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。
1.仕事への適正をみているため
「就活で短所を聞かれる理由」として、仕事への適正を判断する目的があげられます。採用担当者は短所を聞くことで、「仕事でどのような影響がでるのか」を図っている場合が多いです。
例えばチームワークや協調性を重視する企業があったとします。その企業での面接で「人の意見を受け入れず自分が正しいと思った事柄を優先することが短所」と答えるどうなるでしょうか。
チームワークを特に大切にしている企業にとっては、人の意見を聞きそうにない人材を採用したくはありません。採用することでその企業にとって大切な協調性が崩れ、大きな損害を生んでしまう可能性があるでしょう。
このように短所によって「企業に損益を与えてしまわないかどうか」と、適正を判断するために短所を聞く目的があります。
2.短所と向き合う努力をしているかを評価しているため
「就活で短所を聞かれる理由」として、短所と向き合う努力を評価する目的があげられます。これらを聞くことで、「困難な状況を解決できる問題解決能力」があると判断できるからです。
企業は短所を質問することで、自分の短所にしっかり向き合い、どのように改善する努力をしているかを評価しています。
この努力があることで、「自分の短所に向き合う努力ができる」「自分の短所を改善に向けて努力している」と評価されるため、マイナス評価にならない場合があります。
短所は誰しもがあるものです。そのため、いかにして改善していくかが重要なポイントになります。
長所と短所の見つける3つの方法
次に長所と短所を見つける方法をご紹介します。誰にでも長所や短所があるとは言っても、「なんとなくこれっぽい」といった、あいまいな長所や短所では評価されるアピールにならないでしょう。
経験や過去の出来事を根拠にした、確かな長所や短所を伝えることが必要です。これがなければ、説得力が生まれず、採用担当者が理解できないでしょう。そこでここでは、そういった自分自身の長所や短所を見つける方法を3つ紹介します。
1.自己分析
「長所と短所を見つける方法」として、1つ目は「自己分析」があげられます。自分の言葉で自分を振り返ることで、他人にはない自分らしい長所や短所を見つけられます。
自己分析で行う内容としては、「自分史」「モチベーショングラフ」「マインドマップ」があげられます。これらを順番に行うことで「自分の人生の変遷」や「なぜそのような性格になったのか」「考え方のプロセス」が理解しやすくなり、自分の「長所」や「短所」について、より明確に理解できます。
自己分析では「自分史」「モチベーショングラフ」「マインドマップ」に分かれています。それぞれ、下記で詳細を解説していきます。
①自分史
自分史を作成する目的
・自分の過去の棚卸し
自己分析で行う第一ステップとして、「自分史」を作成しましょう。「自分史」とは、過去の経験を思い出し、リストアップすることです。
自己分析を行い自分自身について知るためには、まずは自身の過去の経験を洗い出すことが大切です。過去の経験をリストアップし、情報を棚卸しすることで、自分自身への理解を深められます。
自分史の作成方法
・大学時代から幼少期まで遡る
・「趣味」や「人間関係」などのカテゴリー分けをする
自分史の作成方法としては、上記の通りです。幼少期の頃は、自分でも意図しないような、潜在的な言動を行っている可能性が高いため、大学時代から記憶がある時期まで遡りましょう。
また「趣味」や「人間関係」など、自分の性格が言動に出やすいカテゴリーを選択し、エピソードを想起してみましょう。自分自身の言動には、長所や短所、価値観が反映されやすいと言われています。
以下の図は、自分史の例です。小学生、中学生、高校生、大学生と過去の自分を振り返り、その時の出来事や感情を思い出せるだけ書いていきましょう。 思い出しやすように勉強、趣味などの項目は自分でカスタマイズして、記憶を言語化して、目で見える形にしていきましょう。
②モチベーショングラフ
モチベーショングラフを作成する目的
・自分の大切にしたい価値観を知る
自分史を作成が終われば、次は「モチベーショングラフ」を作成してみましょう。「モチベーショングラフ」とは、一定の時期から現在までを振り返り、「どのような時にモチベーションが上がるのか」「モチベーションの源泉は何か」を明らかにすることで、自分の価値観や特徴を理解する方法です。
自分史で棚卸された自分の情報を元にモチベーショングラフを作成することで、「自分は何が大切なのか」「自分は何をされると嬉しいのか」「何をされると許せないのか」など、「自分が大切にしたい価値観」を理解ができます。
モチベーショングラフの作成方法
・「時間の流れ」と「モチベーションの上下」の2つ軸を書く
・モチベーションが上下した原因と出来事の詳細を書く
モチベーショングラフの作成方法としては、上記の通りです。まず、紙に横軸と縦軸を書き、縦軸をモチベーション、横軸を時間に設定します。そして、その期間において、「自分のモチベーションがどのように変化してきたのか」「モチベーションが変化した理由は何なのか」を書きましょう。
どのような原因でモチベーションが上がったのか、あるいは下がったのかを理解することで、自分が大切にしたい価値観がわかります。価値観が理解できれば「やりたいことが分かる」「価値観に合わない仕事」など、やりたい仕事がわかる1歩手間まで到達できるでしょう。
モチベーションが上がったタイミングは長所が活きていることが多く、また下がったタイミングは短所が原因である可能性があります。そのためモチベーショングラフを作成することは、自分自身の長所と短所の理解にもつながります。
③マインドマップ
マインドマップを作成する目的
・自分の価値観を明確化し、長所や短所を言語化する
モチベーショングラフが作成できれば、次に「マインドマップ」を作っていきましょう。「マインドマップ」とは思考をみえる化する手段であり、テーマをひとつ決め、関連するワードをつないで深掘りする方法です。マインドマップは人間の思考回路と似ており、「なぜそうなるのか」というような深堀が可能になります。
モチベーショングラフで書いた事象に対し、「なぜそのような行動をとったのか」「なぜそのような考えに至ったのか」「なぜそのような性格になったのか」のように、出来事や思考のプロセスを明確にできます。
これらのプロセスを理解することで、「自分は〇〇ような考え方ができる長所がある」「〇〇の性格はどういう時に欠点となる」など、長所や短所が明確に言語化することができます。
言語化の際は、「より抽象的な自分の価値観」までたどり着ければ良いでしょう。例えば「自分が大切にしたい価値観は承認欲求である」のような抽象的に言語化しましょう。
「より抽象的な自分の価値観」までたどり着くためには、「複数の具体的なエピソードから共通するポイント」を考えてみましょう。
2.他己分析
「長所と短所を見つける方法」として、2つ目は「他己分析」があげられます。自己分析は自分自身と向き合い、自分を知ることです。
一方で、自分が認知している範囲の自己だけが全てではありません。「自分が認識していない長所」や「他人だけが知っている自分の短所」など、自分だけでは気づかないようなことが実は多いです。
そのため「他己分析」により、周囲の人から意見をもらうことで、より自分についての理解を深めることが大切になります。自己分析ノートでは分からなかった、自分の知らない自分について理解しましょう。
他己分析は、様々な人にお願いし、多方面から自分を理解しましょう。例えば「自分を昔から知っている親や兄弟」「社交的な一面を良く知っている友人」「真面目な姿を見ている先生」「実際に働いている様子を知っているバイト先の先輩や後輩」など、様々な人に聞いてみましょう。
また多方面から自分を理解するために、様々な質問をしてみましょう。例えば「どのような性格をしているか」「尊敬できる点はあるか」「長所や短所はどこか」「印象に残っているエピソードはあるか」「どのような仕事に向いてそうか」などです。
自分のことは自分が一番知っていると考える人も多いですが、自分ではみえていないことも実はたくさんあります。自分では当たり前のことが、周囲の人にしてみれば特別であることも多いですし、そこから自分の個性をみつけられる可能性も高くなるでしょう。
他己分析での質問内容
・「長所や短所と思うところはどこか」
・「どのような性格をしているか」
・「尊敬できる点はあるか」
・「印象に残っているエピソードはあるか」
・「どのような仕事に向いてそうか」
「他己分析」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。
ジョハリの窓
有名な他己分析方法として、「ジョハリの窓」と呼ばれるフレームワークがあります。これは、自分での自己理解と他者からの自己理解のずれに気づくことで、客観的な自己分析ができるようになる手法となっています。
例えば、周囲の人に聞いてみることで、自分では当然と思っている点が実は長所だと気づけることも多いでしょう。反対に自分では長所と思っていたことが、他者から見るとそこまででもないこともあるでしょう。
自分で行う自己分析以外に、周囲の人に聞くことで、より客観的な評価を受けることができるので、新たな長所をみつけやすくなります。家族や友人、先輩や後輩、さまざまな人に意見を求めて、自分がどのような長所を持っているのかを考えていきましょう。
3.診断系ツール
「長所と短所を見つける方法」として、3つ目は「診断系ツール」があげられます。自己分析ツールとは、ネットの無料診断を活用するという方法で、就活サイトにおいて、質問に回答していくだけで「自分がどんな性格なのか」「どういった仕事が向いているのか」を診断できるサービスになっています。
就活サイト以外でも、性格診断や適職診断のサイトで自分の性格について分類しながら知ることができます。こうしたサービスは数多く存在するため、1つのサイトの結果に依存するのではなく、複数の診断サイトを利用してみましょう。
また自己分析ツールだけでは、自己分析はできません。自己分析をする時にサブとして利用したり、他己分析と比較するために利用しましょう。
おすすめの性格診断ツール
おすすめの適職診断ツール
自分の強み・弱みは、ツールを使えばかんたんにわかります
自己分析ツールはもう試しましたでしょうか。就活では自己分析が重要です。中途半端に自己分析を終わらせてしまうと、入社後のイメージギャップから早期退職につながってしまいます。。
そんな時は「自己分析ツール」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
%%%chameleonsita%%%
企業から評価を得やすい長所と短所の例
面接前の質問対策している人や、面接で自分の長所や短所を答えたが面接官の反応が良くなかった人にとっては、「自分の長所や短所が評価されているのか」と不安になる人も多いでしょう。そこで自分の長所や短所が一般的に評価されているのかを知るために、「社会人基礎力」という概念を覚えておきましょう。
社会人基礎力とは経済産業省が、「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」として、2006年に提唱したものです。簡単に言えば、社会人として必要な基礎的な力です。
この基礎力は国が定めたものであり、ほとんど全ての企業が社会人に求める力です。そのため、長所や短所も「この社会人基礎力のどの能力に当てはまるのか」を考えることで、「一般的に必要とされている基礎的な力はすでに備わっている」とアピールできます。
以下の長所20選と短所20選を参考にし、企業が求める能力を理解しておきましょう。
1.長所
長所
1.主体性
2.働きかけ力
3.実行力
4.課題発見力
5.計画力
6.創造力
7.発信力
8.傾聴力
9.柔軟性
10.状況把握力
11.規律性
12.ストレスコントロール力
2.短所
短所
1.流されやすい、芯がない ⇄ 主体性
2.コミュニケーションが苦手、消極的、臆病 ⇄ 働きかけ力
3.考えすぎる、周囲の目を気にしすぎる ⇄ 実行力
4.思考力がない、単純 ⇄ 課題発見力
5.飽き性、視野が狭い ⇄ 計画力
6.常識に囚われている ⇄ 創造力
7.言語化能力がない、時間にルーズ ⇄ 発信力
8.自己中心的、馬耳東風 ⇄ 傾聴力
9.凝り性 ⇄ 柔軟性
10.視野が狭い ⇄ 状況把握力
11.時間にルーズ ⇄ 規律性
12.熱しやすく冷めやすい ⇄ ストレスコントロール力
ESや面接で長所と短所を魅力的に答えるの4つの手順
自分の長所や短所が明確になったら、今度はそれを魅力的に伝えることが必要です。ESや面接において、長所や短所をどれだけ魅力的に伝えるかどうかが大切です。
「私は、チームを目標へ導くための働きかけ力があります。」
「私は、働きかけ力あります。」
以上のように、伝え方次第では採用担当者の解像度に影響するので、評価が大きく異なってしまいます。
ここでは、長所や短所をもう一段階踏み込んで考えることで、魅力的にする3STEPをご紹介します。他の就活生と差別化のできる自分だけの長所や短所を作成していきましょう。
1.テーマを一つに絞っておく
「ESや面接で長所や短所を魅力的に答える手順」として、1つ目はテーマを一つに絞っておきましょう。複数の長所や短所を提示したからといって、その分評価されるわけではありません。
むしろアピールする数が多いと、評価が下がることもあります。なぜなら複数の長所や短所を提示すると、ひとつひとつの印象が薄くなり、最終的になにを伝えたいのかがわかりづらくなってしまうためです。せっかく魅力的な長所や改善を試みようとしている短所があるのに、それを伝えきれないのはもったいないです。
長所や短所はひとつに絞ってアピールすることで、自分の良さや特徴を人に理解してもらいやすくなります。長所や短所が複数あったとしても、ESや面接ではひとつに絞り、それに絞ってアピールするようにしましょう。
2.エピソードを含める
「ESや面接で長所や短所を魅力的に答える手順」として、2つ目はエピソードを含めましょう。自分の長所や短所には、そのように考えた背景や何らかのエピソードが必ずあります。そのストーリーを述べることで、話の説得力が増します。
例えば「様々な工夫をしました」「納得するまで話し合いました」などと伝える人は多いです。しかし、これでは具体的とは言えません。「どんな工夫をしたのか」「どうやって納得させたのか」など、過程や用いた手段をより深くまで掘り下げたエピソードにしましょう。
しっかりとエピソードとなる部分を述べることで、説得力のある長所や短所になります。いくつもの過去の出来事がある場合でも、長々と話してはまとまりのないものになるため、1つか2つに絞り、端的に伝えるようにしましょう。
3.企業での活かし方を伝える
「ESや面接で長所や短所を魅力的に答える手順」として、3つ目は企業での活かし方を伝えましょう。これは主に長所に言えることです。自分の長所が志望する企業で働く上で、「どのように役立つのか」「どのように活かすことができるのか」を明確にします。
具体的にすることで、採用担当者は、あなたが入社して長所を生かして活躍する姿をイメージしやすくなるでしょう。また就活生としても、入社後の働くイメージをしっかりと考えていることをアピールできます。
仕事での再現性を伝えるためには、企業が求めている人物像や業務内容を事前に把握していなければなりません。そのため業界研究と企業研究もしっかりとしておきましょう。
4.PREP法でまとめる
「ESや面接で長所や短所を魅力的に答える手順」として、4つ目はPREP法にまとめましょう。PREP法とは「結論(Point)」「理由(Reason)」「具体例(Example)」「結論(Point)」の順番で話すフレームワークのことです。
PREP法
①「結論(Point)」
②「理由(Reason)」
③「具体例(Example)」
④「結論(Point)」
まず最初に「どのような長所・短所なのか」を伝え、「なぜそれが長所・短所と言えるのか」「どのような時に発揮される長所・短所なのか」の順に述べ、最後にもう一度「どのような長所・短所なのか」を話します。
「どのような長所・短所なのか」と最初に結論を伝えることで、「長所・短所とした理由」や「長所・短所にまつわる具体的なエピソード」を正確に理解してもらえます。長所や短所の提示を後回しにしてしまうと、結局なにを伝えたいのかがわからなくなってしまいます。
また、ただ長所や短所を述べるだけでは、その能力や個性が本当にあるのか、疑問視される可能性があります。そのため説得力のあるアピールをする目的として、「長所・短所を身につけた経緯、あるいは発揮した過去の経験」などを伝えることが大切です。
説得力は重要なポイントであり、わかりやすく明確なアピールをすることが、高評価を得るポイントになります。
自分の強み・弱みは、ツールを使えばかんたんにわかります
自己分析ツールはもう試しましたでしょうか。就活では自己分析が重要です。中途半端に自己分析を終わらせてしまうと、入社後のイメージギャップから早期退職につながってしまいます。。
そんな時は「自己分析ツール」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
長所と短所の例文
ここからは、長所や短所の例文を面接での場合とESでの場合に分けてご紹介していきます。あくまでも例ですので、参考にしながら自分の長所や短所を考えていきましょう。
過去のエピソードはもちろん自分の言葉で書くことで、オリジナリティのある唯一無二の自分の長所と短所になります。自分を存分にアピールできる部分であるため、しっかりと準備しましょう。
長所
面接の場合:主体性
例文
私の長所は主体性があり、現状に満足せず常に高みを目指して行動できるところです。アルバイトでは居酒屋のキッチンの担当をしておりました。
私はアルバイトであってもしっかりお店の利益を考えるべきだと考え、常に原価率や売上高、人件費などを考えて仕事をしました。新人の教育にも自ら手を挙げて行い、仲間とも話し合いの場を設けて売上向上のために尽力しました。
その結果、1年間の売上は10%増加し、店長やアルバイト仲間からも信頼を勝ち取ることができました。御社でも営業としてどんな仕事にも進んで取り組みます。どんな壁に当たったとしても粘り強く、主体性を忘れずにナンバーワンの実績をだして、貢献致します。
上記の例文では、アルバイト経験から長所がアピールされています。「主体性」というテーマに絞られており、何について説明されているかわかりやすいです。
また、「主体性を忘れずにナンバーワンの実績」というように、企業での活かし方も書かれているため、入社意欲が伝わりやすく、採用担当者も「どのように活躍できるのか」というイメージがしやすく、高評価を得やすいでしょう。
ESの場合:課題解決力
例文
私の長所は課題解決のために働きかけられることです。私はA大学の陸上部に所属し、大学2年の冬からは主将を務めました。その中でも特に「年4回ある対校戦での全勝」を目標に掲げ活動していました。
私の所属する陸上競技部は今年で創部100年を迎えますが、年4回ある対校戦で全勝することは創部以来一度も果たされたことはありませんでした。
この目標を達成するにはチーム全体の成長が重要になると考え、それには私一人の力ではなく部員全員の協力が必要でした。選手の長所と短所の把握をし、月に一度練習の計画を一緒に立てることで、部全体の目標に対する意識が向上し、選手全員の練習にも打ち込む姿勢にも変化がありました。
その結果選手一人一人のレベルは確実に上がり、全勝を果たすことができました。御社でも、自分自身のことだけでなく周りを巻き込んだ全体勝利ができるように、一歩前に踏み出した行動を致します。
上記の例文では、部活での経験から長所がアピールされています。「課題解決力」というテーマに絞られており、何について説明されているかわかりやすいです。
また、「一夫前に踏み出した行動」というように、具体的な貢献方法が提示されているため、採用担当者に「どのように活躍できるのか」というイメージがしやすく、高評価を得やすいでしょう。
短所
面接の場合:臆病
例文
私の短所は臆病なことです。臆病なため絶対に安全だと自信が持てるまで行動に移すことが出来ません。安全であることを確認するために準備にも時間がかかってしまい、周囲から出遅れることもありました。
出遅れたと分かると焦ってしまい、失敗をしてしまうことも多いです。出遅れることに焦り、ミスをすることが多かったので、人一倍早くに準備を始め、動き出すことを心がけました。
その結果一人だけ遅れることはなく、充分に準備をした分人よりも高いクオリティで結果を出すことが出来ました。
上記の例文では、「臆病」というテーマに絞って説明されています。短所をアピールする際は短所だけを伝えるのではなく、それを上手に長所に転じることが大切です。臆病の短所は裏返せば慎重であるということなので、慎重さをアピールしていきましょう。
また自身の臆病という短所を分析し、それに対して対策を立てることができています。慎重という言葉を直接的に使わなくてもそれをアピールするのは可能です。短所のアピールではどのように改善したのかを伝えるのも大切で、例文のように自身が立てた対策と得られた結果を出すことが大切になります。
ESの場合:頑固
例文
私の短所は頑固なところです。自分の意見に頑固になってしまい周囲と対立してしまうことがあります。
私は大学ではサッカー部に所属していますが、チームメイトと対立したままだとチームワークが取れずに困ることが多くありました。私は周囲と対立しないように出来るだけ人の話を聞き、それを受け入れる努力をしています。
多様な価値観に触れる中でそれぞれの違いや違うからこその良さなどを知り、現在では周囲の意見も受け入れてチームワークを発揮することが出来るようになりました。
次の例文では、「頑固」というテーマに絞って説明されています。短所をより具体的に伝えるためにはその特徴を表したエピソードを用いるといいでしょう。例文ではサッカー部での対立、それによってチームワークが発揮出来ないということが書かれています。
またこの例文でも自身の短所を分析し、それに対して改善策を打ち出せています。最終的には周囲の意見を受け入れ、チームワークが発揮できるとされており、短所を改善できているのが評価出来るポイントといえるでしょう。
自分の長所と短所を理解して、就活に挑もう
長所と短所は、就活で必ずといってもいいほど聞かれる必須項目です。また事前の準備次第で完成度はかなり変わってきます。
採用担当者は何十人、何百人の就活生を見ているため、きちんと言い表せているか、準備してきたのかは一目で分かってしまいます。そのため、準備は徹底して行いましょう。
長所や短所は、自分の最大のアピールポイントです。まずはこれまでの経験から自分の長所や短所を見つけ最大限アピールしましょう。