自己分析

人生のターニングポイントを答えるコツ3つ【回答例付き】

ターニングポイントとは

面接でよく聞かれる質問の一つに「あなたのターニングポイントについて教えてください」というものがあります。ターニングポイントとは、あまり普段の会話では聞きなれない言葉ですが、就活においては事前に準備しておくべき重要なキーワードです。そもそも、ターニングポイントとはどのような意味でしょうか。

直訳すると「転換点」という意味になります。分岐点や転機という言葉にも置き換えられます。こうした、自分の人生における分岐点や転機について話せることが、選考を進めていくために必要な準備と言えます。

「でも自分には転機なんて無かった」と思う方もいるでしょう。この記事では、ターニングポイントを答える際のコツと、参考にしたい回答例についても紹介します。自己分析を進める前に、ぜひ参考にしてください。

就活と人生のターニングポイントの関連性

ターニングポイントは、面接で聞かれる質問の定番と言っても過言ではありません。なぜ、企業は就活生のターニングポイントを聞きたがるのでしょうか。

多くの人にとって、就活は今後の人生を大きく左右するほどの、大切な人生の選択になります。その大切な選択によってなぜ自社を志望したのか、面接官はミスマッチを防ぐためにその理由を知りたいと考えます。そしてその理由に結びつくのが、就活生にとっての転機、つまりターニングポイントになるというわけです。

また、ターニングポイントは重要な転機ですから、当然その前後によって、その人の考え方や行動は変わるでしょう。面接官は、ターニングポイントを経ることで何を学び、どう行動したのか、学習能力の高さや課題解決能力、ストレス耐性といったこともそこから知ろうとするのです。

人気企業内定者の「ガクチカ」を参考にしよう

人生のターニングポイントが、学生時代に力を入れたことと同じ人も多いでしょう。就活の中でも大切なアピール要素です。自己PRとの違いと学生時代に力を入れたことは、似ているようで異なります。

学生時代に力を入れたことを正しくアピールして、学生時代の経験やそれによって得た能力を伝えましょう。学生時代に力を入れたことを考えるときに活用したいのが『人気企業内定者の「ガクチカ」まとめ』です。作り方や例文18選を収録しています。無料でダウンロード出来るので、面接対策中の就活生にもおすすめです。

人生のターニングポイントとして考えられる瞬間

ターニングポイントは、面接官が就活生の志望動機の真意を測り、またその能力についても推し量れる質問項目です。そのため、何をターニングポイントとして設定し、どのように話すのかが、就活生にとって非常に重要と言えるでしょう。

人生の転機とは、人によってさまざまです。映画や小説のような、劇的な出来事がターニングポイントだという人もいれば、日常でのふとしたことがきっかけで、考え方や行動が大きく変わったという人もいるでしょう。では、どのような瞬間がターニングポイントとして考えられるでしょうか。

重要な決断を迫られたとき

一般的に考えて、多くの人が経験する進学や就職、結婚や出産など、今後の人生を左右する決断を迫られる局面は、まさに人生のターニングポイントと言えるでしょう。つまり、重要な決断を迫られたときが、ターニングポイントになり得ます。

例えば、進学で考えてみましょう。高校や大学への進学は、多くの人が経験する人生の節目です。特に大学への進学については、大学の選択に加えて学部や学科、専攻に至るまで非常に細かく枝分かれした選択をするため、人生に及ぼす影響は大きく、重要な決断だと言えます。

更に就職に至っては、人生の多くの時間を費やす仕事を選ぶため、一つ一つの決断が重要なもので、あらゆる局面にターニングポイントがあると言えるでしょう。これまでの人生を振り返り、重要な決断をした瞬間がないか、ぜひ一度考えてみてください。

些細な出来事から物事の見方が変わったとき

重要な決断を迫られたとき以外にも、ターニングポイントになり得る瞬間はあります。環境の変化によって、これまでとは違う感覚の人や物事に触れたとき、予想もしていなかった転機が訪れるも場合もあります。

例えば転校や留学で、今までいた環境とは全く違う環境に身を置いたことから刺激を受けたり、思いもよらない言葉を言われて衝撃を受けた、そんな経験がある方もいるでしょう。こうした環境の変化に伴う刺激は記憶にも留まりやすく、エピソードとしても話しやすいと言えます。

また、アルバイト先で出会った同僚や上司、お客様から言われた言葉で、これまでの考えが一変したという方もいるでしょう。他には、偶然目にした光景や新聞記事など、経験自体は些細なことでも、それがターニングポイントになることだってあり得るのです。

人生のターニングポイントの見つけ方

誰にでもターニングポイントがあると言われても、ピンとこない人も多いでしょう。そこでここでは、人生のターニングポイントについて、ピンとこない人のために、見つけ方について紹介します。

自己分析により自分を振り返る

人生のターニングポイントが見つけられない人は、自己分析で振り返りましょう。自分はどんなことがきっかけでこういった性格を認識したのか、誰の言葉に影響されて気持ちが変わったのか、振り返ることで人生のターニングポイントが見つかる可能性もあるのです。

自己分析を効率的におこなうには、自己分析マニュアルの資料の活用をおすすめします。この資料には問いに回答することで、自分がどういった性格でどういった分野に向いているのかを導いてくれます。ぜひチェックしてみてください。

人生のターニングポイントを答える際のコツ3つ

いろいろなきっかけがターニングポイントになり得ると述べましたが、ここからは具体的に、ターニングポイントを答える際のコツを紹介します。

就活生の多くが陥りやすいのが、この「エピソードを語るのに必死になる」ことです。企業はあなたがどんな経験をしたのかではなく、その経験によって何を学び、どのように行動したのかを知ろうとしています。そこを踏まえて、以下に3つのコツを挙げます。

①成長過程に起こったこと

誰しもが「今まではできなかったけれど、できるようになった」という成功体験を、多かれ少なかれしてきているはずです。そこでは間違いなく、その人なりの成長があり、成長できた要因があります。

その「自分を成長させた要素」について具体的に触れると、ターニングポイントを答えやすくなります。つまり、ただ単に「私はこんなことができるようになりました」というエピソードを展開するのではなく「このきっかけのおかげで考えと行動がこう変わり、これができるようになりました」という答え方のイメージです。

自分を成長させた要素を取り入れて答えると、学習能力の高さや素直さといった点がアピールできます。ターニングポイントが自分をどのように変え、どこまで成長できたのかまで答えられるようにしましょう。

②価値観を変えるキッカケになったこと

こちらは成功体験から考えるのではなく、自分自身の夢や目標から考えてみると良いでしょう。夢や目標は、価値観に基づいて設定されます。その価値観を変える契機について具体的に触れることも、ターニングポイントを答える上で有効です。

「ターニングポイントをキッカケに、私の価値観はこのように変わり、こう考えるようになったことで、こんな夢に向かって努力しています」という答え方のイメージです。自分自身の行動指針となったキッカケを考えても良いかもしれません。

価値観を変えるキッカケになった要素について触れると、志望動機に説得力をもたせられます。もちろん、あなたの人柄を伝えるのに有効です。

③困難な問題を解決した経験

「自分を成長させた要素」と似ていますが、こちらは経験自体がターニングポイントとして答えられます。エピソードのポイントとしては「困難な問題に直面したときに、どのように解決していったのか」です。

つまり「困難な問題を解決するために考え、こんな努力を重ねた、その一連の経験がターニングポイントとして、今の自分につながっている」という答え方のイメージです。

この答え方では、まさに課題解決能力やストレス耐性についてもアピールできるでしょう。しかし、本当に困難な問題だったのか、という点については注意が必要です。

人生のターニングポイントを聞かれたときの回答例

ここまでは、ターニングポイントの考え方と、その答え方のコツについて紹介してきました。あなたの人生における転機となったいくつかのことから、ターニングポイントとして答えるにふさわしいエピソードを選べば、具体的な答え方を考えていきましょう。

次は、ここまでの内容を踏まえた回答例を2つ紹介します。あくまでも就活という場で評価される内容になっていなければいけません。企業が見ているのは、エピソードそのものではなく、その内容です。

例文①

私はコンビニのアルバイトを三年間続けています。競合店出店の影響による売上減少に対し、打開策を考え、売上を伸ばせたことが私のターニングポイントです。お客様一人ひとりとのコミュニケーションが大切だと考え、常連客の特徴と購入される商品についてスタッフ間での情報共有を徹底しました。その情報をもとに、朝と夜で商品の並べ方を変え、常連客には「今日はこれが作りたててでおすすめです」というレジ横総菜のご案内をするようにしました。はじめは結果が出ず試行錯誤の連続でした。でも何とか大好きな店に貢献したいという一心で、初めて自分から意見を通し行動することができました。そして、二か月で売上を伸ばすことに成功し、皆で一丸となって継続して取り組むことの大切さを身をもって学びました。

こちらは「外的要因によるお店の売上減少という困難な問題を解決した経験」から「自分の意見を初めて通し行動した」という成長過程についても触れています。また、冒頭に同じアルバイトを三年間続けているとう記載により「継続力」のアピールもできています。さらに二か月間の試行錯誤を続けた点で、主体的かつ根気強く課題解決に取り組める人だと分かる内容になっています。

例文②

私のターニングポイントは「地図に残る仕事」という某社様のキャッチコピーをたまたま駅の広告で見たことです。数学が得意だからと何となく理学部に進みましたが、将来について漠然と悩んでいるとき、このキャッチコピーを目にして「素敵だな」と感じました。「地図に残る仕事」そのものも素敵なのですが、一つの仕事を素敵なことに思わせてしまうキャッチコピーの素敵さに心を奪われました。それからは、自分もこんなキャッチコピーを作る仕事に携わりたいと思い、昨年からコピーライターの養成講座にも通っています。まだまだ学ぶべきことはたくさんありますが、ぜひとも御社でコピーライターとして活躍したいと考えております。

こちらは「偶然目にした広告によって、価値観が変わり新しい夢に気づいた」というエピソードです。キャッチコピーを見て、キャッチコピーを作ることに興味を抱いたことが志望動機に直結しており、説得力に厚みがあります。

また、夢を叶えるために「養成講座に通っている」という具体的な行動まで述べており、目標達成までの努力についてアピールできています。

人生のターニングポイントはいつでも答えられるように

就活では、エントリーシートや面接で「人生のターニングポイント」について聞かれることがよくあります。その際に、慌てて考えてアピールにならない内容で答えないよう、しっかりと事前の準備が大切です。

繰り返しになりますが、企業は就活生がターニングポイントを経て、何を感じ、どのように行動したのかから、その人の特性や能力を知ろうとしています。そのため、他の人が真似できないような突飛な体験談は必要ありません。

あくまでも、自分が経験し考え方や行動が変わったエピソードから、どう成長しているかやどう成長しようとしているか、ということを語る必要があります。今までの人生をしっかりと振り返り、自分のターニングポイントについて考えておきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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