自己分析
【心配性は長所】マイナスイメージをプラスに変えるテクニックと例文
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目次
心配性を長所として活かそう
面接などで長所を聞かれると、好印象を与えるものを考えることでしょう。その中で心配性という言葉はマイナスのイメージがあるかもしれません。しかし、話すテクニックによってはマイナスもプラスのイメージに変えることができます。
短所を聞かれて短所について話しているだけだとただマイナスなイメージで終わってしまいます。しかし短所を踏まえた上で結果的に長所になっていれば、ギャップで面接官の印象が良くなるのは間違いないでしょう。
心配性も表現の仕方によっては長所として活かすことができるのです。ではそのテクニックや例文をご説明していきましょう。
心配性の人の長所6つ
そもそも心配性の人というのはどういった性格なのでしょうか?心配性だというと、文字どおり心配しすぎる、不安がるということで、どちらかといえば短所だという印象が強いものです。
しかし、果たして本当にそうなのでしょうか?実は、心配性というのは、その性格がゆえに役に立つということがたくさんあります。心配性は裏を返すと、短所とはいえない、むしろ長所と言い換えることができるのです。
慎重である
心配するということは、未来がいったいどうなるのか分からない場合に、誰でもが感じる感情です。考えてみれば、未来なんて誰にも予測できないものなので、心配すること自体は多かれ少なかれ、誰もがみんな持ち合わせているといえるでしょう。
心配性はそれがちょっと行き過ぎている状態のことを言います。ですから、何か行動するときには他の人よりも用心深くなり、丁寧かつ慎重にことをすすめていくのです。
用心深くなかなか決断しないということは優柔不断という言い方もできますが、裏を返せば慎重である几帳面なよい印象ではないでしょうか。事前に考えてから行動するので、行き当たりばったりで実行することはなく、何事も慎重に進めていきます。
失敗が少ない
心配性の人は、未来のことを「もしこうなった場合はどうしたらよいのだろう?」と、行動する前に事前にあれこれ考えがちです。考える時間が長く、なかなか行動に移さないことで、一見仕事が遅いように思われるかもしれません。
しかし、事前に考えているうちに、いろいろな想定がされるため、頭の中で自然と下準備ができていることが多いと言えます。何も考えずに勢いで突っ走ってしまった結果、準備不足で二度手間になるというようなリスクが少なく、かえって仕事が早く片付くこともあるのです。
よく考えてから行動する性格のため、大きな失敗が少ないと言えるでしょう。チームで何かをやろうとした時など、心配に思ったことを発言することで活躍できるのです。
責任感が強い
何かを始めようとするときに、勢いで始めることや、あまり深く考えずにいきあたりばったりでの行動だと、参加する場合もやめる場合も突然のことが多くなります。突然始めたものや、その場のノリで行動したものというのは、いい加減で責任感の無い仕事になりがちです。
心配性の人は、何事も行動する前によく考える慎重さを持っているので、いきあたりばったりの行動は見られません。考えた末に行動するので、何事も適当にやり過ごすような事はせず、真剣に向き合っていると言えます。
真剣さは非常に大切で、仕事をする上で必要なことです。真剣でない=いいかげん=無責任ではなく、任されたことに対して責任感が強いということは大きな強みになります。
計画性がある
心配性の人に多く見られる特徴の1つに計画性があるという点があげられます。心配性の人は、行き当たりばったりで物事を進めることを非常に嫌います。何か目標がある時は、できるだけ早めに、目標を実行するためのスケジュールを考えます。ここまでは心配性でない普通の人も、同じアクションをとるという方もいらっしゃるかもしれません。
心配性の人がすごいのは、スケジュールの作成にとどまらず、さらに1歩進んだアクションを考えます。それは最悪の場合を考えて、できるだけ前倒しで色々なことを進めようとするのです。物事を進めるにあたり、予期しない問題や課題は多々発生するものですが、そのような状況を考慮しながら目標を達成していくのです。
気配りができる
心配性の人は、自分のことだけでなく周囲の人たちに対しても同じように心配します。「あの人は今困っているのではないだろうか」「嫌な思いをしていないだろうか」といったことをいつも考えています。心配性でない人には信じられない思考かもしれませんが、心配性の人は自然とこういったことを考えてしまうのです。
この「気配りができる」という点は、ビジネスの場では多くのメリットをもたらします。どんなに技術が進歩しても、最終的にビジネスの根幹にあるのは人と人のつながりです。お客様や同僚など、どんな場面でも相手の気持ちを思った一言や行動を自然にとれる人というのは、やはり人として好印象を持たれます。それが人間関係を円滑にしたり、時には思いもかけないような仕事につながることもあるのです。
トラブルに対応できる
何か物事を進める際、最初から最後まで順風満帆で全てが問題なく完了することはあまりなく、何かのトラブルがつきものだと思います。そういったトラブルが起きた時、日頃からの準備の差がものをいうことがあります。
心配性の人はそういった場合にあらゆるトラブルが起きた場合をシミュレーションし、事前に対策を講じることができるものについては準備を怠りません。また、「こういう問題が起こったらこういうアクションをとろう」と頭の中で整理されていることが多いため、不測の事態が起こっても、その被害を最小限に留められるのです。
短所を長所に変えてアピールする際のポイントについて、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。
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心配性を長所としてアピールした例文
心配性の特徴は分かりましたが、では実際どのようにして例文を書いていけばいいのでしょうか。「心配症」というちょっとネガティブなワードも使っていいのかどうか悩むところです。しかし「心配性」という一見マイナスな言葉を使っても、最終的にプラスイメージの文章で落とすことで、強力なインパクトを残すことができるのです。ここからは心配性をテーマにした例文を使って、どのようにして心配性をアピールしていけばいいのかを見ていきましょう。
例文①
私の強みは心配症なところです。自分が納得できるまで、不安なことは解決に導く努力を惜しみません。例えば、自宅の防犯対策には特に力を入れており、戸締りはもちろんのこと、窓に防犯フィルムを貼るなど、万が一に備えて万全に準備をしております。
家族から考えすぎだと批判されましたが、あやうく空き巣の被害にあいそうになり、対策していたおかげで喜ばれたという経験があります。私はこのことで、何事も過信することなく、準備しておくことの大切さを学びました。この経験を活かして、どんな仕事に対しても、客観的な見方をすることで、下準備をしっかり行い、成功に導きたいです。
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この例文は、企業にとって自分がどういったことで貢献できるのかを、心配性ならではの防犯意識の高さや、慎重であるという強みで表現しています。これらはさまざまな職種で仕事に生かすことができるものです。解決に導く努力を惜しまないという点は高評価です。
例文②
私の長所は心配性であるという事です。いろいろ心配な為、物事をしっかり考えて事前に準備をすることが得意です。学校内のイベント企画に携わった際の話ですが、屋外イベントの話が進む中、私はどうしても雨天時の対応が気になりました。
そこで提案したところ、晴天時と雨天時の2つの案を同時に企画することになり、当日の雨にスムーズに対応することができました。たくさんのお客様の笑顔を見ることができたことが、とても嬉しく、印象に残っています。これからも、事前に思いつくアクシデントをしっかり考えて、お客様に臨機応変な対応ができるように努力し、仕事に活かしていきたいです。
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この例文からは、心配性ではあるけれど、重要なことはしっかりと発言ができる積極性、また、実行に移す能力も兼ね備えていることがわかります。事前によく考えて、下準備をすることによって成功したという例ですが、仕事に関しても同じことが言えるのではないでしょうか。
大きな失敗が少ないということは、結果的に効率も上がり、企業にとって好都合ということになるのです。
例文③
私の長所は、心配症な所です。子どもの頃からきっちりしていると言われることが多く、それが自信に繋がり、何事にも責任をもって、丁寧に真剣に取り組むようになりました。私の取り組み方は仕事にも効果が出てきていまして、アルバイト先では、仕事が丁寧で正確だと言われています。
特にお金の扱いでは、必ず何度も確認してミスを防ぐことがいかに大切であるかを学びました。私は貴社で仕事をする上でも、何事にも気を配りミスがないよう仕事をしていきたいと思っています。
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この例文では、心配性であるがゆえに仕事に丁寧かつ真剣に取り組むという観点からアピールをしています。また周囲からの評判を入れることで、自分が思い込んでいるわけではなく、周りからも認められるほどの性格であるという裏付けをしています。
仕事をする上では早さも求められますが、同時に正確さがかなり重要になってきます。いくら仕事が早くても間違いだらけでは効率が悪くなるからです。その点、心配症の人ならば多少仕事が遅くても、与えた仕事はキッチリとこなす安心感を与えることができます。
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心配性は短所としてのイメージも強い
心配症という言葉は、消極的など短所のイメージも強いものです。面接で「一言であなたの性格を表してください」というような場面では、「不安症」の一言だけをアピールすることは、避けたほうが良いでしょう。
「少し注意しただけでも気にしてすぐに仕事を休みそう」「慎重になりすぎて仕事に時間がかかるのでは」というような印象をもたれてしまうリスクがあります。
やはり心配という言葉は、元気な新入社員を迎えるにあたって、マイナスなイメージがあるものなのです。心配症だと言ったあと、事例を一緒に述べることができる機会でないと、アピールにはなりません。短所なのに長所にもっていけるような話の機会に使うのがおすすめです。
慎重すぎて仕事の時間がかかるイメージ
心配性だと、失敗するかもしれないと考え慎重になりやすいです。これが短所に受け取られる可能性もあります。ミスを連発する人は信頼を得られません。失敗して怒られることで、精神的なショックが生じる場合もあります。そのため何度もチェックしがちですが、今度は仕事の遅さという問題が起きます。会社では仕事の速さも求められるのは無視できません。一番評価されやすい人材は仕事が速くてミスが少ない人です。
心配性で慎重というのは、ミスが少ないという長所もありますが同時に仕事が遅いという先入観を持たれる場合もあるのです。個人の価値観にも左右されますが「仕事に時間がかかるのは会社にとって損」という採用担当者だと長所と感じてもらえない可能性もあるでしょう。
気にしやすく落ち込みやすいイメージ
心配性だと気にしやすく、落ち込みやすいイメージを持たれる可能性もあります。失敗を恐れるので小さなミスに気づきやすいのは大きなメリットです。しかし失敗を恐れる人が失敗で怒られたらどうなるでしょうか。採用担当者は精神的にタフで怒られても反省材料にし、前向きにがんばってくれる人材を求めるものです。
社会人として通用する人間に育てるためには叱ることも大切と考える人も居るでしょう。心配性が相手だと扱いが難しいと思われがちです。少し注意しただけで仕事を休まれたら会社の利益につながらないと考えるでしょう。すぐ辞めるのではないかとも考えます。心配性を長所としてアピールする際には、打たれ弱いイメージを持たれる可能性も考慮に入れた方が良いでしょう。
プレッシャーに弱いイメージ
仕事には責任が生じます。だからこそ多くの人はプレッシャーを感じるものです。ちょっとした失敗が大きなトラブルにつながり数千万、数億の損を生み出すこともあります。新人社員だけではなく、ベテラン社員でも大きな仕事に対してはプレッシャーを感じるものでしょう。
心配性の人は責任感が強いタイプが多いです。しかし責任感が強いということは逆に考えるとプレッシャーを感じやすい人とも言えます。仕事ではプレッシャーに弱いタイプの人間は頼り甲斐がないと判断される可能性があるでしょう。心配性は長所になります。裏を返せばプレッシャーに弱いのではないかと先入観を持たれ、大きな仕事を任せられそうにないと判断される可能性もあるので気をつけましょう。
心配性を短所で書く場合について、知りたい人はこちらの記事もチェックしてみてください。
心配性プラスαでもう1つの長所を述べる
「心配性」という言葉だけでも、短所ではなく十分に長所としてアピールすることができるということです。しかし、面接などで自分の長所をアピールするときには、心配性というひとつの長所だけでは、今ひとつインパクトに欠けるかもしれません。
面接の際には好感度をあげておきたいものです。そこで、心配性という長所に、別の長所をプラスαすることで、さらに高感度の高い自己PR文や面接内容にすることができます。
心配性を他の長所と一緒にアピールしてみる
心配性と一緒にアピールしやすい長所は、協調性がある点や、柔軟性があるという点でしょう。また、自分で考えて行動できるという点や、コミュニケーション能力が高いという点も好感度がもてるものです。
特に、チームワークを大切にする企業では、考えを曲げない柔軟性のないタイプよりも、協調性があって柔軟性のあり、コミュニケーションが取りやすいタイプの人と一緒に働きたいと思うものです。
成績がよくてリーダーシップをとってきた学生でも、前者であれば、正直なところあまり戦力とは思われません。それほど成績がよくなくても、後者の方が、不足している知識や技術を素直に吸収するので1人前になるのが早いとも言われるくらいなのです。
例文①
私の強みは、心配性であり協調性があることです。あまり目立つことは苦手で、リーダーシップのとれるタイプではありませんが、縁の下の力持ちだと自負しております。大学のサークルの中では副会長をしており、メンバーの意見が対立して雰囲気が悪くなったときには、間に入って両者の意見の妥協点を見つけ、解決に導いたことがありました。
慎重に考えるため、取りかかるまでに時間がかかることもありますが、一度やると決めると責任感を持って丁寧にやり遂げます。
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この例文は、心配性の強みである慎重であることと、責任感があることのアピールに加えて、協調性がある点がプラスされたものになっています。少し地味なアピールに見えるかもしれません。しかし、率先して指示を出すばかりが仕事ではないので、下準備をしたり、誰かのフォローに回ったりする人材も重要なのです。チームワークのとれる人だというアピールは好印象ということになります。
例文②
私の長所は物事を慎重に考えて、丁寧にこつこつ努力することです。心配性でもありますが、計画性を持って実行に移す事ができます。具体的には、奨学金の今後の返済が心配で、慎重に考えた結果、学生時代からの貯金を計画しました。卒業までに100万円貯金という大きな目標を立て、毎月2万円と、臨時収入の貯金を計画し、実現することができました。
学業とアルバイトの両立は大変でしたが、私にとって大きな自信となり、さらに高みを目指す糧となっております。私はこの高い目標を目指す努力を、今後、仕事にも活かして続けていきたいです。
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この例文では、心配性と計画性があることを長所として、堅実さをアピールしています。物事に対する熱意も感じられ、目標に向かって努力する姿勢がよく表現されています。
学業とアルバイトの両立をして、さらに貯金をするということは、けっして簡単なことではありません。
欲しいものを我慢する忍耐力があることも想像でき、心配性であることが堅実な性格であるという好印象にとられるものと言えるでしょう。
心配性は丁寧さに優れる立派な長所になる
心配性は短所として挙げられることが多いのですが、本当にそうなのでしょうか。確かに、度が過ぎる心配性では不安要素を考えすぎて、仕事が進まないというリスクがあるかもしれません。
しかし、心配性がもつ性質の「慎重」「失敗が少ない」「責任感が強い」といったことは、けっして短所ではありません。心配性は未来のことを予測しすぎてしまう性質と言いかえることもできます。状況が刻一刻と変わっていく社会で、これらは十分長所といえるでしょう。
併せて長所を「生かす」と「活かす」の違いについて、ぜひチェックしてみてください。