自己PR
絶対押さえたい自己PRのNG例13選|改善後のOK例文も紹介
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目次
失敗しない自己PRを作るにはNG例と改善ポイントを知ることが重要
就活において自己PRは、学生時代に培った強みや自分の魅力を企業に伝える重要な項目であり、自己PRの内容が選考を左右するといっても過言ではありません。そのため自己PRで失敗したくないと考える学生も多いでしょう。
自己PRで失敗しないためには、NG例とどのように改善すべきかを把握することが効果的です。
そこでこの記事では、就活に使う自己PRを作成しようとしている人に向けて、自己PRのNG例や改善策、企業がみているポイントを紹介します。NGな自己PRを回避し、採用担当者の印象に残りやすい自己PRを作成する参考にしてください。
前提をチェック! 自己PRで企業がみているポイント
NGな自己PRがどのような内容であるかを確認する前に、自己PRを通じて企業がみているポイントを把握しておきましょう。そうすることで、どのようなことを意識して自己PRを作成すると、採用担当者が魅力的に感じるのかを理解できますよ。
ここでは、企業が自己PRでみている2つのポイントを紹介するので、まずは自己PRの前提知識として確認しておきましょう。
自己理解ができているか
自己PRは、自分自身の強みや特徴を伝える項目です。そのため、採用担当者は、自己PRを通じて応募者が自分自身の特徴を理解しているかを確認しています。
たとえば、自己PRの内容が抽象的だと、自己理解が深められておらず、自己分析ができていないと思われてしまう可能性があります。
自己理解ができていない抽象的な自己PRには、次のような特徴がありますよ。
たとえば、「私はコミュニケーション能力が高いです」というだけの自己PRでは、根拠となる経験やエピソードが盛り込まれておらず、なんとなく考えただけの強みではないかという疑問が生じますよね。
このように自己PRでは、自身を深掘りして考えられているかを確認できることから、企業は自己理解ができているのかを判断しているのです。
自己PRの構成について詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてくださいね。
自己PRのコツについてはこちらの記事でも詳しく知ることができますよ。
自社で活躍できる人材か
自己PRでどんなに魅力的な強みやスキルをアピールしたとしても、その企業の業務内容に活かせなければ意味がありません。そのため、企業は自己PRを通じて、自社の業務で活躍できる人材かどうかを判断しています。
たとえば、医療業界の企業からすると、患者との良好な関係を築けるコミュニケーション能力や、医療現場の仕事をチームで取り組めるチームワークが現場で活かせる魅力的な強みだといえるでしょう。
一方で、表現力や交渉力があることなどを自己PRでアピールしたとしても、医療系の企業からは、自社では活かせないスキルだと判断されてしまい、魅力的には映りませんよね。
このように、志望企業によって活かせる強みや特徴は異なるため、応募者が持っているスキルを自社で活かせるかを自己PRを通じて確認しています。
企業が求める人物像を知るには企業研究が欠かせません。企業研究について詳しく知りたい人は、こちらの記事をチェックしてみてください。
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改善後の例文も紹介! 自己PRのNG例文13選
NGな自己PRには、さまざまな特徴があります。そこでここでは、13のNGな自己PRを紹介するとともに、その改善ポイントもあわせて解説します。
自己PRのNG例と改善点を把握することで、採用担当者に響かない自己PRを回避できるので、魅力的な内容にするためにも参考にしてくださいね。
①具体性がない
私は、周りの人とコミュニケーションをとるのが得意です。
大学生活ではさまざまな人とかかわる機会が多く、多くの友人を作ることができました。また、サークル活動にも積極的に参加し、イベントの企画や運営にも携わった経験があります。
これらの経験を通して、人と協力することの大切さを学びました。
貴社に入社後も、大学生活で培ったコミュニケーション能力を活かし、チームワークを大切にしながら仕事に取り組みたいと考えています。
この例文では、大学生活で人とかかわることに力を入れていたことを伝えていますが、その経験でどのようなことを成し遂げられたのかまで言及されていません。
そのため、全体的に抽象的なイメージで、採用担当者には響きにくい内容となっています。
改善後の例文
改善後の例文では、人々と協力したことによる成功体験を「前年比30%を超える」など、具体的な数字を含めて説明しています。また、その際に「広報部長」という特定の役割を伝えることで、責任のある立場からチームをまとめあげた経験も同時にアピールできていますね。
このように、具体的な数字や役割などを伝えることで、採用担当者が納得しやすい自己PRにできますよ。
②結論ファーストになっていない
大学2年生の夏、私は海外留学に参加しました。その際、最初は言葉の壁に苦労しましたが、徐々に現地の人々と打ち解けました。
そして留学を通じて、異文化を理解することの難しさと重要性を学びつつ、コミュニケーション能力を身に付けられたと感じています。
また、チームでプロジェクトを進めるなかで、リーダーシップを発揮する機会もあり、この経験を通じて、グローバルな視点と柔軟な思考力を身に付けることができました。
貴社に入社後は、これらのスキルを活かし、異文化間でも密接なコミュニケーションをとれる人材として活躍します。
この例文では、コミュニケーション能力や柔軟な思考力を自身の強みとしてアピールしています。
しかし、最初に海外留学に参加したことから話が始まっており、企業からは、何を伝えたい自己PRなのかがわからない状態で読み進めていくことになってしまっています。
改善後の例文
改善後の例文では、冒頭にコミュニケーション能力を強みとして伝えています。NG例文とは違って最初に結論を持ってきていることで、どのようなテーマで話を進めているのかを理解したうえで読み進められますよね。
③何が言いたいのかわかりづらい
私は、大学生活でさまざまな経験をしてきました。
たとえば、大学時代のアルバイトでは接客を担当し、多くの顧客と接する機会があり、顧客対応力を学びました。
ほかにも、サークル活動やボランティア活動にも参加していて、複数名のメンバーで協力する大切さを感じるとともに、社会貢献が自身のモチベーションにつながることを理解したのです。
貴社に入社後は、これらの経験を通じて、コミュニケーション能力や協調性を活かし、会社に貢献できる人材に成長したいと考えています。
この例文は、コミュニケーション能力や協調性についてアピールしている自己PRです。
しかし、序盤から中盤にかけて大学生活での経験や学びだけを伝えている内容になっているため、何を伝えたいのか理解しづらいNGな自己PRとなっています。
改善後の例文
改善後の例文では、複数の活動を盛り込みながらも、工夫しながら取り組んだことでそれぞれで成果を出すことができたことが伝わります。アピールしたい事柄が複数ある場合は、もっともアピールしたい内容一つに絞るか、上記の例文のように同時進行で進めた際に意識したことなどを盛り込むと良いですよ。
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④アピールする強みが複数ある
私の強みは、コミュニケーション能力、リーダーシップ、語学力の3つです。
一つ目のコミュニケーション能力では、アルバイトでの接客で顧客から高評価を得た経験があります。2つ目のリーダーシップでは、サークルの副会長として団体をまとめました。
最後の語学力については、留学経験などを通じて語学力を高め、TOEICで900点を取得しています。
貴社は海外展開にも力を入れていることを会社説明会で知ったため、これらの強みを活かして海外でもリーダーシップを発揮できるような人材として活躍したいです。
この例文では、アピールポイントを3つ紹介しています。そして、それぞれのアピールポイントを同じ文量で説明しているため、アピールポイントに具体性がなく、すべて曖昧な内容になっています。
採用担当者にアピールポイントは伝わるものの、印象に残りにくい内容になってしまっているといえるでしょう。
改善後の例文
改善後の例文では、自身の強みを「コミュニケーション能力」に絞っています。そして、改善前の例文でも言及していた留学経験も盛り込んで、グローバルに活躍できるコミュニケーション能力をアピールしています。
また、TOEICなどの資格に関しては履歴書の資格欄で伝えられるため、自己PRでしかアピールできない点を盛り込むのもおすすめです。アピールしたい内容がいくつもあるのはいいことですが、自己PRの内容に深みを出すためにも、アピールする強みは一つに絞るようにしましょう。
⑤強みとエピソードがつながっていない
私の強みは、何事にも諦めずに取り組めることです。
大学時代は飲食店でアルバイトをしており、常にお客様の状況を見ながら、先回りして行動していました。その結果、接客を通じてお客様から感謝の言葉をいただくことも多くありました。
このように、私は諦めずに努力を重ね、成果を出すという強みがあります。貴社に入社後は、このような粘り強さと向上心を持って、どんな仕事にも全力で取り組みたいと考えています。
この例文では、諦めないことを強みとして伝えており、大学時代のアルバイトでのエピソードも盛り込まれています。しかし、エピソードが諦めないことの根拠なっていませんよね。
強みに対する根拠が伝えられておらず、信ぴょう性が低いことから、採用担当者の印象には残りにくい内容となっています。
改善後の例文
改善後の例文では、根拠となるエピソードをアルバイトから学業に変えています。アピールしている強みとエピソードに一貫性があり、説得力のある内容となっていますね。
強みとエピソードがつながっていない場合は、強みとエピソードでどちらをアピールしたいか考え、アピールしたいほうにあわせてもう一方を変えるようにしましょう。
⑥エピソードが過去のものすぎる
私の強みは、努力を継続できることです。
そしてこの強みは、小学生の頃から10年間続けた水泳を通じて学びました。
この頃、私はプライベートの多くを水泳に費やしており、毎日学校が終わると練習に励んでいました。その結果、中学生の関東大会で優勝することができたのです。
この経験から、諦めずに頑張り続けることで、成果を生み出せることを理解しました。
そして、小中学生時代に打ち込んでいた水泳で培った粘り強さは、今でも私の強みだと考えています。
貴社に入社後も、困難な課題に直面しても諦めずに取り組む姿勢を持ち続けたいと思います。
この例文では、大卒の採用を考えている企業に提出する自己PRであるにもかかわらず、小中学校時代のエピソードが盛り込まれています。
たしかに10年間水泳を続けた経験は大きな強みになりますが、エピソードが過去のものすぎるため、高校・大学では誇れるエピソードがないのかと採用担当者から疑問を持たれるかもしれません。
改善後の例文
改善後の例文では、同じ水泳を題材としていますが、高校時代に壁にぶつかったものの、そこから努力を続けたという内容になっています。中学時代の大会優勝という大きな成果ではありませんが、困難なときでも諦めず、打開策を見つけることができる点が好印象ですね。
自己PRでは入社後の再現性が求められるため、エピソードの大小ではなく、どんな経験をして、何を思い、どのように行動したのかといった、思考のプロセスを伝えられる内容を選ぶようにしましょう。
⑦過去の自慢話になっている
私は大学時代、学業とアルバイトの両立をおこない、それぞれで良い成績を残せた経験があります。
当時、私は毎日5時間の睡眠で日々活動していたにもかかわらず、学校の成績を維持させながら、アルバイトも休まずに取り組み続けました。
これらの経験から、私はどんなに過酷な環境でも目の前のことに集中することで、成果を出せる人物であると確信しました。
貴社に入社後も、どんな環境でも成果を出せる私の強みを活かし、貴社の事業拡大に大きく貢献したいと考えています。
この例文では、毎日5時間の睡眠時間であるにもかかわらず、学業とアルバイトで成果を出せたことを伝えています。
しかし、入社後にどのように活躍したいかを具体的に伝えられておらず、ただの自慢話になってしまっていますね。
改善後の例文
改善後の例文では、アルバイトと学業を両立した点は残し、その背景や工夫した点を盛り込んでいます。また、「私は〜ができる」という主観的な表現を避け、客観的な成果を述べていることも大切なポイントですね。
このように具体的なエピソードを盛り込む際は、客観的な立場から納得できるような表現を意識してみてください。
⑧企業が求める人物像に合っていない
私の強みは、一人で考えながら物事に取り組める力を持っていることです。
特に、大学の卒業研究では、一人で考えながら研究プロジェクトを完成させました。
また物事を進める際にわからないことがあっても、自分自身で不明な点について調べ、自己完結できる力を持っています。
どんなに大変な仕事であっても自分自身で考えながら効率的に取り組めるため、貴社でも自立して仕事をこなせると信じています。貴社のエンジニア職として活躍する際は、自身の強みを活かし、試行錯誤しながらを開発に取り組んでいきます。
この例文は、エンジニア職を志望している企業に対して、一人で考えながら物事に取り組めることをアピールしている自己PR例文です。エンジニアと聞くと一人で仕事を進めるイメージを持つ人もいますが、実はチームで協力して仕事を進めることが求められる仕事です。
そのため、エンジニア職の自己PRとして一人で仕事を進められる強みをアピールしても、ミスマッチと感じられる可能性が高いでしょう。
改善後の例文
改善後の例文では、エンジニアで求められるチームとしての強みや計画性をアピールしています。さらに、将来的にはリーダーポジションとしてチームをまとめていきたいという点と自己PRのエピソードに親和性があり、入社後の活躍がイメージしやすいですね。
⑨企業での活かし方を伝えられていない
私の強みは責任感が強く、与えられた仕事を確実にこなせることです。
たとえば、大学のグループワークでは常に締切を守り、自分の担当部分を完璧にこなしていました。また、アルバイト先でも無遅刻無欠席をつらぬき、お店に迷惑をかけたことは一度もありませんでした。
どんなに忙しい状況でも、約束したことは責任感を持って必ず遂行するこの強みを貴社に入社後も忘れないように頑張りたいです。
この例文では、責任感が強いことをアピールしています。しかし、志望企業の業務において、責任感をどのように活かせるかまでは伝えられていませんよね。
そのため、採用担当者からは入社後の活躍が想像できないNGな自己PRだといえるでしょう。
また、責任感が強く締切を守ることやアルバイトで無遅刻無欠席であるエピソードを盛り込んでいますが、どちらも当たり前のことであるため、魅力的なエピソードとはいえないかもしれません。
改善後の例文
改善後の例文では、自身の責任感が強いことを伝えるとともに、チームやグループ全体を見渡せる面倒見もあわせてアピールしています。
そのため、入社後は組織の協調性を維持でき、人々をまとめられる人材であると採用担当者には映るでしょう。
また、クリエイティブ職を志望していることから、制作物の納期厳守や、チームでの生産性向上と結び付けて、入社後の活かし方をアピールしています。
⑩ネガティブな内容になっている
私は、常に物事に完璧を求められる「完璧主義」です。
たとえば、大学の論文を作成した際には、何度も書き直しを重ね、提出期限ギリギリまで質を高め続けました。
ほかにも、アルバイト先では仕事一つひとつをミスなく丁寧にこなすことを意識した結果、顧客から丁寧な仕事で良かったと言われた経験があります。
私の性格上、ミスを恐れるあまり仕事が遅くなってしまうこともありますが、完璧な仕事をこなすことが物事の最短ルートであると信じています。
貴社に入社後も、この強みを活かして活躍したいです。
この例文では、物事に完璧を求められることをアピールしていますが、仕事が遅くなってしまうなどのネガティブな要素も含まれています。
そのため、自己PRとして強みをアピールするはずが、入社後の懸念点を採用担当者に感じさせてしまう内容になっているといえるでしょう。
改善後の例文
改善後の例文では、「仕事が遅くなる」といったネガティブな表現をなくし、強みを活かしたエピソードを全面に押し出しています。また「完璧主義」という言葉を「質と効率の両方を求められる」という言葉に変えることで、よりポジティブな印象になっていますね。
このように自己PRを考える際は、ネガティブな表現をなくし、前向きな姿勢をアピールすることが大切ですよ。
⑪他者を落として自分を良く見せようとしている
私は、ほかの人には思いつかないアイディアや考えを考えることが得意です。
ゼミの地域活性化を図るプロジェクトでは、リーダーを務めたのですが、ゼミ員から意見やアイディアがまったく出ませんでした。しょうがなく自分でアイディアを考え、実行に移し、プロジェクト成功につなげました。
また別のゼミの課題でほかの人が方向性決めに苦労している中、私はさまざまな分野の文献を読み、考えを早くにまとめたことで、誰よりも早く提出することができました。
このように、私はほかの人と比べて、アイディアを考えるのが得意です。入社後もこの強みを活かして、誰よりも良い企画を作っていきます。
この例文では、発想力や情報収集能力をアピールしています。しかし、ほかの学生と比較したうえで、ほかの学生が劣っているといったマイナスイメージを感じさせる内容となってしまっています。
そのため、採用担当者からは他者の気持ちを考えられない人材と認識されてしまうとともに、自分自身を過大評価しているというようなマイナスのイメージを持たれてしまうかもしれません。
改善後の例文
改善後の例文では、他者を下げて自分を良く見せようとするのではなく、周囲と協力しながらプロジェクトを成功させたことが伝わります。自分を良く見せたいからとほかの人を悪く言うのは評価につながらないため、自分基準でアピールすることが重要ですよ。
⑫自信がなさそうに見える
私は、どんなときでも謙遜できる性格を持っていることが強みだと思います。
大学時代、飲食店でアルバイトをしていたのですが、顧客から接客態度について褒められた経験があります。そして、それを知った店長が私の接客スキルを周りに伝授するためにロープレを開催しました。
その際、私は接客を教える講師役を務めたのですが、そこで仕事仲間に対して胸を張ることなく、謙虚な態度で接したのです。
顧客からの評価は、たまたま自分と相性が良かっただけである可能性もあるため、ほかの仕事仲間に負い目を感じさせないためにも、謙虚な姿勢を意識しました。
貴社に入社後は、一つひとつの仕事を丁寧にこなしつつ、謙虚な気持ちで業務に取り組みたいと考えています。
前述しているとおり、自己PRは自身の強みをアピールする項目です。
そのため、強みをアピールする際に「だと思います」などの言い回しは、説得力に欠ける印象になりやすいため避けたほうが良いですよ。また、この例文では、エピソード全体を通して成功体験に自信を感じていないことも伝わってきますよね。
改善後の例文
改善後の例文では、「思います」などの自信のない表現をなくし、自身のアピールポイントを言い切っています。
そのため、前向きな姿勢が強調され、説得力のある内容に変わっていますよね。また、成功体験も自信を持って伝えられているため、入社後にもポジティブな影響をもたらせる人材だと採用担当者は判断するでしょう。
⑬嘘や過度な誇張表現が混じっている
私は、人並外れた柔軟性と対応力を持っています。
たとえば、大学時代のとある授業で教授も解けないような難問を一瞬で解き、クラスメイトを驚かせた経験があります。
ほかにも、大学時代に携帯ショップのアルバイトをしており、店長も思いつかなかった画期的な改善策を提案したことで、お店の売上を5倍に増やしました。
私はこのように人並外れた柔軟性と対応力を持っていることから、貴社に入社後も1年以内には会社の業績に貢献できると信じています。
この例文に盛り込まれているエピソードは、どこか信ぴょう性に欠けるエピソードに感じられますよね。たとえば、教授も解けなかった難問を一瞬で解いたり、お店の売上を5倍に増やしたりなどの点です。
どちらも現実味に欠けるエピソードであることから、証拠となるものがない限りは、採用担当者は違和感を抱いてしまうでしょう。
改善後の例文
改善後の例文では、「難問を一瞬で解く」「売上5倍」といった誇張表現や、「1年以内に会社の業績に貢献」のような表現をなくし、具体的かつ現実的な経験を記載しています。
そのため、自己PRのNG例よりも信ぴょう性のある内容だといえますよね。
このように自己PRを考える際は、自分をよく見せようとするあまり現実離れしたエピソードを伝えるのではなく、噓偽りのない内容を伝えるようにしましょう。
NG例を押さえてアピールにつながる自己PRを作ろう
就活における自己PRは、企業の選考を突破するためにも力を入れて考えるべき項目です。
しかし自己PRで自分を良く見せようと、自分自身を誇張しすぎてしまったり、過度なアピールをしてしまったりすると、信ぴょう性のない内容になってしまいます。
その場合、逆にマイナスの印象を感じさせてしまう可能性があるため注意が必要ですよ。好印象につながる自己PRを考えるためにも、どのような内容がNGなのかを把握しておくことも大切なのです。
これから自己PRの作成をしようとしている人は、この記事で紹介した自己PRのNG例文や改善ポイントなどを参考に、アピールにつながる自己PRを作成してくださいね。