就活のマナー

OB訪問マナーまとめ|依頼方法からお礼メールについて紹介【例文付き】

OB訪問ではマナーを守った行動が大切

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OB訪問は、直接企業の社員と会って話をすることができるので、一気に企業理解を深めることができます。そのため、OB訪問は企業の新鮮な情報を収集するための最適な方法であるといえます。

しかし、効果的な方法である反面、注意すべき点があります。直接企業の従業員と対面するということは、少しでもマナー違反をしてしまうと印象が悪くなってしまい、その後の選考に大きく影響する可能性があります。どんなに優秀な学生であっても、マイナスな印象を与えてしまうと会社が求める人物ではないと思われかねません。せっかくのOB訪問ですから、マナーを守った行動に努め、好印象なイメージを与えてください。今回は、ぜひ皆さんに守ってほしいOB訪問のマナーについて紐解いていきます。

OB訪問のやり方については、こちらの記事を参考にしてみてください。

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OB訪問のマナー【アポイント編】

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それでは、OB訪問のマナーについて解説していきます。まず最初はアポイントを取る場面から説明します。OB訪問のアポイントを取る手段は、電話またはメールが望ましいです。また、企業の人に連絡をするということはビジネスと同じ対応が求められます。ビジネスの場を意識した丁寧な口調と、相手に失礼のないようなマナーを守った連絡をしましょう。

マナー①:連絡を取る時間帯に気を付ける

連絡をする際は、連絡をする時間帯を意識するようにしましょう。始業してすぐの時間帯やランチタイムは避けてください。始業後は、取引先からの連絡や社内間の連絡が重なり、忙しい時間帯です。始業時間になってからすぐに連絡してしまうと、相手に負担をかけてしまうことになるので、なるべく始業してすぐの連絡はやめましょう。また、ランチタイムは休憩時間なので、電話をしても不在であることがあります。

加えて、終業後の連絡も注意してください。深夜の時間帯は、メールでの連絡であっても、スマホなどに転送設定をしている人は受信してしまいます。深夜の連絡は一般的ではないので、連絡をしないようにしてください。

電話でのアポイントのマナーはこちらの記事で詳しく紹介しています。併せて読んでみてください。

マナー②:どこから先輩の情報を得たのか明確にする

まず、OBの方は人によっては非常に多くのOB訪問を依頼されることもあるかと思います。そのため、どこから連絡先を得て、連絡しているという旨を入れる様にしましょう。

電話でアポイントをとる際の例文

(例)「●●大学●●学部の●●と申します。会社訪問のお願いでお電話させていただきました。大学の就職支援課で御社の●●さんをご紹介いただきました。私は現在就職活動中で、企業研究を通して御社に大変興味を持ちました。お忙しいところ大変恐縮ですが、ぜひお話をお聞かせいただけないでしょうか。」

電話をする際は、上記で説明した時間帯は十分に注意しましょう。また、電話をいきなりかけてしまうと、相手の手を止めてしまうことになり、取りかかっている仕事を中断させてしまいます。電話をしたその場でOB訪問の予定を調整することは難しいので、後からでも確認できるメールで先に一報を入れておくことをおすすめします。

メールでアポイントをとる際の例文

件名「OB訪問のご依頼【●●大学●●学部 ●●太郎】」

本文

株式会社●●
●●様

突然のご連絡、失礼します。
●●大学●●学部 ●●太郎と申します。

私は現在就職活動をしております。●●大学の就職支援課で●●様をご紹介いただきました。

私は●●業界や●●に興味を持っており、特に貴社の●●に魅力を感じております。貴社でご活躍されていらっしゃる●●様からぜひお話を伺いたく存じます。

下記日程でご都合よろしい日時はございますでしょうか。

---------------------------
◯月◯日 ◯時〜◯時
◯月◯日 ◯時〜◯時
◯月◯日 ◯時〜◯時
---------------------------
ご都合がつかない場合は、再度提案させていただければと存じます。

メールでのご依頼となり大変恐縮ですが、
ご検討の程、どうぞ宜しくお願いいたします。

--------------------------------------------------------
●●大学●●学部
●●太郎
Tel:080-●●●●-●●●●
Email:●●●●●●@●●.jp
--------------------------------------------------------

メールの良い点は、先方が後からでも確認ができることです。いきなり「会社訪問をしたい」と電話をしてしまうと、相手の時間を奪ってしまうことになり、いくら母校の後輩といえども、気分は良いものではないでしょう。マナーを守った連絡にするためにも、仕事の邪魔にならないようにしてください。

マナー③:場所は相手の指定に従う

OB訪問の日程調整が完了すると、次は場所決めとなります。大抵は先方から場所を指定されるので、指定された場所に伺うようにしましょう。企業の会議室を指定されることもあれば、喫茶店や外部の貸会議室を指定されることもあります。

当日は道に迷わないようにするためにも、指定場所の地図は予め確認しておいてください。場所を指定されていたのにもかかわらず、道に迷って遅刻したり、間違った場所へ向かってしまうと、大変失礼な行為となります。マナーを守るためにも、事前にできる準備は済ませておきましょう。

OB訪問のマナー【当日編】

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それでは、OB訪問当日に気を付けるべき点をご紹介します。当日となると、緊張で体も頭も固まってしまい、ミスを起こしてしまうのではないかと不安になる方も多いかと思います。しかし、事前に気を付けるべき点を把握しておけば、心に余裕ができます。当日を安心して迎えるためにも、本番に備え、最後までしっかり目を通してください。

マナー④:清潔感のある身だしなみにする

身だしなみには注意を払いましょう。不潔な見た目や不適切なお洒落をしている人が目の前に現れてしまうと、相手は不快感を覚えてしまいます。OB訪問は選考ではありませんが、できれば就職活動と同様の身だしなみを心がけてください。

もしも髪がボサボサで寝癖がついている学生が現れたら、「寝坊をして準備をする時間がなかったのか」と思われるでしょう。このように見た目が乱れていると、OB訪問へのやる気が少ない学生だと思われ、印象は悪くなります。他にも、スーツがしわしわだったり、化粧が崩れていたりすると、マイナスな印象付けをしてしまうので注意しましょう。

就活での身だしなみについては、こちらの記事で確認しておきましょう。

マナー⑤:遅刻はNG

ビジネスの場では遅刻は厳禁です。道に迷って遅れてしまうことを防ぐためにも、事前に地図を確認し、最寄り駅と道順を入念に確認しておいてください。もし遅刻しそうになった場合は、約束の時間前に連絡を入れるようにしましょう。その際はメールではなく、電話で連絡をしてください。

また、約束の時間が過ぎてからの連絡も厳禁です。これは約束をすっぽかしていることと同じ行為であり、ドタキャンよりも悪質なことです。遅刻をすると判明した時点で、すぐに連絡をするようにしましょう。

当たり前のことですが、約束の時間は必ず守ってください。とはいえ、突然の電車の運休や、事故・災害などは防ぎきれない事象なので、そのような場合はOBの方も待ってくれることがあります。現場に到着できる時間によりますが、5~10分程の遅刻であれば、待ってくれることがあります。

マナー⑥:注文は相手と同じものか金額の低いもの

OB訪問時の食事は、相手の注文内容を伺ってから決めてください。多くのOBの方は「好きな物を注文して大丈夫ですよ」と言ってくれるでしょう。OBの方も本心で言っているとは思いますが、やはり差し障りのないようにするためにも、注文は相手と同じものか金額の低いものを選んだ方が無難です。コーヒーを1杯だけ注文していれば、同様にドリンクを1杯注文してください。

また、お店の雰囲気や時間帯にもよりますが、OBの方がしっかりと食事をしたいと言っている場合は、それに合わせて食事をしても構いません。そして、社風によってはお酒を飲んでも可としている企業もあります。場の空気や雰囲気を読んで、臨機応変に対応しましょう。

マナー⑦:分かりきった質問はしない

OB訪問時は、分かり切った質問はしないようにしましょう。話に詰まったり、話題が続かなく沈黙になってしまっても、ありきたりの質問はしないように注意してください。相手はOB訪問のために、業務を一時中断させて時間を割いています。その貴重な時間内に、調べればすぐ分かるような内容の質問をされてしまっては、「この学生は本当に会社に興味があるのか」と疑念を抱かせてしまいます。

OB訪問の面談中はメモ帳を開いても大丈夫なので、質問したい内容は必ずOB訪問の前日までにピックアップして、質問したい項目を整理しておきましょう。

事前の企業研究を念入りにする

現場で働く社員の生の意見や情報を聞くことができるのがOB訪問です。せっかくの機会ですから、事前の企業研究を念入りに行い、有意義な面談にしてください。しっかり企業研究をしていると、幅広い視点を持つことができます。他の企業と比較した視点の質問や、事業の将来性を分析した質問も思い切ってしてみましょう。

企業研究をする時間がないという人は、最低限でも会社のHPやナビサイトに目を通し、事業内容や競合会社は調べておきましょう。「こんなことも知らないのか」と思われてしまうと、さすがにOBの方も残念な気持ちになり、有益な情報を引き出せなくなる可能性が高いです。良いOB訪問にするためにも、企業研究はできるだけ徹底的にしてください。

OB訪問のマナー【お礼編】

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それでは最後に、OB訪問のお礼を伝える際のマナーについて言及します。お礼というのは感謝の気持ちを伝えることです。しかし一歩間違えると、相手にとってはただただ不快なことになってしまう可能性もあります。しっかりマナーを守り、最後まで気を抜かないよう有終の美を飾りましょう。

訪問後のお礼メールについてはこちらの記事でも詳しく解説しています。併せて読んでみてください。

マナー⑧:当日中にお礼メールを送る

OB訪問のお礼は当日中にしてください。「本日はお忙しいところお時間を割いて頂きまして誠にありがとうございます」という感謝の言葉が当日中にメールで来ると、OBの方も面談をしてよかったと思ってくれるでしょう。お礼メールには、その日の面談での学びを添えて送ると、より感謝の気持ちが伝わりやすくなります。

そして、メールを送る時間は、深夜帯を避けてください。OB訪問が終わって解散し、自身が自宅に帰宅した頃合いが丁度良いでしょう。当日中にメールを送るのを忘れてしまった人は、翌日の午前中までに必ずお礼メールを送ってください。

お礼メールの例文

本文:
株式会社◯◯
◯◯事業部
◯◯ 様

お世話になっております。◯◯大学◯◯学部の◯◯です。
この度は、OB訪問のご依頼につきまして、ご承諾いただきまして誠にありがとうございました。

◯月◯日◯時にご指定いただきました場所にお伺いさせていただきます。

ご都合が悪くなりました際には、遠慮なくご連絡くださいませ。また、急な予定変更の場合は携帯にご連絡いただけますでしょうか。(◯◯◯-◯◯◯◯-◯◯◯◯)

お時間をご調整いただき誠にありがとうございます。
当日お会いできることを楽しみにしております。
どうぞ宜しくお願いいたします。

--------------------------------------------------------
◯◯大学◯◯学部
◯◯ ◯◯
携帯番号:◯◯◯-◯◯◯◯-◯◯◯◯
メールアドレス:◯◯◯◯◯@◯◯◯.◯◯
--------------------------------------------------------

返信がくればそれにも返信する

株式会社◯◯
◯◯事業部
◯◯ 様

お世話になっております。○○大学○○学部の○○です。
お忙しい中返信を頂きありがとうございます。
OB訪問で学んだことを活かし、就活に力を入れたいと考えています。
この度は誠にありがとうございました。

OB訪問のお礼メールの例文

件名:
「OB訪問のお礼(◯◯大学◯◯学部 ◯◯)」

本文:
株式会社◯◯
◯◯事業部
◯◯ 様

お世話になっております。
OB訪問でうかがいました、
◯◯大学◯◯学部の◯◯です。

本日は、大変お忙しい中、貴重なお時間を頂き、また非常に有意義なお話を誠にありがとうございました。

◯◯様からお聞きした内容について特に印象に残っているのは、◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯です。

私が普段、就職活動している中では得られないような情報や、貴社の素晴らしい魅力をたくさんご教示いただき、一層理解が深まりました。

引き続き、就職活動に取り組んでいきたいと思いますので、今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。

--------------------------------------------------------
◯◯大学◯◯学部
◯◯ ◯◯
携帯番号:◯◯◯-◯◯◯◯-◯◯◯◯
メールアドレス:◯◯◯◯◯@◯◯◯.◯◯
--------------------------------------------------------

OB訪問は依頼時からお礼までマナーのある対応が必要

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以上、OB訪問のマナーを8つのポイントに分けてご紹介しました。OB訪問を依頼するシーンからお礼を伝えるまでの間、マナーを意識して行動すると、相手に不快感を与えることはありません。そして、OB訪問担当者も、面談を通じて学生の入社意欲を高めたいと考えています。お互いが良い面談にしようとマナーを意識することで、双方にとって有意義な時間にすることができます。事前にできる下準備は必ず前日までに済ませ、当日の面談では、就職活動における有益な情報を引き出せるようにしましょう。

また、OB訪問は選考ではありませんが、企業の従業員と直接会う機会となります。もしも面談が好感触であれば、OBの方が「今日のOB訪問で面談した学生はやる気が高くて印象が良い」と人事担当者に伝える可能性もあります。選考ではないからと気を抜かないようにして、素敵なOB訪問になるように目指しましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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