履歴書

御社と貴社の正しい使い分け方と注意すべき話し言葉|履歴書を書く際の良い例・悪い例をご紹介

面接は内容だけではなく言葉使いも重要

面接では言葉使いも評価の対象として見られていますので、正しい言葉使いを心がけて発言しなければなりません。質問に対してどのような内容を話すかも評価されていますが、それだけではなく、どのような言葉使いで話すかも見られています。仮に内容が良かったとしても、言葉使いが悪ければそれだけで減点対象になってしまいます。場合によってはマイナスの印象を与えてしまうこともあります。

言葉使いは社会人にとっては基本的なマナーですし、これができていないことには高評価を獲得することはできません。面接の評価は言葉使いも重要で、正しい言葉使いができていれば好印象も与えやすいです。正しい言葉使いをマスターし、面接の攻略を目指しましょう。

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就活では正しい言葉遣いが必要

あなたは初対面で会った人にいきなりタメ口で話されるとどう思うでしょうか?少なくとも良い気分になる方は少ないと思います。就職活動ではこれと同じことがいえます。もっと言えば、私生活において求められているであろう最低限の言葉遣いよりも、求められているレベルが高いと捉えておきましょう。

御社と貴社の使い分けはその中のひとつとも言えます。第一印象が重要となる就活時においては言葉遣いは非常に重要です。御社と貴社の使い方だけでなく、敬語についてのその他注意点についてもまとめましたので、しっかりと理解しておきましょう。

話し言葉と書き言葉に注意

「敬語を使う」とひとえに言っても、話し言葉と書き言葉においてその使い分けが求められるものもあります。学生の方であれば、敬語でさえ今まで厳しく言われたこともないという方もいらっしゃる中で、さらに話し言葉と書き言葉の敬語が違うと言われると、何が正解かわからないという方も多いのではないでしょうか。

実際、これを苦手としている学生の方を多くお見受け致します。では、使い分けが難しい話し言葉の敬語と、書き言葉の敬語の中でも、特に最初つまづく方の多い「御社」と「貴社」の使い分け方やその違いについて見ていきましょう。

敬語表現が苦手な人も多い

就活における正しい言葉遣いとしては、基本的には敬語表現が挙げられますが、敬語表現が苦手な人は多いです。敬語にはさまざまな種類がありますし、使い方のルールなどもたくさんあります。丁寧に話しているつもりでも、ルール違反になってしまい印象が悪くなるということもあります。しかし、敬語を上手に使うのはかなり難しいです。敬語は使い慣れていないとすぐに出てこないことも多く、敬語を考えるあまりに話している内容がめちゃくちゃになってしまう人もいます。

敬語を使うことを意識するあまり、伝えたいことを正しく伝えられなくては意味がありません。面接では相手に伝わることが大切ですので、敬語表現をきちんとマスターして、自分のことを上手に伝えていくことが大切です。

言葉使いで面接の評価は変わる

敬語は相手を敬うために必要ですし、面接官は目上の人になりますので敬語で話すのは当然のことです。しかしこの当然のことができていない人は多く、当たり前のことであってもきちんとできていれば高評価に繋がります。正しい言葉遣いができていれば好感を持たれますし、面接での評価も高くなります。

反対にどれだけ能力が高くても言葉遣いが悪いと横柄に見えてしまい、人間性が悪いと判断されますので注意が必要です。同じ内容でアピールしている場合でも、言葉遣いによって伝わり方は違ってきます。与えられる印象も異なります。言葉遣いは一朝一夕で変えられるものではありませんので、就活中は普段の生活の中から正しい言葉遣いを意識しておくことが大切です。

「御社」と「貴社」の違いとは

実は御社と貴社は両方とも「あなたの会社」という意味なのです。そのため、その言葉自体に大きな違いはありません。では、何が違うのかというと先ほど述べた、「話し言葉」か「書き言葉」かの違いなのです。

両方とも敬語なのでどっちを使って良いというわけではありませんので注意しておきましょう。では、どちらが話し言葉の敬語で、どちらが書き言葉の敬語なのか理解しておきましょう。

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履歴書を「書く」ときには貴社が正しい

志望動機を書くときには、御社ではなく、貴社と書くようにしましょう。貴社というのは書き言葉で、御社というのは話し言葉だと言われています。そのため、志望動機を書く際には「貴社」と書くように、注意しておきましょう。

間違った言葉遣いは印象が悪くなる

志望動機を書く際には、こういった細かい言葉遣いは意外に見られているものです。間違った使い方をしてマイナスなイメージを与えないように気を付けていきましょう。誰もが貴社と記載している中、一人だけ御社と記載していたらやはり悪目立ちしてしまいますよね。

そうしたところで、せっかく作りあげた志望動機の評価を落としてしまうのはやはりもったいないです。そうならないように、志望動機の中で相手の会社について「書く」時は、貴社と記載するようにしましょう。

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銀行の場合は貴行など表現が変わる場合もある

履歴書のなどに書く場合は、企業に対しての敬称は貴社になりますが、これはすべての企業で使えるわけではありません。一般的な企業であれば貴社で問題はないものの、銀行など一部の企業に対しては「貴行」など表現が変わりますので注意しましょう。病院の場合は「貴院」ですし、公務員として市役所や県庁を志望する場合は「貴所」「貴市役所」「貴庁」などが正しい表現です。

特に公務員の場合は民間の企業ではありませんので、貴社を用いることはありません。志望先によってどの表現を使用するかは違いますが、志望先の語尾を取って「貴○」と書くのが基本的です。民間企業の場合に間違えやすいのは銀行や病院ですので、間違って貴社と書かないように注意しましょう。

面接で「話す」ときには御社

では、「御社」はどういう時に使うのでしょうか。これは、上記でお伝えした志望動機を面接で話す際に使います。面接中には何かと相手の会社について言及することがあると思います。

「御社のこういうサービスに惹かれて」という話や「御社に興味を持ったきっかけは○○で」という話など、志望動機のみならず、たくさんの場面で御社という言葉を使うシーンが出てくるでしょう。

口にするときに間違えないように注意する

書類上では貴社で、口にするときは御社です。面接時には、ついうっかり貴社と口にしてしまいがちですが、間違えないように気をつけましょう。面接で志望動機を話す際に、貴社や御社という書き言葉や話し言葉の違いを意識して聞いている人は、そこまでいないでしょう。

数回間違えるくらいなら、見逃してもらえる可能性も高いです。どちらかというと、書くときに御社と書かないように注意する方が大切でしょう。

弊社は企業が使う言葉

話し言葉では御社を使用しますが、御社に似た言葉としては弊社というものがあります。これらは言葉の響きも似ていますし、混同してしまうことも多いですが、使用する立場が異なっています。御社は就活生が企業に対して敬称をつけて呼ぶ際に用いますが、弊社は企業の社員が自社を指して使う言葉なので間違えないよう注意が必要です。

弊社と使用していいのは、その企業に勤めている社員だけであり、自社に対して敬称をつけずに呼ぶ表現です。弊社と言ってしまうと使用する立場も間違っていますし、敬称をつけていないことになり、失礼にもあたってしまいます。似ている言葉なだけに混同しがちですが、意味としては大きく違いますので間違って使わないようにしましょう。

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敬語表現が正しく使えることが大切

面接では言葉遣いも評価の対象として見られていますが、特に重要視されているのは敬語表現が正しく使えているかどうかです。語彙力があるか、その場にあった適切な表現ができているかも見られていますが、敬語はビジネスでも大切なものですし、社会人の基礎能力として敬語表現が見られています。敬語表現は苦手意識を持つ人が多いですが、面接攻略のためにはしっかり覚えておかなければなりません。敬語は就職後も役立つものですし、就活中にきちんとマスターしておきましょう。

尊敬語・謙譲語の違いを理解しておく

敬語表現をマスターする上では、まずは尊敬語と謙譲語の違いを理解しておくことが大切です。尊敬語と謙譲語を混同してしまうと、敬語の使い方がわからなくなりますので、この違いを明確にしておく必要があります。尊敬語は相手を持ち上げることで敬意を表す表現であり、動作の主語は相手になります。自分が何かをしたのではなく、相手が何かをした際に使うのが尊敬語です。

対して謙譲語は、自分を下げて相手に敬意を払う表現ですので、動作の主語は自分になります。自分の行動を指して使うのが謙譲語です。尊敬語の場合は相手が主語になるので「○○様がお見えになる」ですが、謙譲語の場合は「私が参ります」など自分が主語になります。この違いを正しく理解しておきましょう。

クッション言葉を覚えておくと便利

敬語表現に自信がないという人は、クッション言葉を覚えておくと便利です。クッション言葉とは文章を柔らかく表現するためのものであり、これをつけるだけで言葉の印象は大きく変わります。クッション言葉の例としては、「恐れ入りますが」「申し訳ございませんが」「失礼ですが」などが挙げられ、これは就活だけではなくビジネスでもよく使用されます。言葉の最初にクッション言葉をつけることで、相手に対しての敬意が伝わりますし、印象も良くなることが多いです。

面接で質問を聞き逃した場合でも、「もう一度お願いします」というよりは、「申し訳ございませんが、もう一度お願いします」と変えれば印象は変わります。同じ言葉でもクッション言葉の有無で評価は違ってきますので、これも敬語と併せて覚えておきましょう。

志望動機で気を付けるべきその他の話し言葉

志望動機を書く際には、この「御社」のようについつい書いてしまいがちな、気をつけたい話し言葉がたくさんあります。たとえば、「いろんな」という言葉は話し言葉で、志望動機に「いろんな」という言葉を書きたいのであれば、「色々な」と書くのが適切です。

また、「でも」や「とても」も話し言葉で、志望動機に書く際には「しかし」や「極めて」「非常に」と書かなければなりません。

志望動機はカジュアルな表現にならないように

例えば、「こういうところを魅力的に感じて応募させていただいた」という文章の「~て」という言葉も、「こういうところを魅力的に感じ、応募させていただいた」というように「、」に置き換えることが、書き言葉では求められます。基本的に、カジュアルな表現にならないように気をつければ、話し言葉を書き言葉として志望動機に盛り込んでいってしまうこともなくなるでしょう。

難しい言葉を使わなければならないわけではない

志望動機で好印象を与えるためには、カジュアルにならないように気をつけなければなりませんが、難しく説明すればいいというものではありません。カジュアルな表現は避けるものの、難しい言葉を使えばいいというわけではなく、大事なのは伝わりやすさです。カジュアルにならないことばかりを意識して堅苦しい言葉を並べてしまうと、内容が頭に入りづらくなり、逆効果になってしまう可能性が高いです。

カジュアルにならない=難しい言葉を使うではなく、就活の場に適切な表現を用いて伝えるというだけに過ぎません。難しい言葉を並べるよりも、シンプルな言葉で簡潔にアピールした方が伝わりやすいですし、印象もいいです。志望動機は分かりやすさ、伝わりやすさも意識しながらアピールしていきましょう。

履歴書を書く場合に注意すべき良い例・悪い例

良い例

・「私は、消極的です。しかし、最近は積極的になるための努力をしています」

・「~~するためにも、貴社でさまざまな経験をしたいと考えております」

・「先輩社員の方々のように、多くの功績を残したいと考えております」

・「私は現在、少しでもスキルを上達させるために○○といった努力をしています」

・「入社後は、1日でも早く貴社に貢献できるよう、○○をするなどの努力をいたします」

企業へ渡す応募書類の1つである履歴書は、「書く」ものとなります。そのため、企業のことを述べる場合には、「貴社」を使うように意識しましょう。「御社」を使ってしまうと、採用担当者から「使い分けができない人」と思われかねません。次に、上記の文章を間違って書いてしまった場合の悪い例を、以下でご紹介します。

悪い例

・「私は、消極的です。でも、この頃は積極的になる努力をしています」

・「~~するためにも、御社でいろんな経験をしたいと考えております」

・「先輩社員の方々みたいに、いっぱい功績を残したいです」

・「私は今、ちょっとでもスキルを高めるために○○をしています」

・「入社後はすぐに御社に貢献できるよう、○○などをするつもりです」

採用担当者に好印象を与えたい就活生は、上記でご紹介した悪い例の文章を覚えておきましょう。「しかし」を「でも」と書いたり、「ように」を「みたいに」と書いたりするのは、話し言葉のため、履歴書において不適切です。

また、細かい部分を略してしまえば、文章の具体性がなくなり、明確な志望動機が書けなくなってしまいます。履歴書では、正しい言葉遣いを選び、少しでも具体的な文章を書くように意識してください。

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志望動機を書く場合は「御社」・面接で話す場合は「貴社」が正解

御社や貴社の使い分けのように、書き言葉や話し言葉をすべて把握するのは難しいですよね。ここで紹介した他にもたくさんありますし、知らず知らずのうちに志望動機を書く際、話し言葉で書いてしまっていたというケースもあるでしょう。ミスをなくすためには、志望動機を書く用と話す用でそれぞれ作成したあとに、一度誰かに添削してもらうようにすると良いでしょう。

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監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也 (よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。