志望動機

面接で志望動機を答える際に気を付けるべきポイント6つ|例文あり

志望動機を魅力的にするにはポイントがある

面接で志望動機は重要です。志望動機が選考結果を左右する可能性があるからです。つまり面接を突破するにはポイントを押さえて、作成しておかなければなりません。しかし、どうすれば面接官から良い印象を得ることができる魅力的な志望動機になるのか、作成時のポイントが分からない人は多いでしょう。

そこでこの記事では、面接の志望動機のポイントと、志望動機の例文をご紹介します。ポイントと例文を参考にして、面接官に魅力的な志望動機を伝え、面接の突破を目指しましょう。

面接官が志望動機を聞く理由

まず魅力的な志望動機を作成するためには、なぜ面接官が志望動機を聞くのかを理解しておくことが大切です。企業が志望動機を聞く理由を知っていることで、アピールすべきことや、伝えるべきことが明確になるからです。企業が知りたい項目を網羅した志望動機は、魅力的な志望動機になります。

面接官が志望動機を聞く理由を理解して、面接を突破できるよう対策をしておきましょう。それでは実際に、面接官が志望動機を聞く理由を詳しく解説していきます。

人柄や考え方が知りたい

面接官が志望動機を聞く理由の1つ目は「人柄や考え方を知りたい」からです。そして人柄や考え方から「なぜ他社ではなく自社に応募したのか、自社でどのように貢献できるか」を知ろうとしています。つまり、魅力的な志望動機にするためには、他社ではなく自社に応募した理由を伝えることが大切です。

人柄や考え方を伝えるためには志望動機に具体的なエピソードを交えることが効果的です。つまり個人的な体験に基づく志望動機を伝えることが大切です。下の例文を参考に具体的なエピソードを交えた志望動機を作成してみてください。

個人の体験に基づく志望動機例

    私は和食を世界に浸透させていきたいと思っています。特に“刺身”は日本が世界に誇る食文化で、小さい頃に家族で食べた味はいまでも忘れることができません。日本の食習慣の素晴らしさを、改めて世界中の人に理解してもらいたいと思い応募させていただきました。

    社風と合っているかを知りたい

    面接官が志望動機を聞く理由の2つ目は「社風と合っているかを知りたい」からです。企業は入社後のミスマッチを起こさないためにも、直接応募者と会って、入社後を想定しながら面接をしています。ミスマッチが起きてしまうと、早期退職やモチベーションの低下により、企業としての生産性が低下する可能性があります。もちろん、応募者にとってもやりがいの感じない職場は避けたいでしょう。そのため社風とあっているかを志望動機から判断するします。

    例えば、社風が「堅実さ」という企業の場合、応募者は「一つの物事をコツコツとこなす人」が求める人材の一つとして考えられます。しかし志望動機が「チーム内でも切磋琢磨し、新しい技術や手法を取り入れながらどんどんチャレンジしていきたい」という内容では、実際の社風と学生の考え方にズレが生じてしまいます。

    その場合「前向きな考え方は素晴らしいが、入社してから職場の雰囲気になじめるか不安である」と面接官が感じる可能性が高いです。

    社風は、実際に入社してみないと分かりにくい部分ではあります。社風や社内の雰囲気、従業員の様子は、企業のHPや求人原稿、新卒採用ページに紹介してあることが多いので、そちらもあわせて企業研究するとよいでしょう。

    志望度を知りたい

    面接官が志望動機を聞く理由の3つ目は「志望度を知りたい」からです。

    志望度を知りたい理由の一つは、応募者の成長意欲を見るためでもあります。新卒では即戦力での採用ではなく、就職後の成長力を見越して採用が決定することが多いです。企業に就職後、いかに企業に貢献できる人材に成長できるかが重要視されており、成長力が高ければ高評価を得やすくなります。

    企業への志望度が高ければ、企業での成長意欲が高いと判断され、好印象を与えることができます。就職してからの成長力は新卒採用では非常に重要なポイントなので、志望度の高さからその程度が見られているので注意しなければなりません。志望度が低ければ成長意欲も低く、企業への貢献度が低いと思われてしまいます。成長意欲はそのまま成長力と判断されますので、志望度の高さは念入りにアピールしておきましょう。

    過去内定者の例文付き!
    ツールを使えば3分で志望動機が完成します

    志望動機を書こうと思っていても、自力で作るだけは少し不安と悩む学生は多いです。
    そんな時は無料の「志望動機作成ツール」を活用しましょう。

    簡単な質問に答えるだけで、過去の内定者の志望動機を参考にしながらあなただけの志望動機が完成します。
    内定者の志望動機文を参考にしながら、選考を突破しましょう。

    作成スタート【無料】

    あわせて活用したい!

    AIを活用して自己PRを完成させよう!

    面接で志望動機を伝えるときのポイント6つ

    データ

    それでは、面接で志望動機を伝えるときのポイント6つをご紹介します。6つのポイントを実行することで、面接官の心に残る志望動機に近づくことができます。全てを実行するのはすぐには難しいと思いますが、小さな積み重ねが成功のもとです。今すぐ改善できるポイントもあるので、できることはさっそくチャレンジしていきましょう。そして志望動機を話すためのコツを少しづつ身につけ、本番でも成功できるようにこまめに練習するとよいでしょう。以下6つのポイントに分けて解説していきます。

    ①結論から話す

    伝え方

    面接での志望動機のポイント1つ目は、「結論から先に話すこと」です。結論から先に話せば面接官は、その後何を聞くとよいのかが、分かりやすくなります。ダラダラと話をした後に、「だから私は御社に入社したいと思っております」と伝えても、採用担当者が話を理解しにくいため、魅力的な志望動機とならないのです。

    例えば、「私は○○という理由で御社を志望しています。過去に~」というように、結論から示して説明していくと、志望動機の裏付けがしやすくなります。結果、採用担当者が理解しやすくなり、志望動機の説得力が増すのです。志望動機を話すならば、まず結論から述べて、根拠をしめしましょう。

    ②なぜその業界・企業を選んだのか説明する

    面接の志望動機のポイント2つ目は「マクロからミクロの流れで説明すること」です。マクロからミクロの流れというのは、簡単に言うと、大きい内容から小さい内容に掘り下げていくことを意味します。つまり「なぜその業界なのか」の後に「なぜその会社なのか」を説明するといった感じです。

    例えば、「私が御社を志望するのは○○だからです」と結論を告げてから、「私がこの業界に興味を持ったのには○○というきっかけがありました。その業界の中でも御社にひかれたのは、○○だからです」と説明しましょう。

    伝えたい内容の中でも大きい内容から小さい内容の掘り下げることで、面接官はその後何を聞くとよいのかが分かりやすくなります。そのため面接官にとってとても分かりやすくなるうえに、説得力が増すでしょう。

    志望理由の答え方については、こちらの記事で詳しく解説しています。

    ③1~3分程度で簡潔に話す

    面接の志望動機のポイント3つ目は、「話す長さは1~3分がベスト」です。面接の志望動機の長さでは、応募者の熱意と気遣いがチェックされます。そのため、1~3分という適切な長さのなかでアピールした方が、好印象を残せるのです。

    面接の志望動機が1分以内だと、必然的に内容が薄いものとなるため、採用担当者から「熱意が足りていない」と判断されるでしょう。3分以上の場合は、話が長すぎるため、結局何が言いたいのかが伝わりにくくなります。また、採用担当者から「面接の時間は限られているのに、気遣いが足りない」と思われる可能性があるでしょう。

    ④大きな声でハキハキ答える

    面接の志望動機のポイント4つ目は、「大きな声でハキハキと伝えること」です。採用担当者は、面接中の応募者の話し方や態度もチェックしています。小さな声でぼそぼそと喋れば、話が聞き取りにくく、採用担当者に悪い印象を与えるでしょう。また、自信がないようにも見えてしまいます。

    態度としては、背筋をきちんと伸ばし手遊びもせず、採用担当者をしっかり見ることが大切です。背筋が伸びていなかったり、手遊びをしていたりすると、「だらしない」「落ち着きがない」などの印象を持たれてしまうでしょう。話し方だけでなく態度まで、しっかりと意識しておいてください。

    ⑤過去の経験と結びつける

    面接の志望動機のポイント6つ目は、「過去の経験と結びつける」ことです。「なぜその企業を志望したのか」「過去にこのようなきっかけがあったから実現したいと思うようになった」という話の流れにするとよいでしょう。

    上でもお伝えしましたが、伝えたい内容の中でも大きい内容から小さい内容の掘り下げることで、面接官はその後何を聞くとよいのかが分かりやすくなります。そのため面接官にとって分かりやすくなるうえに、説得力が増すでしょう。自身の過去の経験と志望動機を結びつけ、面接の突破を目指しましょう。

    以下の記事では大学で学んだことを志望動機に盛り込むコツを詳しく解説しています。

    ⑥入社後はどんな仕事をしたいのかまで伝える

    面接の志望動機のポイント7つ目は、「入社後はどんな仕事をしたいのかまで伝える」です。入社後に「どのようなことで企業に貢献するのか」までを伝えなければ意味がありません。会社のどのような事業に興味があって応募しているのか、どんな分野で活躍したいのかまでを伝えることで、初めて面接官はあなたの働く姿をイメージできます。

    「商品開発部で働きたい」だけではイメージは浮かびません。「スイーツ商品を開発している商品開発部でマーケティング調査をし、大ヒットするスイーツを開発して市場を開拓したい」という内容まで掘り下げます。相手に自分が会社に貢献している姿を想像させることで、会社の一員になれそうか、会社になじめそうかという像を浮かび上がらせます。面接官の心に強く残るようなアピールポイントにしましょう。

    時間がない人におすすめ!
    ツールを使えば、志望動機が3分で完成します

    志望動機作成ツールはもう試しましたでしょうか?ツールで実際に文章を作成してみてからブラッシュアップする方が効率的に受かりやすい志望動機を作成することができます。

    志望動機作成ツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけで、あなただけの志望動機が完成します。

    作った志望動機は選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される志望動機を完成させましょう。

    作成スタート(無料)

    あわせて活用したい!

    AIを活用して自己PRを完成させよう!

    面接の志望動機例文3選

    それでは、面接の志望動機例文3選をご紹介します。例文なので、骨組みや構成、表現の仕方などは応用が利くので自分が応募した企業に置き換えながら参考にしてください。文章の順番や、ストーリー性を工夫することで魅力的な志望動機になります。

    志望動機を考えられない、ペンが進まないという経験は誰しもがすることです。もし志望動機に困った場合は、その企業や業界の好きなところを書き出し、なぜ自分はこの企業に惹かれたのかをもう一度見直してください。自然と企業の魅力や競合企業のことまで考察できるようになり、比較することで頭の中が整理されます。書き出した企業の魅力を志望動機にあてはめながら3つの例文を読んでみると、より理解しやすいと思います。

    例文①:美容業界

    私が御社を志望した理由は、ITを通じて美容業界のIT化を進め、美容と顧客を結ぶ時代を築く仕事がしたいからです。大学ではプログラミングを学び、インターンシップでは〇〇社で美容院の予約システムを開発しました。お客様からありがとうと言って頂きとても心が充足ました。美容業界は地域によってはIT化が遅れていたり、お客様や店主の年齢層によってはアナログのままです。私はプログラミングを通して、現状の美容業界を大きくを変えることができるITの仕事がしたいです。御社は予約システムのシェアが第一位であり、最先端技術で美容業界のトップを走っています。御社が得意とする予約システムをもっと広められるような人物として活躍したいです。

    ※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
    たった3分で受かる志望動機が完成する「志望動機作成ツール」

    美容業界でIT関連の仕事がしたい例です。予約システム商材を開発している企業にとっては、インターンシップでの開発の実務経験は大変魅力的に感じます。自分が学んできたこと、経験してきたことを織り込むと、魅力が相乗効果で増します。

    例文②:営業職

    私はお客様に愛されているブランドで営業職になりたいと思い、御社を志望しました。御社の化粧品ブランドは40年前から今日まで多くの顧客からの人気を得て、数々のヒット商品を開発しています。私自身も御社のブランドが大好きで、毎日のスキンケアにはかかせないほど愛用しています。常に新しいサービスや商品の提供を続けられ、時代の先を行くブランド力に感銘を受けています。大学では経済を学び流通を専攻しましたので、商品を展開していく原動力である営業職をやりたいです。そして御社のように鋭く大きな視点を持ち、御社の商品を世界中に展開できるような人材になりたいと思い志望しました。

    ※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
    たった3分で受かる志望動機が完成する「志望動機作成ツール」

    愛用している商品に惹かれて応募したケースです。商品が好きだからその会社に携わりたいという理由だけでは選考は通過しにくいです。好きだからこそ、どんなスキルを会社で活かせるかまでを伝えるようにしましょう。

    例文③:販売員

    私が御社を志望した理由は、御社で販売員をやりたいからです。もともとファッションに興味があり、御社のブランドの大ファンでした。シックながらもハイセンスで、生地の原産地から質までこだわりがあるなど、御社ならではの魅力がたくさんあります。アルバイトでは接客業務を進んでやり、お客様が希望する商品の選定や、わかりやすい説明の仕方を覚えました。私は、お客様が本当に欲しいと思う商品との出会いと、快適にショッピングできる空間づくりができるような販売員になりたいです。

    ※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
    たった3分で受かる志望動機が完成する「志望動機作成ツール」

    上記の志望動機はアパレル業界を希望するケースです。販売員はブランドによっては人気が高く、志望する学生も多いです。即戦力になれそうな人物であればあるほど評価は高い業界なので、接客のアルバイト経験を志望理由に交えると印象がよいです。

    面接で志望動機を伝える時のNG例文3選

    最後にご紹介するのは、面接で志望動機を伝える時のNG例文3選です。何気なく言っていた志望動機が、実はNGな表現だということもあり得ます。言葉に詰まり、ついうっかり出てしまった表現がマイナスポイントになってしまっては元も子もありません。この章では、志望動機を伝える時に注意すべきことや未然に防げる点をご紹介します。

    何気ない言葉が失礼にあたってしまうことはできるだけ避けたいものです。事前に志望動機を見直して対策をしましょう。

    NG例文①

    私が御社を志望した理由は、もともと教育事業に携わりたい夢があり、御社の教育サポート事業に興味を感じたからです。オンラインで資格取得ができるサービスを展開している御社では、遠隔から顧客をサポートしているサービス事業も2年前に展開されていて、今では顧客満足度第一位の資格取得サービスを運営されています。資格ビジネスに将来性を感じ、私も教育体制に携わりたいと思いました。

    「事業に興味がある」「将来性に惹かれた」と伝える内容ですが、応募しているのですから興味を持っていることが前提です。事業に興味があるから応募してみたというのが志望したきっかけであれば、せっかく事業においてやりたいことを明確にしても、説得力のない文章になってしまいます。過去の経験からなぜ教育事業に携わりたいのかを志望動機に盛り込むとよいでしょう。

    NG例文②

    私が御社を志望した理由は、研修が充実しており、教育体制がしっかりしているため、成長できると思ったからです。営業事務は未経験ではありますが、研修を通して誰よりも勉強し、早く一人前になりたいです。私は人をサポートすることが好きです。なので会社をサポートする縁の下の力持ちになれる営業事務を志望しました。

    「研修が充実している」「教育体制がしっかりしている」とありますが、会社は学校のように科目ごとに仕事を教えるわけではありません。あくまでも業務や業界の勉強のために特別な勉強時間を設け、万全に仕事をスタートしてもらうための研修です。4月に入社してからは立派な社会人として見られます。企業が求める人物像は自発的な人です。受け身な考え方をする人だと捉えられないようにしましょう。

    NG例文③

    私が御社を志望した理由は、御社の経営理念に共感したからです。『感動と喜びのリーダーになる』という理念から、私も御社の食育事業で製品管理職となり、日本中の農家と提携して食育事業を拡大したいと思いました。社長のお言葉にもありましたように、「食育こそが成長のもと」というお考えに同感しました。食事のパワーで日本中を元気にしたいと考えております。

    「経営理念に共感した」「社長の思いに共感した」という内容ですが、企業のHPをチェックして、経営理念のページと社長挨拶のページを確認しただけの志望動機だと感じられます。HPの文章をただ述べているように聞こえてしまうので、事業内容をもう少し掘り下げたうえで、自分が企業に入社して活躍するイメージを与えることに注力した方がよいでしょう。

    志望動機を作成する際のポイントについて、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。

    ポイント7つを押さえて面接の志望動機を作成しよう

    面接の志望動機のポイントと例文をご紹介しました。「結論から話す」「なぜその業界・企業を選んだのか説明する」など、面接の志望動機で押さえておくべきポイントは多数あります。ぜひ本ページを参考に志望動機を作り上げ、面接を突破してください。

    監修者プロフィール

    ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
    吉川 智也(よしかわ・ともや)
    1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
    現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

    記事についてのお問い合わせ