面接対策
【個別面接の特徴と対策】よく聞かれる質問と回答例文4つ
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目次
個別面接とは1人の就活生に対して面接をすること
そもそも個別面接とは何かですが、簡単にいえば就活生1人に対して面接をおこなう形式を指します。そのため、就活生が1人であるなら面接官は何人いても個別面接です。個別面接は個人面接といわれることもあり、これらは同じものです。
選考の段階によっては就活生が複数人となる集団面接もありますが、個別面接をメインにおこなう企業も少なくありません。場合によっては、すべての段階で個別面接をおこなうということもあります。選考における主流のスタイルであるため、内定を獲得するためには個別面接の攻略方法を考えることが重要です。
個別面接とはどのようなものなのか、評価されるには何が必要なのかを知り、内定の獲得を目指しましょう。
個別面接の特徴
まずは個別面接の特徴を知り、どのような形式で実施されているのか基本的な部分から理解を深めておくことが大切です。選考では就活生が複数人となる集団面接が実施されることもありますが、個別面接と集団面接では特徴が大きく異なります。
それぞれの違いを知ることはもちろん、個別面接ならではの特徴を知ることも重要です。個別面接では何がみられているのか、集団面接とはどのような点で異なるのかを知り、対策を考えていきましょう。
態度や話し方など細かい部分をチェックされる
就活生が1人となる個別面接では、1人に対してかけられる時間が長いです。そのため、チェック項目は多岐にわたり、質問への回答内容はもちろん、態度や話し方までみられています。どれだけ質問への回答が完璧であっても、態度や言葉遣いが悪いと判断されると評価は下がるため、注意しなければなりません。
細かい点で評価を下げてしまい、結果的に不合格になる可能性もあることは理解しておきましょう。就活生が1人しかいない個別面接では、自分1人しか評価対象がいないため、ふとしたことでもチェックされ、評価されることも少なくありません。
一挙手一投足までみられている意識を持ち、態度や話し方、表情など細かい部分まで気を遣うようにしましょう。
集団面接より質問の種類が多い
1人にかけられる時間が長い個別面接では、集団面接よりもじっくり質問をすることも少なくありません。そのため、集団面接と比較すると、個別面接のほうが基本的に質問の数が多くなることは理解しておきましょう。
もちろん、企業によっては個別面接であっても2~3個の質問だけで終わるというケースはありますが、これは稀な例です。基本的には質問数は多いため、事前対策は特に念入りにおこなわなければなりません。
また、質問数が多いことで、どこかで上手くアピールができなくても、他の部分でカバーしやすい点も特徴です。よほど大きな失敗をしない限り、面接は各ポイントではなく全体を総合して評価します。総合的な評価になることを前提に置き、失敗してもカバーする意識を持つことが大切です。
個別面接における面接官の人数
個別面接は就活生が1人という点は共通していますが、面接官が何人になるかは決まっているわけではありません。そのため、就活生が1人に対して、面接官が複数人ということもあります。
企業によって個別面接で何人の面接官を用意するかは異なりますが、ある程度の人数は選考の段階によって決まっています。段階別に何人くらいの面接官が平均的であるのかを知っておくと、いざ個別面接になった時にも人の多さに緊張することがなくなるでしょう。
一次面接:2~3人の場合が多い
一次面接が個別面接だった場合には、面接官の人数は2~3人くらいである場合が最も多いと言えます。中には1対1でやるところもあります。しかしそれは決して多数派ではなく、一番多いのは、2~3人の面接官のもとに一次面接としての個別面接をおこなうケースです。一次面接では集団面接が多いところから考えると、それも妥当といえるでしょう。
一次面接で面接官の人数が複数いる場合には、それぞれの人の目をなるべく均等にみるように意識していきましょう。もちろん、誰かが話している間は話している人の目をみればよいです。また、パッパッと目線を切り替えるのはNGです。1人ひとりを数秒みたら次の人というように、目が泳がないよう意識して切り替えるようにしていってください。
ニ次面接:1~2人の場合が多い
二次面接の個別面接を担当するのは、その現場のリーダークラス、管理者となると人であることが多いです。そのため、面接官の人数は1人になることも多くあります。そうしてそのリーダークラスの人が1人で担当する場合と、その人に加えて人事担当者の上の人が同席する場合もあるため、2人の場合も同様に多いです。したがって、二次面接の個別面接の面接官の人数は、1人か2人と思っていれば問題ないでしょう。
1人の場合は完全な個別面接となるので、面接官が複数人数いる時よりもさらにしっかりコミュニケーションをとるように心掛けていかないとなりません。面接官が複数人数いれば、多少会話が弾まなくてもフォローしてくれるものです。しかし、完全な個別面接ではそうはいきません。2人での会話を楽しむように、しっかりコミュニケーションをとっていきましょう。
最終面接:社長1人かプラス役員3人程度
最終面接としての個別面接には、社長が1人でおこなう最終面接と、それに役員が3人程度加わって複数人数でおこなう場合の2つのパターンの個別面接があります。社長が1人でおこなう場合には、今までと特に変わることもありません。しっかり社長とコミュニケーションをとることを意識していけばよいでしょう。
役員が複数いる場合には、今まで以上に誰に質問をされたかということを意識して答えるようにしていくとよいでしょう。複数人数面接官がいるからといって、今までのように全員と目を合わせていようとすると、役員クラスの人にはオドオドしていると思われやすいです。
最終面接の個別面接で役員が複数人数登場する場合には、質問を頂いた1人ひとりとコミュニケーションをとって答えるようにしていきましょう。
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個別面接を突破するためのポイント
・面接官の目をみて堂々と話す
・緊張し過ぎないでリラックスして面接に臨む
・質問への回答が面接ごとに異ならないように注意する
・企業研究を念入りにしておく
・自己分析をおこなう
個別面接を攻略するにはいくつかポイントがあり、大きく5つが挙げられます。これらのポイントを押さえておくことで、評価を得やすくなるでしょう。また、事前の対策もしやすくなるため、ポイントごとの詳細を知り、準備に役立てることも大切です。
面接官の目をみて堂々と話す
個別面接は緊張しやすいですが、高評価を獲得するには面接官の目をみて、堂々と話すことが大切です。個別面接では態度や表情、仕草などもみられており、堂々と話せているかどうかもチェックされています。
面接官に委縮してしまうと、自信がないと思われ、マイナス評価になりやすいです。反対に物怖じせずに堂々と話すことで、アピール内容にも説得力が出て、高評価を獲得しやすいでしょう。全く同じ内容でアピールしていても、堂々と話しているかどうかによって評価が変わることも少なくありません。
自信がない様子だと、アピールの説得力がなくなり、場合によっては嘘をついているのではないかと思われることもあるため注意が必要です。
緊張し過ぎないでリラックスして面接に臨む
自分だけが注目してみられる個別面接は、特に緊張しやすいです。個別面接で緊張するのは仕方ありませんが、緊張しすぎるとパフォーマンスを最大限に発揮できないため、注意しなければなりません。
力を発揮するにはリラックスしてから臨むことが重要であり、緊張しすぎないようにリラックス方法を考えておきましょう。そもそも面接で多少なりとも緊張するのは当然であるため、ある程度の部分までは受け入れることが大切です。
緊張してはいけないと思うと、それがプレッシャーになり、失敗することも少なくありません。全く緊張せずに面接に臨める人はなかなかいないため、緊張して当たり前です。その中で自分らしさを発揮することが大切だと考えましょう。
質問への回答が面接ごとに異ならないように注意する
新卒の選考では複数回面接をおこなうことが多く、平均的には2~3回程度、多いと5回程度おこなうこともあります。面接で重要なのは一貫性を持ってアピールすることであり、面接の段階ごとに質問への回答内容が変わらないようにしなければなりません。
段階ごとに答える内容が違っていると、面接官は何を信用してよいか分からず、場合によっては嘘をついていると判断される可能性があります。面接官はこれまでの面接での回答内容を記録しており、それを次の面接官にも引き継ぎ、共有しています。
そのため、違うことをいってしまうと以前と答えが変わっていると思われ、マイナス評価になりやすいです。回答内容は企業ごとに統一し、履歴書に書いた内容を軸にして面接ごとにぶれないようにしましょう。
企業研究を念入りにしておく
面接を攻略するには、企業研究を念入りにおこなうことが大切です。志望先の企業がどのような事業をおこなっているのかはもちろん、創業年や会長や社長の名前、新規で取り組んでいる事業など、企業についての基本情報は押さえておきましょう。
企業研究が念入りにできていないと、企業への興味が薄く、志望度が低いと思われる可能性があります。また、理解度が高いほうが就職への熱意もアピールしやすく、高評価にも繋がりやすいでしょう。
企業への理解度や知識の深さは、そのまま志望度の高さと取られることも少なくありません。同業他社を志望する理由との差別化を図るためにも、企業研究は重要であるため、手を抜くことなく念入りにおこなうようにしましょう。
自己分析をおこなう
個別面接では自分という人となりが詳細までみられているため、より深くまで知ってもらえるようにアピールしなければなりません。自分を詳細までアピールするには、自己分析を念入りにおこない、まずは自分で自分のことを理解しておくことが大切です。
自分のことをアピールしようにも、情報が揃っていないと何を題材にすべきか分からず、伝える内容が思い浮かばないことも少なくありません。また、自己分析が不十分だと、自分の魅力を引き出すことができず、アピール力が弱くなってしまうこともあります。
自分のことだからこそ、なかなか気づけない部分もあるため、自己分析は徹底しておこない、強みや弱み、自分らしさといったポイントを深堀りしていきましょう。
自己分析の方法について、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。
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個別面接で聞かれる質問と回答例文
個別面接で聞かれる質問にはある程度決まったフォーマットがあります。面接で聞かれることは大きく分けて志望動機、長所と短所、学生時代打ち込んだこと、入社後にやりたいことなどがあります。
もちろん質問でその人の対応力をみる場合もありますが、ある程度聞かれるであろう質問については、事前に準備をしておくことが面接での無用な緊張を避ける上でも効果的です。以下に面接でよく聞かれる質問の回答例を挙げます。
志望動機
私が御社を志望する理由としては、御社の企業理念である『食の安心・安全を通じて社会の反映に貢献する』ということに強く共感したからです。私は学生時代に飲食店でアルバイトをした経験から食に関する業界に就職したいと考えるようになりました。
最初は漠然と食品メーカーなどを見ていましたが、アルバイト先の厨房機器から御社を知って御社を研究するうちに、食の安心・安全がこれからの食文化の発展に最も必要だということに気が付き、ぜひ御社で働きたいと思いました。
志望動機のポイントとしては、まずその会社についてきちんと理解できているかということと、その会社に入社したいという強い意志を示すことが重要です。受験する会社を研究していることなどは当然ですが、その会社の企業理念に共感するということは、その会社に理解・納得・共感できているということであり、そのような人材は会社が成長する上で大変重要で、採用合格となる決め手にもなり得ます。
業界研究のやり方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
長所と短所
私の長所は気持ちの強さととリーダーシップです。私は現在ボート部に所属していますが、あまり人気のない部活で部員も集まらず、3回生の時にはこのままでは廃部になるかも知れないという状況になりました。しかし私はこの部をもう一度盛り返したいと思い、自ら部長に志願し、なかなか練習に来てくれない部員を一人一人回って説得しました。
すると、それをきっかけに部員の皆が集まって活動するようになりました。逆に短所については、あきらめの悪さがあると思います。部活の練習の時にも出来ない事に固執して練習の時間を無駄にしてしまうことがありました。そのようなことから、最近は物事に優先順位をつけて計画的に行動するように努めています。
長所と短所については自分自身について客観的な理解ができていていることと、たとえ短所でも前向きさをアピールすることが大事です。それには「私の長所はこうです。短所はこうです。」と断片的に述べるだけでなく、過去の行動と関連付けることや、それにより自分の意識がどう変化したかなど、具体的に示さなければなりません。
学生時代打ち込んだこと
私が学生時代に打ち込んだことは飲食店でのアルバイトです。私は現在一人暮らしをしていますが、親の負担を減らすために仕送りに頼らず、アルバイトで生活費を稼ぐことにしました。しかしそれが原因で学業がおろそかになっては意味がないと思い、平日は学業とサークル、土日や長期休暇はアルバイトとメリハリをつけて行うようにしました。
その結果、4回生になる時には卒業単位もほとんど取得できました。また、比較的単価の高い居酒屋で4年間アルバイトをしてきましたので、一人暮らしの生活費を賄うことができました。
現在の面接の中心となっているコンピテンシー面接は、応募者の行動特性がその企業で活躍するハイパフォーマーとどう共通するかという事をチェックするものです。自分が何をどう頑張ったかということを述べることも大事ですが、応募する企業やその職種で求める人材の要件をしっかり研究し、それに繋がるような体験で述べることができると大きなアピールになります。
入社後にやりたいこと
入社後は営業部で働き、現場でのノウハウを学んでゆくゆくはマーケティング部で新製品の開発に貢献したいです。まずは営業部でお客様がどのようなニーズを持っているのか、実際の仕事を通して知っていきます。お客様が求める商品やサービスを提供していき、市場の需要も把握してきたいと思います。
マーケティング部に入った後は、現場での経験を活かして市場のニーズを掴み、新製品の開発から現行商品の改善案を考え、活躍していきたいです。
入社後にやりたいことは、短期的な目標と長期的な目標の両方を提示することがおすすめです。入社直後にやりたいことと、将来的にやりたいことの両方を述べることで、仕事への意欲の高さや、就職してからの向上心などがアピールできます。
入社後にやりたいことについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
個別面接は堂々とした態度で質問に答えよう
就活生が1人の個別面接は緊張感が高いですが、リラックスして臨むことが大切です。緊張感を持つことは大切ですが、過度に緊張してしまうと実力を発揮しきれず、失敗することも少なくありません。多少の緊張は気持ちを引き締めるために必要ですが、面接では堂々として自信を持って臨むことが大切です。
堂々とした態度で臨むことでアピールの説得力も上がり、高評価も獲得しやすくなります。反対におどおどしていると、それだけでマイナスの印象を与えてしまう可能性があるため、注意しなければなりません。
個別面接では他の就活生がいないため1人ですが、だからこそ自分だけをみてもらうことができ、細部までアピールできるよい機会でもあります。個別面接はチャンスと捉え、自信を持って臨み、自分らしさを存分にアピールしましょう。