面接対策

【市役所の面接を突破するには】よくある質問と回答方法

市役所の面接を受ける前にしっかり対策をしよう

地方公務員である市役所の職員になるためには、公務員採用試験の合格が必要です。一次試験では筆記試験を行い、その後の二次試験では面接試験を行うことがほとんどです。この公務員の採用試験においても民間企業と同じように人物重視の傾向がはっきりと出ています。

公務員の採用試験というとついつい筆記試験だけに力を入れてしまいがちですが、学力さえ優れていれば合格できるわけではありません。一次の筆記試験に合格したのに二次の面接試験で志望動機がうまく話せず、失敗をしてしまう学生も多くいます。

公務員の採用試験では、筆記試験と同じくらい面接試験に対しても対策をしておくことが大切です。では、具体的には市役所の面接を受ける前にどのような準備が必要なのでしょうか。

市役所の面接を受ける前の対策

市役所の面接を受けるのであれば、事前の対策は必須です。市役所に就職する場合、筆記試験の対策にさえ力を入れれば大丈夫だと考える人がいるかもしれませんが、それは危険な考えです。市役所に就職する場合にも一般企業と同様に面接があり、事前に十分な準備をしておかなくては合格することはできません。

それでは具体的にどんな準備をすれば良いのでしょうか。市役所の面接には一般企業の面接とは異なった特徴もあります。そこでここからは、市役所の面接を受けるに当たって必要な対策を解説していきます。これらを踏まえ、十分な準備をした上で面接に臨むようにしてください。

市役所の仕事内容について事前に調べておく

市役所の面接を受けるのであれば、事前に市役所の仕事について十分に知っておかなくてはなりません。市役所の仕事と一言でいっても、そこにはさまざまな仕事が含まれています。市役所の仕事は事務系と技術系に大別することができ、さらにそのそれぞれが細かく分類されます。

事務系の場合、窓口業務や産業振興、防犯や防災、福祉・教育の推進、文化活動などがあり、数年周期で各部署を回ることになるでしょう。どの仕事も自分が携わる可能性があるため、全ての仕事について深く知っておかなくてはなりません。

技術系の仕事は、土木や建築、化学や情報などについて、スペシャリストとして業務に当たります。具体的には道路工事や都市計画などで、自分の専門知識を活かして貢献していくことになるでしょう。自分の知識や経験・スキルを専門分野でどう活かし、どう成長して貢献していきたいのか、イメージできるようにしておくのがよいでしょう。

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地域のニュースを把握しておく

市役所の面接を受けるのであれば、地域のニュースに知っておくことも必要です。これから市役所で働こうとしているならば、地域でどのようなことが起こっているのか、どのような課題を抱えているのかなど、幅広く知っておくことが求められるでしょう。

また、市役所への就職を希望するということは、その地域への思い入れも少なからずあるはずです。面接などで地域のニュースなどの話題が出た際に答えることができなければ、それだけ思い入れが薄いとみなされるでしょう。

このほか、地域のニュースなどをきっかけに地域のことを深く知ることで、自分が将来どのように働いていきたいかなど、より具体的に考えるための材料になる可能性もあります。自分が就職しようとしている地域に興味を持ち、ニュースを把握するのは基本です。今からその地域で働く職員という当事者意識を持って、チェックするようにしましょう。

説明会に参加する

市役所への就職を希望する場合、説明会にも参加するようにしましょう。各市役所のホームページなどで確認し、スケジュールを確保しておきましょう。説明会に参加すると、仕事についての説明を職員から聞くことができます。

市役所で求められる人材像や仕事内容、仕事のやりがいなど、重要度の高い情報について話してもらえる貴重な機会です。インターネットや本だけでなく、実際に職員として働いている方から話を聞くことで、さらに理解を深めたり、自分が働く姿をイメージできたりするでしょう。また自治体によっては、先輩職員との座談会が開催されるというケースもあります。先輩たちがどんな想いで仕事をしているのか、政策や仕事内容について深く突っ込んで聞ける機会です。事前に市役所の仕事や地域について調べ、疑問点があれば、この機会に質問するのも良いでしょう。

自己分析をおこなう

市役所への就職を目指す場合であっても、自己分析は必須です。自分のことを深く理解することなしに適切な就職先を選ぶことは難しいですし、自己分析が浅いと面接で採用になる可能性は低いでしょう。

市役所にとっても、一緒に仕事をする仲間の採用はとても重要です。自分のことや市役所の仕事への理解が不十分な学生を採用するのは、リスクでしかありません。自分の価値観や考え方、スキルや経験、性格上の特性などを踏まえた上で、「この市役所で働きたい」ということを説得力を持って伝えていくべきでしょう。

自己分析の方法は、自分に繰り返し問いを発していくという方法が有効です。市役所を志望する理由や過去の経験について、「なぜそう考えたのか」「なぜそうしたのか」と自問自答しながら深掘りしていきましょう。もちろん、自分の強みや弱みも把握しておく必要があります。また自分だけでなく、他人に自分のことを聞く他己分析も有効です。

市役所の面接カードについて知っておく

市役所によっては、面接の際に面接カードが使われるケースがあります。面接カードとは、志望動機や自己PR、学生時代に取り組んだこと、趣味・特技などが記入されたカードであり、そのカードに記載された内容に沿って面接が進んでいきます。

面接カードは面接の前にあらかじめ書くように指示されますが、この面接カードをどのように書くかによって面接の中身が変わってくるので要注意です。面接カードはインターネットで入力して作成するケースもあれば、手書きで作成するケースもあります。自治体によって面接カードの内容や作り方が異なりますので、いろいろなケースを調べてどのようなパターンにも驚かないようにしておきましょう。

どのような項目を書くかは自治体によりますが、どのような内容であっても最初に結論を書くようにしてください。詳細は面接で質問されるはずなので、最初に結論を書き、具体的なエピソードを踏まえて肉付けをし、細部は面接中に伝えるというイメージで書くのがよいでしょう。

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市役所の面接では志望動機がカギ

市役所の職員採用試験の面接に臨むとき、カギとなるのが「志望動機」です。公務員は安定しているからだとか、親が公務員だからといった志望理由では合格するのは難しいでしょう。

何故公務員を目指すのか、何故その市役所なのかといったことを明確にしておく必要があります。志望動機を明確にすることは採用試験のためだけではなく、市の職員になってからの仕事への姿勢にも大きく影響してくるのです。

それでは、志望動機をどのように明確にしていったらよいのか、説明します。

①自治体を徹底的に研究する

志望動機を明確にするには、その自治体を徹底的に研究することが第一です。とはいえ、市町村によって異なるので情報収集は難しい作業です。しかし、逆に考えれば受験する自治体の特徴や取り組みを徹底的に調べて面接に臨めば他の受験生との違いがアピールできます。

受験する自治体について調べるにはホームページで情報収集をするやり方が一般的ですが、それ以外にも市の広報紙や市役所に直接行って資料を集める方法もあります。ほとんどの市役所には広報課や資料室があるでしょう。わからなければ受付で相談すれば親切に教えてくれるはずです。また、市立図書館でも情報収集ができます

②その地域にどう貢献できるかを述べる

情報収集が済んだら自分が志望する市にどのように貢献できるのかを考え、志望動機と結びつけて説明できるようにしておくことが大切です。その際、志望する市の取り組みに実際に参加した体験談やそこから得たことを加えるとより説得力のあるものになります。

その意味で、志望する市が実施しているインターンシップに参加するのも理解を深める良い方法です。現場で実際に市の職員の仕事を経験できるわけですから、きっと自分がどのように地域に貢献できるのかが見えてくるでしょう。

また、自分の強みと結びつけることも大切です。大学で専門に学んできたことやサークル活動・ボランティア活動の中にもあなたがその自治体で貢献できる強みがあるはずです。具体性がなければ面接官の心には届きません。

面接でよくある質問内容とベストな回答方法

面接でよく質問される内容は、一般企業と大きな違いはありません。自分の性格や学生時代に打ち込んだこと、その仕事を選んだ理由、自己PRなどです。

ただし、志望動機に関しては一般企業と少し異なります。市役所の面接試験ではその自治体に対する深い理解が必要です。それも、マニュアル的な回答ではなく、自分の言葉で説明できないと説得力はありません。受験を決めたときからその自治体の情報を集め、志望動機を明確に説明できるように努力しましょう。

それでは、よくある質問内容とベストな回答方法をお伝えします。

なぜ公務員なのか

「なぜ公務員なのか」は面接で必ず聞かれる質問です。この質問への回答で大切なことは「本当にそれは公務員でなければできないことか?」という自分への問いです。民間企業が経済活動によって成立しているのに対し、市役所等の公務員は市民の生活を向上させるために仕事をしているのです。

例えば「防災」であれば、自治体の災害対策と未来像を調べ、自分の知識や経験、さらにはなぜその自治体なのかにも触れながら自分の想いを伝えることが求められます。「大学で地震対策や環境防災学を学び、被災地で一ヶ月間ボランティアに参加しました。それらの経験から地域のコミュニティーづくりの大切さを痛感し…」というように、大学で学んだことやボランティア経験を生かし、その市が推進している具体的な政策のために汗を流したい旨の内容にすれば説得力ある回答になるでしょう。

なぜそこの自治体を志望しているのか

地方公務員はその地域のために働く仕事のため、志望動機にも「なぜそこの自治体なのか」を明確に伝えることが大切です。その意味で「生まれ育った地元を支えたい」という理由は説得力があります。しかし、それだけの理由では考えが浅いと受け取られてしまいます。地元への想いが溢れた志望動機にプラスしてその市の施策や地域の特徴を調べ、好きな地域だからこそ改善点も含めてどうやってより良くしていきたいのかをしっかり盛り込むことが大切です。

例えば母子家庭で育ち、市のさまざまなサポートを受けながら母親が子育てをしたのであれば、自分が実際に見聞きしたり感じた体験とその市が行っている子育て支援策とを結びつけることもできるでしょう。自分の持っている知識と経験を今後の市の子育て対策にどのように活かしていきたいのかを自分の言葉で語れるようにしておきましょう。

希望しない部署に配属されたらどうしますか

「希望しない部署に配属されたらどうしますか?」の問いは市役所面接ではよくある質問です。その際に「どんな仕事でもがんばります」だけでは自分がやりたいことは違うと受け取られてしまいます。市役所では希望しない部署への配属は当たり前です。希望しない部署に配属されても積極的に仕事をしていく姿勢を見せることが大切です。

回答の仕方としては、組織である以上希望しない部署に配属されるのは当然のことであることをはっきりと伝えた上で、自分に与えられたポジションの中で課題や創意工夫を見つけ、やりがいを持って積極的に仕事をしていきたい旨を伝えれば良いでしょう。自分の柔軟性や対応力について大学時代のエピソードなどを交えながら話すのも効果的です。

なぜ自分の住んでいた自治体の市役所ではないのですか

地元以外の市役所の職員を目指す場合は、なぜその自治体を選んだのかを明確にしておくことが大切です。逆に、回答次第では地元ではないことを強みにもできます。その際、自分が住んでいた市町村と志望する市町村の違いを比較しながら、何故その市を選んだのかを説明すると良いでしょう。

例えば留学経験があるのであれば、自分の住んでいた自治体よりも在住外国人の多い志望自治体の方が英語力を活かすことができることを伝えられます。在住外国人へのサポートや市の魅力を海外にも発信できることを伝えると、説得力がある回答になるでしょう。

志望する自治体に自分が実際に移り住むことをイメージすると、自分らしい回答が見つかるかもしれません。

市役所の面接で好印象な服装はやはりスーツ

公務員試験では一次の筆記試験の場合は服装の指定がないこともあり、私服での参加が可能です。普段着ではなく、オフィスカジュアルを意識した服装であれば問題はありません。一方、二次の面接ではリクルートスーツがベストです。それは、公務員は基本的に堅実さが求められる職種だからです。派手さは抑えて真面目な印象を与える服装を心がけましょう。スーツの色は紺や黒の無地で光沢や柄のあるものは控えましょう。

男性であればパンツの折り目やネクタイの色、シャツのシワにも配慮が必要です。女性であればスカートの丈の長さや襟や袖の汚れ、ストッキングの色にも気を配りましょう。男女とも清潔感のある髪型・スーツで靴やカバンの色も黒や茶色など落ち着いたものを選ぶと良いです。

公務員面接は自治体を研究し質問を攻略して挑もう

市役所の面接でカギとなるのが「志望動機」です。なぜ公務員を目指すのか、なぜその市役所なのかといったことを明確にしておく必要があります。志望動機を明確にするには、その自治体を徹底的に研究することが第一です。ホームページや市の広報紙、市役所や図書館に直接行って資料を集める方法もあります。

また、自分が参加した体験談を加えたり自分の強みと結びつけることも大切です。面接での服装は男女共清潔感のある髪型・スーツで靴やカバンの色も黒や茶色など落ち着いたものを選ぶと良いでしょう。公務員面接でよくある質問内容については明確な回答を準備し、自分の具体的な経験を盛り込むと説得力のある回答になります。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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