業界研究

証券会社の志望動機作成のポイント【業務内容・例文3選付き】

なぜ証券会社を志望するのか?

就活では自分の魅力や人間性を伝えることが大切であり、人柄重視、ポテンシャル重視で採用が決定します。自分の人柄を伝えていくためには自己PRをしっかりと考えなければなりませんが、就活で大切になるのは当然ながら自己PRだけではありません。

就活で必ず聞かれる志望動機も、採用を決定するための重要なポイントとなります。志望動機からはその業界や企業を目指す理由やきっかけだけではなく、業界や企業に対する理解度が知れ、その理解度から入社したいという気持ちがどれだけあるのかという熱意が分かります。

新卒はポテンシャル重視でもありますし、成長するための原動力である熱意は欠かせません。熱意をアピールするために志望動機は非常に重要であり、熱意の伝わる志望動機を作成するためにもなぜ証券会社を志望するのか、その理由を明らかにし、業界や企業への理解を深めていく必要があります。

証券会社での主な業務内容

証券会社の志望動機を作成するためにはまず、業界や企業に対しての理解を深める必要があります。証券会社は就活生人気も高いですが、実際にどんな仕事をしているのか、業務内容はどのようなものなのか詳しくは知らないという人は多いです。

仕事の内容が分からないままでは熱意の伝わる志望動機が作成できるはずもありません。まずは証券会社とはどんな仕事をしているのかの把握から始めましょう。また証券会社で働くといっても職種は様々ですし、職種が違えば業務内容も異なります。それぞれの職種についての業務内容を知り、また自分はどの職種を目指したいのかを明確にしましょう。志望する職種が明確になれば志望動動機にも具体性が生まれます。それぞれの業務内容を知り、どの仕事をやってみたいか、自分の志望する職種を探しましょう。

ディーラー

証券会社とは、基本的に株式の売買や仲介が基本的な業務になります。証券会社は証券取引所と企業や投資家との橋渡しの存在ですが、それだけではなく自社でも株式の売買を行います。これを担当するのがディーラー業務です。

自社株を高値で売ったり、他社の株を安値で買い、値上がりした時に売るなどして収益を出すのがディーラー業務になります。個人の投資家もデイトレードなどで同じ内容をしていますが、ディーラーの場合はこれを企業に所属して行うのです。自分の裁量やノルマなどが決められており、それらに基づいて仕事を進めていきますが、実力主義である場合も多く、非常に難しく厳しい職種だとも言えます。

ブローカー

証券会社の基本的な業務は、証券取引所と企業や投資家の橋渡しとなり、これを担当するのがブローカーの業務になります。株式を売買するためには証券取引所にその旨を伝える必要がありますが、それを企業や投資家の代わりに行うのがブローカーの仕事です。もちろん勝手に売買を進めるのではなく、企業や投資家が株式を売りたい、買いたいというタイミングで証券会社に声をかけ、証券会社はその旨を証券取引所に代理で伝え、株式の売買が成立します。

この際に手数料が発生し、それが証券会社の利益となるのです。株式売買は企業や投資家が直接証券取引所と取引をするのが非常に難しく、その手続きを簡略化するために証券会社のブローカーが存在しています。

アンダーライター

企業がお金を集める方法としては銀行に借りる、投資家に投資してもらうという方法があります。投資家に投資してもらうためには会社の価値である株式を売り、それを買ってもらうというのが基本的な流れです。

しかし日本には膨大な数の企業が存在していますし、その企業の分だけ株式はあります。無数にある株式の中から投資家が将来性を見出し、投資するというのはごく稀なケースのみです。そこで投資家集めを手伝うのがアンダーライターの仕事になります。アンダーライターは企業から株式を買い取り、その買い手を企業の代わりに探すのです。証券会社は投資家とも密接な関係にありますし、様々なパイプを駆使して買い取った株式を売るのがアンダーライターの業務になります。

セリング

アンダーライターは企業から実際に株式を買い取って新たな買い手を探しますが、セリングの場合は買い取らずに一時的に株式を預かり、販売します。アンダーライターとセリングの違いは企業の株式を買い取るか預かるかだけではなく、販売する投資家の数です。

アンダーライターの場合は株式を証券会社が買い取ってますので、より多くの投資家に向けて株式が公開されますが、セリングの場合は一時的に預かっているだけなので、公開範囲は狭くなります。買い手がつけば株式は販売されますが、買い手がつかない場合は企業にそのまま株式を返却するケースもあります。

証券会社の志望動機作成のポイント

証券会社の業務内容を知ればいよいよ志望動機の作成に取り掛かりますが、そもそも志望動機はどのように作成すれば、より効果的に自分の魅力や熱意がアピールできるのでしょう。どのように書けば最大限にアピールができるのかを知っておく必要があります。志望動機作成にあたっての3つのポイントをご紹介します。

なぜ証券会社を希望するのか

就職活動を通して、エントリーシートや面接で最も多く訊かれる質問の1つは志望動機です。この質問に対して十分な時間をかけて良い回答を作るのは、就職活動において最も大切です。ここで扱う「なぜ証券会社を希望するのか」という質問は言い換えると、「あなたはしっかりと業界研究ができていますか?」という質問とほぼイコールです。

企業の新卒採用を担当する人の抱える大きな不安の1つは、就活生が持ってる業界のイメージと実際の業界のイメージにギャップがあり、その業界への就職が決まっていざ働いてみると「思っているのと違っている」という理由での退職です。そのため、証券業界をしっかりと研究してこの回答を作るようにしましょう。

証券のなかでもなぜその会社なのか

先ほど紹介した「なぜ証券会社を希望するのか」という質問は「あなたはしっかりと業界研究ができていますか?」という質問に言い換えられると書きました。それと同様の関係が「証券のなかでもなぜウチの会社なのか」という質問に通じます。つまり、この質問は「あなたはしっかりと企業研究ができていますか?」という問いとイコールです。

このポイントを知りたい新卒の採用担当の心情も先ほどと同じでしょう。つまり、思い込みやイメージではなく、正しい情報に基づいて実情とかけ離れた企業のイメージを持って入社し辞められることを回避したいのでしょうか。この際、志望企業だけでなくライバル企業は関連企業についてもしっかりと研究しておくことが大切です。

自分のキャリアビジョン

志望動機を書くときのポイントとして、自分のキャリアビジョンを盛り込むおとも大切です。〇〇という理由で証券業界を志望して、その中でもA社を志望しているというところまでが採用担当者に伝えるのは最低条件だとして、そこから就活生は、自分のキャリアビジョンを提示して採用担当者に評価してもらわなければなりません。

就職活動とは、言い換えると労働市場へ自分を売り込む経済活動に他ならないので、自分という労働市場での商品が労働の消費者(=企業)にとって、どのような効用があるのかをアピーしていく必要があります。しっかりと自分のキャリアビジョンを提示しましょう。

自己分析の浅さは、人事に見透かされる

就活で内定を勝ち取るためには、自己分析をして自己理解を深める必要があります。自己分析を疎かにしていると浅い答えしか浮かばず、説得力のある回答ができません。

そこで活用したいのが、自己分析ツールの「My analytics」です。

My analyticsを使えば、36の質問に答えるだけで、あなたの強み・特徴を見える化できます。
My analyticsでサクッと自己分析をして、選考を突破しましょう。

質問に答えるだけで志望動機を完成させよう

証券会社の志望動機を作成する際、文章を考えるのが苦手な就活生も多いと思われます。「伝えたいことはたくさんあるけど、考えをまとめてわかりやすく伝えるのが難しい」という就活生は、「志望動機ジェネレーター」を活用しましょう。

志望動機ジェネレーターを使えば、用意された質問に答えるだけで理想的な流れの志望動機が完成します。面接での志望動機に関する質問にも対策が可能です。無料でダウンロードできるので、効率的に証券会社に採用される志望動機を完成させましょう。

証券会社の志望動機例文

例文①

私は株式売買を通じて企業と投資家の橋渡しをしたいと考えています。私の叔父は自営業を営んでいました。叔父には様々な商売のアイデアがありましたが、資金がないためにそれを実現することができませんでした。ある日叔父はクラウドファンディングを使って資金を集め、アイデアを実現させ事業規模を大きくすることができました。私はこの経験から何かを実現させるためにはお金が必要であり、アイデアに対してお金を出す人はいるのだと思いました。私は企業と投資家双方の利害を一致させ、より大きな価値やお金を生み出したい思い貴社を志望しました。

就活の文章では結論から書くことが鉄則です。例文では1文目で企業と投資家の橋渡しがしたいという結論から記されています。次にその結論を裏付ける根拠としての原体験です。例文では2文目以降に原体験として叔父の自営業の話が記されています。また原体験から何を学んだのかもポイントです。例文では何かを実現させるためにはお金が必要であると学んでいます。何を学んだのかをアピールすることで結論をさらに裏付けられます。

また最後に結論で締めくくりになりますが、原体験から学んだ内容と最後の結論を絡めることでも、さらに志望度の高さをアピールし、最後の結論では就職してから何がしたいかを記しましょう。例文では、企業と投資家の結び付けによって、大きな価値やお金を生み出したいとあり、お金儲けに前向きな姿勢が、証券会社に向いた人間性もアピールできています。

例文②

私が証券業界を志望した理由は、資本主義経済をさせる根幹である投資という行為に関わることで、社会と人間を豊かにしたいと考えたからです。経済成長は投資なくしてはありえません。企業の内部留保や個人のタンス預金を少しでも市場に流入させることが大切だと考えており、その流れを少しでも作って豊かな社会の実現を目指したいです。

数ある証券会社の中から貴社を選んだ理由は、OB訪問で対応していただいたAさんとその同僚の方々の志の高さに感銘を受けたからです。このような環境におけるのは、自分の成長のために非常にポジィティブだと考えました。貴社に入社した暁には、貴社の次世代を担える人材を目標に仕事に取り組みたいと思います。

例文③

私が証券業界を志望した理由は、日本での投資のイメージを少しでも変えたいからです。日本では、汗水働かずに楽して稼いだお金に対してネガティブな印象を持たれるケースが多々あります。投資は、経済の基盤であり経済を成長させていくために必要不可欠ということを一人でも多くの方に知っていただきたいと思っています。

その中でも、貴社は個人投資家や一般の方に向けて頻繁にセミナーや勉強会を開いておられるので、私の考えていることを実際にできる環境にあると感じました。貴社に入社した暁には、個人投資家の方への営業やセミナーを中心に、少しでも多くの方に投資とは何かを知ってもらい、貴社の発展に貢献できるよう努力します。

金融業界に内定した先輩のESも参考にしよう

証券会社の志望動機に記載する内容については上記でご紹介しましたが、まだ内容に不安が残る人もいるでしょう。そこでご紹介するのが、金融業界の内定者ESまとめです。この資料には大手金融会社から内定をもらった先輩たちのエントリーシートを掲載しています。

エントリーシートの設問のなかには志望動機や自己PRを設けている人も多いので、1冊読むだけで書き方や表現の参考になるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。

証券会社は具体的な志望理由やキャリアビジョンを伝えよう

証券会社は実力主義である場合も多く、大きい金額を動かすことも多いので常に緊張感がつきまとう大変な業務です。しかしその分やりがいも大きく、給料がいい企業も多いので就活生からの人気は高いです。実力主義の証券会社ですが、新卒の場合は人間性を見て、人柄重視で採用が決定します。証券会社に必要とされる資質や人間性などをしっかりと理解し、それを企業に向けて発信していく必要があります。

証券会社は就職するのも大変ですが、就職してからの業務も大変です。生半可な気持ちでは、続けられない仕事であると覚えておきましょう。しかし大きなやりがいがあるのも事実です。向上心のある人にとってはたまらない仕事です。証券会社への就活でポイントになるのは志望動機です。志望動機をしっかりと練り上げて難しい試験を突破していきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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