面接対策

グループディスカッションが苦手な人の対策5つ【就活生必見】

グループディスカッションに悩む就活生は意外と多い

就職活動といえば必ずおこなわれる面接ですが、どのような場合でも避けて通ることはできません。面接といっても、1人でおこなう面接やグループでおこなう面接、またグループディスカッション形式の面接などあります。ただでさえ緊張する場であるうえに、他の志望者と一緒にグループディスカッションをするということが苦手な人や、対策を考えるうえでとても悩む就活生が多い傾向にあります。

どのような形式の面接であっても、なるべくありのままの自分を出し切れるようにすることができるように、面接対策をすることはとても大切なことです。こちらでは、グループディスカッションに立ち向かうことができるように、ポイントとして紹介していきますので、見ていきましょう。

苦手な人が抑えるべきコツ5つ

グループセッションにおいて抑えておくべきコツというものがあります。これさえ意識してグループセッションを進めていくことで、グループセッションでありがちな「結論にたどり着かず、説明にしどろもどろになってしまう」といった事態を避けることができます。グループセッションにおいて抑えておきたいポイントは5点あります。それでは、1つ1つ具体的にどういったことを意識すればいいかを掘り下げていきましょう。

個人ではなく全体の成功を考える

グループディスカッションでありがちな失敗談の一つとして、自分をアピールしようという意識が強すぎて、空回ってしまい、うまく周囲と話し合いが進まなくなってしまうということがあります。確かに主導権を握ってアピールしていくことは、リーダーシップとして重要な要素となりますが、空回りしてしまうようではかえって逆効果となってしまいます。そのために注意をすることが、「個人の成功ではなく企業の成功のために動ける印象を与える」ということです。

選考を受ける企業の方針から、この議題についてはどう考えて行くべきかを念頭に入れながら、それを土台として議題を進めていくようにしてみましょう。また、自身のアピール第一の状態から一歩引いてみることで、全体を見る事ができる視野の広さを持つことができます。グループディスカッションは積極的に議論に参加することも重要ですが、それをまとめながら進行をしていくことができるかという点も同様かそれ以上に重要視される傾向にあります。

目的を明確にしてロジカルに話す

前述した「広い視野を持ち、全体の成功を考える」という上で大切になってくるのが、やはりどういった発言をするかということです。発言をする際に意識していくことは、「発言内容の目的を明確にし、筋道を立てて倫理的に話す」ということです。感情的な意見を出していては、ただの意見となってしまい、うまく議論のパーツとしていくのは難しくなってしまいます。

たとえば、愛というテーマについて「愛は大切だと思う」で自分の意見を切ってしまうのではなく、「愛があるからこそ人は他人を思いやることができ、その愛は人間関係だけではなく、生産業等の仕事に対しても適用されるものだと思う。

だからこそ、何事においても愛というものは重要だと思う」といったように、どういった経緯があって、どういう風に自分は考えるからこそどう思っているかという建設的な意見を出すようにしましょう。そうすることで他のメンバーも「何でそう思ったか」という事を聞きだすという手間がなくなり、議論の余計な手間を省いてスムーズに進めることができます。

誰かの意見への賛同でもOK

自分の意見を言うのが苦手だったり、そもそも意見自体が思いつかないという人は、誰かの意見への賛同でもOKです。グループディスカッションでは必ずしも自分発信で意見を言わなければならないわけではなく、他人の意見に賛同して自分の主張を示す方法もあります。

他人の意見への賛同でも意見の主張にはなりますし、そこから話を広げることができれば自分の評価にも繋がります。このときに注意が必要なのが、ただ賛同しているだけではな意味がないということです。賛同することは簡単ですが、そこから評価されるためには、自分で話しを広げていかなければなりません。他人の意見は自分の意見を言うための入り口に過ぎませんので、必ずプラスアルファで自分の意見を主張することを意識しましょう。

注意深く話を聴く

グループディスカッションでは、話の展開が早く、自分だけついていけてないということのないようにしなければなりません。そのためには、ただ話についていくのを目標にするのではなく、注意深く話を聴くことが重要なポイントとなってきます。グループディスカッションでは、全体がまとまらなければ話の展開がうまく進まないということもあり、自分ひとりだけ目立とうとするのもよくありません。

話に入っていくということはとても大切なことになりますが、内容もわからないのに入ってしまうと話がバラバラになってしまうのは避けましょう。話を集中して聞くとともに、注意深く話の意図を捉え、話を聞くように心掛けてください。

場数を踏む

グループディスカッションのコツをつかむのはなかなか難しいですが、どのようにしたらコツをつかむことが出来るのでしょうか。まずグループディスカッションを学生時代に授業でおこなったことのある人はたくさんいるかもしれませんが、面接の練習をおこなったという人は少ないかもしれません。グループディスカッションは面接よりもさらに場数を踏むことが慣れるポイントとされているため、できるだけ場数を踏むことが有利となるでしょう。

就活生同士集まりグループディスカッションの練習をすることがお勧めですが、なかなか集まることが難しいという人は、家族など身近な人に鍛えてもらうことも一つでしょう。あとは、本番の場数を踏むということもひとつですので、なかなか就活がスムーズにいかない人も、場数を踏んだ練習だと切り替えておこなうようにしましょう。

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グループディスカッションに苦手意識を持っている就活生はたくさんいます。面接官から何を評価されていて、どうやって対策すればいいか分からないですよね。
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面接官が見ているポイントを知ろう

面接官が主にグループディスカッションで最もチェックをしているポイントは、前述した「チーム全体として見て成功することができているかどうか」です。いくら個人の力があったとしても、協調性がないようでは採用して働きだしても、結果は見えているようなものです。

全体としての成功がこれほど重要視される理由は、実際に仕事を始めるとグループディスカッションをする機会が多く、生産性のあるディスカッションをしなければならないからです。打ち合わせや会議などで一人だけが自論を主張し続けていても、生産的なディスカッションとはいえません。主張しすぎて全体の進行の邪魔をしないように気をつけていきましょう。

学生の思考力

グループディスカッションの選考で次に重要視されているのが「学生がどんな思考を持って発言しているのかを見ているか」という点です。思考というのは、基本的に年を重ねるにつれて自身の経験に引っ張られて柔軟な発想をすることが難しくなります。

学生の柔軟な発想力を生かして、変わった切り口から議論を展開してみるのもいいでしょう。ただ、奇抜な意見になりすぎると逆効果になることもあるので、何事もほどほどに心がけることが大切です。

コミュニケーション能力

次のポイントは、グループディスカッションをしていく上でのコミュニケーション能力です。自分の意見だけではなく、他者の意見も引き出していけるかどうかということは、うまく意見を出すことができないでいるメンバーの力を引き出すリーダーシップとして、いい印象を与えることができます。

他者とのコミュニケーションを円滑に測れれば、業務でも仲間と協力して目標に向かう事ができるため、協調性を育むためにもコミュニケーション能力というのは、仕事をする上で重要なスキルの1つです。日ごろから自分の意見だけではなく、人の意見を取り入れながら話ができるように心がけて見ましょう。きっと周りの人間関係も良好になっていくことでしょう。

実際に業務している姿を想定できるか

グループディスカッションでは、リアリティも必要です。実際の会議だというイメージを働かせて、グループディスカッションと向き合うようにしましょう。その理由としては、リアリティを持って発言する事で、面接官は実際に学生が働いている場面を想像できるからです。

面接で言葉だけで話すよりも、グループディスカッションで実例を見せるほうが何倍も説得力があるというものです。人によっては面接よりも楽に内定がもらえるという理由もここにあります。実際、行動を起こすのが得意な人はグループディスカッションがきっかけで内定を勝ち取っている人も多いです。

たくさん発言すれば良い訳ではない

グループディスカッションは、単にたくさん発言すれば良い訳ではなく、適切なタイミングで適切な発言をする事が大切です。既に進行している議題を蒸し返したり、順序を飛ばして議論をごちゃごちゃにしてしまうと、大きなマイナス評価となってしまいます。

かといって出し惜しみをしていると、出遅れてしまうのではないかと焦ってしまう気持ちもあるでしょう。適切なタイミングを掴むためには練習を積むのが一番です。同じく就職活動をしている友人を複数人集めて、タイミングを掴む練習をしておくと効果的です。

発言のひとつひとつが評価されている

グループディスカッションでは些細なことであっても、発言の一つ一つが評価されているので注意が必要です。発言量が多くても、それがすべてマイナスの評価になるものであれば意味はありませんし、発言するたびに評価を下げてしまうことになります。反対にいい意見を出すことができれば、評価も少しずつ高くなりますが、必ずしも狙って評価される発言ができるわけではありません。

発言数が多くなればいい意味でも悪い意味でも注目されますし、評価も変わっていきます。仮に高評価でも、その後の発言がすべてマイナスであれば、評価は発言のたびに低くなり、最終的には不合格になる場合もあります。発言をすることは大切ですが、些細なことでも評価されていることを知り、軽はずみな発言をしないように注意しましょう。

少なくとも1回は発言しないと評価されない

グループディスカッションはどのような発言をするかが評価の対象になっていますので、評価されるためには少なくとも1回は発言しなければなりません。一度も発言しないままに終わってしまうと、判断材料が何もありませんので、評価することができなくなってしまいます。

評価する要素がなければマイナスにはなりませんが、プラスにもなりませんし、それでは選考を攻略することはできません。場合によっては一度も発言しないことで、やる気がないとみなされマイナスの評価になる可能性もあります。発言ゼロはマイナスの可能性はあっても、プラスの可能性は一切ありません。発言しなければどうにもなりませんので、発言が苦手な場合でも必ず一度は意見を主張するようにしましょう。

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自分に合った役割を選ぶことがポイント

グループディスカッションをおこなう際に最も注目されているのが役割です。グループディスカッションではリーダーや司会者、タイムキーパー、書記、発表者などさまざまな役割が設けられており、どれを担うかで評価が変わると考える人は多いです。

しかし、何かをやったから高評価、やらなかったから低評価ということはありません。どの役割でも力を発揮できなければ意味はありませんので、自分に合った役割につくことを考えておきましょう。自分にあった役割は「グループディスカッション対策マニュアル」に載っている『GD役割診断』で調べることもできます。一度診断してみましょう。

リーダー=高評価ではない

グループディスカッションの役割の中で最も取り合いになるのがリーダーです。リーダーはチームをまとめなければなりませんし、場合によっては司会者を兼任することもあります。役割としてはハードなものですが、その分高く評価されると考えている学生は多く、リーダーになりたいという人は多いです。

しかし、リーダーになったからといって必ずしも高評価になるわけではありませんし、選考を突破できるとも限りません。リーダーはしっかりと役割を果たすことができれば高評価ですが、役割を全うできなかった場合は評価が下げられてしまう可能性もあります。リーダーだから評価が高いのではなく、リーダーの役割をきちんと果たせてこそ高評価になるのだということは覚えておきましょう。

役割がなくてもチームに貢献すれば高評価

グループディスカッションにおける役割は企業ごとに違っており、全員が何らかの役割につく場合もあれば、役割につかない人が出てくることもあります。役割はないよりはある方が評価が良いと考える人も多いですが、実際はそうではありません。確かに役割があり、それをきちんと果たすことができれば高評価になりますが、役割がなくてもチームに貢献できれば高い評価を得ることはできます。

グループディスカッションで重要なのはチームのために何をしたのか、どのようにチームに貢献することができたかです。役割が決まっていれば、チームにも貢献しやすいですが、役割がなくても努力次第でチームに貢献することは可能です。役割の有無を気にするのではなく、どんな場合でもチームのために何をすれば役立つかを考えていきましょう。

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自己PRの内容が薄いと、志望企業に採用されません。選考を突破するには、自己PRを作り込む必要があります。

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グループ内の学生は就活の敵ではない

グループディスカッションで忘れがちなことは、グループ内のメンバーは敵ではないということです。グループディスカッションではこれを忘れてしまい、アピール合戦になってしまうチームも度々見受けられます。

アピール合戦が始まってしまうと、内定を勝ち取れる望みは薄くなってしまうでしょう。グループディスカッションというのは、グループ内から何人採用するかは決まっていないので、全員採用もしくは全員落ちる事もあります。常にグループは仲間であること、全員で成功させることを意識するようにしましょう。

事前の雑談も大切

グループディスカッションではテーマに沿ったディスカッションが始まる前に、自由に雑談できる時間が設けられていることも多いです。企業によっては意図的にそれを取っていることもあれば、選考の待ち時間として雑談のチャンスがあるなど、場合によってさまざまです。

雑談できる機会は企業によって異なりますが、それでも話をできるタイミングはありますので、その時間を有効活用して距離を縮めておきましょう。グループディスカッションが始まる前に距離を縮めることができていれば、本番のディスカッションもスムーズに進められますし、協力しやすくなります。時間を有効に使うことが大切ですので、雑談できる時間も無駄にしないようにしましょう。

アイスブレイクでいかに打ち解けられるかが重要

グループディスカッションではテーマについて話し合う前に、お互いの自己紹介など、アイスブレイクの時間が設けられていることも多いです。これは企業が用意したものであり、お互いに打ち解けてからディスカッションを進めることで、より就活生の本質を見極めようとしています。

グループディスカッションを上手に進めるためには、このアイスブレイクも重要であり、この時点でどれだけ打ち解けることができるかによって成功するかが決まります。アイスブレイクは文字通り心の氷を溶かして、お互いの心理的な距離を縮めるためのものです。アイスブレイクでどのように周囲と馴染めるかも見られていることが多いので、ディスカッション開始から気を抜かないようにしましょう。

協力する姿勢を見せれば好印象

グループディスカッションではチーム内の学生は敵ではなく味方、一緒に選考を戦う仲間ですので、協力することが大切です。ディスカッションはひとりの意見だけで進められるものではありませんし、他の人の多様な意見、価値観も含めて考えていく必要があります。

グループディスカッションではグループ内でいかに協力してひとつの結論を導くことができるかが見られていますので、好印象を与えるためには協力することが大切です。協力する姿勢を見せることで、協調性やコミュニケーション能力などのアピールにもなりますし、評価も高くなります。グループディスカッションはチーム一丸となって議論を進めることが大切ですので、チーム内では衝突することなく、協力の姿勢を取って議論を進めていきましょう。

120%の力を出せるよう事前準備をしよう

何事も事前準備を怠って実力を出し切ることはできません。特に選考などの重要なときには、120%の力を出せるようにすることで、周囲と差をつけることができます。それには反復練習や次回へ生かすための反省が必要不可欠になってきます。後々「あの時もっとがんばっておけばよかった」と後悔することがないように、自分の限界以上のポテンシャルを引き出せるようにしましょう。

実力以上の力を出すということは社会でも必要なスキルです。また、実力以上の力を出すことで自分の限界というものは上がっていくものです。妥協をせずに邁進する覚悟と気概こそが、一番社会に出る上で必要なスキルといえるかもしれません。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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