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なぜ素材メーカーを志望しているのか
素材メーカーといえば、繊維・科学・鉄鋼・非鉄・紙・硝子・インク・セメントなどなど、様々な素材を扱う企業があります。裏方的な仕事が多いと思われている素材メーカーですが、志望動機をどう伝えればいいのか悩んでいる就活生も少なくありません。
あなたはなぜ素材メーカーを志望したのでしょうか。「ニーズが高いから」や「安定した企業だから」などのような答えでは、この就活は乗り切ることが難しいでしょう。歴史を持ち、プライドと信念を持って物づくりをしてきた企業は、しっかりと、自分の意見を持っている人財を求めています。
あなた自身のユニークな提案力や強いこだわりが必要になる業界ですから、しっかり自分の考えをまとめておきましょう。
素材メーカーはBtoBが多い
素材メーカーはBtoBが多く、さらに優良企業が多いといわれています。優良企業とは、従業員が安心して働ける企業のことです。仕事も厳しすぎるところは少なく「激務で身体を壊すなんて冗談じゃない」と思っている人で、素材メーカーを志望している人は少なからずいるのではないでしょうか。
「BtoBは下請け」というイメージを持っている人がいるかもしれませんが、最近は大手企業でBtoB事業を重視するところも増えてきていますから、偏見で馬鹿にしてはいけません。知る人ぞ知る素材メーカーの就活は、激戦になること請け合いです。
特に素材メーカーの中でも優良企業の会社は、気合を入れて臨みましょう。しっかりと業界のことを知り、傾向と対策をつかんでいくことが重要です。
BtoBとは
BtoBとは、Business to Businessの略です。つまり、企業を相手に仕事をおこなう会社のことです。素材メーカーはBtoB企業であることが多く、BtoC(一般消費者相手)の企業とは仕事の性質が異なることが多いです。今まであなたがアルバイトなどで飲食業やアパレル業などを経験していたとしたら、そういった仕事はBtoCになります。そういった仕事と、これから進んでいきたいと思っている業界はまったく違います。
ですが、同じ仕事には変わりありません。真摯な気持ちで臨まなければいけないのは同じなのです。とはいえ、企業、プロを相手にする仕事です。商品に対する知識をしっかり持たないといけないのはもちろんのこと、動く金額もケタ違いになります。責任をより問われる仕事ですから、プレッシャーのこともしっかり考えておきましょう。
書類を作り込む必要がある
BtoB企業のESは、BtoCより志望動機が書きづらいので通常より作り込む必要があります。とはいえ志望動機そのものは個性的にしすぎる必要はありません。個性を出すのは、志望動機を考えた理由の部分です。派手な業界ではない分、あまりにもありふれた、凡庸な思考だと業界では勝ち抜いていけません。たとえ面接を通過しても、その先働くことになったときに辛くなっていくでしょう。
書類を作る際、具体的な製品名を出して「こういうものを作りたい」というのはNGです。素材メーカーでは既存の製品ではなく、新しいものを常に生み出せる人材を探しています。自分の能力を活かせるかどうかを考え、活かせそうな場所やポイントを具体的に口にし、将来性をアピールしていきましょう。
文章構成は一般的なものと変わらない
いざ文章を作る際に、特別なことをしないといけないのか、と疑問が浮かぶでしょう。ですが、その答えはNOです。文章の構成自体は、通常のES作成と何も変わりません。ではどこを注意すればいいかといえば、それは中身です。つまり、文章構成は逸脱しすぎないことと、中身でしっかり勝負するということが重要です。
自分の考えを言語化するのは難しいかと思いますが、将来がかかっていますから真剣に考えましょう。自分だけの考えはオリジナリティとなって、面接官の心に必ず刺さるでしょう。まずは志望動機、そして志望に至った理由を書き出してみましょう。いくつも書き出してから後でまとめるのも有効です。最初から完璧な文章は作れません。試行錯誤して構築していきましょう。
結論から述べる
就活における文章構成の基本は、結論、エピソード、まとめです。素材メーカー志望でも、基本の文章構成は他の業界と変わりはありません。まずは結論から述べることが大切です。
志望することになった理由が結論となりますので、簡潔に述べた後具体的なエピソードで引き込み、最後にまとめで将来性を感じさせる。そんな風に文章を作成できれば、ESは通過したも同然といえるでしょう。
とはいえ、そんな風に作成できれば苦労はしません。何度も案を出し、添削して、じっくりと文章を練っていく作業が必要です。「個性的なのは文章ではなく中身」ということをしっかり意識して文章を作成していけば、きっとあなたの魅力がたっぷり詰まった文章となるでしょう。
志望動機は具体性が命
ひとつのエピソードを深堀りすることで具体性が生まれます。「グローバルに活躍したい」という動機なら、「今の重要なマーケットはアジアだということを知り、新しい世界を切り開いていきたいと感じた」と答えるような形です。志望動機は自己PRなど他の項目と違い、文字の通り「なぜその企業を志望しているのか」と問われているので具体的な動機が必要です。
他人の体験談をそのまま口にしてはいけません。あなた自身の気持ちが必要です。あなたがこの業界に興味を持ったきっかけを思い出してみると、新たな発見があるでしょう。あなただけが感じた素材メーカーの魅力があるはずです。しっかりと思い出し、文章に盛り込んでいきましょう。
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「〇〇という製品が好き」は理由にならない
「御社の製品が好き」という理由は抽象的で、理由になりません。その製品が好きなら好きで、別に働かなくてもファンでいればいい、という判断をされてしまいます。特に、既存の製品の具体的な名前は出さない方が賢明です。
たとえばスマートフォンが好きで、その中の素材を扱うメーカーを志望した、という流れで志望動機を決めた場合「スマートフォンはまだまだ成長途上の製品であり、無限の可能性を感じた」など、スマートフォンというジャンルに対する言葉を盛り込みましょう。
好きな製品に対する個人的な感情は、一時的に封印しましょう。「もちろんスマートフォンを好きですか」と問いかけられたときに「好きです」と答えることは問題ありません。
キャリアプランをしっかりと描く
将来的にどんな自分になりたいのかという、キャリアプランを想像しておくことが重要です。自分の考えをしっかり持っている人を企業は探しています。就職してまず何をしたいか。そしてその後、どうなっていきたいか。そこまで考えておけば、面接のときに不意に問いかけられてもハキハキと答えることができて好印象になります。
さらに今の考えと、入社した後仕事を知っていく上で変わっていくかもしれない考えを比べてみるのも、自分の成長にはとても重要なことです。ふと振り返ったときに何も思い出せない、では成長を感じることができません。なりたい自分になるためにはどこの企業に就職するのが最適かまで、じっくりと考えて就活していきましょう。
素材メーカーの志望動機回答例文
素材メーカーの志望動機を作成するには、実際の例文を参考にするのもおすすめです。志望動機作成のポイントを知ることも大切ですが、アピールの全体像が見えていないと、実際に作成する際に困ることは少なくありません。
各ポイントだけではなく、完成した文章単位でみることによって、志望動機への理解度はさらに深められます。どのような内容、構成でアピールしているのかを知り、素材メーカーで評価される志望動機は何かをチェックしていきましょう。
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回答例文について、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。
志望動機例文①
御社の素材を通して、新しい物づくりをしていきたいと考えています。私は学生時代、道路工事のアルバイトをしていました。そこで使っていたセメントは様々な素材を使って作られています。生活する上で欠かせない素材であるセメントは、オリンピックや復興事業で、国内での需要が伸びるのではないかという可能性を感じています。
また、海外でまだ道が整備されていないような場所に行き、日本の質の良いセメントを伝えたいとも思っています。セメントを世界に広げたい。そう思って御社を志望いたしました。
素材メーカーの志望動機を作成するには、実際の例文を参考にするのもおすすめです。志望動機作成のポイントを知ることも大切ですが、アピールの全体像が見えていないと、実際に作成する際に困ることは少なくありません。
各ポイントだけではなく、完成した文章単位で見ることによって、志望動機への理解度はさらに深められます。どのような内容、構成でアピールしているのかを知り、素材メーカーで評価される志望動機は何かをチェックしていきましょう。
志望動機例文②
私は世界に出て行きたいと思っています。グローバル化が囁かれる昨今、アメリカやヨーロッパへ行きたいという人が多いかと思いますが、私はとにかくアジアに出たいと思っています。今可能性があるのはアジアではないかと考えるからです。
日本は島国で、資源は輸入に頼らなければなりません。今ある販路だけでは足りないのではないかと私は思っていて、新たなルートを確保するためにも、アジアに出て新しい素材を開発していきたい、現場で活躍したいと思い、御社を志望しました。
志望先の企業の今後の展開に合わせて、志望動機を提示することも効果的です。同じ素材メーカーでも、どのような事業、エリア展開をするかは異なります。自分の仕事の希望と企業の今後の展開が一致していることを示すと、企業へのマッチング度の高さがアピールできて、より評価されやすくなるでしょう。
志望動機例文③
若いうちに大きな仕事を経験してみたいです。小さい頃から好奇心が旺盛で、気になることはなんでも挑戦したいと思い、実際に挑戦して育ってきました。今も、一年の頃から所属している体育会系サークルでは主要なポジションについています。
ですが、全て自分自身の枠を出る取り組みではなかったと感じています。御社で高いレベルのチャレンジを行い、自身だけでなく会社と一緒に大きく成長していきたいと思い、御社を志望しました。
企業の性質に合わせて自分がどのように仕事をしたいかを提示し、志望動機をアピールするのもおすすめです。志望先の企業が若いうちから成長できる環境、風土にあるなら、それを踏まえてアピールしてもよいでしょう。企業の方針と自分が合っていると述べることで、マッチング度の高さや企業への関心の高さがアピールできます。
志望動機の適切な長さについて、こちらの記事で詳しく解説しています。
例を参考に素材メーカーの志望動機を作成しよう
選考を攻略するには、いかに明確な志望動機を提示し、評価されるかが重要です。志望動機は就職意欲を測るだけではなく、採用メリットがあるかどうかも見られています。そのため、なぜ就職したいのかだけではなく、就職後自分に何ができるのか、どのような点で企業に貢献できるのかもアピールしなければなりません。
就職意欲を述べるだけでは、アピールとしては不十分であることは理解しておきましょう。より評価される志望動機を提示するには、実際の例文を参考にして、どのような内容や構成で伝えるのかを知っておくことが大切です。例文を参考にして素材メーカーの志望動機への理解を深め、自分の場合はどのようにアピールするかを念入りに考えて、選考の対策を練りましょう。
志望動機の締めの書き方について、知りたい人はこちらの記事もチェックしてみてください。