目次
営業職志望者はインターンシップに参加しよう
営業職への就業を目指している学生は、インターンに参加しましょう。営業職のインターンに参加すると多くのメリットがあり、今後の就職活動に役立ちます。
インターンの内容は企業や期間によって様々で、中には実務を経験できるところもあります。企業の情報を得るだけであれば、会社説明会や事業案内だけでも充分です。
しかし、インターンは実際に仕事を体験し、より深く企業・職種について知ることができます。インターンを通じて成長するためには、あらかじめ内容・メリットを理解し、自分が何を学びたいかを明確にしておくことが必要です。
この記事では、営業職のインターンの業務内容や、メリットについて解説していくため、参考にしてください。
営業職とは
営業職とは、顧客の問題や悩みの解決のために自社のサービス・商品を提案し、購入・契約してもらうことで利益を出す仕事です。
顧客に商品を提案する仕事として「販売職」と一致しますが、この2つは大きな違いがあります。販売職は、すでに商品に興味を持っている顧客に対応します。
それに対し営業職は、顧客が商品について詳しく知らないことがほとんどです。そのため、営業職はただ物を売るだけではなく、顧客へのプレゼンテーションや売り込むための販売戦略が必要になります。
様々なスキルを求められる仕事ですが、その分達成感があり、やりがいを感じることが可能です。営業職では、顧客をはじめ、様々な人とのコミュニケーションをとることになります。
人と話すのが好きな人は営業職に向いている場合が多く、入社後に活躍できる可能性が高いです。
こちらの記事では、営業職についてより詳しく解説してあります。
適職診断で営業職との適性を確かめてください
就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
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営業の種類や仕事内容
営業と一口に言っても、手法や顧客の違いにより様々です。インターンに参加する場合は、自分がどのようなパターンの営業を体験したいか考えながら企業を探しましょう。
大きくは、以下のように分けられます。
これらの「手法」と「対象顧客」の組み合わせで、4パターンの営業があります。
- 新規営業×法人営業(まだ取引のない企業への営業)
- 新規営業×個人営業(まだ取引のない個人への営業)
- ルート営業×法人営業(過去に取引をした、つながりのある企業への営業)
- ルート営業×個人営業(過去に取引をした、つながりのある個人への営業)
新規営業は法人・個人のどちらのパターンも多いのに対し、ルート営業は法人相手が一般的です。個人相手のルート営業は、取り扱う商材が保険などの一部サービスに限られます。インターンを探す際は、自分の興味のある分野かどうか注意しましょう。
それぞれの組み合わせにより、営業の難易度や、やりがい・達成感の感じ方が異なります。各パターンの内容を知らないままインターンに参加し、思っていたものと違う業務だった場合、自分が一番興味のある営業方法への理解は深まりません。
インターン先を選ぶ前に、それぞれどのような営業なのかを把握しておくことが必要です。ここでは手法と対象顧客別で、それぞれの営業の概要をお伝えします。
新規営業とルート営業
営業手法は大きく分けると、新規営業とルート営業があります。
新規営業はその名の通り、新規顧客の開拓を目指すものです。例として、家や企業に訪問する飛び込み営業や、電話でアポイントメントをとった後に先方をたずねるテレアポ営業が挙げられます。
これまで関係がなかった相手に売り込むため、新しいつながりを作ることも目的です。商談が成立した時の達成感は大きく、このつながりを今後のビジネスで活かすこともできます。
しかし、相手は完全に初対面のため、粗雑な扱いを受けることも多く精神的な負担が大きいです。
ルート営業は、過去に取引のある決まった顧客に営業をする手法です。過去につながりのある顧客は、継続的な取引や新規商材の契約をしてもらえる可能性が、新規顧客より高い傾向にあります。
お互い素性を知っている者同士のため、コミュニケーションがとりやすく、精神的な負担も少ないです。
しかし、それは信頼関係があるときのみ成り立ちます。商談成立後のアフターフォローを怠っていれば悪い印象を与え、次も取引してくれる可能性は低くなります。
ルート営業を成立させるためには、商材のアフターフォローや感想のヒアリングなど、日ごろからの深い関係づくりが重要です。
法人営業と個人営業
営業の対象顧客別だと、法人営業と個人営業の2種類に分かれます。
法人とは主に企業のことで、そこに向けてサービスの導入や商材の購入を持ちかけるものが「法人営業」です。企業から企業への営業のため、BtoB(Business to Business)営業とも呼ばれます。
相手が企業の看板を背負っていることから、邪見に扱われることは比較的少ないです。扱う商材の単価が大きいことや、顧客企業の成長に貢献できていることに対し、大きな達成感を得ることができます。
しかし、その分強い責任感が必要です。また、取引先の業界や自社サービスの専門的な知識も必要なため、高いスキルが求められます。
「個人営業」は、消費者個人に対しての営業を指し、BtoC(Business to Consumer)とも呼ばれます。テレアポや飛び込みなどさまざまなアプローチ手法があり、保険や不動産などの業界は個人営業のスタイルをとっている場合が多いです。
法人営業との異なる点は、営業対象の個人が決定権者であるところが挙げられます。その場で商談が成立する場合もあるため、より多くの件数を成果として挙げることが可能です。法人営業より商材の単価は低い傾向にありますが、多くの達成感を得られます。
営業のインターンで体験する業務7つ
営業の業務イメージといえば、新規開拓のために電話でアポを取ったり、商談をしたりと、コミュニケーション能力が大いに試される仕事だと想像する人が多いです。
実際は営業の業務は幅広く、多岐に渡るものがあり、コミュニケーション能力以外にも様々なスキルを発揮する場があります。
営業のインターンで体験する業務は、以下の7つが挙げられます。
インターンには短期と長期があり、それぞれ内容・期間が違います。
短期インターンは主に1~5日の期間で、グループディスカッションでの疑似的な業務体験や、セミナー形式で営業について学習します。
長期インターンは企業によって期間は様々ですが、一般的には3ヶ月以上の場合が多いです。1週間に決められた日数出社し、実際の営業の業務を同行・体験できます。
短期・長期でそれぞれの内容は異なるため、自分はどちらの期間のインターンに参加するべきかを考える必要があります。そのためには、それぞれのインターンで各業務がどれだけ体験でき、どのようなことを学べるかを把握しておくことが必要です。
ここでは、それぞれの業務や学べる内容について、一つずつ解説していきます。
①営業戦略の検討
営業活動を行う上で、初めに営業戦略を検討します。
営業戦略とは、その名の通り営業活動を成功させるための戦略です。具体的には、まず自社が利益を出すために必要な個人・チームの目標を立てます。そして、その目標を達成するためにどのような方策を立てればよいかを検討し、計画することです。
長期インターンでは、初めは会議に同席して見学することになります。慣れてくると、社員の方から情報収集や、会議用の資料の作成の手伝いを任せてもらえます。
インターン後半では、会議中に意見を発言できる場を設けてもらえる場合もあります。
短期インターンでは、日数が少ないため会議に同席することは少ないです。しかし、グループディスカッションで疑似的に体験することができます。
実際に社員として働いていると仮定し、提示された課題に対しどのような方策を立てればよいかを各々考えて報告します。
インターンで営業戦略の検討をすることで、自分の考えをうまく伝えるためのプレゼンテーション能力や、情報収集の手法が学べます。実際に働いている社員の方から意見をもらえるため、実践的に学習することが可能です。
②リストアップ
営業戦略を立てたら、次に営業対象のリストアップを実施します。
各顧客のデータを収集し、リストにまとめる作業です。リストには、顧客の名前や連絡先をはじめ、様々な情報が記載されています。法人営業は企業が顧客のため、その分リストに記載する情報も多くなります。
短期インターンではあまり体験することはありませんが、長期インターンでは実際に社員の方と一緒にリストを作成します。リストは社内・チーム内で共有される資料で、基本的にエクセルを使って作成することが多いです。
誰が見てもわかりやすいリストを作る必要があり、エクセルの活用法を実践的に学べます。また、ただ情報を打ち込むだけではなく、インターネットやSNSから顧客の情報を集めながら実施します。そういった手法を学ぶことで、情報収集力も身につけることが可能です。
地味な作業ではありますが、後の「アポ取り」につなげる重要な業務です。こういった、あまり目立たない業務を体験することで、職種への理解がより深まります。
③アポ取り
リストを作成したら、実際に連絡してアポを取ります。アポとは「アポイントメント」の略で、面会・会合などの約束をすることを意味します。
顧客に商材をアピールするためには、それ相応の時間が必要です。
主に電話を利用し、顧客にアポを取り商談の予定を抑えます。他にも、メールやSNSのダイレクトメッセージを利用した方法もあります。
短期インターンではなく、長期インターンで体験する業務です。初めは見学していることが多いですが、言葉遣いをはじめとしたマナーを学べば、実際に任されて体験できます。
普段の学生生活と違い、社会の場でのコミュニケーションのため、相手を気遣った言動が重要です。また、初対面の人物とのやり取りのため、友好な関係を構築するためには高いコミュニケーション能力が必要になります。
数をこなす大変な業務ですが、体験することでコミュニケーション能力をはじめとした対話のスキルが身に付きます。また、社会人としての言葉遣いをはじめとした、ビジネスマナーについても学ぶことが可能です。
④営業活動
アポ取りで予定を押さえたら、営業活動に移ります。
営業活動の具体的な内容としては、以下の3つになります。
まずは商談に向けて、顧客に商材を紹介するための営業資料を作成します。資料を作成したら実際に商談でアピールし、顧客が納得すれば契約に移り、商談成立です。
長期インターンでは、基本的に社員の方に同行することから始まります。同行する際は、社員の方がどのように商材をアピールしているか観察し、プレゼンテーション力を学びましょう。
また、顧客の話に耳を傾けることも重要です。顧客の抱える課題と商材を契約するメリットが一致することで、初めて商談は成立します。
隣でただ話を聞いているだけではなく、顧客の求めていることは何かを考え、ヒアリング力を身につけましょう。
インターンの後半になると、営業活動を一人で任せてもらえるようになります。同行で学んだスキルを実際に発揮し、より実践的に身につけることが可能です。社外の方とコミュニケーションをとるため、ビジネスマナーにはより一層気をつけましょう。
短期インターンでは、基本的にはセミナー形式やグループワークで内容を学習します。長期インターンに比べ実践的には学べませんが、営業の経験がある社員の方が教えてくれるため、より職種への理解が深まります。
過去の商談の事例を紹介してくれる場合が多いため、実際の商談の場をイメージしやすいです。
営業活動を体験・学習することで、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力、ヒアリング力といった、さまざまなスキルが身につきます。商談でのビジネスマナーや、資料作成のPCスキルも学ぶことが可能です。
⑤商材の手配
無事契約を締結しても、そこで終わりではありません。商材を手配するのも営業職の役目です。
この際、商材の手配先の部署と、顧客のスケジュールをすり合わせる必要があります。顧客の希望日時と手配先の対応可能日時を調べ、なるべく最良のスケジュールを組むことが仕事です。
短期インターンでは内容を教わるだけですが、長期インターンであれば同行してより実践的に学べます。顧客に他部署と、複数の相手とコミュニケーションを取りながら進める業務です。同行する際は、社員の方からコミュニケーション能力を学びましょう。
また、スケジュールを組む力も学ぶことが可能です。契約が成立しても、手配が遅れてしまえば顧客に迷惑が掛かり、信用を失ってしまいます。
そのため、計画性を持った行動が重要になる業務です。社員の方がどのようにスケジュールを管理しているかを学び、計画力を身につけましょう。
⑥納品・請求
手配が終わったら、無事に納品されているか確認し、料金を請求するのも仕事です。
もしトラブルがあった場合は、各所に連絡をとって対応します。こちらから契約を持ち掛けておいて商材が納品されないとなると、企業の信頼が落ちてしまいます。また、無事納品されていても、料金を払ってもらえなければ利益を出すことができません。
この業務も、短期インターンでは内容を教わるだけですが、長期インターンであれば同行して実践的に学べます。手配と同様、計画性のある行動が必要になる業務です。
また、顧客に期限内に料金を払ってもらえるよう、適切なコミュニケーションをとる必要もあります。インターンで同行する際は、そういった点を注視しましょう。
⑦アフターフォロー
料金を支払ってもらえばそれで取引は終了します。しかし、その後のアフターフォローも大切な仕事です。
商品・サービスを提供した後のトラブルの対応や、実際に使用してみた感想のヒアリングが主な内容です。今後も取引をしてもらえる良好な関係を築くためには、重要な業務です。
短期インターンでは事例・内容を講義形式で教わることが多く、長期インターンでは社員の方に同行する場合もあります。顧客との信頼関係を築きあげるためのコミュニケーション能力と、さらなるニーズを引き出すヒアリング力を学習できます。
同行の際は、社員の方がどのようなコミュニケーションを取っているかを意識しましょう。また、アポ取りや商談と同様、ビジネスマナーを守ることも大切です。
適職診断で営業職との適性を確かめてください
就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
これから就活を始める人に!たった30秒であなたの就活偏差値がわかります。
営業のインターンに参加する4つのメリット
営業のインターンに参加すると、多くのメリットがあります。参加しようか迷っている場合、メリットを把握すれば、自分の成長につながることを学べるかが判断できます。
具体的には、以下の4つです。
①社会で役立つスキルが学べる
②実際の職場を体験できる
③ビジネスマナーの基礎を学べる
④基本的なPC操作が学べる
ここでは、それぞれのメリットについて詳しく解説します。営業のインターンに興味がある方は、参考にしてください。
①社会で役立つスキルが学べる
営業では様々な能力が要求されるため、インターンで経験することで多くのスキルを学べます。
長期・短期のどちらのインターンでも、形式は違えど社会の場を体験できます。どちらも営業で必要なスキルが学習でき、長期インターンであればより実践的に学ぶことが可能です。
営業で必要なスキルは、基本的にどの業界でも役立ちます。インターンを通じて自分は営業職に合っていないと思い、仮に違う道を志すとしても、その経験で学んだスキルはほとんどの仕事で発揮できます。
例えば、研究・開発職であれば自分のアイディアを共有する際、プレゼンテーション能力が役立ちます。事務職であれば社内の複数の部署とのやり取りが必要で、その際にインターンで学んだコミュニケーション能力を発揮できます。
また、学んだスキルは就職活動でも役立てることが可能です。面接でのコミュニケーションや、多忙な就活のスケジュール管理に、営業のスキルは役立ちます。
社会で役立つスキルを学べる点は、営業のインターンの大きなメリットです。具体的には、以下のようなスキルが学べます。
- コミュニケーション能力
- プレゼンテーション能力
- ヒアリング力
- 計画力
- 情報取集能力
記事の後半でそれぞれのスキルについて解説してあるため、参考にしてください。
②実際の職場を体験できる
実際の職場を体験することで、営業職の業務内容や業界についてより深く知ることができます。
長期インターンでは、実際の営業の業務を体験することが可能です。短期インターンでも疑似的に営業を学べますが、実際の職場を体験できるのは長期インターンならではのメリットです。
営業に限ったことではありませんが、インターンでは実際の業務を体験することで、社会人としてのマインドを学ぶことが可能です。
学生時代と違い、社会に出れば自分の全ての行動や発言に対して責任が伴います。一度そういった現場を経験しておくことで、就活の際も社会人としてのマインドを持って行動できます。
学生生活だけではそういったマインドはなかなか身につかないため、インターンで社会を経験することのメリットと言えます。
また、法人営業の場合、取引先の様々な企業の情報を得ることが可能です。社会の場で取引相手として触れることで、その企業についてより深く知ることができます。
そうして得た知識が就活の企業選びに役立つこともあり、営業のインターンならではのメリットです。
③ビジネスマナーの基礎を学べる
営業のインターンでは、基礎的なビジネスマナーについて学べます。
長期インターンで社会の場を経験することで、ビジネスマナーを実践的に学習することが可能です。また、短期インターンでも、商談やアポ取りのマナーについて、セミナー形式で学べます。
営業職は社内・社外問わず、様々な人とコミュニケーションを取るため、ビジネスマナーは徹底的に身に付ける必要があります。言葉遣いだけでなく、名刺の渡し方やメールの文章構成まで、幅広いマナーを学ぶことが可能です。
こういったビジネスマナーは、営業以外の場でも役立ちます。自分で学ぶことも可能ですが、営業のインターンに参加することで実践的に身に付けることが可能です。
ビジネスマナーは社会に出てから必ず役立つため、それを実践的に学べるのは大きなメリットと言えます。
こちらの記事で就活におけるマナーの重要性について解説してあるため、併せて読んで参考にしてください。
④基本的なPC操作を学べる
営業ではPCを使った業務もあるため、基本的な操作を学ぶことができます。
商談用の資料作成やリストアップを体験できるのも、長期インターンのメリットです。
具体的には、PowerPoint、Word、Excelといったソフトの使い方を学べます。すべて有名なPCソフトで、どんな職種でも使う可能性が高いです。
営業資料はこれらのソフトを使用して作成することが多く、基本的な操作を身に付けることができます。ただの操作方法ではなく、顧客にわかりやすい資料を作るための活用法を学ぶことができるのは、営業ならではのメリットです。
基本的な知識・スキルでも実践的に学ぶことができ、ただ自分だけで学習するよりも深く身に付きます。
営業のインターンで身につく5つのスキル
前述したように、営業のインターンでは社会で役立つスキルを学ぶことが可能です。どのようなスキルが身につくのか把握しておけば、営業のインターンで自分がどう成長できるかを具体的にイメージできます。
具体的には、以下のようなスキルが身につきます。
①コミュニケーション能力
②プレゼンテーション能力
③ヒアリング力
④計画力
⑤情報取集能力
ここでは、それぞれのスキルがどういったもので、どのような場面で活かせるかをそれぞれ解説していきます。
①コミュニケーション能力
営業のインターンでは、コミュニケーション能力が身につきます。
具体的には、会話で相手の感情を引き出したり、自分の考えをわかりやすく伝えるスキルです。基本的に営業の仕事では、人とコミュニケーションをとることがメインになります。
相手と良好な関係を構築するためにはコミュニケーション能力が必須で、営業職を経験すると自然と身についていきます。
コミュニケーション能力はどんな仕事でも必要になるため、将来必ず役立ちます。また、就活では面接官とのコミュニケーションが非常に重要です。
この時、営業のインターンで商談等のビジネス的なコミュニケーションを経験していれば、あまり緊張することなくうまく会話を組み立てることが可能です。
営業のインターンで身につくスキルとして、最も代表的なものとして挙げられます。
②プレゼンテーション能力
商談や会議を通じて、プレゼンテーション能力も身につきます。
プレゼンテーション能力とは、こちらの伝えたいことを的確に説明する能力です。営業の場でいうと、商材の良さを顧客に理解してもらうために、わかりやすく解説するスキルを指します。
顧客と良好な関係を築いたとしても、魅力のある、いい商材でなければ契約はしてもらえません。また、いい商材だとしても、その魅力が相手に伝わらなければ同じです。
そのために、商談前には解説用の資料の作成や、顧客の抱えている課題の調査を行います。そして、商談ではそれらの前準備を活用し、自社の商材の魅力をプレゼンテーションします。
営業のインターンでは、そういった業務からプレゼンテーション能力を学ぶことが可能です。資料作成の段階から商談の場まで同席できるため、社員の方がプレゼンテーションでどのような工夫をしているか学びましょう。
プレゼンテーション能力は、社会に出る前の就活の場でも役立ちます。面接では自分の強みや志望動機をアピールする必要があり、あらかじめわかりやすい文章を考え、実際に伝えなければなりません。
営業のインターンでプレゼンテーション能力を身につけておけば、そういった自分の魅力をアピールする場で役立ちます。
社会に出てから成長するためには、自分から考えを発信していく必要があり、プレゼンテーション能力は必須です。営業のインターンでは、準備の段階から商談まで同席し、実践的に身につけることができます。
③ヒアリング力
ヒアリング力も、営業のインターンを通して身につけることが可能です。
商談では、相手のニーズや課題を引き出し、それを解決する商材を紹介することで、初めて契約が成立します。そのため、ただ自分の意見を発信するだけでなく、顧客の発言に耳を傾けることも非常に重要です。
こういった業務を経験することで、相手の本音を引き出し、必要としている情報を的確に把握するヒアリング力も身につきます。
ヒアリング力は商談だけでなく、相手から質問を受ける場であれば、どんな内容であれ役立ちます。例えば、就活の面接ではこちらの回答に対し、面接官はさらに質問で内容を深堀りしてきます。
この時、面接官が何を知りたいのか的確に把握できれば、相手が納得のいく返答をすることが可能です。
営業職は「話す」イメージの強い仕事ですが「聞く」ことも同様に大切です。営業のインターンでは、そのどちらのスキルも身につけることができます。
④計画力
営業職を経験すると、計画力も身につきます。
計画力とは、適切なスケジュールを組んで計画性のある行動をとる能力です。営業は一人で完結する仕事ではないため、自分だけの都合で計画を立てることはできません。
顧客との商談をはじめ、商材の手配や社内の会議など様々な予定を考慮したうえで、計画を立てる必要があります。インターンで社員の方に同行することで、そういった計画の立て方を学ぶことが可能です。
計画力は社会に出る前に、就職活動でも役立ちます。就職活動が始まると、企業の選考、学校の講義、場合によってはアルバイトと、今までの学生生活に比べ遥かに忙しくなります。
計画を立てずに行動しても、就活はうまくいきません。インターンで計画力を身につけていれば、多忙な就活中でも計画性を持った行動をとることが可能です。
営業のインターンで計画力を身につければ、社会の場で必ず役立ちます。
⑤情報収集能力
情報収集能力も、営業のインターンで身につく能力のひとつです。
営業活動を行ううえで、多くの情報が必要になります。市場の動向や顧客の状況、他には商談で会話が弾むように話題を集めておくことも大切です。
インターネットをはじめとしたツールを駆使し、より多くの詳細な情報を集めます。営業職は変化の多い環境での仕事のため、常に最新の情報をキャッチする必要があり、情報収集力は大切なスキルです。
社会に出てからも役立つスキルですが、その前の就活でも活用することができます。営業が顧客の情報を集めるのと同様に、就活では企業の情報を調べます。
営業職の社員はどういった点を意識して情報を集めるのか学んでおけば、企業研究の情報収集の際に役立てることが可能です。
あまり営業のイメージのないスキルですが、商談を成功させるためにはとても重要になります。インターンで情報収集力を学んでおけば、様々な場で応用することが可能です。
エントリーシートの志望動機の例文5つ
インターンに参加するためには、志望動機を提出する必要があります。
志望動機は「なぜこの企業を志望したのか」「営業職を志望するに至ったきっかけ」を明確に記述することが重要です。
インターンも採用面接と同様、徹底した企業研究が必要とされます。また、長すぎる文章では相手の読む意欲を削いてしまい、要点が伝わりません。
志望動機を作成する際には、結論から書き出すことで相手の目に留まり易くなります。簡潔で要点を抑えた文章を書くように心掛けましょう。
文章内には自身の意志や見解も入れ込み、それを相手に伝わるような形に構成することが大切です。
インターンシップの志望動機の書き方について、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。
ここでは、志望動機の例文を5つ紹介します。
例文①:過去のエピソードを志望動機とした場合
私が貴社のインターンシップを志望する理由は、多くの人に喜ばれるサービスを提供し、人から感謝されるような営業を目指しているからです。
貴社の販売する車両は国内だけでなく、国外にも多く出荷され、その安全性は証明されています。常に人々の生活を充実させる製品を生み出している貴社に非常に興味を持ち、この度志望させて頂きました。
また、私は幼い頃、父に連れられ貴社の商談へ同席したことがあります。その時に対応してくれた社員の方がとても優しく、幼かった私にアメをくれた事がとても印象に残りました。そういった経緯から、貴社のお客様を気遣った営業に憧れを抱いています。
貴社のサービスは日々、人々に喜びと感動を与えていると実感します。私も貴社の一員として、人々に喜ばれるサービスを提供したいと思い、インターンシップに志望させていただきました。
自動車会社の営業職への志望動機です。自分の過去のエピソードについて触れることで、なぜそこを希望したのかを具体的に述べています。
例文②:企業理念を志望動機とした場合
貴社のインターンシップに参加することで自分の求めるスキルが学べ、将来につながると思い、志望させていただきました。
私は以前、貴社の人材サービスに登録し、実際に利用させて頂いた経験があります。その際に対応して下さった営業の方がとても親切で優しく、こういった対応の出来る営業になりたいと思いました。
また、私は人との関係は信頼関係で成り立っていると考えています。貴社の企業理念でも「顧客との信頼関係」を重視していることから、仕事の取り組み方に非常に共感しました。
そういった点から、貴社での仕事を経験することで、私の理想とする営業になるためにはどのようなスキルが必要か学べると考え、志望させていただきました。
人材サービス業界の営業職への志望動機です。企業理念について触れているため、なぜ他社ではなくそこでなければならないかも具体性があります。
例文③:業界への興味を志望動機とした場合
専攻している金融業界の仕事に興味があり、実際に現場を見てみたいと思い、貴社のインターンシップへの参加を志望させていただきました。
私は大学で金融学を専攻しており、実際に生の現場をこの目で体感したいと考えました。その中でも、貴社では営業職でのインターンシップを募集していたため、参加したいと思いました。コミュニケーション能力をはじめとした営業職で身につくスキルは、どんな仕事でも活用する場があり、どれも社会で役立つものばかりだと考えています。
貴社のインターンシップに参加することで、自分の専攻している業界について学べるだけでなく、社会で役立つ様々なスキルが身につくと考え、志望させていただきました。
金融業界の営業職への志望動機です。自分の専攻している業界を実際に体験したいことを志望動機とした例文になっています。また、なぜ営業職を志望するのかについては、学んだことが自分の将来につながることを述べています。
例文④:企業の業績を志望動機とした場合
私が貴社の営業のインターンシップを志望する理由は、業界1位の売り上げを誇る実際の職場を体験したいと考えたからです。
貴社の取り扱っているシステムは多くの企業に採用されています。業界内でも圧倒的な売り上げ誇る要因の一つとして、貴社の営業部門の方々の努力が大きいと、私は考えています。将来、営業職を志している者として、貴社ではどのように業務に取り組んでいるのか知りたいと感じました。
業界トップの現場を経験することは、今後の成長に大きくつながると考えています。そのため、貴社のインターンシップに志望させていただきました。
情報系システムの営業職への志望動機です。業界トップの営業現場を体験することで、今後の自分の成長につなげたいことを志望動機としています。
例文⑤:商材を志望動機とした場合
私が貴社のインターンシップを志望する理由は、形のない商品である「サービス」を売ることができるスキルを身につけたいと考えたからです。
貴社では無形商材である「コンサルティング」を取り扱い、毎年多くの利益を出しています。形のないサービスの営業活動をするには、非常に高いスキルが必要です。そのため、無形商材で大きな業績をあげている貴社では、どのような手法で行っているのか知りたいと感じました。
私は将来的にコンサルティング会社につくことを目指しており、貴社のインターンシップに参加することでそのために必要なスキルが身につくと考え、志望させていただきました。
コンサルティング会社の営業への志望動機です。志望動機として、形のない商材を取り扱う営業では、どのような手法を用いているのかを学びたいことを挙げてます。
インターンは成長できる絶好のチャンス
インターンは自分を大きく成長させるチャンスです。
インターンでは実際の業務に取り組むことで、様々なことを学べます。特に営業のインターンでは、社会で役立つ多くのスキルを身につけることが可能です。
インターンで学んだことは、今後の就活や社会人生活で、必ず役立ちます。積極的に参加して、自分の成長につなげましょう。