自己PR

【自己紹介と自己PRの違い】例文から学ぶ2つの明確な違いと書く時の注意点とは?

自己紹介と自己PRは同じものだと思われがち

面接で必ず求められる「自己紹介」と「自己PR」。就活生の中では、「同じようなもの」と思われている傾向があります。しかし、実際には「自己紹介」と「自己PR」は全く違ったものであり、企業はそれぞれに違った内容を求めています。

「企業側が何を求めているのか」を正しく押さえないと、一方的な情報発信だけで終わってしまい、面接はうまくいかなくなりがちです。そんな自己紹介と自己PRの違いや、求められていることなど、それらを踏まえて上手に自己紹介・自己PRするためのポイントを紹介します。

自己紹介と自己PRの違いとは

自己紹介や自己PRを有効に行うためには、それらの違いを知り、それぞれの目的を明確に把握しておくことが必須です。まず企業の採用担当者が何を求めているのかを押さえ、求められていることに的確に答えながら、自分のことを伝えていくのが基本です。そこで、「自己紹介」と「自己PR」をする上で企業側が何を求めているのか、両者の違いを見ていきます。

自己紹介は企業に自分を知ってもらう事が目的

自己紹介の目的とは何でしょうか。その答えは非常に簡単です。「自分という人間に興味を持ってもらう」ことです。そもそも自己紹介は、「初対面の人への挨拶」のようなものです。就活の面接の場面でもそれは変わりません。企業の採用担当者も、「あなたがどんな人なのか知りたい」と考えています。「自分のことを知ってもらう」「自分に興味を持ってもらう」のが自己紹介のゴールです。

自己PRは企業に自分を売り込む事が目的

一方、自己PRでは「自分を売り込むこと」が目的になります。自分を売り込むとは、短い時間で自分の強みを相手に伝え、その強みを「どう活かして貢献するのか」を示し、最終的に相手に「必要な人材だ」と思ってもらうことです。企業の採用担当者としても、自己PRを通し、あなたの「人柄」や、「就職後にどのように働くだろうか」ということに注目します。細かく分ければ、下記のようなポイントであなたを見ています。

・あなたの強みは何か
・あなたが言う強みの「根拠」は何か
・強みを就職後にどう活かすことができるのか
・これまでどんな考えでどう行動し、どんな結果を出し、そこからどう学んできたか

これらを踏まえ、「この人はこの会社に必要な人材だ」と思ってもらるように自分を売り込むのが自己PRのゴールです。

36の質問に答えて自己分析をしよう

自己分析をいざ始めようと思っても、何を参考にすればいいのかや準備するものは何かなどが気になって、すぐに行動に移せないことが多いです。今すぐできたら、その時間が省けますよね。そこでおすすめなのが「自己分析マニュアル」です。

このマニュアルを使えば、質問に答えるだけで自分のパーソナリティタイプを診断できます。技術者タイプやクリエータータイプ、実務家タイプなどがありますが、あなたはどのタイプでしょうか?無料でダウンロードできるため、すでに自己分析が終わっているけどさらに深めたいという就活生にもおすすめです。

自己紹介や自己PRにも型がある

自己紹介と自己PRの違い、企業が求めていることは分かりましたが、それらを踏まえて具体的にどう準備したら良いでしょうか。実は自己紹介も自己PRも、企業に伝えるべきことは決まっているため、それぞれ「型」があります。型を押さえることで、必要な情報を的確に伝えていくことが可能です。それでは実際に自己紹介・自己PRのポイントを見ていきましょう。

自己紹介で気を付けるべきポイント

自己紹介での注意点6つ

  1. 基礎プロフィール(名前、出身校、専門分野、趣味や特技、自己PR)
  2. 印象が大事(明るい表情で、ハキハキと大きめの声で話す)
  3. 簡潔に話す(1分以内にまとめる)
  4. 自己PRしたい内容の概要を伝えてフックにする
  5. 志望動機」や「自己PR」の内容を長々と語らない
  6. 文章を暗記して話さない

自己紹介では、あなたの基本的なプロフィール内容を印象良く伝えることが大事です。自己紹介の内容にありがちな失敗としては、「長すぎる自己紹介」、「内容不足の自己紹介」の2パターンがあります。前者は、面接官がまだ自己PRを求めていないのに、勝手に自分の自己PRや志望動機を語り続けてしまうケースです。

逆に後者の場合は、名前や出身校を伝えるだけで終わってしまい、基礎プロフィールを伝えきれていない自己紹介です。また、印象面での代表的失敗例としては、「元気が無く意欲を感じられない」、「暗記した内容を話しているだけ」の2つがあります。

後者を防ぐためには、「自己紹介を文章で暗記しない」ことが必要です。自己紹介で伝えることを箇条書きにして覚え、それを自分の言葉で伝えられるように練習を繰り返しましょう。

自己紹介の例文

自己紹介の例文①

それでは実際に自己紹介の例を紹介します。

○○大学○○学部○○学科から参りました、○○ ○○と申します。大学では○○○○の研究に力を入れて取り組み、美術サークルでは、趣味の油絵を楽しみました。また学生時代には結婚式場のアルバイトも頑張り、顧客満足度1位のスタッフとして表彰された経験があります。本日はどうぞよろしくお願いします。

先ほど紹介した通り、基礎プロフィール(名前、出身校、専門分野、趣味や特技、自己PRで話したい活動の概要)の内容が盛り込まれ、端的にまとめられています。

最後に「結婚式場のアルバイトで顧客満足1位を獲得した」ことが書かれていますが、これが自己PRへのフックになっています。具体的な経験についての詳細はありませんが、この段階では「自己PRで詳しく聴いてみたい」と面接官に思ってもらえるだけで合格点と言えるでしょう。

自己紹介の例文②

××大学商業学部経営学科から参りました山田太郎と申します。大学では中国の経営学ゼミナーに所属して、大会において発表したチーム論文が1位になったこともありました。また、学生時代にはスーパーマーケットの鮮魚コーナーのアルバイトとして4年間勤務し、その過程で売り上げの管理なども任された経験があります。本日はどうぞよろしくお願いします。

基礎プロフィールが盛り込まれた上で、端的にまとめられています。この中で自己PRへのフックは、「大会において発表した論文が1位になったこと」、そして「スーパーの鮮魚部のアルバイトで売り上げ管理なども任された」という2点です。

前者は、どのような大学生活を送ってきたのかを自己PRする際に、後者は経済の基本的な感覚を体感で身に付けた、ということを自己アピールする際に使うことができます。

自己紹介の例文③

△大学商学部商業学科から参りました鈴木花子と申します。大学ではアイスホッケー部のマネージャーを務め、4年間にわたってチームの活動を支えてきました。また、学生時代には電話オペレーターのアルバイトをしており、さまざまなお客様からの要望やクレーム対応を経験しました。本日はどうぞよろしくお願いします。

基礎プロフィールを盛り込んだ上で、この場合の自己PRへのフックは、アイスホッケー部のマネージャーを務めて、「4年間にわたってチームの活動を支えてきました。」という点と、電話オペレーターのアルバイト時の「さまざまなお客様からの要望やクレーム対応を経験した。」という点です。それぞれ、大学生活での内容と、仕事に活かせるお客様対応能力を身に付けたというアピールに繋げることができます。

自己PRで気を付けるべきポイント

続いて、自己PRではどんな点に気をつけるべきでしょうか。自己PRで気をつけるべき点は下記の4点です。

自己PRでの注意点4つ

  1. 自分の強みが何であるのかを最初に伝える
  2. 伝える強みは、企業の求める人物像に合致している
  3. 強みの根拠となるエピソードについて、自分の考えに対して起こした具体的な行動、結果、結果から学んだことを伝える
  4. 経験から学んだこと、強みを入社後にどう活かしたいのかを伝える

自己PRは、自分の強みを伝えるところからスタートしましょう。結論を先に伝えておくことで、面接官はその後の話を集中して聞きやすくなります。また、自分の強みを最初に一言で伝えると、十分に自己分析を行ったことが面接官に伝わりやすいです。強みの根拠は、自分自身の実際の経験を通して伝えます。

このとき、きっかけとなったことや状況、その時に考えたこと、具体的に行ったこと、その結果、結果から学んだことをできるだけ具体的に伝えましょう。経験を具体的に伝えることで、面接官は入社後のあなたの仕事ぶりを想像しやすくなります。最後に、必ずその強みや経験を実際の仕事でどう活かしたいのかをまとめます。企業研究を十分に行い、強みを活かせそうな具体的な場面や業務が書かれていると説得力が高いです。

自己PRの例文

自己PRの例文①

私の長所はとことん努力する性格です。この性格が長所であると気づいたのは、大学での3年間の卓球部の経験を通してでした。私は中学時代から卓球を続けており、大きな大会での入賞経験もありました。ですが、大学に入ってからは試合では勝てず、高校時代のライバルたちに全く敵わないことを感じました。それでもチャンスがある限りは、再び結果を出したいと思い、練習がオフの日も自主的に筋力トレーニングや動体視力のトレーニングなどを行いました。結果、3年の関東大会では3位に入賞することができました。この性格を貴社でも活かし、困難に思える状況でも、結果を目指して前向きに努力をし続けたいと思います。

最初に「目指す結果が出るまでとことん努力する性格」という自分の長所を一言で伝えることができています。そこから、卓球の試合で勝てないという困難な状況から考えたこと、具体的に取り組んだこと、そして入賞した結果が伝えられています。このように、考えたことや行動を具体的に伝えることで、面接官は仕事に対する姿勢を想像しやすくなるでしょう。

自己PRの例文②

この内容は、自己紹介の例文②と対応しています。

私の長所は、リーダーシップを発揮し皆を巻き込んで高い品質の仕事ができることです。大学時代に制作したチーム論文では、中国経営に関する内容を扱って制作を始めましたが、初めは大会に出るための論文の作り方がまったくわからなかったため、皆やる気を持てませんでした。しかし、ここで諦めては何も学ぶものがないと思い、自分自身でチームの論文の方向性や着地点を定め、仕事を振っていくことによって、制作を続けました。当日は、最低限、形になったのでとりあえずホッとしていたところ、最後の結果発表の時に僭越ながら見事1位を獲得することができ、私自身まったく予想もしていなかった結果に驚きました。このような経験から、どのような仕事に取り組むときにも自ら率先して仕事に取り組む姿を見せることによって、周りからの助力を得る姿勢を心がけて仕事をしていきます。

周りを巻き込んで自分が主導するタイプのリーダーシップのアピール方法です。自らがリーダーシップを発揮して制作した結果、1位を取れたと言う経験から、企業における仕事も積極的にやっていきます、というアピールの内容になっています。

自己PRの例文③

私の長所は、初めて話すお客様の気持ちや心情を察知し、誠意を持って対応できることです。電話オペレーターのアルバイトの最大の特徴は、お客様の声しかわからないことです。そのためお客様の声から、何を訴えようとしてるのか、今どのような感情をもっているかを推し量って対応しなければならないことから、様々なお客様の声のトーンから何を訴えようとしているかを読み取ることができるようになりました。このような経験を、御社のお客様の対応の現場において活用しながら、仕事をしていきます。

電話オペレーターのアルバイトから学習、及び経験したことを、企業のどのような仕事に活用できるか、簡素にまとめた内容になっています。

ひとつひとつの項目の目的を知ろう!

ここまで、自己紹介と自己PRの違いや目的、伝え方のポイントをご紹介してきました。自己紹介や自己PRなど、就活で求められることには必ず目的があります。就活で出会う1つ1つの項目について、「企業は一体何を知りたいんだろう?」という視点で、その目的を考えましょう。その目的を1つ1つ正しく押さえて準備していくことが、あなたの就活を前進させていく力になるのです。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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