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【向上心は自己PRに最適なのか】好印象を与えるテクニックや例文を大公開
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目次
向上心アピールはやり方次第で落とし穴がある
向上心を自己PRの題材として使ったことはありますか?向上心はそれだけでもアピールすることができますが、そこから派生して多くの能力をアピールすることができます。向上心からは積極性や継続力などのアピールにもつなげることができ、自己PRの題材としては非常におすすめです。
しかし多くの能力をアピールすることができる向上心ですが、自己PRのやり方次第ではマイナスの印象を与えてしまう可能性があります。自己PRはどんな題材をアピールするかも大切ですが、どのようにアピールするのか、その方法も大切です。自己PRはアピールの方法次第で印象が大きく変わりますので、上手な伝え方をマスターし、効果的なアピールを目指しましょう。
努力した取り組み方法を伝える
面接官が知りたいのは、就活生がなんのために目的や、どんな目標を立てていたのかということです。成果は、興味のあるものに向かって努力しただけで、興味のない仕事では同じ結果が得られないのではないかと考えられてしまいます。
目的からは、その就活生の考え方や人間性がわかり、目標からは、どれだけ明確なビジョンをもって、効率的な手段を考えられる人かがわかります。したがって「向上心があり、努力家です。」だけでは面接官の興味を引くことができません。
人より秀でていると見られたい人は、自分を高めるためにどんな取り組みをしたかをアピールする必要があります。「向上心」という言葉を使わず、何のために、具体的にどんな取り組み方をしたのかを示すことが、向上心をアピールするポイントです。
目的と目標の違いはよく言われることですが、目標は数値化して具体的に表すほうが目的を達成しやすいと言われます。この2点を意識して向上心の強さをアピールしましょう。
仕事への活かし方を伝える
目的と目標がしっかりアピールできていれば、向上心をアピールすることは難しいことではありません。例えば「大学からテニスを始め、公式戦で シングルスベスト16を目指して3年間努力し続け達成した」というエピソードで考えてみます。
「特技と自信をもって公言できるものがなかったので大学時代に習得したかったから」というのを目的に置き、「初心者からのスタートでベスト16入り」を最終目標に掲げ、「週〇時間の練習量」「毎日〇回の素振り」など具体性のある目標を出し、途中、訂正を加えた目標のことなどを考えます。
この場合、目的から「自分に足りないものを考え、それを獲得していく力(向上心)は、企業でも現状に満足せず常に仕事のクオリティを高めることができる」と話を展開することができます。また具体的な目標から「目的達成のために臨機応変に目標を訂正する力は、企業でのトラブルにも迅速に対応することができる」と話を展開することもできます。
達成したかを報告する場ではなく、こんな内容の向上心をもっている自分は、企業のこんな場面で役に立つということを具体的にアピールし、採用後のイメージをわかせることがポイントです。
印象を残すにはキャッチフレーズが効果的
キャッチフレーズとは広告などで相手に強い印象を与えるために使う、短い効果的な言葉のことです。「私はスポンジのような人間です。なんでもすぐに吸収して、自分のものにすることができます。」など自分を何かに例えたりして、イメージを強くします。
キャッチフレーズはエピソードの内容を後押しするような、短めの言葉でまとめましょう。例えば向上心がテーマのキャッチフレーズなら「私は人生のアルピニスト」などです。また「私のテーマソングは『地上の星』」(人生のプロジェクトXに立ち向かってきました!などと続ける)というように、有名なイメージを持つ曲名などからキャッチフレーズを作るのも他の人と差別化を図れます。
同じく「私は足が速めの亀です。」(童話『うさぎと亀』をイメージさせる)というように、有名な話のプラスイメージを拝借するという手もあります。
向上心を伝えるポイントについて、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。
履歴書&面接でこんな向上心アピールは避ける
向上心はそこから派生してさまざまな能力をアピールすることができるので、自己PRとしては優れた題材です。仕事をする上では向上心は必要不可欠のものです。就職し、成長していくためにはむしろ向上心がなくては困ります。
ビジネスマンとしては絶対に必要な能力であるため、あまりに直接的にアピールすると失敗してしまう可能性があります。向上心をアピールする際には避けるべきアピール方法がありますので、それを避けて自己PRを進めていきましょう。
「私は向上心が高い」とそのまま言ってしまう
避けるべき向上心アピールとしては「私は向上心が高い」とそのまま言ってしまうことでしょう。向上心が高いことは良いことではありますが、同時にありきたりで地味な印象の言葉になりがちです。向上心が高いという抽象的な表現だけで終わってしまうと面接官の印象にも残らず、他の就活生たちに埋もれてしまいます。
就活は当然ですが自分1人だけが行っているのではありません。たくさんのライバルが存在します。自分のことを伝え、知ってもらうことも大切ですが、他の就活生と差別化を図り、面接官の印象に残ることも大切です。抽象的な表現では充分なアピールとはなりませんので、具体性を持ったアピールを心がける必要があります。
向上心を強調しすぎる
向上心をアピールする際には、抽象的な表現にならないようできるだけ具体的にアピールする必要があります。しかし具体的にアピールするからと言って、自身の向上心を強調しすぎるアピールもNGです。
向上心が強すぎてどんなときも現状に満足しない、あるいは競争心が強すぎると採用担当者に集団でうまくやっていけるのか不安を抱かれる恐れがあります。自身の成長意欲を示すことは大切なことですが、企業で働く上では周囲の人と協働しなればなりません。
向上心が強すぎるあまりに周囲と協働できず、チームワークを乱すようなことがあっては元も子もありませんので、いくら自己PRでもバランスを考えて向上心を強調しすぎないことが大切です。
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あなたが自己PRでアピールするポイントを特定します
アピールする際のポイントについて、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。
勉強や資格取得のアピール例文
自己PRを行うときにはどんな能力をアピールするのか明確にする必要がありますが、向上心に関しては言葉にせずともアピールすることが可能になります。自己PRの基本的な文章構成はアピールする内容となる結論、次にそれを裏付ける根拠としての経験やエピソードなどです。
仮にアピールする内容を別の題材に設定したとしてもエピソードの部分で資格取得や勉強、部活動、アルバイト、ボランティアなどで頑張った経験を語れば向上心をアピールすることができるでしょう。
資格取得の経験を綴った自己PRの例文
私の長所は継続力があることです。目標を達成するまで努力を続ける継続力があります。私は大学で商学部のゼミに所属していました。私が所属するゼミでは簿記の資格の取得が義務付けられており、ゼミの全員で3級の資格取得を目指しました。私は早い段階で3級を取得しましたが、ゼミのメンバーでは合格できていない人も多くいました。
まだ資格を取得していないメンバーと一緒に勉強を続け、私は次は2級の取得を目指しました。2級は難しく、私は何度も落ち、その間に他のメンバーは全員3級を取得しました。私はそこで諦めることなく勉強を続け、2級を取得することができました。私は継続力を活かして貴社でも粘り強い営業で活躍したいと考えています。
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資格取得の経験を綴った自己PRではメインの題材として継続力がアピールされています。しかしエピソードの中でまだ資格を取得していないメンバーと一緒に勉強を続けたこと、今度は2級の取得を目指したということで向上心の高さもアピールすることができています。
ここでポイントなのが、誰に言われることなく2級の取得を目指したということです。これが指示されての取得であれば向上心をアピールするこはできません。しかし自発的に2級の取得を目指したことで向上心の高さをアピールすることができています。
また締めの文章でも自身の能力を活かして活躍したいとすることで、ここでも向上心がアピールされた例文です。
TOEICで目標の点数を突破した自己PRの例文
私の長所は負けず嫌いであることです。何かに失敗すればそれを成功させるために自身の力で考え、行動することができます。大学一年の時に学年全体でTOEICの試験がありました。私は高校の時の英語の成績も良く、自信があったのでハイレベルの700点の取得を目指して受験しました。しかしいざ結果が返ってくると400点とあまりにも低い点数で愕然としてしまいました。
英語には自信があっただけに悔しく、私は700点の取得を目指して猛勉強をしました。ただ勉強するだけではなく出題傾向などを研究し、勉強を重ね、昨年ようやく700点を突破することができました。私は負けず嫌いな性格を活かして貴社の営業職でもトップの成績を目指したいと思います。
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TOEICの目標の点数を突破した例文では、負けず嫌いがメインの題材に挙げられています。負けず嫌いは周囲に負けないように自分を高めていくなどのイメージがありますので、これだけも向上心はアピールできています。例文ではTOEICの目標が700点だったこと、初回受験ではそれを大きく下回ったため700点を目指すために猛勉強を行ったことが書かれていますが、ポイントは出題傾向などを研究している点です。
ただがむしゃらに頑張るだけでは向上心のアピールとしても弱いですが、目標を達成するために研究、分析を行っていることで、より強く向上心がアピールできています。締めの文章の営業成績トップを目指すという点でも向上心はアピールされた例文です。
部活動で活躍した経験を綴った自己PRの例文
私の長所は先を見据えて行動をすることができることです。視野を広く持ち、予測を繰り返すことで物事を達成することができます。私は大学時代にサッカー部に所属していました。高校までのポジションは右サイドバックでしたが、サイドバックを志望する選手が多く、右サイドは特に人気のポジションでした。
私は試合に出るために苦手な左足の練習を中心に行い、誰にも負けないボールコントロールを身に付けました。チームには左利きがおらず、左サイドを希望する選手はいませんでしたので、私はそのポジションでレギュラーを獲得し、試合の中で実践経験を積み、成長することができました。私は先を見据えて行動する力を活かし、貴社のマーケティング部でも活躍したいと思います。
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部活動で活躍した経験を綴った例文では、先を見据えて行動する力が題材に挙がっています。エピソードとしては人気の右サイドバックのポジションを狙うのではなく、志望者が少ない左サイドのポジションを狙って練習をするというものです。
熾烈なポジション争いのある右サイドを避け、手薄な左サイドを目指すのは一見向上心が低いようにも思えますが、そうではありません。ポイントは左サイドのポジションを獲得するために苦手な左足の練習を行ったこと、そしてそこで誰にも負けないボールコントロールを身に付けた点にあります。
目標を立てそれに向かって必死に努力したこと、それによって誰にも負けない能力を手にしたということで充分に向上心はアピールできています。とにかく試合に出て成長すると考えた結果の行動ですので、向上心の高さは充分にアピールできているでしょう。
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短所を克服したエピソードの例文
向上心は直接的な言葉を使わなくても過去の頑張ったエピソードを提示することでもアピールすることができます。しかし向上心がアピールできるのは、頑張って何かに取り組んだエピソードだけではありません。
短所を克服したエピソードを用いることでも、向上心の高さをアピールすることはできます。また向上心の高さをアピールするだけではなく、面接官に好印象を与えることもできます。自身をアピールし、さらに好印象を与えることができれば面接を有利に進めることができるでしょう。
短所を克服した自己PRの例文
私の短所は心配性なところです。心配性なため、物事の意思決定を素早く行うことができません。私は何かを選択するときに本当にこれでいいのだろうかと悩んでしまうことが多く、その結果損をしたり、周囲に迷惑をかけてしまうことがありました。このままではいけないと思い、私は人よりも素早く行動を始めることで出遅れないようにしようと考えました。
初めのうちはそれでも出遅れることがありましたが、現在では自分の意思決定のスピードを理解し、周囲から出遅れたり、損をすることも減りました。今ではさらに短所を改善しようと考え、意思決定のスピードを早めることを意識しています。
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短所を克服した自己PRの例文では、心配性が短所として挙げられています。短所を克服したという題材だけでも充分に向上心をアピールすることはできますが、克服した方法などを具体的に記すことでさらに向上心がアピールできます。
例文では短所による問題を挙げ、それを克服するための方法を考えていますが、これを自分の力で考えたということがポイントです。より高い向上心をアピールするのであれば自発的に行動した経験を示す必要があり、例文ではそれがしっかりアピールできています。
人よりも早く行動するという改善策を見出したことに加え、さらに意思決定のスピードを早めることを意識しているという点でさらに向上心がアピールされています。
一緒に仕事をしたいと思わせる魅力的なアピールをしよう
就活では自分がどのような人間であるかを伝えていくことが大切ですが、ただ自分を伝えるだけではなく、採用するメリットを示す必要があります。採用するメリットとは能力が優れていることもそうですが、一緒に仕事をしたいと思わせることもそのひとつです。
仕事で活躍できる能力と同時に、一緒に仕事をしたいと思わせる人間的な魅力も同時に伝えていきましょう。就活では自身の魅力をアピールする場として自己PRが用意されています。
向上心はさまざま能力を同時にアピールすることができ、伝え方次第で魅力的な自分を演出することもできます。自己PRは選ぶ題材もそうですが、伝え方でも印象は変わりますので最高のアピールで好印象を獲得していきましょう。