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自己PRで「前向きさ」を効果的にアピールする方法【例文付き】

前向きさが自己PRに効果的な理由

自己PRで何を話せば良いか、迷ってしまう人はとても多いです。「自分にはこれといってアピールできるポイントがない」「平凡な人間だから、取り柄がない」と悩んでいる就活生も多いのではないでしょうか。

自分のPRポイントを見つけるのは、なかなか難しいものです。そこでオススメなのが、前向きさをアピールする方法です。前向きさは表現次第で伝えやすい自己PRの手段なだけでなく、社会人に必須の能力なので、うまくアピールできれば面接官の心を動かすことができます。

コツさえ押さえれば、些細に思える経験でも、前向きさをアピールする題材へと変えることができます。まずは挑戦してみましょう。前向きさが自己PRにオススメな理由と、効果的にアピールする方法をお伝えします。

社会人は打たれ強さが大切

ひとつめの理由は、社会人は打たれ強さが大切だからです。社会に出ると、学生のときよりもストレスにさらされる機会が多くなります。学生のときは基本的に、自分主体の行動が許されていました。授業に遅刻しても、単位が取れなくても、あとで苦労するのは自分になるため、自己責任で済むでしょう。

しかし、社会人になるとそうはいきません。給料をもらって仕事をする限り、それに見合う働きをするのが当然とされるのです。仕事はチームや他の会社と一緒に行うものですから、自分ひとりよければ良い、というわけにはいかず周りに合わせることが要求されます。

時間厳守、納期厳守、自分の都合より取引先や上司の都合を優先しなければならないときもあります。想像してみると、なかなか大変ですが、こんなストレスのたまりやすい状況でも、前向きに頑張れるかどうかが、社会人にとってはとても重要なのです。そうしたことから「前向きさ」は充分に就職活動の武器になります。

前向きさは業種に関係なく必要な能力

そして、前向きさは業種に関係なく必要とされる能力です。どんな業種でも、仕事をする以上、残念ながら多少なりともストレスとつきあっていかなければならないことは変わりません。どの会社の面接官も、「この子はすぐにへこたれてしまわないか?」「すぐに辞めてしまわないか?」という部分を気にしています。

「前向きさ」は、それだけ欠かせない能力なのです。「前向きさ」の自己PRを考えておけば、どんな会社の面接に行っても同じように話せます。仕事を前向きにこなせることは、社会人にとっての基礎能力のようなものです。急に「自己PRを話して下さい」と聞かれても、焦りがなくなるでしょう。

周囲の人も前向きに動かすことができる

前向きな人や前向きな考え方のできる人がなぜ高い評価を得るのでしょうか。その理由は単純な話で、周囲にもポジティブな影響を与えられるためです。仕事というのは、常にネガティブな要素との戦いです。ときにはクレームの嵐に疲弊することもあるでしょう。

そういったときに前向きな人がいれば、問題解決に直接繋がらならなくても、気持ちにいくらか余裕が持てるようになります。たとえば自分が大きな失敗をしたとき、「もう駄目だ、何をやってもどうにもならない」と言う人。「時間が経てば何とかなるから気にしないで良い」と言という人。

この二人の内、どちらがいると元気になれるでしょうか。多くの人にとっては、後者でしょう。採用する側は、会社を元気にする人材を採用したいのが本音です。ですので、周囲に良い影響を与える前向きな人を高く評価します。

自分の強みは「前向き」なのか、自己分析ツールで確認しよう

『前向き』を自己PRする人の中には、自分の強みを勘違いしている人もいます。強みを勘違いしていると自己PRは上手くいきません。

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前向きさのNGなアピール

前向きとはいっても、伝え方によってはネガティブなものになります。自己PRの文章を考える前によくチェックして、間違ったアピールをしてしまわないように気をつけましょう。以下では、間違った前向きさの自己PR方法についてご紹介します。

ただの楽観主義

前向きさをアピールするとはいっても、ただの楽観主義ではいけません。辛い経験があったとき、それに向き合わず、「なんとかなるさ、という気持ちで乗り越えた」「流れに身を任せて取り組んだ」というようなことを暗に示す話し方をしてしまうと、「いい加減なだけ」「他人に流されるような学生だ」といった印象を与えてしまいます。

若者のふわふわしたいい加減な雰囲気は、面接官に嫌われがちです。これでは就職活動で評価されません。前向きさとは、困難にぶつかっても乗り越えていく性質です。辛い出来事を、どんな工夫や努力で乗り越えていけたのかが重要になります。何か大変なことがあっても、粘り強く踏ん張れた、継続的に努力できた、といった「前向きさ」をアピールしましょう。

反省を次に活かさない前向きさ

反省を次に活かさないような前向きさもNGです。ビジネスの世界では「PDCA」という有名な言葉があります。これは「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(改善)」「Action(次の行動を起こす)」という意味で、とくに「Check」と「Action」の部分が重要だとされています。

自発的に反省し、改善して次の行動につなげられる能力があるような人材を、企業は求めているのです。失敗をしたときに落ち込むだけではなく、そこから何かを学んで次に活かすような前向きさこそが肝心です。

「ただなんとなく前向きに頑張ったらうまくいった」というのはNGだと覚えておきましょう。なにか失敗してしまっても、自分はそこから学び取って成長していける人間であること、具体的な工夫で乗り越えられる点を示してください。

後先を考えずに行動する人

前向きな人というと、何でも積極的に行動する活発な人を思い浮かべるかもしれません。しかし、それは前向きというよりは向こう見ずと言えるでしょう。いくら前向きな人が高く評価されるといっても、無計画・無深慮な前向きさは評価されません。

企業活動とは、多くの場合が会社の未来のために行われます。働く人々が行う仕事は、その未来のための架け橋にほかなりません。そして、橋を架けるには、計画性が大切です。何も考えずに何とかなると行動するのは、あまりに慎重さに欠け、未来を創るどころか台無しにしてしまいかねません。

そのため、あくまで前向きさが評価されるのは、立ち直りの早さであったり、悲観的な考えの少なさだったりします。何ら根拠なく大丈夫だと言って無鉄砲に行動する力ではありません。

前向きさを効果的にアピールする方法4つ

それでは、どのようにアピールすれば、自分の前向きさを魅力的に伝えられるのでしょうか。少し意識すれば、誰でも自己PRをワンランク魅力的な物にできますので、効果的なアピール方法を4つお伝えします。

①具体的なエピソードを交える

基本はエピソードを交えて話すことです。自分を「わたしは前向きな人間です!」と言い切っても、面接官はあなたが今までどんな人生を歩み、どんな場面でその前向きさを発揮してきたのか知りません。

初対面の相手に、過去の出来事を交えながら、自分の魅力を知ってもらわなくてはならないのです。そして、この「どんな場面で自分のPRポイントを発揮してきたのか?」という点こそ、面接官がもっとも知りたがっている部分でもあります。

自分の過去を追体験してもらうようなつもりで、コンパクトかつなるべく具体的に、今までに一番前向きさを発揮できたエピソードを話しましょう。エピソードを話せるのと話せないのとでは、説得力に雲泥の差があります。エピソードは絶対に必須です。

②感情に抑揚をつけて話す

内容だけではなく話し方も、印象を大きく左右します。感情をこめて、抑揚をつけて話しましょう。ずっと同じ調子ではなく、悲しい話をするときは辛そうに、嬉しい話をするときは明るく振る舞ってみてください。

とくに、前向きさを伝えるためには、一度困難にぶつかったことを話さなければなりません。そのときとても辛そうに話すことで、そのあと乗り越えた時の話が、面接官に劇的なコントラストで伝わります。わざとらしいのはNGですが、できるだけ心をこめて話してみてください。

③自分でも意識していることを伝える

前向きさは、「ただそういう性格をしている」というだけでなく、それをいかに実践できているかどうかが大事です。単に「いつも前向きな気持ち」というのと、「前向きさを実際に発揮している」というのとでは、明確な違いがあるのです。

前向きさを持つだけなら、誰にでも心がけ次第でできてしまいます。特に、取り組んできた内容の中で、「周囲には前向きな雰囲気がなかったけれど、自分はそんな逆境の中でも前向きに頑張れた」という話ができれば、仕事場でも再現度が高そうだと思ってもらえやすいです。

④前向きな自分に何ができるのかを伝える

より効果的に自分の印象を残すためには、「仕事場で実際に、その前向きさをどう活かしていけると考えているのか?」という部分を伝えましょう。話し終わった最後に、「このように前向きな自分であれば、御社の業務において、○○○○○に仕事ができます」とつけ加えるのです。

これにより、面接官は応募者が働いている姿をよりイメージしやすくなります。仕事のどんな場面で前向きさが必要とされそうか考え、よりマッチした内容を話してみてください。

自己PRが書けない時は、自己PR作成ツールを活用しよう

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前向きさを効果的にアピールできるエピソード

前向きさをアピールする際に、ただ「前向きです」と言っても採用担当者には何も伝わりません。「何を持って前向きさをアピールするのか」を採用担当者は知りたいのです。前向きさをアピールするエピソードを伝える場合は、どのような状況下において、どのような行動をして、結果がどうだったのかを盛り込みましょう。結果はあくまで結果であり、そこから何を学習したのかが最も大切なポイントになります。

失敗を乗り越えたエピソード

失敗を乗り越えたエピソードには大きな価値があります。なぜなら人間は失敗を繰り返してそこから学習し、成果を出していくというプロセスが基本になっているからです。学生でも社会人でも勉強と仕事といった内容の差こそあれ、基本的には同じです。

採用担当者は今まであなたがどのような失敗を経験し、その時にどのような感情を持ち、どのように乗り越えていったかを知ろうとしています。例としては、受験勉強やアルバイト、またはゼミやサークルにおける活動から考えるとアピールしやすいです。

周囲を巻き込んだエピソード

失敗と同様に、周囲を巻き込んだエピソードも採用担当者が欲しがるエピソードのひとつです。仕事の種類によっても違ってきますが、多くのオフィスワークにおいては自分1人でこなす仕事がある反面、プロジェクトをはじめとする複数人で対応に当たる仕事もあります。

複数人で対応する仕事に携わる場合は、同僚を仕事に巻き込み、よい成果を生み出すように仕向けることが大切です。企業としては、任せたプロジェクトを高品質な形で仕上げてもらうことを望んでいます。周囲と円滑なコミュニケーションを図りながら仕事ができる人材を探しているために、このような経験を持つ人材を欲しているといえるでしょう。

困難に立ち向かったエピソード

困難に立ち向かったエピソードは、多くの面接官の心をつかみます。とくに学生の場合なら尚更です。一般的に、学生に対して社会経験の少なさを指摘する人は少なくありません。だからこそ、その少ない経験で困難にくじけず立ち向かったエピソードは、感動すら呼び起こします。

例えば、過疎が進む地元地域で、集客イベントを立ち上げたといったエピソードは高く評価されるでしょう。あるいは、子供や高齢者に対するボランティア活動は、多くの人々の困難を解決するために戦ったという人格の善良さのアピールにもなります。

大きなことである必要はありません。自分にとって難しいと感じていたことにくじけず立ち向かったというエピソードであれば、何でも良いのです。前向きさをアピールする上で、困難に立ち向かったエピソードは、間違いなく評価されます。

「前向きさ」をアピールする例文

それでは実際に、前向きさをアピールする例文を見ていきましょう。前向きさは、くじけずに頑張った経験や、逆境の中でも明るさを忘れなかった経験があると、よりアピールしやすくなります。つまり肝心なのは打たれ強さです。例文を参考に、あなたの過去の経験から、「前向きさ」のアピールに使えそうなエピソードを探してみてください。

例文①

私は前向きな人間です。大学で所属していたバスケットボールサークルは、練習日が少なく、大会に出るときもどこか「どうせ勝てない」という雰囲気がありました。ですが大会に出るからには最善のパフォーマンスを行いたかったので、練習後のない日も体育館に赴いて自主練を積みました。最初は思うように成果が出ませんでしたが、3年目の大会では、誰よりも多くシュートを決め、初めて試合に勝利することができました。御社の業務においても、業績が厳しいときや困難におかれた時にあきらめず、前向きに仕事を続けていけると考えています。

サークル活動でのエピソードを用いて話せており、具体性のある自己PRに仕上がっています。勝てない日々が続いても、この応募者は常に前向きな姿勢を崩さなかったことが伝わってくる内容です。

周囲の雰囲気に流されなかったのが分かる点も好印象です。会社での仕事にどう活かせると考えているのかも話せているので、この応募者が職場で実際に能力を発揮している姿がイメージしやすくなっています。

例文②

「前向きさ」これだけは誰にも負けないと思っています。大学時代アルバイトをしていた書店は、目の前にできた別の書店にお客様を奪われ、閉店寸前でした。しかし、バイトリーダーだったわたしは「皆の働く場を奪われたくない」と思ったので、平積みのスペースを増やして、カラフルなポップを作ってはどうかと周囲に呼びかけました。また、店頭に立って新発売した本のデモンストレーション活動を自ら行った結果、徐々に興味を持ってくださるお客様が増え、店に元の活気を取り戻せました。御社の業務において困難にぶつかっても、周囲を前向きな雰囲気に巻き込んで、乗り越えられるのではないかと思っております。

こちらの例文では、書店でのアルバイト経験を具体的なエピソードとして挙げています。閉店寸前という打破するのが難しい状況でも、それを前向きに乗り越えていったことが感じ取れる自己PRです。また、自分だけでなく、周囲も前向きな雰囲気に巻き込んでいったことを感じ取れる点が、とても魅力的です。

「前向きさ」を挙げてはいますが、暗にリーダーシップや責任感、パッションもアピールできています。面接官は新卒の学生に若々しいエネルギーを期待しているので、どんな自己PRでも強い情熱や行動力をエピソードの中で示せるとベストです。職場でも前向きさをどうやって活かそうと考えているのかも話せており、心動かされる内容に仕上がっています。

前向きさは伝える方法によって魅力度が大きく異なる

前向きさは、社会人に必須の能力です。特に、長く努めている社員が多い会社では、雰囲気もどことなく暗くなりがちなので、若々しいフレッシュな前向きさが求められています。サークル活動やアルバイトといった経験からも、エピソードを拾いやすく、書きやすい自己PRの題材である点もうれしいポイントです。

「ありきたりになりがちなのではないか?」と心配かもしれませんが、大切なのは自分の経験を素直に伝えることです。上記を参考にしてコツをつかめば、面接官に良い印象が与えられます。入社後に、どう前向きさを活かしていけると考えている部分まで話せれば、さらに説得力が増します。前向きさを上手にアピールして、面接で優位に立ちましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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