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コンサルティング業界とは
コンサルティング業界は外資系企業が多く、先進的な働き方を実現していることなどから、就活生人気が高い業界です。コンサルティングは企業の抱える問題を解決し、有効な経営戦略を提案する仕事であり、経験豊富な人材が求められています。
しかし新卒であっても挑戦できない業界ではなく、より高い経験値を積みたいと考えてコンサルティング業界を志す人もいます。そんなコンサルティング業界は、就職難易度も高いため、就活の成功率を上げるためにも、しっかりと業界研究をおこなっていきましょう。
コンサルティング業界の現状
コンサルティング業界は2008年から2009年頃まで業績も横ばいで、成長率は停滞傾向にありました。しかし2010年以降は少しずつではありますが、順調に成長傾向に推移し、現在でもさらに伸び率を高めて成長しています。
コンサルティング業界成長の裏にあるのは、日本全体の経済の回復です。経済不況時にはコンサルティング業界の業績は伸び悩んでいましたが、景気の回復とともにコンサルティング業界の業績も回復しています。
現在ではニーズも高まり伸び率も高く成長し、まだまだ成長力を残している業界です。日本のコンサルティング業界は世界と比べれば業界規模はそれほど大きくはありません。日本に合わせたコンサルティングを展開することが、業界規模を広げるための課題だといえます。
コンサルティング業界の業績推移について
- 業界規模7,969億円
- 平均年収1,122万円
コンサルティング業界の業界規模は7,969億円です。業界としての業績は好調であり、伸び率も高いため今後も業界規模の成長が見込まれています。平均年収は1,122万円と平均より高いです。
企業間での差が大きく、年収の高い企業であれば平均年収1,000~2,000万円程度の企業もあります。コンサルティング業界は実力主義を採用している企業も多く、個人の成績次第で年収が上がることも少なくありません。
コンサルティングファームの種類
一言で「コンサルティングファーム」といっても、世の中にはさまざまな種類のコンサルティングファームが存在しています。コンサルタントが企業の経営上の課題を解決する仕事だという点は先述の通りですが、世の中にはさまざまな企業があり、その課題もそれぞれ異なります。
そのため、コンサルティングファームによって得意分野が出てきますし、特定の業種などに特化したコンサルティングファームも多いのです。同じ「コンサルティングファーム」であったとしても、その種類によって扱う仕事は異なってきますので、それぞれの特徴を押さえておく必要があります。
総合系
総合系のコンサルティングファームの特徴は、あらゆる課題を扱っていること、そして戦略の策定から運用・保守まで全てを一貫して担うことが多いという点です。該当業界に専門性を持った人や、必要なコンサルティングサービスに強みを持った人などでグループが構成され、課題解決にあたります。
総合系が扱う案件は大規模なプロジェクトになる傾向が強く、グループメンバーも多人数、費用も高額になる場合が多いです。クライアント側からすると、専門性を持ったスタッフが全てを一貫して担ってくれるので安心感があるでしょう。また、コンサルタントとしても、クライアントの課題に一貫して携われること、大きなプロジェクトの一員として仕事ができることなどはとても魅力的といえるでしょう。ファームとしての売り上げは高く、安定しているケースが多いのが特徴です。
戦略系
戦略系のコンサルティングファームは、戦略面に特化したコンサルティングをおこないます。もともとはクライアントの経営者層に対して戦略の提案などをおこなっていましたが、最近では戦略提案だけでなく、戦略の実行にも携わるなど、変化が見られています。さまざまな種類の経営課題解決に尽力してきた結果、対応できる幅が広がり、これまでの戦略系コンサルティングの枠を超えて活躍するファームが増えてきました。
一般的に、戦略系のコンサルティングファームは世界規模で事業を展開する外資系であることが多いです。経営レベルでのコンサルティングに特化しているため、経営破綻しかけている、もしくは経営破綻した企業の経営者として企業の再生をおこなうターンアラウンド・マネージャーの役割を担うなど、自分自身が起業家・経営者となっていくケースも多いです。
シンクタンク系
シンクタンク系のコンサルティングファームというと、研究所のイメージを持っている人も多いかも知れません。実際に三菱総合研究所や野村総合研究所など、「研究所」とつくシンクタンクも多いです。
しかし、実際には一般的な意味での研究機関ではなく、おこなっていることは一般のコンサルティングファームと同様です。経済調査や官公庁向けのリサーチ、政策提言などもおこないますが、一般企業を対象としたマネジメントコンサルティングやITコンサルティングもおこなっています。
ただしシンクタンクの場合、専門的な知識などが要求されるため、大手を中心に大学院卒が応募条件になっているケースが多いです。学部生で挑戦できる企業もありますが、難易度は高く、競争率も高くなるでしょう。一度他の企業に就職し、専門性を高めた上で転職するケースもあります。この場合は、大学院卒でなくても挑戦できる可能性が高いでしょう。
シンクタンクに就職する為の対策について、知りたい人はこちらの記事もチェックしてみてください。
人事系
人事系コンサルティングファームは、クライアント企業の人事に関する課題を専門的に扱います。一言で「人事」といっても扱う幅は広く、人材育成や研修、人事評価制度や報酬制度の構築、M&Aによる制度の統合などさまざまです。
人事に関する課題は、自社内で解決を図るのがどうしても難しくなってしまいがちです。そこで人事系コンサルティングファームという外部の視点から改革をおこなっていくことが求められており、それによって成果が生み出されています。
人事については、制度を新たにつくるだけで成果を出すことは難しいでしょう。そのため、企業風土を変えることや新制度を定着させるなど、長期的視点を持って幅広くクライアントと関わっていくことが求められています。
IT系
IT系のコンサルティングファームは、IT戦略やシステムの構築などを専門的におこなっているコンサルティングファームです。しかし、現在は経営戦略や人事、財務などを扱うケースも増えており、総合系コンサルティングファームとほとんど区別がつかなくなってきています。
ITコンサルティングを専門的におこなうのはもちろんですが、それ以外の事業を手がけるコンサルティングファームも増えてきています。例えばITコンサルティングとは無関係な事業の経営をおこなったり、投資事業をおこなったりという具合です。
同じ「IT系コンサルティングファーム」であっても、ファームごとに手がけるプロジェクトの領域や事業の特色が全く違うというケースもあるでしょう。個性的なファームも多く、時代に合わせて取り組みが変わることもあります。
IT業界へ就職するための志望動機はこちらの記事をチェックしてみてください。
コンサルティング業界の役職と仕事内容
コンサルティング業界ではさまざまな役職があり、それぞれで業務内容が異なります。コンサルティングについての理解を深めるには、これらの違いを詳細に知っておくことが大切です。
役職の高いものは、就職してすぐになれるわけではありませんが、将来的に自分が就ける可能性のあるポストであるため、覚えておいて損はないでしょう。また、役職や業務内容を知っておくことで、業界についての知識が深まり、選考や就職後に役立つことも多いです。
パートナー・ディレクター
コンサルティング業界でもっとも高い役職が、パートナーやディレクターと呼ばれるものです。これらの役職は、コンサルティングファームの経営を担う重要なポジションであり、ファームの管理運営をおこなっていると考えましょう。
また、他社からコンサルティングの案件を獲得することも、パートナーやディレクターの重要な仕事です。コンサルティングファームでは、パートナーやディレクターが獲得した仕事を他の役職者に振り分け、仕事を進めていくと考えましょう。
つまり、これらの役職者が案件を獲得できるかどうかにファームの経営がかかっているといえます。経営権を持つ重要な役職である点と、ヴァイスプレジデント、プリンシパルといった別の呼び方がある点は頭に入れておきましょう。
マネージャー
各案件の管理や顧客との折衝をおこなうことが、マネージャーの重要な仕事です。パートナーやディレクターが獲得してきた仕事を他の役職者に振り分けて、コンサルティングファームの仕事は進行します。
このときプロジェクトの進行管理をおこない、チームのメンバーをまとめる役割を果たすことが、マネージャーには求められています。マネージャーという言葉通り、マネジメント業務が中心ではありますが、プロジェクトの予算の管理をおこなうことも少なくありません。
案件全体に責任を持つ重要なポジションであり、実務をこなすうえでも大切な役割といえます。マネージャーが現場に立つことは少ないですが、現場で働く他の役職者を、裏でサポートする役割と考えてもよいでしょう。
コンサルタント
コンサルタントは実際に案件を進行し、顧客に対して提案をすることが大きな役割です。コンサルティング業界と聞いて、もっともイメージされやすい職種であり、業務内容もある程度は知っているという人は多いでしょう。
コンサルタントの詳細な業務は、クライアントの希望に対して仮説を立て、検証を重ねて提案を実行していくというものです。大きくいえば、クライアントが抱える問題点を洗い出し、その解決策を提示することが役割であると考えましょう。
コンサルタントは現場の一線で働く職種ですが、実際にはチームで動き、マネジメント業務をおこなうこともあります。マネージャーほどの管理者とはならないものの、マネジメントの能力や知識が求められる場合もあることは理解しておきましょう。
アナリスト
コンサルタントのサポートをおこない、案件を円滑に進めるための支え役となるのが、アナリストの仕事です。アナリストは問題点の分析や調査といった業務を担い、クライアントが抱える問題の解決策をみつけるための重要な役割を担っています。
新卒で就職する場合はもちろん、コンサルティング業界が未経験で転職した場合も、アナリストのポジションからスタートすることが多いでしょう。案件の進行を影で支える役割を持ち、地味ではあるもののコンサルティング業界に欠かせない存在といえます。
また、所属部署が明確に決められていない場合も多く、案件ごとにチームに参加するという仕事の流れが多いです。違うメンバーで仕事をすることも多いため、分析力だけではなく、コミュニケーション能力も求められる役職でしょう。
コンサルティング業界のサービス内容
コンサルティング業界について理解を深めるには、業界内でどのようなサービスが展開されているのかを知っておく必要があります。コンサルティング業界は規模が大きく、企業によって分野が大きく異なります。
そのため、どの企業に就職するかによって、専門とする分野はもちろん、仕事内容自体が違ってくることもあるでしょう。コンサルティング業界のサービス内容の詳細を把握して、業界内にはどのような企業があるのかを知っておくことが大切です。
経営戦略
クライアントの経営プランやビジョンを考え、支えるサービスが経営戦略です。その企業に合った経営プランやビジョンを考えることで、企業の立て直しはもちろん、さらなる業務の円滑化や利益の向上を目指します。
経営戦略のサービスは中長期的におこなわれることが多く、長きにわたって企業をサポートすることも少なくありません。また、企業経営を改善するためのアイデアを提案をするだけではなく、実際に人員を企業に送り込んで、解決策の実行をサポートすることもあります。
経営戦略といっても、全社的におこなう場合だけではなく、事業部門単位でおこなうことも少なくありません。そのため、1事業部門のみ担当し、部門の問題解決を図るという仕事もあるでしょう。
ITマネジメント
ITを利用してコンサルティングサービスを提供するサービスが、ITコンサルティングです。ITコンサルティングでは、クライアントのIT業務のサポートをおこなったり、情報システムなどの部門がある場合は、この部門へのコンサルティングをしたりします。
また、自社で技術を持っている場合は、自社システムの導入などによって、クライアントの業務改善や事業部門の発足などをサポートすることもあるでしょう。IT技術の需要は年々増加しており、ITコンサルティングの分野は特に成長傾向にあります。
システムの導入に限らず、IT技術を使った業務の円滑な進め方や経営改善などのサポートをおこなうことで、クライアントの利益獲得を目指すことが大きな役割です。
HCM
HCMは、「ヒューマンキャピタルマネジメント」の略であり、人事コンサルと呼ばれることもあります。HCMでは、企業が今後成長するために、いかなる人材が必要か、どのような人事制度を取るべきかなどを考えます。
つまり、人材育成や獲得などをサポートすることが大きな役割であり、クライアントの人事制度の抜本的な改革を担うこともあるでしょう。HCMの分野は活発であり、特にグローバルに活躍できる人材の獲得や育成などを期待して、コンサルティングファームに依頼を出す企業も多いです。
場合によっては人事制度の改革だけに留まらず、全社的な組織改革をおこなうこともあります。企業の採用や人材の活用に関するサポートが、HCMにおける重要な役割といえるでしょう。
SCM・CRM
SCMは「サプライチェーンマネジメント」、CRMは「カスタマーリレーションシップマネジメント」の略称です。SCMは物流や商品の精算、営業支援などさまざまな役割を担い、企業の商品やサービスの提供についての全体的なサポートをおこなう仕事です。
いわば、企業の商品を効率的に売り出すにはなにが必要か、どのようなシステムが必要かを考え、構築することが主な業務と考えてよいでしょう。CRMは企業と顧客との関係性の見直しをおこない、有益なカスタマーサービスの戦略を実現することが仕事です。
企業の収益の増大はもちろん、顧客満足度も考慮して戦略を練る必要があります。つまり、商品やサービスの見直しだけではなく、顧客と自社との関係性を改善したうえで、収益化を目指すことが大きな仕事といえるでしょう。
コンサルタントに必要な能力
コンサルティング業界で働きたいのであれば、コンサルタントにはどのような能力が必要なのかを知っておくことが大切です。コンサルタントは簡単な仕事ではありませんし、求められる能力はさまざまあります。
仕事を通じて能力を養うこともできますが、就職するためには事前にそれらの能力を身に付けるべく努力しておくことも大切です。能力が身に付いていれば選考でも有利になりますので、コンサルタントに必要な能力を知っておきましょう。
コミュニケーション能力
コンサルタントに必要な能力としては、コミュニケーション能力が挙げられます。コミュニケーション能力はどの業界、企業でも必要な能力ですが、コンサルタントの場合はより高いレベルで求められています。コンサルタントはクライアントとの関わりの中で仕事をしていきますし、クライアントが何を求めているのかをみつけていかなければなりません。
クライアントの抱える問題をみつけ出し、それを解決するのがコンサルタントの仕事ですので、まずは問題を引き出すことが大切です。問題を引き出すためには、しっかりとコミュニケーションを取る必要がありますし、距離を縮めて信用してもらう必要があります。クライアントの抱える問題を引き出すことができなければ、仕事ができませんので、コミュニケーション能力は欠かせない能力です。
論理的思考力
論理歴思考力もコンサルタントに必要な能力のひとつです。クライアントの抱える問題を引き出せばそれで終わりではなく、問題に対しての解決策を考えなければなりません。ただ解決策をみつけ出せばいいわけではなく、それを上手くクライアントに伝える必要がありますし、解決策を試した結果上手くいく保証があることが大切です。
闇雲に行動しても事態の改善は望めませんし、場合によってはより悪化してしまう可能性もあります。クライアントが抱える問題はどのようなものか、何が原因で問題が発生しているのか、それを取り除くために何が必要なのかと論理的に考えられることが大切です。きちんと根拠を示した上で物事を考えることができ、それをクライアントに伝えていける人がコンサルタントとして活躍することができます。
目標の設定力と達成力
コンサルタントはただクライアントが抱える問題を解決すればいいわけではなく、そこからさらに成長を目指さなければなりません。現状維持や現状回復だけではコンサルタントとして活躍しているとはいえず、現状を打破してさらなる成長へとクライアントを導けることが大切です。
常にクライアントの成長を目指さなければなりませんので、目標をきちんと設定し、それを確実に達成できる能力が求められています。漠然と解決策を考えて行動するのではなく、行動のひとつひとつに明確な意味や目的を定めておかなければなりません。目標の設定力と達成力はコンサルタントには必須の能力であり、それらが高いことでより多くのクライアントの利益を生み出すことができます。
主要企業5選紹介
就活では業界に関する知識を深めるだけではなく、企業に関する知識を深めることも大切です。同じコンサルティング業界であっても企業によって特徴や強みは違いますし、求められる人材像なども異なります。
企業を知ることは就活を制する近道ですし、企業を知ることで業界の動向やトレンドなど、業界に関する知識を身に付けることもできます。企業研究は業界研究にもつながりますし、どちらも就活には大切なものですので、主要な企業を知り、就活に役立てていきましょう。
①マッキンゼー・アンド・カンパニー
- 企業名:マッキンゼー・アンド・カンパニー
- 代表者名:ジョルジュ・デヴォー (日本支社長 アンドレ・アンドニアン)
- 従業員数:320人
- 設立年月日:1971年
マッキンゼー・アンド・カンパニーは、アメリカに本社を置き、世界を代表するコンサルティング企業です。世界各国に支社を置くグローバルな企業であり、日本支社も存在しています。
日本支社では顧客の約7割が日本企業ですが、業界トップの企業のコンサルティングをおこなっています。外資系企業としても規模の大きな企業であり、業界をけん引する重要な存在です。また企業だけではなく、公益事業や非営利機関などへのサポートなども幅広くおこなっています。
マッキンゼーでは、顧客に対して価値ある変化をもたらすことができる優秀な人材が求められています。実力主義の社風があり、向上心が高いことはもちろん、さまざまな業界、企業に対しての専門的な知識も必要です。
②ボストンコンサルティンググループ
- 企業名:ボストンコンサルティンググループ
- 代表者名:杉田 浩章 (日本支社代表)
- 従業員数:約580名
- 設立年月日:1966年(東京オフィス)
ボストンコンサルティンググループは、アメリカに本社を置く、外資系のコンサルティング企業です。世界48ヶ国に80を超えるオフィスが存在するグローバルな企業であり、マッキンゼー・カンパニーと並んで高い実績、知名度を誇っています。
ボストンコンサルティンググループは、戦略コンサルティングファームであり、企業だけではなく、政府や非営利団体のコンサルティングもおこなっています。グローバルなネットワークと、日本ならではの深い知見を活かして重要課題に取り組んでおり、国内でも高く評価されている企業です。
ボストンコンサルティンググループの特徴は、徹底した実力主義です。実力主義の社風が色濃くあり、高い能力と結果が求められているため、シビアは環境で働くことができる企業だといえます。
③ベイン・アンド・カンパニー・インコーポレイテッド
- 企業名:ベイン・アンド・カンパニー・インコーポレイテッド
- 代表者名:奥野 慎太郎 (日本支社代表)
- 従業員数:約5,700人
- 設立年月日:1982年 (日本オフィス)
ベイン・アンド・カンパニー・インコーポレイテッドは、アメリカボストンに本社を置く、外資系のコンサルティング企業です。コンサルティング業界では有名な企業であり、世界36ヶ国、55拠点の拠点を持っているグローバル企業です。
世界有数の戦略コンサルティングファームでもあり、顧客と共同して問題に取り組む姿勢が高く評価されています。徹底した結果主義によって、顧客の問題に対しても真剣に取り組み、具体的な解決策を導きだすことが強みです。
日本支社でも国内企業や国外でも活躍するグローバル企業のコンサルティングをおこない、高い評価を獲得しています。ベイン・アンド・カンパニーは結果主義が大切にされている社風であり、コンサルタントとしての高い能力が求められています。
④株式会社野村総合研究所
- 企業名:株式会社野村総合研究所
- 代表者名:此本 臣吾
- 従業員数:6,003人 (グループ全体11,605人)
- 設立年月日:1965年4月1日
株式会社野村総合研究所は、コンサルティングサービス、金融・産業ITソリューション、IT基盤サービスなどの事業を展開している企業です。野村総合研究所の前身は日本初の民間総合シンクタンクである「旧野村総合研究所」と、日本初の商用コンピュータサービス企業の「野村コンピュータシステム」です。
それら二つの企業の合併により誕生した企業であり、マネジメント、システムコンサルティングに強みがあります。企業としても幅広い事業展開をおこなっているため、コンサルティングの対象も幅広く、また専門性のある分野にも対応できることが強みです。
野村総合研究所の企業理念は「未来創発」であり、新たな価値を創出するためにチャレンジすることが大切にされている社風があります。
⑤アクセンチュア株式会社
- 企業名:アクセンチュア株式会社
- 代表者名:江川 昌史
- 従業員数:約9,000人
- 設立年月日:1995年12月
アクセンチュア株式会社は、コンサルティングのだけではなくストラテジー、デジタル、テクノロジー、オペレーションズの5つの分野で事業を展開している企業です。幅広い分野でコンサルティングをおこなう総合コンサルティングファームとして有名ですが、特にITコンサルティングの分野に大きな強みを持っています。
また経営コンサルティング、経営コンサルティングファームとしては世界最大規模であり、国内外さまざまな場所で活躍しているグローバル企業です。
アクセンチュアで求められているのは、自ら進化、成長し、それを企業にも反映させ、企業をも成長させられる人材です。社風としても進化すること、成長することに重きがおかれており、主体的に行動し、結果が出せる人材が求めれています。
コンサルティング業界研究のおすすめ書籍紹介
業界研究を進める方法としては、ネットや企業説明会の参加などが挙げられます。しかし、ネットの情報は信頼性に欠けることも多く、コンサルティング業界では早い時期に就活が始まることも多いため、企業説明会への参加の余裕がない場合もあります。
そこでおすすめなのが書籍を利用して業界研究をおこなうことです。書籍であれば情報の信頼性も高いですし、早いうちから、より専門的な知識を身に付けることができます。おすすめの書籍を参考にして、コンサルティング業界への理解をさらに深めていきましょう。
①コンサルティング業界大研究 (大研究シリーズ)
コンサルティング業界大研究 (大研究シリーズ)は、コンサルティング業界の仕事の基礎知識から、実際の仕事、今後の展望などを知ることができます。コンサルティングファームとは何か、コンサルティングとは何かなどの基本的な部分についても学ぶことができますので、入門書としてもおすすめです。
コンサルタントや業界についての基礎的な知識から、コンサルタントの仕事の面白さなども知ることができ、モチベーションを高めることもできます。また基礎的な知識だけではなく、応用知識としてより専門的な内容を学ぶこともできます。
コンサルティング業界の就活の攻略法なども解説されていますので、コンサルティング業界を目指す、すべての人におすすめの一冊です。
②この1冊ですべてわかる コンサルティングの基本
この1冊ですべてわかる コンサルティングの基本は、コンサルティングの定義からしっかりと解説しており、コンサルティング業界についての基礎的な知識を身に付けることができます。コンサルティング業界について「戦略」「IT・業務」「組織人事」「財務」などに分けられ、細かく解説されています。
実際のコンサルタントもこれらの分野ごとで仕事をすることが多いですので、仕事のイメージづくりにも役立てることが可能です。また基礎的な知識だけではなく、実践的なノウハウについても解説されており、コンサルタントとしての能力を高めることもできます。
業界についての情報も詳しく解説されており、採用試験の対策についても解説されていますので、入門書としてもおすすめです。
あなたが受けないほうがいい職業をスマホで確認してください
就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
コンサルティング業界を深く知り就活を有利に進めよう
コンサルティング業界はさまざまな業界で需要が広がり、今後も成長が見込まれている業界です。就職難易度が高い企業も多いですが、しっかりと業界分析をおこない、コンサルティング業界の就活を突破していきましょう。
コンサルティングファームの種類や仕事内容など、自ら業界研究、企業研究をしなければ知る機会のない情報も多くあります。志望企業だけではなく、競合他社についても知識を深めることでそれぞれの違いや魅力を把握しておきましょう。