業界研究

【建設業界徹底研究ガイド】動向や主要企業を徹底解説!

建設業界の動向を把握しておくことが大切

学校で建築や土木の分野を学ぶ学生だけでなく、毎年多くの人が建設業界を志望します。建設業は日本のインフラを支える重要な基幹産業というだけでなく、社会生活にとって欠かすことが出来ません。

建設業界も非常に裾野が広いため、業界の動向を把握しながら就活を進めていくことが重要になります。これからの建設業界は東日本大震災の経験や南海トラフ地震に備えての耐震建設対策、さらに東京オリンピックや大阪万博にむけての建築ラッシュも今後続いていくと思われます。

またスーパーゼネコンや専門性を持った建設会社においては、海外での大型案件の受注もますます増えてきています。単に建設業界を目指すというあいまいな志望動機ではなく、どのような会社でどのような活躍をして行きたいかをイメージすることが就活成功のカギになります。

建設業界とは

建設業界は2020年の東京オリンピック開催に向けて注目が集まっている業界です。業界は盛り上がりを見せ、採用枠が拡大企業もあり、就活生人気も高まっています。また建設業界は社会にとって欠かせない存在であり、その安定性の高さからも人気の業界です。

建設業界に注目が集まり、志望する人も増えていますので、他の人と差別化を図るためにも業界研究を欠かすことはできません。建設業界の基本的な知識や動向などを知り、業界に関する知識を深めていきましょう。

建設業界の動向

建設業界は、東京オリンピックに向けて業界規模も高まりを見せ、注目が集まっている業界です。現在の業界規模は拡大傾向にあり、各社企業の業績も成長傾向にあります。東京オリンピック特需によって建設業界は盛り上がりを見せていますが、2008年頃には一度業界規模の縮小も経験しています。

国内の需要の低下や、サブプライムローン問題などによって業績は悪化していました。しかし現在では東京オリンピック特需、また震災の復興特需や公共事業の増加によって業績は好調を保っています。

建設業界は今後も成長傾向にあり、高い伸び率が見込まれています。2020年に向けて成長傾向は続きますが、東京オリンピック後の動向についても注目が集まっている業界です。

建設業界の課題

建設業界は大きな可能性を秘めた魅力ある業界ではありますが、一方難しい課題を抱えている現状もあります。その最も大きな課題が建設業界全体の人手不足です。建設業はそれ自体が多くのマンパワーを必要とする業界であり、また業界全体の仕事量は金利や景気動向などによって大きく上下します。

例えばバブル崩壊後やリーマンショックなどの際には業界全体の受注が落ち込み、新卒の採用を抑えたり給料が上がりにくくなって他の業界に人材が流出する状況となりました。近年は東京オリンピックにむけて建設需要も大きく上昇しましたが、同時に少子化や他業界も好景気のなか人材の取り合いとなり、建設業界に人材不足と高齢化の波が押し寄せています。

今後も抜本的な人手不足の解消は望めないことから、人員不足を補うさまざまな施策が打たれています。

建設業界の業績推移について

  • 業界規模16兆7,924億円
  • 平均年収692万円
  • 平均継続年数19年

建設業界の業界規模は16兆7,924億円であり、国内では大規模な産業です。業界規模は拡大傾向であり、今後もさらなる成長が見込まれています。平均年収は692万円であり、他の業界と比べても高い傾向です。企業によって若干のばらつきはあるものの、基本的には平均程度の年収であることが多く、業界全体として年収は高いと言えます。業界規模の拡大に伴い、平均年収も増加傾向です。

平均継続年数は19年であり、これも他の業界と比べても長い傾向にあります。企業ごとのばらつきもそれほどなく、業界全体として平均継続年数は長いです。建設業界は業界としても好調であり、雇用が安定している企業も多く、継続年数が長い企業は多いです。

建設業界の細かい職種分類について

  • 施工
  • 設計
  • 営業

建設業界の職種として施工、設計、営業などが挙げられます。施工は工事現場の担当者としての役割を担う職種です。工事のスケジュールや品質、コストの管理などを行い、現場全体の指揮を行います。

建設施工、設備施工、土木施工など施工の職種内でもさまざまな仕事があります。設計は建築物の設計を行う職種です。ビルや商業施設、住宅などさまざまな建築物の設計を担当します。設計の中でも意匠設計、構造設計、設備設計などが挙げられ、さまざまな人が活躍しています。

営業は、建設物受注のための営業活動を行う職種です。設計同様、扱う建築物はさまざまであり、個人、企業によってどの建築物を扱うかが変わってきます。建設業界ではそれぞれの職種が連携することが大切であり、それぞれの仕事に対しての理解が必要です。

建設業界の「働き方改革」

現在は働き方改革に取り組んでいる業界・企業が増えていますが、それは建設業界も同じです。建設業界に魅力を感じながらも、条件があまり良くないからと敬遠する人たちが少なくないからです。

今後、他業界で働き方改革が進んで行けば、若い優秀な人材がますます他業界に奪われてしまうことは必然です。そのため、建設業界内でも労働環境の改善に本気で取り組む企業が増えてきました。例えばリーマンショック後に抑えられていた給料のアップや、週休二日制の導入などが挙げられます。

さらに、建設業界は男性社会という印象が強く、女性が活躍できるイメージがあまりなかったのですが、女性が働きやすい現場の環境改善などの取り組みも進め、女性社員増加に努める企業が増えています。

主要企業5選紹介

就活では業界研究を併せて企業研究を進めることも大切です。企業ごと特徴や強みなどは違っていますし、企業にはそれぞれの特色がありますので、他の企業との違いを理解することが大切です。

企業を知ることで業界内のトレンドや情勢などを知ることもでき、業界研究につなげていける場合もあります。企業を知ることは就活にとっても大切なことですし、業界研究を進めるにあたっても大切なことです。建設業界の主要な企業っを知っていきましょう。

①株式会社大林組

  • 企業名:株式会社大林組
  • 代表者名:白石 達
  • 従業員数:8,524人
  • 設立年月日:昭和11年(1936年)12月

株式会社大林組は、大手総合建設会社です。スーパーゼネコンと呼ばれる大規模な建設会社の一つであり、業界でもトップクラスの売上高とシェアを誇っています。単体の建設物の建設だけではなく、地域開発や都市開発なども行い、街づくりにも貢献している企業です。

国内だけではなく、国外でも事業を展開しているグローバルな企業でもあり、建設業界をけん引している存在です。また建設事業だけではなく、コンサルティング業務や不動産事業など幅広く事業を展開し、活躍しています。

大林組では社員一人ひとりが高い志しと、使命感を持って仕事に取り組むことが求められています。物事を細部までこだわって行う社風であり、一つのことを追求してプロフェッショナルを追求できる環境です。

②鹿島建設株式会社

  • 企業名:鹿島建設株式会社
  • 代表者名:押味 至一
  • 従業員数:7,611名
  • 設立年月日:1930年

鹿島建設株式会社は、建設、開発、設計・エンジニアリングなどの事業を行っている企業です。業界内でも高い売上高とシェア率を誇り、建設業界をけん引しているスーパーゼネコンの一社でもあります。

日本初の超高層ビル事業を手がけるなど歴史も古く、高層ビル事業に強みを持っています。業界内でも高い技術力を誇っていることが有名であり、国内でも有名な建設物を手がけるなど、高い実績も持ち合わせています。また国内だけではなく、海外にも事業を展開しているグローバルな企業でもあり、高い技術力で世界的に評価されている企業です。

鹿島建設は技術力と人材を大切にする社風があります。個性を発揮しやすい環境であり、一人ひとりがプロフェッショナルとして成長しやすい環境でもあります。

③清水建設株式会社

  • 企業名:清水建設株式会社
  • 代表者名:井上 和幸
  • 従業員数:10,728人
  • 設立年月日:1804年

清水建設株式会社は、建築・土木など建設工事の請負を行う、総合建設会社です。建設業界を代表するスーパーゼネコンの一社でもあり、日本の建設業界を支えている存在でもあります。

清水建設は企業の歴史も長く、古くから日本の建設業界を支えてきた企業です。幅広く事業展開を行っていることが特徴でもあり、新東名高速道路などの工事を請け負った実績でも知られています。事業展開は国内に留まらず、海外にも進出しており、マレーシアでの導水トンネル建設事業なども有名であり、グローバルに活躍している企業です。

清水建設では「ものづくりへの真摯な姿勢と進取の精神」が社風として大切にされています。共同して支え合う風土があり、切磋琢磨しながら成長してくことができます。

④大成建設株式会社

  • 企業名:大成建設株式会社
  • 代表者名:村田 誉之
  • 従業員数:8,415名
  • 設立年月日:1917年(大正6年)12月28日

大成建設株式会社は、建築工事、土木工事、機器装置の設置工事などを行う総合建設会社です。建設業界を代表するスーパーゼネコンの一社でもあり、業界内でも高い実績とシェア率を誇っています。国内でも高い実績を誇っていますが、海外事業にも強みを持ち、さまざまな工事を成功させています。

現在ではアジア、中東をメインに事業を展開しており、現地でも高い評価を受けている企業です。また国内でも東京スカイツリータウン、ホテルオークラなど有名な建設物の施工にも関わっています。

大成建設では変化を恐れず、主体的に行動し、改革を進めていける人材が求められています。社風としても社員の挑戦を後押しする環境であり、個性を発揮して新しいことにチャレンジしていける企業です。

⑤株式会社竹中工務店

  • 企業名:株式会社竹中工務店
  • 代表者名:宮下 正裕
  • 従業員数:7,307人
  • 設立年月日:1610年

株式会社竹中工務店は、建築工事、土木工事に関する請負、設計、監理などを行う総合建設会社です。日本の建設業界をけん引している、スーパーゼネコンの一社でもあります。竹中工務店はその歴史も長く、長い歴史の中で建設事業を中心に事業を展開してきた企業です。

建設事業以外にもさまざまな事業を幅広く展開しているものの、特に建設事業に注力されており、事業の取り組みへのこだわりも強いです。品質にこだわり抜く「棟梁精神」が受け継がれており、高い品質と確かな技術力でさまざまな企業から高く評価されています。

竹中工務店では新しい時代の社会づくりに挑戦する人材が求められています。社風としても挑戦が大切にされており、向上心を高く持って、どこまでも成長していくことができる企業です。

建設業界研究のおすすめ書籍紹介

業界研究の方法はさまざまありますが、ネットや企業説明会の参加だけでは業界を知ることが難しくなってきた場合は、書籍の利用がおすすめです。書籍ではネットや説明会では知ることができない、業界についてのより専門性の高い知識を身に付けることができます。

他にはない情報が記されている場合も多く、周囲との差別化を図ることもできます。おすすめの書籍を参考にして専門的な知識を身に付け、建設業界への理解をさらに深めていきましょう。

たった1年で利益を10倍にする 建設業のための経営改善バイブル

たった1年で利益を10倍にする 建設業のための経営改善バイブルは、建設会社の経営改善方法について解説されています。建設業界は復興特需、オリンピック特需によって業績は好調に推移し、業界規模も拡大しています。しかしその一方で急激な需要の増大に人手不足の問題が上がっていたり、それに伴い長時間労働などが問題視されている状態です。

さまざまな労働問題が叫ばれている中で、企業は構造改革を余儀なくされており、それに対応するための一手を打たなければなりません。この本では、利益を追求するための具体的なノウハウがまとめられており、効率的に利益を上げる方法が解説されています。労働問題を解決するためには、企業が高い利益を上げていることが大切です。経営者の視点から建築業界についてを学ぶことができ、就活にもおすすめです。

その一言で現場が目覚める (建設工事に学ぶ「リーダー」のコミュニケーション術)

その一言で現場が目覚める (建設工事に学ぶ「リーダー」のコミュニケーション術)は、建設業界の現場のリーダーに必要な資質を解説しています。建設業界の基本的な仕事は建築物の工事であり、それは一人でできることではありません。多くの人の手があってようやく一つの建築物は完成しますし、工事の規模が大きければ、それだけ関わる人も増えていきます。

現場では個人がそれぞれ自由に仕事を進めるのではなく、チームとしてまとまりを持ち、連携して仕事を進めることが大切です。そこで求められるのが現場リーダーの存在です。現場リーダーは作業員としっかりとコミュニケーションをとり、チームを円滑に運営し、目標の実現に努めなければなりません。

この本では現場リーダーに求められるコミュニケーション術を解説しており、就活だけでなく、就職後も役立つ一冊です。

建設業界を深く知り就活を有利に進めよう!

建設業界は、東京オリンピックに向けて順調に成長している業界であり、今後もさらなる成長が見込まれている業界です。就活生人気が高い業界でもありますので、しっかりと業界研究を進めて、周囲と差別化しながら就活を攻略していきましょう。

志望動機を考える際には、なぜ建設業界を選んだのか、なぜその企業を選んだのかという理由を明確にすることが大切です。業界研究とともに企業研究も進めていきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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