企業研究

ANAの平均年収と想定生涯賃金|年齢別・役職別の想定年収・月給・ボーナス推移と業界比較

ANAにおける最近の平均年収推移

日本の航空業界において、外すことができない大企業であるANAグループ。1986年より進出した国際線の定期便就航は、2016年に30周年を迎えました。年間旅客数は5,000万人を超え、世界の様々な航空運送事業のランキングでも上位に入る成績をおさめています。

全日空を含むANAホールディングスの年収や、生涯賃金について調べてみました。

ANAとは

正式名称:ANAホールディングス株式会社
所在地:東京都港区東新橋1丁目5番2号 汐留シティセンター
従業員数:150人
平均年齢:47.2歳
平均勤続年数:2.6年
//www.ana.co.jp/group/
※有価証券報告書を参照

1952年にヘリコプター2機から始まったANAは、現在アジアを代表する航空会社へと成長しました。日本で唯一、2013年より連続で、英国SKYTRAX社が運営するエア・スター・ランキングの最高評価である5STARを獲得しています。平均勤続年数は約2年と短めです。

近年の平均年収推移

ANAの近年の平均年収の推移を調べてみました。

※平均年収の根拠:EDINETなどで確認できる有価証券報告書の数値をもとに、記載しています。
参照元:
EDINET
//disclosure.edinet-fsa.go.jp/

※また、こちらで公開する想定金額には、退職金、福利厚生、管理職手当等の情報は考慮に入っていません。これらの充実度によって実際の金額は異なり、本記事で紹介するデータは弊社独自のシミュレーションですので、判断の一助としてご利用ください。また、基礎としたデータの性質上、個々の昇進の可能性については十分に反映されていない可能性がございます。ご了承ください。



年度 平均年収
平成28年 818.0万円
平成27年 854.0万円
平成26年 790.0万円
平成25年 685.0万円
平成24年 800.0万円

※有価証券報告書を参照しています。

平均年収は、過去5年間をみると変化が大きいのが特徴です。平成24年には800万円だった年収が、平成25年には685万円に落ち込み、翌年より連続してUPしたかと思うと、平成28年にはまた少しダウンして818万円という結果でした。安定はしていませんが、高い水準であることには変わりありません。

ANAにおける年齢別平均年収(予測)

各年齢ごとの平均年収の推移はどのようになっているのでしょうか。年齢階層別の平均年収と、1歳ごとの平均年収をそれぞれ算出しました。

※以下、有価証券報告書を参照した平均年収をもとに、国税庁の事業所規模別・年齢階層別・業種別の給与額推移を加味し、各企業の属性にあわせたシミュレーション数値を算出しています。

国税庁・民間給与実態統計調査
//www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan/top.htm

平均年収の年齢階層別の推移シミュレーション(予測)

各年齢の年収推移を5歳刻みで推定し、月給・ボーナス・年収についてそれぞれ推定値を算出しました。



年齢 年収 月給 ボーナス
20~24歳 568.3万円 39.2万円 98.1万円
25~29歳 718.7万円 49.5万円 124.1万円
30~34歳 793.2万円 54.7万円 137.0万円
35~39歳 857.5万円 59.1万円 148.1万円
40~44歳 891.0万円 61.4万円 153.9万円
45~49歳 910.6万円 62.8万円 157.3万円
50~54歳 946.5万円 65.3万円 163.5万円
55~59歳 962.0万円 66.3万円 166.2万円
60~64歳 717.7万円 49.5万円 124.0万円

平均年収の1歳ごとの推移シミュレーション(予測)

ANAの1歳ごとの平均年収の推移をシミュレーションしました。

年齢 月給 ボーナス 平均年収
22歳 39.2万円 98.1万円 568.3万円
23歳 41.3万円 103.3万円 598.3万円
24歳 43.3万円 108.5万円 628.4万円
25歳 45.4万円 113.7万円 658.5万円
26歳 47.5万円 118.9万円 688.6万円
27歳 49.5万円 124.1万円 718.7万円
28歳 50.6万円 126.7万円 733.6万円
29歳 51.6万円 129.3万円 748.5万円
30歳 52.6万円 131.8万円 763.4万円
31歳 53.7万円 134.4万円 778.3万円
32歳 54.7万円 137.0万円 793.2万円
33歳 55.6万円 139.2万円 806.1万円
34歳 56.5万円 141.4万円 819.0万円
35歳 57.3万円 143.7万円 831.8万円
36歳 58.2万円 145.9万円 844.7万円
37歳 59.1万円 148.1万円 857.5万円
38歳 59.6万円 149.3万円 864.2万円
39歳 60.0万円 150.4万円 870.9万円
40歳 60.5万円 151.6万円 877.6万円
41歳 61.0万円 152.7万円 884.3万円
42歳 61.4万円 153.9万円 891.0万円
43歳 61.7万円 154.6万円 895.0万円
44歳 62.0万円 155.2万円 898.9万円
45歳 62.2万円 155.9万円 902.8万円
46歳 62.5万円 156.6万円 906.7万円
47歳 62.8万円 157.3万円 910.6万円
48歳 63.3万円 158.5万円 917.8万円
49歳 63.8万円 159.7万円 925.0万円
50歳 64.3万円 161.0万円 932.1万円
51歳 64.8万円 162.2万円 939.3万円
52歳 65.3万円 163.5万円 946.5万円
53歳 65.5万円 164.0万円 949.6万円
54歳 65.7万円 164.5万円 952.7万円
55歳 65.9万円 165.1万円 955.8万円
56歳 66.1万円 165.6万円 958.9万円
57歳 66.3万円 166.2万円 962.0万円
58歳 63.0万円 157.7万円 913.2万円
59歳 59.6万円 149.3万円 864.3万円
60歳 56.2万円 140.8万円 815.4万円
61歳 52.8万円 132.4万円 766.6万円
62歳 49.5万円 124.0万円 717.7万円
63歳 39.6万円 99.2万円 574.2万円
64歳 29.7万円 74.4万円 430.6万円

ANAの役職者の年収予測

※以下、有価証券報告書を参照した平均年収をもとに、国税庁の事業所規模別・年齢階層別・業種別の給与額推移を加味し、各企業の属性にあわせたシミュレーション数値を算出しています。

国税庁・民間給与実態統計調査
//www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan/top.htm

役職者の想定年収について



役職 平均年収
部長 1,691.6万円
課長 1,323.1万円
係長 1,007.6万円
20~24歳の一般社員 568.3万円

ANAの大卒・大学院卒初任給について

学歴 初任給
大卒 21.6444万円

※リクナビ2018より参照しています。

職種は、事務から技術、客室乗務員からパイロットまで多岐にわたります。上記は、パイロットの初任給で、事務・技術は21.7057万円、客室乗務員は17.7319万円です。また、乗務時間に応じた手当があるようです。

航空業界における想定年収の傾向と想定生涯賃金

航空業界とは

航空業界の業界シェアトップ3は、ANAホールディングス、日本航空、スカイマークの3社です。売上高を見ても、ほぼ1位のANAと2位のJALでシェアを占めていることがわかります。

燃料の高騰やパイロット不足などの課題もありますが、日本に来る外国人旅行客も増えてきており、今後も規模が拡大していくことが見込まれるでしょう。格安航空会社が参入することによって、今後の業界全体の動向がどう変化していくかが注目されます。

航空業界の想定平均年収推移と想定生涯賃金

※以下、有価証券報告書を参照した平均年収をもとに、国税庁の事業所規模別・年齢階層別・業種別の給与額推移を加味し、各企業の属性にあわせたシミュレーション数値を算出しています。

国税庁・民間給与実態統計調査
//www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan/top.htm



年齢 ANA 航空業界
20~24歳 568.3万円 510.4万円
25~29歳 718.7万円 628.8万円
30~34歳 793.2万円 684.2万円
35~39歳 857.5万円 727.9万円
40~44歳 891.0万円 741.1万円
45~49歳 910.6万円 754.0万円
50~54歳 946.5万円 775.0万円
55~59歳 962.0万円 789.0万円
60~64歳 717.7万円 581.6万円
生涯賃金 3.68億円 3.10億円

ANAと業界全体を比較してみると、ANAの年収のほうが高くシミュレーションされているのがわかります。20代前半では500万円台でのスタートですが、50代後半になるとANAは962万円となり、業界より173万円高くなる予測です。

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まとめ

ANAの年収を中心に調べてきました。ANAグループで見ても、非常に多くの職種が携わることによって、日本の航空業界のトップの座が守られていることがわかります。今後、2020年の東京五輪に向けて、ますます航空業界は活発になっていくことが予想されるでしょう。

※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。 あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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