業界研究

【コンビニ業界徹底研究ガイド2017】あなたの就活に役立つ情報を一挙大公開!

コンビニ業界とは

コンビニ業界は近年勢いを増している業界の一つであり、注目が集まっている業界です。一昔前までは、コンビニは足りないものの間に合わせのために利用するなどのイメージが強くありました。しかし近年では、コンビニでの商品展開は広く行われており、コンビニでしか買えないプライベートブランドなどもあります。

商品のクオリティも高く、人気となっている商品も多数あります。コンビニ業界は人気の集まっている業界ですので、業界についての基本的な知識を身に付け、業界分析を進めていきましょう。

コンビニ業界

コンビニ業界の業績は好調であり、業界規模は拡大傾向にあります。2005年頃から業績は拡大傾向にあり、途中不景気の影響などもあり、伸び悩みを見せる期間もありましたが、その後は順調に推移しています。

近年では業界規模拡大は加速度的に起こっており、コンビニ独自のブランドが登場するなど、成長はさらに進んでいる状態です。量だけではなく質にもこだわった商品展開により、多くのファンを獲得し、業績が好調な企業は多いです。

しかし業界全体としては大手3社による寡占化が進み続けています。セブン・イレブン、ローソン、そしてファミリーマートが業界の売上のほとんどを占めている状態です。現在では国内だけではなく、海外市場への展開も進められています。

コンビニ業界の業績推移について

  • 業界規模:7兆2,719億円
  • 平均年収:581万円
  • 平均継続年数:13年

コンビニ業界の業界規模は7兆2,719億円です。国内の業界としては大きい規模であり、伸び率も高い業界です。今後もさらなる拡大は見込まれますが、国内店舗数は飽和状態にあります。事業の展開戦略としては海外市場、主にアジアに目を向けている企業が多く、国内での大幅な業界規模拡大は見込まれていません。

平均年収は581万円であり、他業界と比べると若干低い水準です。企業ごとに平均年収の差はあるものの、それほど大きいものではなく、全体的に年収はそれほど高くはありません。平均継続年数は13年であり、他業界と比べても平均的な年数です。

企業ごとの若干の差はあるものの、全体として長く続けている人は多く、働きやすい環境の企業が多いと言えます。

コンビニ業界の細かい職種分類について

  • 仕入れ・物流
  • 販売
  • 販売促進
  • 店舗開発

コンビニ業界の職種としては、仕入れ・物流、販売、販売促進、店舗開発が挙げられます。仕入れ・物流はコンビニ店舗で販売する商品の選定などを行う職種です。販売計画を立てたり、自社ブランドの商品の企画・開発などを行うこともあります。販売は現場スタッフとして店舗で働く職種です。店舗の運営・管理を行います。

販売促進は各コンビニごとの販売戦略などを考える職種です。一店舗だけを担当するのではなく、エリアマネージャーとして地域を管轄し、複数の店舗の販売戦略を考えるのが一般的です。店舗開発はコンビニを新規出店する土地を探したり、地域ごとのマーケティングなどを行います。それぞれの土地や地域に合わせた店舗づくりや商品展開などを提案する職種です。

コンビニ業界の主要トピック3つ

業界研究は業界についての基本的な知識を身に付ければ終わりではありません。そこからさらに発展的な知識を身に付けることが大事ですので、業界内で起こっている出来事にも目を通しておきましょう。

コンビニ業界では日々さまざまな変化が起こっており、他社との競合力を高めるための事業展開を進めている企業もたくさんあります。業界内で起こっており主要なトピックから現在のコンビニ業界の情勢を知り、より発展的な知識を身に付けていきましょう。

①セブン&アイ、のしかかる人件費問題

東洋経済オンラインによると、国内大手のコンビニ、セブン・イレブンの好調に陰りが見えることを報じています。セブン・イレブンはコンビニ業界でトップを走る店舗であり、業績を好調に伸ばし続けています。好調の理由は自社のプライベートブランドです。自社プライベートブランドとして「セブンプレミアム」を展開しており、続々と新商品を展開することによって、業績を伸ばし続けています。

売上の拡大に伴い、一日当たりの一店舗の売上高である日販も高まりを見せています。セブン・イレブンの全店平均日販は66万円です。他の競合店舗と比べると10万以上の差があり、セブン・イレブンの一人勝ちが進んでいます。しかしその好調にも陰りが見える出来事が起こってます。それがチャージの減額です。

チャージは経営指導料であり、本部が加盟店に対して指導を行い、その対価として加盟店がチャージ額を支払うというものです。セブン・イレブンはチャージを1%減額しています。チャージ減額の原因は最低時給の増額です。各地域での最低時給の増額により、加盟店での人件費負担は増え、本部が負担を減らすために減額が行われました。さらなる減額については否定されていますが、人件費の問題は大きく、今後の対応に注目が集まっています。

②米コンビニ、健康志向に向けての進化

YAHOOニュースによると、全米コンビニエンスストア協会(NACS)は健康問題に対する新たな取り組みを始めることを発表しています。従来のコンビニでの商品展開では出来合いの総菜であったり、健康志向は一切考えられていない商品も多くありました。

しかし現在のアメリカのコンビニでは健康的な食品の販売に力を入れている店舗も多いです。NACSはその流れを受け、NGOのPHAと共同して新たな取り組みを始めることに意欲を燃やしています。健康問題を考えるに当たってコンビニが重要視されている原因は、コンビニが身近な食糧源として存在しているからです。

実際にアメリカでは都市部の低所得者層が多く住む地域では、コンビニ以外に食品を購入できる店舗がない場合も多いです。さらにNACSによればアメリカ人の93%は、徒歩10分圏内にコンビニがあるところに住んでいます。

アメリカ国内のコンビニの店舗数は約15万4,535店舗であり、1日の来店客数は約1億6,000万人です。これはアメリカ人口の約半数であり、それだけ多くの人がコンビニを利用していることが調査で分かっています。アメリカでは肥満が社会問題になっており、最も近い食料源であるコンビニが健康志向の食品を展開することで、問題改善ができるのではないかと期待が集まっています。

③コンビニ業界、24時間営業の見直しへ

Googleニュースによると、コンビニ大手のファミリーマートが、店舗の24時間営業について見直しを始めていることが報じられています。24時間営業はコンビニの特徴の一つでもあり、その利便性の高さが集客につながっている場合もあります。しかし24時間営業によって人件費の増大や人手不足に陥っている店舗があるのも事実です。

ファミリーマートでは24時間営業の見直しを実験的に行い、売上がどれだけ減るのか、反対に人件費や光熱費などはどれだけ削減できるのかを検証しています。24時間営業の見直しに踏み切った背景としては、ファミリーマートでは深夜帯の人員が集まらなかったことが挙げられています。

24時間営業を行うためには、当然ですが夜勤のスタッフが必要です。夜勤のスタッフが集まりにくいこと、また深夜料金などで時給もかさむことから、24時間営業は見直しが図られています。また24時間営業の見直しによって現場の労働環境の改善にも期待が寄せられています。

本部は加盟店から経営指導料としてロイヤリティ(チャージ)を徴収しており、現場での営業時間に関わらず一定した収入を確保することが可能です。本部では加盟店の営業時間は関係なく、ロイヤリティがあれば収益は上げることができますので、営業時間の見直しについての動きも高まっています。

主要企業5選紹介

就活では業界研究だけではなく、企業研究を行うことも大切です。就活を有利に進めるためには、企業それぞれの特徴や強みなどを知っておく必要があります。また企業を知らなければ就活を有利に進めることができないだけではなく、仮に就職が決まったとしても働き始めてから合わないと感じてしまう場合もあります。

業界に対しての適性があったとしても、企業に対する適性があるとは限りません。企業ごとの違いをしっかりと理解して、自分に合った企業を見つけていきましょう。

①株式会社セブン‐イレブン・ジャパン

  • 企業名:株式会社セブン‐イレブン・ジャパン
  • 代表者名:古屋 一樹
  • 従業員数:8,562人
  • 設立年月日:昭和48年11月20日

株式会社セブン‐イレブン・ジャパンは、コンビニ店舗のセブン・イレブンを展開している企業です。セブン・イレブンはコンビニ業界で最大手の店舗であり、業界内では1位の売上高とシェア率を誇っています。コンビニチェーンとして全国に幅広く店舗が展開されており、国内の店舗総数は19,887店舗であり、業界トップの数です。

また国内だけではなく、海外でも事業展開を進めているグローバルな企業でもあります。アジアを中心に事業は展開されており、ノルウェー、スウェーデン、デンマークなどの北欧やアメリカ、カナダ、メキシコなどにも店舗を出店しています。

セブン・イレブンは挑戦を大切にする社風です。新しいことに挑戦し、コンビニ業界をけん引していける存在が求められています。

②株式会社ローソン

  • 企業名:株式会社ローソン
  • 代表者名:竹増 貞信
  • 従業員数:9,403人
  • 設立年月日:1975年4月15日

株式会社ローソンは、コンビニ店舗のローソンをフランチャイズチェーン展開している企業です。コンビニ業界では高い位置づけを誇り、セブン・イレブンに次いで2位の売上高とシェア率を誇っています。全国に幅広く店舗を展開しており、国内の総店舗数は13,111店にも上ります。

また国内だけではなく、海外にも事業を展開しているグローバル企業です。中国やインドネシア、タイ、フィリピンなどのアジア地域を中心に、ハワイなどにも事業を展開しています。

ローソンでは消費者のニーズを読み取り、一歩先に進んで行動できる人が求められています。柔軟な思考力や広い視野を持っている人材が求められており、社風としても新しいことに挑戦しやすい企業です。

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③株式会社ファミリーマート

  • 企業名:株式会社ファミリーマート
  • 代表者名:澤田 貴司
  • 従業員数:6,199名
  • 設立年月日:2001年7月2日

株式会社ファミリーマートは、フランチャイズによるコンビニ事業を展開している企業です。もともと業界内でも高い位置づけを誇っていましたが、サークルKを傘下に持つユニーグループホールディングスとの経営統合によって、規模を拡大しています。現在では店舗数ではローソンを抜き、業界1位のセブン・イレブンに迫る勢いです。

企業規模拡大を見せる中で、24時間営業の見直しなど新たな取り組みを行っている企業でもあります。国内外の店舗総数は24,500店であり、海外ではアジア圏を中心に事業を展開しています。

ファミリーマートは社員一人ひとりの創造性やチャレンジ精神を大切にする社風です。個性を発揮して働きやすい環境にあり、既存の概念に縛られない自由な発想が求められています。

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④ミニストップ株式会社

  • 企業名:ミニストップ株式会社
  • 代表者名:藤本 明裕
  • 従業員数:903名
  • 設立年月日:1980年(昭和55年)5月21日

ミニストップ株式会社は、コンビニ店舗のミニストップを展開している企業です。国内のコンビニ業界はセブン・イレブン、ローソン、ファミリーマートの3強が続いていますが、その中で中堅コンビニ店舗として業界4位の売上を誇っています。また国内だけではなく、海外にも店舗を出店しているグローバル企業です。

国内出店数は2,250とそれほど多くはないものの、海外では中国、韓国、フィリピン、ベトナムなどの地域で3,066の店舗を出店しています。海外出店に強みを持ち、主にアジア圏で活躍している企業です。

ミニストップでは高い向上心を持って、主体的に行動して変革を進めていける人材が求められています。社風としても挑戦が大切にされている企業です。

⑤株式会社スリーエフ

  • 企業名:株式会社スリーエフ
  • 代表者名:山口 浩志
  • 従業員数:292人
  • 設立年月日:1981年2月

株式会社スリーエフは、コンビニ店舗のスリーエフの経営とフランチャイズの経営指導を行っている企業です。店舗は関東を中心に展開されており、東京、神奈川、千葉、埼玉で合計438店舗があります。

出店も関東に限られており、企業規模もそれほど大きくはありませんが、ミニストップに次いで業界内で活躍している企業です。インストアのファストフードに特化した店舗である、「gooz」を出店するなど、さまざまな取り組みによって店舗を拡大しています。

スリーエフでは地域に根差した経営が大切にされており、地域に寄り添って働くことが社風としても大切にされています。地域に寄り添い、オリジナリティあふれる発想ができる人材が求められており、個性を発揮して働きやすい企業です。

コンビニ業界研究のおすすめ書籍紹介

業界研究をさらに深くまで進めるためには、書籍を利用することも大切です。ネットで情報を集めたり、企業研究会に参加することでも業界研究を進めることはできますが、それだけでは不十分である場合も多いです。

ネットでは得られる情報に限りがありますし、説明会では有益な情報は得られるものの、業界全体に関する知識を深めることはできません。業界全体についてより詳しく知るためにも、おすすめの書籍を参考にしてさらにコンビニ業界を知っていきましょう。

①ローソンの告白 だから個人も組織も成長できる

ローソンの告白 だから個人も組織も成長できるという本は、ローソンの経営について詳しく解説されています。コンビニ業界は大手3社の寡占状態が続いており、激しい競争が繰り広げられています。その中でユニークな戦略によって利益を上げているローソンの経営方法に注目し、その戦略についてを解説した一冊です。

この本ではさまざまな業界で不況が続く中で、なぜローソンが持続的成長を果たすことができたのかが解説されています。企業の収益モデルを変えることは難しく、それに失敗している企業も多いです。その中でローソンはいかにして収益モデルを変え、次世代のコンビニとして成長しているのかを知ることができます。

ローソンについてだけではなく、コンビニ経営に必要な知識などを学ぶことができますので、業界の入門書としてもおすすめです。

②コンビニだけが、なぜ強い?

コンビニだけが、なぜ強い?という本は、コンビニが業績を伸ばし続けている理由について解説しています。小売業界が不況に苦しむ中で、なぜコンビニ業界だけが順調に売上を伸ばし、右肩上がりを続けているのかが解説されています。

コンビニは大手3社の寡占状態が長く続いている業界です。その大手であるセブン・イレブン、ローソン、ファミリーマートへの取材をもとにコンビニ業界が好調の理由が解説されています。業界全体としての知識を深めるだけではなく、大手3社の経営戦略や強みなども知ることができますので、総合的な就活の対策本としておすすめです。

それぞれの店舗の経営戦略からコンビニ業界で生き残るために必要なこと、これからのコンビニ業界で必要なことなどを学ぶことができます。

コンビニ業界を深く知り就活を有利に進めよう!

コンビニ業界は、右肩上がりに業績を伸ばしている業界であり、注目が集まっている業界です。業界内でもさまざまな取り組みが行われていますので、業界研究を徹底して行い、コンビニ業界の知識を身に付けて、就活に役立てていきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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