業界研究

【通信業界徹底研究ガイド】就活に役立つ情報を一挙大公開!

通信業界とは

通信業界は就活生にも人気が高く、志望者も多い業界です。携帯電話はいまや連絡を取り合う用途だけではなく、ネットやSNSを利用するツールとして、生活に欠かせないものとなりました。またテレビやラジオなどの放送も、ニュースや娯楽を伝える手段として当たり前のように享受しています。

通信業界には、身近さばかりでなく華やかなイメージもあることから、業界への就職を目指す方も多いですが、漠然としたイメージが先行して実態がつかめていない方も少なくありません。通信業界を志望するのであれば、まずは業界の基本的な知識を学ぶことが大切です。

通信業界

通信業界とは、一般的に通信業と放送業のふたつを合わせた業界のことをいいます。通信業とは、携帯電話会社などの通信キャリアの事業で、通信インフラの整備や通信電波の提供サービスなどをおこなっています。

一方、放送業とはテレビやラジオ放送事業のことで、通信電波を用いた放送を提供しています。どちらも電波法に基づいた認可を受けた事業であることから、ひっくるめて通信業界として扱うことが多いようです。

通信業は携帯電話の普及により大きな発展を遂げており、いまや国民のほとんどが携帯電話を所有するにいたりました。またテレビやラジオも、国民の生活に欠かせない情報源として全国津々浦々に定着しています。とはいえ近年のIT技術の発達にあわせて、通信業界は常に変革の必要を迫られており、今後の成長のための課題は数多い業界といえるでしょう。

通信業界の業績推移について

  • 業界規模:32兆5,764億円
  • 平均年収:971万円
  • 平均継続年数:15.9年

通信業界は32兆5,764億円という巨大な業界規模を誇っています。とく通信キャリアを中心とした通信業の業績は増加傾向にあり、順調な推移をみせていましたが、近年では主力商品であるスマートフォンの普及が一段落つき、推移も落ち着いてきたようです。一方テレビなどの放送業は微増傾向にあり、主な収入源である広告の需要がインターネットに移行しつつあるため、今後の動向が懸念されています。

平均年収は971万円ときわめて高い水準なのも、通信業界の特徴といえます。企業別の平均年収ランキングによれば、900万円以上の平均年収の企業は20社にのぼり、通信業界の年収の高さがうかがえます。

一方平均継続年数は15年程度と、標準よりやや低い傾向にあります。企業別の平均継続年数でみますと、全国ではなくローカルで活動する通信企業の継続年数が短い傾向にあるようです。

通信業界の細かい職種分類について

  • 事務系:法人営業(通信会社)
  • 技術系:ネットワークエンジニア(通信会社)
  • 事務系:法人営業(テレビ局)
  • 技術系:テレビディレクター(テレビ局)

通信業界は主にふたつの業界によって構成されています。携帯電話会社などの通信会社業界と、テレビなどの放送会社業界です。ここではそれぞれの代表的な職種について説明します。

通信会社においての法人営業とは、法人の顧客に自社の通信サービスを用いたビジネスの提案などをおこないます。技術系であるネットワークエンジニアとは、自社サービスの基盤となるネットワークインフラの整備や開発などの専門知識を要する職種です。

テレビ局における法人営業とは、CMスポンサーの発掘と交渉が主な仕事です。民放の場合スポンサー契約は大きな割合を占める収入源ですので、重要な役割といえます。一方、テレビディレクターとはテレビ特有の仕事で、番組制作おいて出演者やスタッフを現場で指示・統括する役割を担います。

通信業の現状と課題

通信業は大きく分けて、私たちとインターネットを繋ぐ手段を提供してくれる通信業とテレビを放送する放送業の2つがあります。まず、通信業の現状として、かつては少数の企業による寡占状態でしたが、楽天モバイルやLINEMobileなどに代表されるように様々な企業が頭角を現し始めています。さらに、今後予想される大きな変化として4Gから5Gへという流れがあります。

インターネットを巡る劇的に変化し続ける環境に、適応できるかどうかが大きな鍵を握りそうです。放送業界は、広告収入の減少という無視できない問題に直面しています。かつては、メディアの数も限られていたのでテレビはみんなが見るものでしたが、昨今はスマートフォンの普及やインターネット放送の誕生により、視聴者数が現象しているのが大きな原因です。

スポンサーの広告費の運用の変化

通信業をめぐる大きな変化として、スポンサーの広告費の運用の変化があります。どういうことかというと、テレビ広告ではなくインターネット広告に費用をかけるようになってきているということです。先ほども触れましたが、かつてはテレビがメディアの中心的な存在でした。

しかし、テレビはみんなが見ているものではなくなるにつれて、そこでうつ広告の影響力が下がるのは当然のことです。ここで問題になるのが、これまで人々がテレビに使ってきた時間は、何に使われるようになったかということです。それがインターネットです。このメディアの移り変わりと歩調を合わせて、スポンサーは広告をテレビだけでなくインターネットにも出すようになっていきました。

携帯市場への参加の増加

もう1つ通信業で見逃してはならない流れとして、楽天モバイルやLINEMobileなどいわゆる格安シムの参加があります。格安SIMとしてサービスを提供できる仕組みは、携帯電話会社のモバイル回線を借りて独自のサービスを提供することが可能になったからです。こういった事業者を「MVNO(Mobile Virtual Network Operator)」と読んでいます。一言で言うと、既存のネットワーク回線の一部を使うことで、インフラを自社で作らずに済むのでその分コストが浮くと言う仕組みです。

これによって、今後は価格競争の泥沼化が起こることが予想されるため、価格以外の価値を打ち出すことができるのかと言うことが大きな課題になってくるでしょう。

通信業界の売上高TOP10

ここからはもう少し具体的に、通信業界について見ていきましょう。通信業界の企業の売上高TOP10を紹介していきます。

売上高ランキングTOP10

  1. NTT 11兆5,409億円
  2. ソフトバンクグループ 9兆1,535億円
  3. KDDI 4兆6,727億円
  4. NTTドコモ 4兆5,270億円
  5. フジ・メディア・ホールディングス 6,405億円
  6. 日本テレビホールディングス 4,147億円
  7. TBSホールディングス 3,485億円
  8. テレビ朝日ホールディングス 2,807億円
  9. スカパーJSATホールディングス 1,629億円
  10. テレビ東京ホールディングス 1,362億万円

 

業界動向SEARCH.COMによると、通信業界の売上高のトップはNTTで売上高は11兆5,409億円であり、業界内で圧倒的なシェアを誇っています。これに追随しているのがソフトバンクグループです。売上高は9兆1,535億円です。業界内でのシェアは28.1%で首位を走るNTTに7.3ポイントリードされています。売上高3位の企業はKDDIです。売上高は2位のソフトバンクグループの半分の4兆6,727億円で4位のNTTドコモとほぼ同じ数字です。これ以降は、シェア1%程度のフジ・メディア・HD、日本テレビHD、TBSHD、テレビ朝日HD、スカパーJSATHD、テレビ東京HDと続きます。

平均年収TOP10

ここからは、就活生がもっとも気になることの1つである年収について見ていきましょう。通信業界の企業の年収TOP10を紹介していきます。

平均年収TOP10

  1. 朝日放送 1,498万円
  2. TBSホールディングス 1,490万円
  3. フジ・メディア・ホールディングス 1,430万円
  4. 日本テレビホールディングス 1,427万円
  5. テレビ朝日ホールディングス 1,334万円
  6. テレビ東京ホールディングス 1,323万円
  7. 毎日放送 1,321万円
  8. 九州朝日放送 1,310万円
  9. スカパーJSATホールディングス 1,246万円
  10. RKB毎日放送 1,164万円

 

業界動向SEARCH.COMによると、1位は朝日放送で1,498万円です。2位はTBSHDで1,490万円、3位はフジ・メディア・HDで1,430万円です。4位が日本テレビHDで1,427万円です。5位がテレビ朝日HDで1,334万円、6位がテレビ東京HDで1,323万円、7位が毎日放送で1,321万円です。8位が九州朝日放送で1,310万円、9位がスカパーJSATHDで1,246万円、10位がRKB毎日放送で1,221万円です。

通信業界の内定者ESも参考にしよう

業界研究・企業研究を十分にやった後は、早速エントリーシートや履歴書の作成に取り掛かりましょう。どんなに業界研究・企業研究を十分にやったとしても、いざ文章にする場合、どう書き出していいか分からないという人もいるのではないでしょうか。そこでご紹介するのが、通信業界の内定者ESまとめです。

この資料は、通信業界から内定をもらった先輩のエントリーシートを集めたものです。先輩たちのエントリーシートを参考に、自分なりのエントリーシートを作成していきましょう。

主要企業5選紹介

通信業界にはさまざまな企業があります。もちろん首都圏を基盤として活動する企業もあれば、地方にも多くの企業があり、こうした全国に主要な企業が分散しているのも通信業界ならではの特徴といえます。

また通信業界は通信会社と放送局などに分けられるように、事業内容もさまざまで把握が難しい業界でもあります。しかしその主要企業に絞って比較することは、通信業界の基本的な事業内容や経営方針を把握することにつながりますので、詳しくみていきましょう。

①日本電信電話株式会社

  • 企業名:日本電信電話株式会社
  • 代表取締役社長:鵜浦 博夫
  • 従業員数:2,700名(単独)274,850名(連結)
  • 設立年月日:1985年4月1日

日本電信電話株式会社は、NTTの略称で知られる国内最大級の通信関連グループです。放送を含めた通信業界でも常にトップを走る大企業で、主要なグループ会社には地域通信事業のNTT東日本・西日本、移動通信事業のNTTドコモ、長距離・国際通信事業のNTTコミュニケーションズなどが挙げられます。

地域通信では独占状態にあり、移動通信・長距離通信ともにシェア率が非常に高いことでも知られています。今後の成長を握る鍵としてIT(ICT)技術への関わりをいっそう強めており、研究開発にも熱心に取り組んでいます。

社会的インフラを堅実に提供しているというイメージから脱却し、「攻めのビジネス」に取り組める新しい才能が必要とされる会社です。

②ソフトバンクグループ株式会社

  • 企業名:ソフトバンクグループ株式会社
  • 代表取締役会長 兼 社長:孫 正義
  • 従業員数:199人(連結ベース68,402人)
  • 設立年月日:1981年(昭和56年)9月3日

ソフトバンクグループ株式会社は、代表である孫正義氏が1981年に設立した株式会社日本ソフトバンクを母体として発展していった、通信事業大手の企業です。主なグループ会社は国内通信事業のソフトバンク株式会社や、球団経営事業の福岡ソフトバンクホークス株式会社などがあります。

また、ヤフー株式会社ではYahoo!ブランドを利用して、さまざまな事業をおこなっています。国際的な通信事業関連企業の買収にも積極的で、最近では米国のスプリントや英国のアームの買収が話題になりました。

通信キャリアとしては後発の企業でありながら、野心的な経営で存在感を日ごとに強めており、そうしたチャレンジ精神に共感できる人材であれば活躍できる職場だといえます。

③株式会社フジ・メディア・ホールディングス

  • 企業名:株式会社フジ・メディア・ホールディングス
  • 代表取締役社長:宮内正喜
  • 従業員数:8,049名(2017年3月31日現在)
  • 設立年月日:1957(昭和32)年11月18日

株式会社フジ・メディア・ホールディングスは、テレビ放送局である株式会社フジテレビジョンで有名な、通信業界の有力グループ企業です。放送事業のフジテレビの他にも、映像音楽事業のポニーキャニオン、生活情報事業としてディノスやセシールブランドによる通信販売など、通信事業にとどまらない幅広い事業を扱うのが特徴といえます。

近年では主力のフジテレビが視聴率争いから後退するなどが勢いにかげりがみられ、大幅な組織体制の変更など改善に取り組んでいるようです。フジメディアでは、社会的ニーズの変化により先行きが不透明な、今後の通信事業を支える人材を求めています。

④株式会社スカパーJSATホールディングス

  • 企業名:株式会社スカパーJSATホールディングス
  • 代表取締役社長:高田 真治
  • 従業員数:28人(単独) 850人(連結)
  • 設立年月日:2007年4月2日

株式会社スカパーJSATホールディングスは、衛星放送関連の企業として知られるグループを統括する会社になります。中でもスカパーJSAT株式会社は国内最大の有料多チャンネル放送「スカパー!」のメディア事業と、そのバックボーンである通信衛星を保有する宇宙・衛星事業を運営している企業です。

とくに宇宙・衛星事業が好調であり、最近では低軌道衛星ネットワークによる通信サービスを計画中のLeoSat社(米国)への出資参画を決定するなど、強みを活かした方針を打ち出しています。また、ドローン事業など見込みのある新しい技術にも積極的に関わっており、次々に現れる通信業界の新しいトレンドに対応できる、変化に強い人材を企業は求めています

⑤朝日放送株式会社

  • 企業名:朝日放送株式会社
  • 代表取締役社長:脇阪 聰史
  • 従業員数:649人 (単独) 907人(連結)
  • 設立年月日:1951年(昭和26年)3月15日

朝日放送株式会社は、西日本最大手の民間放送会社でテレビ朝日株式会社の系列会社です。民間の放送局としても古い歴史を持ち、1951年11月にラジオ放送を開始、1955年5月にテレビ放送を開始した大阪テレビ株式会社と1958年に合併し、現在に至ります。2014年には東京証券取引所市場第一部の銘柄に指定されました。

放送事業の他にも通信販売事業やゴルフ場経営、住宅展示場経営など、多角的な事業に取り組んでいます。東京以外に本社を置く放送局としては最大の業績を挙げており、地方の通信業界の雄として、堅実に成長を続ける企業です。

関西ならではのユーモアを大事にした社風で、面白いことに挑戦する姿勢を持った人材を求めています。

通信業界研究のおすすめ書籍紹介

通信業界研究については、ネットやニュース・トピックを調べる方法が挙げられますが、それに加えて書籍を用いた研究もおすすめです。書籍はネットなどの情報と違い、有料で提供されています。ネットの情報はどれも不正確というわけではありませんが、書籍の情報は有料な分、信頼性が高いものが多い傾向にあります。

書籍で知った有益な情報を元に業界研究を進めれば、より質の高い結果を得ることができるでしょう。通信業界を志すのであれば、ニュースやトピックに頼るだけでなく、書籍での業界研究も加えることをおすすめします。

①図解入門業界研究 最新通信業界の動向とカラクリがよくわかる本

図解入門業界研究 最新通信業界の動向とカラクリがよくわかる本』は、通信業界の基礎知識と最新トレンドを図解やグラフを用いて分かりやすく解説した一冊です。通信業界はトレンドの流れも激しく、その動向をつかむのはなかなか難しいものですが、この一冊で理解に必要な情報を、ひととおり揃えることができるでしょう。

通信業界の最新トレンドや最新動向、躍進著しい仮想移動体通信事業者(MVNO)を含めた移動通信業界の現状や最新動向などをまとめて知ることは、通信業界の研究に大いに役立つでしょう。トレンドを把握することで企業が今何を求めているのかを知ることができますので、こうしたイラストなどで分かりやすく業界を解説した一冊を読むことをおすすめします。

②会社は変われる! ドコモ1000日の挑戦

会社は変われる! ドコモ1000日の挑戦』という本は、NTTドコモがおこなったマーケティング変革について書かれています。国内トップシェアでありつつも解約率は高まる一方だったドコモが、わずか4年で顧客満足度1位を勝ち得るほどの評価をどうやって得たのか、その勝因に迫る一冊です。

通信業界は大きな市場である一方、力を持った競合も多く競争の激しい業界でもあります。国内トップシェアに甘んじることなく、そうした激しい競争に打ち勝つためにどんな施策を取ったのかということを知ることができます。

そしてこの行動から、今後の通信業界を生き抜くためのヒントが学べることでしょう。今後通信業界に就職して活躍したいのであれば、こういった業界にインパクトを与えた経営について学ぶことも大切です。

通信業界を深く知って就活を有利に進めよう!

通信業界は他の業界のみならず、社会への影響力も大きいのでやりがいを求めるのであれば格好の仕事といえます。

就活生にも人気が高い業界ですが、業界への知識を深めることで一歩進んだ就活がおこなえるでしょう。また他の業界や取り巻く環境についても高い理解が必要となってきますので、通信業界を目指すのであれば視野を広く持って挑むことをおすすめします。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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