目次
金融業界とは
金融業界は就活生人気の高い業界であり、就活を勝ち抜くためには、しっかりと志望動機を練り上げる必要があります。金融業界は安定性の高さなどから就活生に人気の業界であり、毎年数多くの志望者が出る業界です。
ライバルの多い業界ですので、平凡な志望動機では選考を勝ち抜くことはできません。他の学生と差別化を図ることが大切ですので、まずは金融業界の動向や基本的な知識などを見に付け、志望動機の作成に役立てていきましょう。
金融業界
金融業界は業界規模、業績ともに堅調に推移している業界です。金融業界と一口に言っても、銀行、損害保険、証券、クレジットカード、消費者金融、リースなどさまざまな分野があり、それぞれで業績は異なっています。
最も大きく活躍しているのはクレジットカードの分野です。クレジットカードの分野はインターネット通販市場の拡大により、業績を伸ばし、近年では訪日外国人客が増加したことも追い風となって成長を続けています。
反対に銀行や証券、消費者金融などの分野では業績は伸び悩みを見せ、各分野で改善に向けてのさまざまな取り組みが行われています。金融業界=銀行と考えている人も多いですが、実際には銀行は一つの分野に過ぎません。他にもさまざまな分野があることを覚えておきましょう。
銀行の特徴
銀行は顧客から預かった預金を資金として、また別の顧客に貸し出すことで預金と貸出金の金利差で利益を得ています。銀行は大別すると、メガバンク、地方銀行、信用金庫があります。メガバンクは運用する資金が莫大な銀行で、ネームバリューもあるため就活生から大変人気があります。地方銀行は特定の地域と密接に結びついた銀行であり、その地域への経済的影響力が強いです。
信用金庫は、特定の対象を顧客とすることで、その顧客と相互的に地域貢献することを目的とした協同組織的な金融機関です。大別するだけでも、銀行は特色の違う3つの形態があるため、それらの特徴を理解して銀行を志望することが必要です。自分が銀行を志望する理由と3つの銀行の形態を照らし合わせて、自分に合った銀行を目指しましょう。
損害保険の特徴
金融の中でも保険は、顧客が何か被害にあった時などのリスクに対して経済的な援助をすることでサポートするものです。中でも損害保険は火災や自動車事故など、偶発的に起こるリスクに対してサポートします。損害保険は、そういったリスクに備えて保険に加入する顧客から保険料を回収し、その保険料を運用することで利益を得ます。
もちろん、顧客がリスクにあった際には、保険金という形で顧客をサポートするため、保険料と保険金の収支のバランスを考える必要があり、ただ保険を売るだけの会社ではありません。移り行く世間で常にそのバランスを考える必要があるため、古くからあるにも関わらず成長を続けている将来性ある業種です。
証券会社の特徴
証券会社は株式や債権といった投資商品の仲介や引き受けをすることで、仲介料や運用料をもらって利益を得る会社です。店舗を構えて顧客とやり取りする店舗型とネットでのみやり取りをするネット型の2種類ありますが、基本的なところはあまり変わりません。
投資商品の仲介や引き受けをするために、証券会社では、紹介する商品を探すための調査、商品を紹介する営業、投資を引き受けた際の運用などをします。証券会社は実力主義なところも多いですが、その分社員を評価する制度なども充実していると考えられるため、キャリアを積みたい人には最適でしょう。また、そういった実力主義がさらに激しい外資企業も多くあり、競争率は高いものの価値のあるキャリアを気づけるでしょう。
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金融業界の業績推移について
- 業界規模:60兆5,125億円
- 平均年収:693万円
- 平均継続年数:19年
金融業界の業界規模は60兆5,125億円であり、国内の業界としては最大規模です。業界規模の4分の1を銀行の分野が占めており、金融業界内でも重要な産業であり、最も規模の大きい分野です。
平均年収は693万円であり、他業界と比べても高い水準にあります。金融業界は年収が高いこと、安定していることが特徴でもあり、好待遇で働きたいと考え、志望する人は多いです。
平均継続年数は19年であり、これも他業界と比べても長いです。同じ金融業界であっても企業ごとに平均継続年数大きな差があります。しかし最高で33年、最低でも16年であり、全体的に長く勤めている人が多いです。雇用が安定しており、働きやすい環境が多いことも人気の要因の一つです。
金融業界の細かい職種分類について
- 個人営業
- 法人営業
- ファイナンシャルプランナー
- ファンドマネージャー
- 証券アナリスト
金融業界の職種としては個人営業、法人営業、ファイナンシャルプランナー、ファンドマネージャー、証券アナリストが挙げれらます。個人営業は消費者個人に向けてさまざまな商品、サービスを提案、売り込む職種です。
法人営業は企業や団体を相手に営業を行います。どちらも分野ごとに扱う商品は異なりますが、個人・法人に向けて商品を売り込む点ではどの分野でも共通しています。ファイナンシャルプランナーは資産の運用計画などを提案する仕事です。
ファンドマネージャーは顧客から資産・資金を預かり、それを運用して利益を生み出す仕事です。証券アナリストは証券会社特有の職種であり、株式の専門家として株取引のアドバイスや実際に株取引を行います。
金融業界の志望動機を書くポイント3つ
金融業界の就活を勝ち抜くためには、志望動機を工夫して書き上げることが大切です。金融業界は就活生人気が高く、志望者も多い業界ですので、倍率が高い企業も多いです。多くのライバルがいる中で選考を勝ち抜いていくためには、採用担当者の印象に残る志望動機を作成する必要があります。
志望動機は書き方一つで印象が大きく異なりますので、上手な書き方のポイントを知っておくことが大切です。上手な書き方のポイントを踏まえて、印象に残る志望動機を作成していきましょう。
①なぜ金融業界なのかを明記
採用担当者の印象に残る志望動機を作成するためには、なぜ金融業界なのかを明記することが大切です。就活の選択肢はほとんど無限と言えるほどにあり、チャレンジできる業界も数多くあります。
さまざまな業界へ挑戦できる中で、なぜ金融業界を選んだのか、金融業界を目指す理由は何なのかを明確にアピールすることが大切です。金融業界の特徴はお金に関わることですので、それらを踏まえて志望動機としていきましょう。
お金の管理を行い、安心できる生活を提供したい、お金を預かり、信用される立場の人間として働きたいなど志望理由はさまざまなものが考えられます。他の業界にはない、金融業界ならではの特徴を踏まえて、志望動機を語っていくことが大切です。
②その中でもなぜ該当企業なのかを明記
なぜ金融業界なのか、その理由を伝えれば、次にその中でもなぜ該当企業なのかを明記していきましょう。どの業界を目指すのか、その選択肢は数多くありますが、そこからさらに業界内での選択肢も無数にあります。
金融業界にはさまざまな企業がありますが、その中でなぜその企業を志望したのか、その企業でなければならない理由は何なのかを伝えることが大切です。一口に金融業界と言ってもさまざまな企業がありますし、分野も幅広くあります。
お金のやり取りをする銀行だけが金融業界の企業ではありません。他にも保険や証券、クレジットカード、リースなどの分野もあり、それぞれで扱う商品は異なります。志望する企業の扱う商品に触れながら志望理由をアピールすることで、その企業でなければならない理由を伝えることができます。
③自分に何が貢献できるのかも明記
なぜ金融業界なのか、その中でもなぜ該当企業なのかを明記すれば、そこで自分はどのように活躍できるか、自分に何が貢献できるのかを伝えましょう。仕事に対してやる気を持ち、成長意欲を高く持つことは大切ですが、気持ちだけでは企業で働くことはできません。
企業で活躍するためには、能力が必要ですので、自分には何ができるのか、その能力をアピールし、それが企業でどのように役に立つのかをアピールしていきましょう。就活のゴールは就職を決めることではなく、就職後に企業で活躍することです。
企業も活躍できる人材を求めて採用を決定しますので、どのように貢献できるのかを具体的に語り、企業で活躍している姿を採用担当者にイメージさせましょう。
経済を活性化させたいだけでは志望動機としてはNG
金融業界の志望動機では、経済を活性化させたいと述べる人が多いですが、実はこれだけの理由では志望動機としてはNGです。経済を活性化させたいだけでは志望動機としては弱いですし、評価されないこともありますので注意しなければなりません。
志望動機は企業への就職意欲を示す重要なものですので、これが弱ければ選考でも不利になってしまいます。金融業界の志望動機では経済の活性化について述べたい場合は、どのようにアピールすればいいのかを知っておきましょう。
どの仕事も経済の活性化に貢献している
金融業界の志望動機として経済を活性化させたいだけではNGな理由は、どの仕事も経済の活性化に貢献しているからです。金融業界はお金を取り扱った仕事が多く、経済と密接に関わっている仕事、企業も多いです。そのため経済の活性化にも大きく役立っていると考えている人は多いですが、経済に関与しているのは金融業界だけではありません。
メーカーや商社、運送、サービスなどどの業界でも経済に関与していますし、それぞれ利益を上げれば経済の活性化に貢献しています。経済の活性化に貢献できるのは金融業界だけではありませんので、それだけを志望動機にしてしまうとアピール力が弱くなってしまいます。経済の活性化に貢献したいことにプラスアルファで理由が必要になりますので、その他の理由も交えて志望動機を作成しましょう。
金融業界の立場から経済に関わることが大切
経済の活性化に貢献したいことだけでは志望動機としては弱いですが、どの立場から経済に関わっていくのかを明確にするだけで、アピール力は格段に上がります。ただ漠然と経済に関与して働きたい、活性化に貢献したいとするのではなく、金融業界の立場から経済に関わることが大切です。
金融業界ならではの特徴や特質、業界内でもその企業だからこその立場を明確にして、どのように経済に関係していきたいのかをアピールしていきましょう。どのように経済に関わるのかを明確にすることで、金融業界や志望する企業についての理解が深まっていることが伝わりますし、好印象を与えやすいです。経済の活性化を志望動機としたい場合は、必ず金融業界の立場から活性化を図りたいとアピールすることが大切です。
金融業界でもどの職種を目指すのかを明確にする
金融業界と一口に言ってもさまざまな仕事がありますし、金融業界の中でもどの職種を目指すのかを明確にすることが大切です。同じ金融業界でも銀行に勤めるのと証券会社に勤めるのでは仕事内容も違いますし、求められる人材像なども違っています。また同じ銀行でもメガバンクや地方銀行、投資信託銀行などさまざまな種類があり、それらの違いによっても仕事内容や求められる能力などは異なります。
金融業界=銀行をイメージする人は多いですが、銀行は金融業界の中の一つの業種に過ぎません。また銀行を目指す場合でも職種はさまざまありますし、その他の業種でも職種はたくさんあります。どの業種、どの職種を目指すのかを明確にし、その上で志望動機を考えていきましょう。
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金融業界の志望動機例文3選
志望動機の書き方のポイントを知れば、それを踏まえて実際の就活で使う志望動機を作成していきましょう。志望動機は就活でも重要なものですので、一度完成すればそこで終わりにするのではなく、何度も見直し、改善を加えることが大切です。
志望動機の良し悪しで、評価は大きく変わりますので、納得がいくまで改良を重ねる必要があります。志望動機の書き方がいまいち分からない場合は、例文を参考にしてイメージを膨らませていきましょう。
例文①
私はお金を預かる立場として信用され、地域の人と密接に関わりながら働きたいと考え貴社を志望しました。私は貴社で働く先輩にOB訪問を行い、そこで銀行の窓口業務の役割を学びました。先輩のお話しからお金を預かることを通じて地域の人たちとコミュニケーションを取り、信用されることが大切であることを知りました。
私も先輩のように地域の人たちに信用される存在になりたいと考えます。大学時代はサークルでボランティア活動を行っており、様々な人と触れ合うことでコミュニケーション能力を身に付けました。貴社でもコミュニケーション能力を活かして地域の人たちと接し、多くの人に信用される銀行の顔として活躍したいと考えています。
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例文の①ではお金を預かる立場として信用され、地域の人と密接に関わって仕事をすることが志望動機として挙げられています。最初に結論から語ることでアピール内容を明確にできており好印象です。
またOB訪問の経験から語ることで志望理由の根拠付けができていますし、企業への入社意欲が高いこともアピールできています。多くの人に信用される銀行の顔として活躍すると具体的にアピールすることで、どのように貢献できるのかが伝わり、これも好印象でしょう。
例文②
私は保険の提供を通じて、一人でも多くの人の生活に安心をもたらしたいと考えています。私は小さい頃に自宅での火災を経験しました。家が半焼し、引っ越すことになりましたが、火災保険に入っていたおかげで新しい生活をスムーズに始めることが出来たと両親から聞きました。その時に加入していたのが貴社の保険です。
貴社ではファミリー向けだけではなく、幅広い年代に向けた保険に強みがあります。大学時代で居酒屋のアルバイトで培った体力とコミュニケーション能力を活かして、貴社で営業として働きたいと考えています。粘り強い営業で一人でも多くの人に保険に加入してもらい、安心出来る生活を提供したいと考えています。
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例文の②では保険の提供を通じて多くの人の生活に安心をもたらすことが志望動機として挙げられています。自身の原体験をもとに志望理由を語ることで、志望意欲の高さをアピールすることができています。
またさまざまな年代に向けた保険に強みがあると、企業の特徴を提示することで、その企業でなければならない理由がアピールでき、好印象です。粘り強い営業で活躍したいと貢献できることを具体的に語ることで、仕事で活躍している姿もイメージしやすくなっています。
例文③
私はお客様一人ひとりに合った資産の運用計画を提案することで、豊かで幸せな生活を実現したいと考え、貴社を志望しました。貴社は地方銀行として地域に根差し、お客様とより近い距離で接することが出来ることが強みです。
お客様とより近い距離で接し、相手の立場に立って運用計画を提案することで、お客様の幸せを実現するお手伝いをしたいと考えています。私は大学時代にサッカー部に所属しており、目標に向けて粘り強く努力を続ける力を身に付けました。貴社でもお客様としっかりと向き合い、最後まで粘り強く運用計画を考え、実現を目指すことで、お客様を満足させたいと考えています。
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例文の③で資産の運用計画を提案によって、豊かで幸せな生活を実現したいことが志望動機として挙げられています。地方銀行ならではの特徴を挙げ、該当企業ならではの強みを提示することで、その企業でなければならない理由がアピールできています。
またどのように活躍するのかも具体的に記されており、好印象です。仕事に対する熱意、志望企業への入社意欲が伝わっており、アピール力の高い志望動機になっています。
例文④メガバンク
私は様々な業界に経済的側面から関わり、幅広い企業の発展を促進してたいと考えて、貴社を志望しました。貴社は日本トップ規模の銀行として経済を支えていますが、同規模の銀行の中でも融資のスピードに強みをもっています。
そういった融資のスピードは他銀行にはない企業からの信用を生み、より企業との関係性を強くすると思い、非常に惹かれました。私は大学のゼミで企業価値をテーマに研究し続けた経験を活かして、貴社の企業融資に貢献していきたいと思います。
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例文の④では、銀行を目指す理由を述べた後に、それを後押しする形でメガバンクを目指す理由を述べることでメガバンクを志望する理由に説得性を持たせています。さらにメガバンクの強みとその銀行の強みを述べることでそこだからこそ志望するという意思を見せることができています。
例文⑤証券会社
私は金融業界のなかでも投資という不確実性があるモノを顧客に勧めるためには、顧客との信頼関係やそれに必要な売り手側の専門的実力や人間性が必要だと考えています。証券会社ではそういったモノが要求されるため、やりがいを感じるのではないかと思います。
中でも貴社は全国に支店を持ち、個人の顧客との関係性に強みを持っています。私は居酒屋のバイトを4年間続けていましたが、その中でお客さんと仲良くなり、自分目当てに来店してくれる常連さんがいました。そうやって人との信頼関係を作ることに自信を持っています、その力を貴社での顧客とのやり取りに活かしたいと思います。
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例文⑤は始めに業界の特徴を自分のやりがいと繋げて、業界の志望理由を述べています。またそのやりがいにつながる自分の経験と強みを伝えることでその志望理由に説得性を与えています。
金融業界の志望動機NG例文選
志望動機の作成は難しいものであり、ここで挫折してしまう人は多いです。志望動機で行き詰った場合は自分一人で考えるのをやめ、他の人の志望動機を参考にしてみることも大切です。
一人で考えることには限界がありますし、行き詰まりを感じ視野が狭くなった状態では良いアイデアは思いつきません。さまざまな志望動機に触れることで視野は広がりますので、時にはNGな例文も参考にしてみることも大切です。NG例文と自身の志望動機を見比べ、当てはまる部分がないかを確認し、改善に努めましょう。
NG例文①
私はお金に関わる仕事がしたいと考え、貴社を志望しました。生活をするためにはお金が必要ですし、安心してお金を使うためにはそれをしっかりと管理する存在が必要になります。私はお金を管理する存在として活躍し、多くの人に安心をもたらしたいと考えています。私は経済学部で経済の仕組みについてを学びました。大学で活かした知識を活かし、安全な資産の運用方法などを提供することで、経済を活性化させていきたいと考えています。
NG例文の①ではお金に関わる仕事がしたいと志望動機がアピールされています。お金に関わる仕事は金融業界であればどの分野にも言えることですし、どの分野、どの企業で働きたいのかが明記されていません。
またお金を管理する存在として多くの人に安心をもららしたいとする一方で、最後の結論では経済を活性化させたいとあります。やりたいことがコロコロと変わっており、結局一番やりたいことは何かが伝わっていませんので、NGです。
NG例文②
私は大学時代にカフェでアルバイトをしており、そこでコミュニケーション能力を身に付けました。アルバイト先では新規のお客様も多く、いかにしてリピーターになってもらうかを考え、行動しました。新規のお客様の対応には特に丁寧に行い、少しでも良い印象を残せるように努力しました。
その結果リピーターになってくれるお客様も多く、今では常連のお客様も増えました。私はアルバイトで培ったコミュニケーション能力を活かして、窓口業務でも銀行の顔として活躍したいと考えています。
NG例文の②では志望理由が冒頭で語られておらず、文章構成がNGです。業界や企業を志望した理由を後回しにしてしまうと、採用担当者の印象の残りにくくなってしまうので注意が必要です。
また全体を通して自身の能力のアピールばかりが語られており、企業を志望する理由が明らかになっていません。これでは志望動機ではなく、自己PRになってしまっています。求められているのは志望動機であって自己PRではありませんので、質問の意図が理解できていないとしてマイナスの評価になってしまいます。
NG例文③
私はお金を適切に流通させることで経済を活性化させ、豊かな生活の提供を目指したいと考えています。貴社は株式取引において高い実績があり、業界内でもトップクラスを誇っています。より高いレベルの環境に身をおくことで自身を成長させたいと考え、貴社を志望しました。
将来的には証券アナリストとして一人前になり、億を超える金額を動かし、日本の経済を動かし、支えることが出来る存在へと成長していきたいと考えています。
NG例文の③ではお金の流通によって経済を活性化させ、豊かな生活の提供を目指したいと志望動機が語られています。企業の特徴については語られていますが、どれでも実績ばかりです。企業を志望した理由が実績に限られていますので、実績さえあれば他の企業でもいいと思われてしまいNGです。
またどのように成長したいのか、将来のビジョンは語られていますが、どのように企業に貢献するのかは触れられていません。自身の能力についてのアピールがなく、採用メリットが示されていないのもNGです。
金融業界の志望動機をマスターして選考を有利に
金融業界は就活生人気の高い業界ですので、選考を勝ち抜くためには志望動機をしっかりと練り上げる必要があります。志望動機は書類選考だけではなく、面接でも重要になるものです。
就活を通して使用されるものですので、何度も改善を重ね、自身が納得のいく志望動機を作成していくことが大切です。志望動機は書き方にポイントがあり、書き方次第では印象が大きく変わります。同じ内容であっても書き方一つで与えられる印象は全く違いますので、書き方を工夫することが大切です。
志望動機は正しい書き方を身に付けることで、就活を有利に進めることができます。魅力的な志望動機の書き方をしっかりとマスターし、人気の高い金融業界への就職を成功させましょう。